ハイスクールD×D 俺と愉快な神話生物達と偶に神様   作:心太マグナム

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さて、書き終えたんで投稿しますね。

今回シリアスな場面があるのでご注意を。

……こんな注意をするとはさすがの作者も思いませんでした。


武道キックとちょっとしたシリアス

午後になり、俺は一誠の特訓に付き合う事にした。午前のこと?もう忘れたよ。切り替え大事、マジ大事。そんで今から一誠の相手をするところなんだけど一誠の奴が何故かイラッとくる笑みを浮かべていた。

 

「どうした一誠、ニヤニヤして」

 

「いやぁ俺悪魔だろ?で、定治は人間だろ?身体能力は俺の方が上だし、定治は召喚と魔術を中心に闘うだろ?だから素手の闘いなら案外早く終わりそうだな、って思ってさ」

 

「ほう」

 

中々面白い事言うじゃないか一誠。一応アイツ、俺が武術を修めているのを知ってるはずなんだけどな。それでも俺に身体能力だけで勝てると申すか、ふむ面白い。

 

「それじゃちゃっちゃとやってサクッと終わらせようぜ」

 

「あ、その前にちょっと準備体操するわ」

 

「おう。いいぜ」

 

ニヤニヤ笑う一誠にタイムを宣言して俺は準備体操として近くにあった偶然人っぽい形をした大木の前に立ち、脚に力を込める。

 

「武道(立ち技)+キック+DB!その威力グレネードランチャーに匹敵ィ!!更にラッシュ宣言!」

 

ズドン!!

 

「え!?ちょ、ま、えぇ!?」

 

俺が大木を思い切り蹴るとズドンッという音が響き大木はミキミキと悲鳴を上げる。後ろで一誠の奴がメチャクチャ驚いているけどまだまだいくぞコラァ!!

 

「もう一度武道(立ち技)+キック+DB!更に3D6ゥ!!総ダメージ量81mm迫撃砲に匹敵ィ!オラァ!!」

 

ズドンッ!

 

「え、えええええ!?あんなに大きな木が倒れたぁぁぁ!?嘘だろお前!?」

 

もう一度蹴った事により大木が倒れる。大木が倒れた音が辺りに鈍く響き俺はそれを満足気に笑ってから一誠の方を見る。

 

「さて、準備体操終わったし殺ろうぜ一誠。あ、俺人間だから、身体能力優れている悪魔の一誠さんに劣るから本気でいきますんで!よろしくお願いします!!」

 

「ナマ言ってサーセンっしたぁぁぁぁ!!」

 

あれ、何か一誠が土下座してる。油断を誘うつもりだな!だがそうはいかないぜ!俺は土下座する一誠に向かって脚を振り上げる。さぁ、回避ロールを振れ一誠!

 

「問答無用!行くぞオラァァァ!!」

 

「ヒィィィ!?助けて部長ォォォォ!!」

 

脚を振り上げる俺を見て一誠が何故か逃げ出すので俺は本気で一誠を追いかけ、容易く回り込む。DEX18を舐めんじゃねぇ!

 

「一誠は逃げ出した!しかし回り込まれてしまった!定治からは逃げられない!」

 

「ほげぇぇぇ!?」

 

「なぁに安心しろ、ラッシュはしないでおくから!フェイントはするけどなぁ!」

 

「て、手加減を!何とぞ手加減をお願いします定治さん!グレネードキックとかくらいたくないんです!」

 

「大丈夫大丈夫!イケるイケる!人間より身体能力優れてる悪魔なら耐えられるって!だからノックダウン攻撃とかいう手加減はしないでおきますね!つーわけで、覚悟しろやオラァァァ!」

 

「お助けぇぇぇ!!"ブオンッ!!''あぶねっ!?」

 

「チィッ!避けたか!次行くぞ!死ねやオラァァァ!!」

 

「ヒィィィ!?死ぬ!死ぬゥゥゥゥ!!?」

 

こうして俺は1時間くらい一誠にグレネードキックを仕掛けまくった。後には一誠が避けた事で巻き添えをくらい、倒れた木だけが残った。一誠はというと怯えた様子で部長の後ろに隠れている。女の後ろで怯えるとか男としてちょっとどうかと思うぞ一誠ィ!

