バカ共とテストと召喚獣   作:一向一揆

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簡単にこの小説に出てくるキャラの紹介


藤原信孝
主人公。 東方世界で生きていた駄神の犠牲者。 今回はバカテス世界に飛ばされた。
この世界にやってきたことで東方世界での能力はほぼ封印され、一般人となっている。
得意科目(B~Aクラストップレベル)と苦手科目(Fクラスレベル)の差は極端。
実はこう見えて妻子持ち(東方世界で)。 だがこの世界の体はチェリーボーイ。
前世(?)では貴族だったせいか、若干常識や倫理はズレている。



駄神
正式名称は神産巣日神《カミムスビノカミ》。
造化三神と呼ばれる日本神話最高神の中でもトップに君臨する三柱の一番偉い奴。
だが、この小説ではゲーマー且つ軽い性格のせいであまり信頼されていない。
信孝に嫌がらせすることが現在一番の生き甲斐。

高ちゃん
正式名称は高御産巣日神《タカミムスビノカミ》。
駄神同様造化三神の一柱で、三柱一の人格者として評判。 でもサブカル大好き。
日頃から駄神の暴走に胃痛や頭痛を覚えるらしく、同類の信孝を放っておけないとか。
駄神の干渉の7割は彼が防いでいます。 それでも甚大な影響を及ぼす駄神自重しろ。


プロローグ

「知らない天井だ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 皆さんお久しぶり、初めての人は初めまして。 藤原信孝です。

 自己紹介をするのも面倒臭いので、どうしても知りたい人は上のあらすじでも読んでおいて下さい。

 因みに、さっきの台詞はお約束でも何でもないです。 本当に初めて見る天井だったので思わず言ってしまっただけです。

 

 

 

「駄神主催の飲み会で盛大に酔い潰れ、目が覚めたら知らない天井と部屋、それに明らかに現代的な風景・・・。 どう見ても駄神の仕業です本当に(ry」

 

 

 とりあえず起き上がり、誰のか分からない部屋の窓から外の景色を見た俺は、「外の世界」の光景が目に入った瞬間自分が置かれた状況を把握した。 これは間違いなく駄神共が仕組んだ罠であると・・・。

 

 

 今までに数え切れないほど罠にかけたり、異世界に飛ばされたり、時給255円の煩悩少年と上司の下着オークションに参加したり、リアル冥界2泊3日ツアーの経験を持っている俺にとっては今更だが、今回もまた単に「外の世界」というわけでもないだろう。

 

 

 

「・・・どうやら能力も使えないみたいだな。 何かしらの制限が課されているのか、そもそも魔法やらを拒絶する世界なのかは分からないが、まぁなるようになれだな」

 

 

 試しに俺の刀を転送で呼び出そうとしたが、刀が来ないどころか能力が発動した感覚すら無かったので、俺はそう推測した。

 ここが仮に21世紀の日本だったら、刀なんぞ不要どころか銃刀法違反で逮捕されかねんからな。

 

 そう結論を下し、改めて部屋の中を探索すると、部屋の中央にあるこたつの上に不自然に置かれた手紙が一通あった。

 

 

 しかも、ご丁寧に「織田信孝殿之」と無駄に達筆で書かれていた。

 

 

 

 

 

「・・・(本気でこの場で破り捨ててぇ・・・ 絶対録な事書いてねーぞ!)」

 

 だが、ここで破り捨ててしまっては貴重な情報源が失われてしまうという思いでなんとか踏み止まり、手紙を読み始めた。

 

 

 

「どうやら無事にこの世界にたどり着いたようじゃの信孝。 お主はなぜこの世界に来たのか分かってないじゃろうから、そこから順番に説明を書こうぞ。

 

 

 まず、わしの知り合いの神の隠居に伴い、その神が管理していた世界が儂の担当となったのじゃ。

 

 じゃが、その世界は非常に危ういバランスの上で成り立っておるため、幾つもの世界を管理する儂では正直手が余る状態となっておった。

 なので儂の代理人として誰を派遣するか考え、お主なら何とかなるだろうと思い強制転移でお主をその世界に召喚したわけじゃ。

 

 お主にはその世界の管理代行者として、他者からの干渉や他世界へ干渉しようという動きを未然に防いでもらいたい。 最も、そのようなことはほぼ無いと言っても過言ではないが念のためとして考えておけ。

 

