「大変だ!」
「どうしたのですか?ぬえ?」
突然入って来たぬえに白蓮が静かに先を促す、
「あのヘッドホンの連中がとうとう戦いの狼煙をあげたんだ!」
此処は命蓮寺。今日は定例会で皆を集めていたのであるが此処にぬえがなだれ込んで来たのである。
「ぬえ、また騙そうたってそうはいかないよ?」
そういうのは亡霊船長の村紗 水蜜。
「まだそうと決まったわけではありません。ぬえ、詳しくお願いします。」
そう白蓮が諭した。
「ん、実は……。」
またいたずらしようとぬえが人里に行ったことである。人里に入り最初に目に入るのは、
高台の上で演説をしている聖徳太子の姿であった。
「幻想の人里皆さん。此度は今回の演説を聞いてくださり真に有り難く思います。皆さんに求めるはひとつだけ私、いや私たちを信じなさい。私達があなた方を導くのです。何も恐れることはありません。私たちは人里の皆さんに幸せになってもらいたいのです。……。」
人里の人間が歓声を上げる。滅茶苦茶な話だが博麗の巫女よりも先に人里にあだなす妖怪を倒した。だの人々は言った。
「そんなの宗教闘争じゃないか。」
「そろそろ動き出すと思ってはいたが。」
日輪たちが憤慨し白蓮がまぁまぁと、とりなすと
「なるほど、どんな心境の変化かは知りませんがこのままでは仏の道いや、人妖共同の道を途絶えてしまいます。早急に対処せねばなりません。」
博麗神社
「おーい。霊夢ー!」
煎餅音を立てて食べている霊夢は声だけで誰かを察したのか。にべにもくれなく食べ続ける。
「なによ。魔理沙。今私大切な昼食中なの。」
「……煎餅が昼食って結構困窮してるのな。」
と魔理沙は呆れ半分憐れみ半分でその光景を見ていた。
「っとそれどころじゃねぇんだったぜ。霊夢、此処は博麗神社を興して「いやよ。」速いな。」
思い出しかのようにいう魔理沙の言葉を一言で一蹴すると霊夢は
「魔理沙のことだから碌なことがないと思ったのよ。っで?なんだっていうのよ?」
こうやってなんだかんだ聞いてやるのは霊夢のいいところと言える。
「ああ、博麗神社も宣伝したほうがいいじゃないかと思ったんだよ。」
「何でも唐突過ぎない?あんた言葉を慧音のとこで勉強して来たら?」
そう呆れ顔で霊夢は言うが
「はは、霊夢は冗談面白いな。」
「本気よ!」
そう叫ぶ霊夢である。
「で?そんなふうになんで思ったんだか。」
「いやいや、それがさ人里で守矢神社とか命蓮寺の連中が呼び込みみたいなのしてるからよ。自分たちでもやろうかと思ってな。」
「いつから私が魔理沙の陣営に入ったのよ。」
「いやいやいや、私はあくまで博麗神社の陣営だぜ?」
此処まで聞いた霊夢は心底疲れと面倒臭さの溜まった表情で魔理沙をにらんだ。
「なんか乗り気じゃないな?」
「当たり前よ。」
そこで魔理沙はニヤリと笑って
「まぁまぁ想像してみろよ。宣伝に成功して賽銭が毎日入る光景をな。」
「な、な、な、それは!!」
魔理沙はしたり顔で
「ふふ、そうだぜ。毎日豪華な食事食べ放題!」
「こたつの買い替え。河童の電化製品の購入。安定した生活!」
霊夢がこれに同調した時点で察しが付くものである。
「魔理沙、それを早く言いなさい!」
天下分け目の手のひら返しである。