 

「定治、ちょっといいかしら?」

 

「あ、ヤベ」

 

なお、このあと部長にしこたまシバかれた。

 

 

夜になり、夕食を終えた定治は深淵の門(ルールブック)を片手に持ちながら外で星空を眺めていた。

 

『ああ、そうだ。いざとなったら頼むぜ』

 

「定治、隣いいかしら?」

 

「ん?ああ部長か。どうぞ」

 

定治が気づかぬ内に近くにはリアスおり、定治は少し横にずれると隣にリアスが座る。

 

「いよいよライザーとの闘いが近づいて来てるわ」

 

「そうっすね」

 

「今回定治は私の眷属で無いにも関わらず特訓について来てくれた。そのお陰でイッセーと祐人は私一人で鍛えるより強くなれたわ。改めて礼を言わせて頂戴。本当にありがとう」

 

そう言ってリアスは定治の方を向きペコリと頭を下げる。プライドの高そうなリアスから礼を言われるとは思わなかった定治は身体に何かが走るような感触を覚える。

 

「な、なんですか部長急に。そういうの言われても身体が痒くなるんでやめてくださいよ……」

 

「フフフ、気にしないで。ただ言いたくなっただけだから」

 

「は、はぁ……そうですか」

 

戸惑う定治を見てリアスがクスクスと笑う。そんなリアスを見て定治は戸惑いながら頬を人差し指でポリポリと掻く。

 

「あなたは本当に変わらないわね定治。何時もふざけてばかりで人を困らせて、後でヒドイ目に会うのを分かっているのにも関わらず真っ直ぐ突き進んで、そしてこういった真面目な空気をとても嫌う。」

 

「まぁそれが俺ですからね」

 

そう言って定治は手に持っていた深淵の門(ルールブック)を仕舞う。二人は暫くの間沈黙する。辺りには虫が奏でる音色と風で木の枝が揺れる音しか聞こえなくなる。何秒、何分経っただろうか。風に揺れる紅髪を押さえながらリアスが口を開く。

 

「短い間だったけど私はあなたに会えて良かった、そう思っているわ。あなたの悪ふざけには何時も困らされているけれど、それも悪く思っていない私がいる。あなたが来てからオカルト研究部は良い意味で騒がしくなった。本当、何時も困らされてばかりだったけど毎日が本当に楽しかったわ。」

 

「……そう言われると悪い気はしないですね」

 

「私はあの学園に入ってからあなたみたいな人には初めて会ったわ。最初私は貴方の事をとても扱いに困る人、そう思ってたわ。」

 

「よく言われます」

 

「本当に最初はそう思っていたけれど、だんだんあなたと言う人と過ごしていく中で私はあなたと言う人が解ってきて……何時しか私はあなたにちょっとした尊敬の念を抱いていたわ。」

 

「…………」

 

リアスの噓偽りの無い本心の言葉、それを聞いた定治は何も言わずにただ夜空に瞬く星を眺めていた。

 

「何時も悪ふざけばかりしてヘラヘラ笑っているけれど、心にしっかりとした芯を持っていて……そしてとても友人思いの素敵な人」

 

「…………」

 

リアスの見えた定治の人物像を聞き、定治は照れ臭そうに無言で星空を眺める。そんな定治を見てリアスはフフッと笑いながら定治に向かって首を傾げる。

 

「ねぇ定治。私はあなたと友達、なのかしら?」

 

「そう言うのは聞くもんじゃないですよ。友達っていうのは気づいたらなってる、そう言うやつです。少なくとも俺はそう思ってます」

 