 なお、その世界は『バカとテストと召喚獣』というライトノベルの平行世界じゃ。

 お主の行動次第で、本来の流れである原作にまで悪影響を及ぼしかねないので心しておくように。

 

 

 

 

 

 追記

 

 お主を潜り込ませやすくするために、儂の力を用いて全ての能力を封印し、原作キャラと同い年な幼馴染という設定で戸籍を作成しておいた。

 

 お主の愛刀はお主の部屋の箪笥の奥に飾ってあるが、勿論普通の名刀程度の業物じゃから、扱えば銃刀法違反で刑務所入りとなるから使わないほうが身のためじゃ。

 

 ついでに、現在のお主は中学3年生の2月という設定じゃ。

 もうすぐ高校入試の時期じゃが、必ず『文月学園』に入学するよう勉学に励むのじゃ。

 

 

 文月学園に入学し、万一干渉行為が発覚したら未然に防ぐことさえすれば、あとはお主の自由にしても良い。 約束の女の子に会いに東大入学を目指すも、ハーレムを作るも、借金執事2世になるもお主の勝手次第じゃ。

 

 では、わしは基本的にその世界に干渉せぬ故、そちらのことは任せたぞい

 

神産巣日神(カミムスビノカミ)より」

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ふ、ふ、ふ、巫山戯んなあの駄神がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 俺は衝動に任せて手紙を思いきり引き裂いた。

 

 あの野郎・・・一体何考えてやがる!? 俺をこの世界にやったら一体向こうの世界はどうなるんだよ!?

 間違いなく、以前の飲み会と同様の悲劇が起こるぞ!?

 

 

 

 それに、危ういバランスとか他世界からの干渉とか明らかにヤバそうなキーワードが出てるわ、メタ発言を多用するわで危険しか感じない上に、それ以前の問題として「バカとテストと召喚獣」って物語自体知らないからどう物語を進めていけばいいか分からないんですけどぉぉぉぉぉ!!!

 

 

 

 

 そう憤りながら手紙を強く握っていると、手紙がずれ、重なっていたもう一枚の手紙が現れた。

 

 

 

 

「・・・ん? まだもう一枚あるな。 今度は一体なんだよ・・・?」

 

 

 

 

 

 

「信孝へ

 

 

 

 どうせあのアホ神は録な事書いていないだろうから、こちらで詳しい説明を書いておく。

 

 今回、強制召喚という形で信孝をそちらの世界に送り込んだ理由は、信孝がこちらの世界に留まり続ける続けることから発生した不工合の修正のためだ。

 

 もともとイレギュラーな存在であった信孝が、強力な力を操ったり、史実・原作を狂わせたことによって、世界から大きな修正力がかけられていた。

 

 

 

 その修正のために、修正力が働く元凶であった信孝の存在をこの世界から外し、能力も強力な封印を施すことで時間を稼ぎ、その間にこちらで信孝が世界に承認されるように仕組むというのが真相だ。

 

 1年や2年どころか下手したら数十年かかりそうな問題だから、その間思う存分そちらの世界を楽しんでくれ。

 

 

 なお、その世界は文月学園という高校でのみ『試験召喚』と呼ばれる特殊な召喚獣こそ存在するものの、それ以外の魔法等は存在しないから、異端扱いされぬよう先にも述べた強力な封印を施し、寿命その他身体能力もやや優秀な一般人レベルに設定してある。

 

 

 さらにそちらの世界に馴染ませるために、姓名は藤原信孝のまま中学1年生から始まるようにしておいた。

 あとは信孝の幼稚園来の幼馴染となる原作キャラが導いてくれるだろう。

 原作知識が無くとも、基本的には学園物の物語だから、直接的に命の危機となることもないだろう。

 

 

 では、幸運を祈る。

 

 

 追記:もし不測の事態が発生したらこの連絡先に電話を回してくれ。 基本的には俺が常駐しているから、いつでも相談に乗ろう。 連絡先:0120―×××―×××× 9:00~18:00(原則土曜日は午前のみ 日・祝・年末年始・盆休みは休日)

 

 

高御産巣日神(タカミムスビノカミ)

 

 

 

 

「・・・・・・ありがとう高ちゃん。 おかげで何とかなりそうだよ(泣)」

 

 高ちゃん(高御産巣日神)の手紙を読んだおかげで、漸く事の真相を把握した。

 つまり他者(駄神)からの干渉を防ぎ、(駄神の息のかかった者による)異世界への干渉を防げばいいってことだな。

 原作を知らないということは不安要素ではあるが、一般的な外の世界という認識で挑めばいいだろう。

 しかも、不測の事態に備えてすぐに連絡を取り会えると来たもんだ。 これを喜ばずにはいれない。

 

 礼として、フリーダイヤルやら定休やらそもそも異世界に通じる電話線やらについてのツッコミは取りやめよう。

 

 

 

 

 

 

 

「それに引き換えあの駄神め・・・、何から何まで間違った情報流しやがって・・・!」

 

 

 転生時の事情から年齢設定まで違うとか、あいつは俺に対して何か恨みでもあるのか・・・?

 ・・・・・・またアホな理由だったら今度会ったときモいでおくか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暫く時間が経ち、駄神を如何に痛めつけるかを結論づけた俺は、文面にある「幼馴染」という言葉について考えることにした。

 

 

 

 

「しかし、この幼馴染とは一体何者だ・・・? 原作のメインキャラ相当の人物であればそいつにくっつけばおおよそのイベントに関われるが、そもそも年齢どころか男か女かすら判らないというのは困るな・・・」

 

 だが、高ちゃんの手紙にある「幼稚園来」という言葉から推測するに、10年近い歳月を共にした相当深い仲であることが容易に想像できる。

 

 幼少期の俺の情報がないから不自然な所作にならなけらば良いが、多分高ちゃんが俺の子供の頃とほぼ同じ設定にしてくれているだろう。 それくらい俺は高ちゃんのこと「は」信頼している。

 

 

 

 

 ・・・駄神? あいつは「信頼」という言葉を受精卵の頃に置き去りにしちまったから無理だ。

 

 

 

 

 

 

「そう言えば今まで確認していなかったが、今日は何日だ?」

 

 

 今の今まで日付の確認を忘れていた俺は、部屋の壁に掛けてあるカレンダーと時計を確認した。

 時計は20××年4月5日朝7時を示しており、カレンダーの4月5日の欄には「入学式」という文字が刻まれていた。

 

 

 

「今日は20××年4月5日の朝7時。 それに書き込まれた文面を見る限り今日が中学校の入学式か・・・。 文月学園はどうやら高校らしいから、原作開始まであと3年ってとこだな」

 

 この3年間で文月学園についての情報を調べ尽くし、かつ原作主要キャラの割り出しをするのはなかなか難しいが、幸いにも俺の部屋には型落ちではあるもののパソコンが置いてあったため決して不可能ではないだろう。

 それに、この近辺の地理と自宅から中学校までの道のりを早急に把握しないとな。 入学式初日に地元で迷子になって遅刻なんて赤っ恥もいいところだ。

 

 そう思った俺は家の中を探索して地域の地図を入手し、頭の中に周辺の地理をインプットする作業を始めた。

 地図を確認すると、幸運にも自分の家に印がついていたため、周辺の地理把握は意外と早く進みそうであった。

 

 

 

 

 ・・・そう言えばこの家に父親と母親がいないのは何故だろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~少年地理把握中~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・ふぅ、やっと地理を把握出来た。 家から中学校が徒歩10分程度ってのが嬉しい誤算だ」

 

 まだ新品の中学校の制服に着替えた俺は、確認し終えた地図を仕舞い、置いてあったパンを食べながらそう呟いた。

 幸いにも、家から近所に中学校(というより2階にある自室から見える距離)があるため、中学校通学で迷子という不名誉な称号を得ずに済みそうだった。

 

 それに、1時間かけたおかげでコンビニやスーパーなどの場所まで把握できたのだから、足りないものがあるばすぐに買い足すことが出来る。

 

 

 

 ・・・え? どうして外に出て自分の足で調べなかったかって?

 なら逆に問おう。 君たちは初めて訪れる地を迷子にならずに地理を把握することが出来るのか? それも1時間程度という限られた時間の中でな。

 

 ・・・俺にはとても無理だ。

 

 

 

 下手に外に出て迷子になるよりかは、家に保管してある地図と窓の外から見える景色から地理把握したほうが安全だろう?