「ええ、そうね。その通りだわ」

 

リアスの問いに定治は自身の考えを口にする。それを聞いたリアスは微笑みながら頷き、定治の考えに同意する。そして再び二人の間に沈黙が包む。

 

「定治、私はあなたを友人だと思ってる。友人思いのあなたにつけ込むような聞き方でとても失礼だけれど……私が困っていたら、あなたは私の事を助けてくれるかしら?」

 

「当たり前ですよ。友達(ダチ)が本当に困ってるって時は助ける。じゃなきゃ俺はそいつの友達(ダチ)じゃいられなくなる」

 

定治の言葉を聞いてリアスはやはり定治は友人思いの人なんだと確信する。そしてリアスの中である思いが芽生える。この子を、素晴らしい思いを持つこの子を……私の仲間に、眷属にしたい……と。

 

「そう……定治、もし良かったら「ストップ」」

 

リアスが口を開くとそれに被せるように定治が口を開く。定治の視線はいつの間にか星空からリアスへと向けられていた。

 

「俺を眷属にしよう、って言おうとしてんならそれは止めて下さい。部長が後どれくらいその悪魔の駒って奴を持ってるかは知らないですけどその貴重な駒を俺なんかに使わないで下さい。俺みたいな奴がアンタの眷属になるのは荷が重すぎる。それに状況が状況だ。今俺には闘える駒が一つでも欲しくてなし崩し的に俺を選んでいるようにも見えるんです。」

 

「そんな事は「それに」……っ」

 

そんな事はない!とリアスが言おうとした時、再び定治がリアスの言葉を包むように口を開く。言葉を被せられ押し黙るリアスとは対象に定治の表情は何時ものヘラヘラとした笑みとは違う、とても優しい微笑みを浮かべていた。定治は普段見せない優しい微笑みを浮かべたままリアスに向かって自身が思っている事を口にする。

 

「もっと自分の眷属の事、信用してやって下さい。祐人は何か隠してるみたいに何処か暗い部分があるけど、誠実でとても優しい部長に剣を捧げている立派な騎士。一誠はエロくてバカだけど、良い意味で真っ直ぐで、熱血なところがあって、人の悲しみを自分の悲しみのように受け止めて一緒に歩いていってくれる俺の尊敬してる親友だ。今のままだと負ける確率が高いかもしれない。だけどアンタには二人だけでこんなに良い眷属がいるんですよ。それが他にもまだ沢山いる。だから……もっとアンタの眷属の事、信じてやって下さい」

 

「…………」

 

優しく微笑む定治の言葉を聞き、リアスは口を噤む。そんなリアスを見ても定治は気にせずに再び話を始める。

 

「ライザーって奴の闘いが終わって、それでもアンタが俺の事眷属にしたい。そう言うのならその時また答えますよ。だから……負けないで下さいよ部長」

 

「……ええ」

 

「そんじゃ、真面目な空気が嫌いな俺はそろそろお暇しますわ。」

 

定治は最後にそう言うと立ち上がり手をヒラヒラと揺らしてその場から去っていく。周りにいるのはリアス一人。心地よい風が吹いていく中でリアスは静かに溜息をつく。

 

 

「……困ったわね。負けられない理由、増えてしまったわ」

 

言葉とは裏腹にリアスの表情はとても晴れやかなものだった。リアスは定治が去ってから暫くして立ち上がると自分達が寝泊まりしている小屋に向けて歩いていく。負けられない理由が増えてしまった。だからこそ待ち受ける決戦の日に備えてより完璧に仕上げなくては、そう考えながら。小屋が目に入り、リアスはいつも通り自身の眷属に見せる微笑みの表情を浮かべながら小屋の扉を開ける。

 

するとリアスの視界には特訓中に何時も使っている枕が視界一杯に入る。

 

「な、何へぶっ!?」

 