 自宅の位置はG○○MAPと小学校の学区地図を使えば把握できるしな。

 

 

 

 

 

 

 

「これで、あとの問題は未だに姿を現さないこの世界の俺の両親と幼馴染・・・だな」

 

 時計の針は、もう直ぐ8時を指すところまで来ていた。

 先ほど確認した入学式の資料には、「新入生は8時40分までにクラスを確認し教室に入ること」と書かれていたので、そろそろその幼馴染が来ないと不味いだろう。

 

 

 はてさて、どうすればいい「のーぶーたーかー! 学校行くよー!!」・・・どうやら向こうから来たみたいだな。

 

 

 

 俺が部屋の窓から覗き込むと、セーラー服を着た少女が玄関先からこちらを見上げていた。

 中学1年生にしては胸部装甲が恵まれているが、それ以外は可愛い感じの平凡な女子中学生といった佇まいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・髪の色が紫色でさえなければの話だが。

 

 

 

 

 

(・・・ちょっと待て! 彼女は普通の純粋な人間の筈だろ!? 何で髪の色が紫色になってるんだよ!?

 幻想郷みたいに人外共や常識を捨て去った某2Pカラーの青巫女みたいな例外を除いたら、髪色であり得るのは黒・茶・金あたりが相場だろうが!!

 それに、よくよく見ると他にも赤髪短髪の男子学生やら、青髪ロングの女子高生やら黄緑色のボブカットの少女やら、某世紀末モヒカンの姿をした暴走族やらと何でもありじゃねーか!! しかも、他の誰も髪のことに関しては全く違和感を持っていないみたいだし・・・!)

 

 

 

「のーぶーたーかー? 何してるのー?」

「すまんすまん律子! 今行くからそこで待ってろ!」

「早くしないとこの邪魔な鍵ピッキングで開けちゃうよー?」

「犯罪行為は止めろこのバカ律子! 少しくらい待つっていう発想無いのかお前には!?」

 

 

 外から聞こえてくる「私非常識じゃないよー!」という戯言を華麗に無視して、俺は急いで準備を整え玄関へと向かった。

 

 玄関の前に来たところで、ふと先程のやり取りでふと疑問に思った。 ・・・思ってしまった。

 

 

 

 

(・・・あれ? そう言えばさっきあの女の子のことを無意識に『律子』って呼んでたよな俺。 ってことは、あの子の名前は律子ってことか・・・・・・ぐぁっ!?」

 

 

 彼女の名前をことを考えた瞬間、突然頭を締め付けられるような痛みが走り、そのあまりの痛みに耐えきれなくなった俺はその場に崩れ落ちてしまった。

 

 

 

 

『・・・え!? 何今の音!?』

 

 

 

 玄関の外では律子(仮称)が俺の呻き声と崩れ落ちた音が聞こえたのか、心配するような声を上げた。

 

 

 そうしている間にも俺を襲った頭痛はどんどん痛みを増してゆく・・・

 そして、痛みが増す度に俺の知らない│情報《きおく》が次々と流れ込み、俺の脳内に刷り込まれていった。

 

「・・・ぐっ! なん・・・だこれ・・・・・・は!? こん・・・・・・な・・・情報(きおく)・・・が・・・・・・大量に・・・!!」

 

 

 

 激しい痛みの中必死に流れ込んでくる情報(きおく)の整理をする俺は、その情報(きおく)が幼い頃から家族ぐるみでの付き合いがあり、俗に言う幼馴染と呼べる間柄であった俺と律子・・・、岩下律子(いわしたりつこ)を中心としたものばかりである。

 

 

 

 

「【ガチャッ!】大丈夫信たk・・・!? 信孝っ!? しっかりして!!!」

 

 

 

 そのとき、何故か玄関の鍵が開き律子が家の中へなだれ込んできた。

 律子は玄関先で倒れ込んでいる俺の姿を確認するやいなや、急いで駆け寄ってきた。

 

 

 

「律・・・子・・・・・・、俺は・・・大丈b・・・ぐおっ!?」

「しっかりして信孝!! 信孝!!」

 

 

 

 しかし、律子の顔を間近に見た瞬間今までで最大の痛みが走り、同時にそれまでとは比べ物にならない程の情報(きおく)が俺の脳内に流れ込んできた。

 

 恐らく、高ちゃんか駄神が律子の顔を見た瞬間にこの世界の俺の記憶を復元するよう細工を施したのだろうが、こんな大量に流し込まなくてもいいだろうに・・・

 

 

 

 

 

 一度に大量の情報(きおく)が流れ込み脳の処理能力が限界に達した結果、俺の意識は急速に落ちていった。

 意識を失う直前、俺はなぜ律子が家の鍵を開けることが出来たのかを思い出した。

 

 

(そう言えば、俺と律子ってお互いの家の合鍵を持ってたよな・・・。 夜通し【検閲により削除】してる互いの両親から避難して貴重な安眠を確保するために・・・)

 

 

 

 

 

  信孝 side end

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  駄神 side

 

 

 

「・・・せめて初回くらいワシの名前で書いてもらいたかったのぅ。 ワシには神産巣日神《カミムスビノカミ》という正式な名前があるのじゃし・・・」

 

「あんたの細工のせいで信孝の脳が容量過多に陥ったんだから、それ(駄神)で十分でしょう?」

 

「・・・言うようになったの高ちゃん。 ワシの部下の癖に」

 

「部下どころか陪臣、さらに部下の遠い子孫の信孝にも反逆されてるがな。 この前天照の着替えを覗いてボコボコにされたのはどこの誰だ?」

 

「ぐはっ!? それは言わんでくれぃ・・・」

 

 

 あれはつい魔が差しただけじゃというのに、何で高ちゃんも天照もあんなに怒るのじゃろうか?

 天照に至っては弟の須佐之男に軍勢を与えてワシを追討しようとしておったし・・・。

 

 あやつ等には日ノ本最高神たるワシへの経緯というものが無いのかの? ・・・無いのじゃろうな。

 

 

 

「それより駄神、どうして信孝の幼馴染に岩下律子を選んだんだ? 原作キャラだがあの子は脇役だろう? もう少し主人公に関われる立ち位置もあったと思うが・・・」

 

 

 ワシの扱いについての話を華麗に流した高ちゃんが、最もらしい質問をしてきおった。

 ・・・まだまだ青いの高ちゃん。 ワシの考えた計画がまだ読めておらぬようじゃしな。

 

 今は語っても痛くない且つ不審に思われぬ程度のことを話しておくかの。

 

 

 

「いくつか理由がある。 一つは原作主人公格と深い付き合いとなると、文月学園入学自体が怪しくなるからじゃ。 あの頭なら万に一つもないが、仮に吉井明久が信孝の影響で特待生レベルの頭脳やスポーツ技術があればわざわざ文月学園に行く理由が無くなる。 そうなっては比較的寛容なあの世界とて修正力が働いてしまうのじゃ。 他の主役キャラも似たような理由じゃから、主人公組から遠ざけたのじゃ」

 

「・・・それでは岩下律子を選んだ理由にはならんぞ?」

 

「分かっておらんの。 彼女は信孝が欲しておるものを保有しておる。 それ故じゃ」

 

「・・・成程把握した」

 

 

 そう言い、高ちゃんは岩下律子の中学1年生にしては破格と言っても良い胸の大きさを思い浮かべ、瞬時に納得しおった。

 

 信孝の奴は『胸の大きさで差別はしない』と以前宴会で言っておったが、あ奴本質的に巨乳好きじゃからのぅ・・・。

 そのことがバレて貧しき嫁たちの制裁を喰らっておったが。

 

 

「他に聞きたいことはあるかの?」

 

「・・・とりあえず今のところはこれくらいだ。 くれぐれも下手な動きをするなよ?」

 

 

 

 そうドスの効いた声でワシに警告を与え、高ちゃんはこの場を後にした。

 どうやら未だワシのことを疑っておるようじゃな。

 

 

「さて、カミちゃんと高ちゃんが信孝の補佐に回っている内にワシも動くとするかのぅ・・・」

 

 

 

 

 残念だが高ちゃん、ワシはその程度では止まらんよ。

 ワシにとって信孝をからかい妨害することは、ワシの生涯を賭けて実行すべき至上命題なのじゃからな!

 それでも立ち塞がるというのなら、たとえ高ちゃんと言えども容赦なく叩き潰してやるわい!!




東方極楽伝が行き詰まって書いたものを挙げてみました。
スランプ期に書いたもの+見切り発車なので完成度は低いですが、書いたものを放っておくのはもったいないので一応連載という形で残します。

続編を書くかどうか未定ですが、東方の方が行き詰ったらまた書いてみようと思います。


・・・現時点でも1日100文字も書けない上に何度も消して書き直す程のスランプ状態ですが。
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