枕が直撃し、変な悲鳴をあげるリアス。一方で枕を投げた張本人である定治はというと何故か悔しそうな表情を浮かべていた。

 

「くそっ!外した!」

 

「フフフ!甘いよ定治くん!午前は不覚を取ったけど枕投げ対決ならスピードのある僕の方が有利だ!今度こそ君に勝つよ!」

 

「ハン!DB1D6の俺が投げる豪速枕、何時まで躱せられるかな祐人!」

 

「オラァァァ!死ねや定治ゥゥゥゥ!昼間の仕返しだぁぁぁ!!」

 

小屋の一番広い部屋では現在、今まさに定治に向かって枕を投げようとしている一誠、素早く動き枕を避ける木場、そして豪速枕を投げ続ける定治の姿があった。定治は木場に向かって枕を投げるとすぐに一誠の投げる枕に気づき、迎撃の体制に入る。

 

「不意打ちでも無いのに効くかそんなもん!武道達人並みの俺の受け流しを見るがいい!」

 

「バ、バカな……!至近距離から撃った俺の波動枕が完璧に受け流された……だと!?」

 

「その程度のちっぽけな速度の枕でこの定治を倒せると思ったかァァァ!?貧弱貧弱ゥ!!URYYYYYY!!」

 

「く、やはり一番の強敵は定治くんか……一誠くん!ここは手を組んで一緒に定治くんを倒そう」

 

「ああ!任せろ木場!俺たちが組めば定治にだって負けねぇぜ!」

 

「ちょ!セコ!?これ全員敵がルールだろ!手を組むな手を!」

 

「こ、これは一体どういう事かしら……?」

 

「あ、部長!」

 

顔に覆い被さった枕を掴み、リアスは眉をヒクヒクさせ怒りのあまり魔力が迸る。そんなリアスに気づいたアーシアが両手で枕を持ってリアスに寄ってくる。

 

「定治さんが先程『合宿の夜にやるといったらやっぱり枕投げだろ!全員敵ルールで枕投げやろうぜ!動体視力と反射神経の訓練にもなるし!』って言ったら木場さんが同意して、さっき定治さんにやられた仕返しだ!って一誠さんも同意して、それを見て面白そうという理由で子猫ちゃんと副部長も参加してこうなってます!あ、私もこんな楽しそうな事今まで無かったので参加させて頂いてます!」

 

それだけ言ってアーシアは可愛く鼻息を鳴らして枕投げを行っている闘いの場所へと向かっていった。

 

ギャーギャーと騒がしい声が小屋の中で響く。決戦の前だというのにみんな何処か楽しそうだ。その光景を見ながらリアスはフフッと楽しそうに笑い、枕を片手で抱えて定治たちがいる方向を指差す。

 

「なかなか面白いわね!この枕投げ対決、この私も参加させてもらうわ!」

 

凛としたリアスの宣言の元、第一回オカルト研究部枕投げデスマッチの火蓋が切って落とされた。




アヒャヒャヒャ!シリアスで終わると思ったかァ!?イイハナシダナ-で終わると思ったかァ!?残念だったなァ!この作品は作者のおふざけで出来てるんだよォォォォ!!WRYYYYY!!

あ^〜、シリアス書いた後のコメディ楽しいんじゃぁ^〜。

途中のシリアスを見て、枕投げを読んで

「どうせこんなオチだと思ったよ!」

そう思った読者さん!おめでとう!そんな貴方には"思考回路が定治と同じ"というとても名誉な称号をあげましょう!

あ、作者はこんな称号クソほどいらないです。

本来、人以外にラッシュは出来ないのですが定治は違います!理由ですか?

定治「襲ってくる神話生物何回もボコボコにしてたらいつの間にか人以外にもできるようになってた」

大体こんな感じ。ハウスルールハウスルール(こんなハウスルールは無い)。

とまぁそういう訳で次回!枕投げ大会!イクぜぇぇぇ!!
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