pso2仮想戦記二年前の戦争 作:オラニエ公ジャン・バルジャン
やっと要塞攻略が始まります。でもなんかややこしくなってきたなと自分でも思ってたりするので、結構キツくなって来ましたwww以前、pso2感が薄れてきたとご指摘を頂きましたので、今回それっぽさを追加すべく、VR訓練を冒頭に持ってきましたwww今後もpso2感が出せるように頑張りますねwww
第一艦隊と、第四艦隊は、新回廊から進む大艦隊と別れ、国歌と国民の声援に推され、一路、schloss von gott要塞に向かって航行していた。彼らに課せられたのは、要塞の攻略だけでなく、この無益な大遠征そのものを止める事だった。要塞そのものを奪還できれば、国防を磐石に出来るだけでなく、国民に対しても、納得させ得る戦果になるからである。さて、ここで第一艦隊分艦隊旗艦パンゲアに目を向けてみよう。艦隊旗艦型新造戦艦パンゲア。ガーディアン級を二隻横につけた双胴戦艦である。双胴化したガーディアンはありとあらゆる点に於いて、ガーディアンを超える艦であった。正面火力は艦首内臓、艤装型主砲含め、100門以上の火力を展開でき、装甲面においては大和級に譲るが火力面は最強を誇る戦艦である。その内装も豪華で巨大なVR訓練通称エクストリームクエスト場も完備しており、アークスや兵員の訓練もかなり質の良いものを提供出来るのである。その訓練場に、イオ、ロッティ、ルベルトが三人チームを組んでいた。因みに相手はタクミ一人であった。この三人はタクミに久し振りに模擬戦の相手になってほしいとねだったのである。タクミも了承した。ルールは先ず、三人は10のレベルをクリアし、最後のレベルに居るタクミを倒すと言うものだった。この三人は何事もなく10のレベルをクリアした。最後の、タクミとの模擬戦場は惑星ナベリウスの密林を再現したものだった。三人は周囲を警戒しながら進んでいた。相手は上一級の称号を持つアークスの射手(レンジャー)いつ何処から狙っているか解ったもんじゃなかったのだ。『先輩何処から狙ってるんだろう?』ロッティは不安そうに言った。『少なくとも銃声を聞いてない。まだ先生は俺たちを見つけて無いはずだ。』ルベルトはそう答えた。イオは襲いかかってきたナベリウス原生種(ガロンゴ)に放った矢を抜きながら考えていた。『先輩の使ってるライフルは300式超長距離狙撃用対物ライフル『ファイアー・アームズ』。ガロンゴの硬い甲殻も粉々にするだけの威力がある。撃たれたらひとたまりも無いけど、とても大きい銃だ。それを使える場所も限りがある筈だそれに動くのは大変な筈だ。せめて、何処から撃ってくるかわかれば良いんだけど…』イオはその場に倒れてるガロンゴの仮想体の死体を見た。その瞬間閃いた。暫くして、一匹のガロンゴがとち狂った様にしか転がってきた。とても大きな銃声が鳴り響いた。ガロンゴは粉々になった甲殻を背に仰向けになって息耐えた。イオの作戦は成功した。『見つけた!総員ゴーグル装着!射程距離まで全速で突撃する‼︎ムーブ(前進)‼︎三人はガロンゴを射抜いたタクミのいる方へ木を盾に前進した。タクミは敵の牽制に乗った事を知った。だが、彼は冷静にスコープをサーマルで覗き三人を見つけ、引き金を引いた。砲声と聞き間違えるほどの銃声が響き、ロッティの側にいた、ウーダンの頭を吹っ飛ばした。『ひっ…』ロッティは怯んだ。イオは、『怯むな!もう私達を見つけてる証拠だ!』イオに叱責され、ロッティも戦意を取り戻し、また走り出した。タクミは、ガンスラッシュの弾倉を調べた。そしてファイアー・アームズを自動化するとその場を離れた。イオとロッティ、ルベルトの三人はファイアー・アームズの弾幕を掻い潜り接近した。イオは、バレットボウを空に向け放った。無数のフォトンの矢がタクミの居る、居ると思われる場所に降り注ぐ。
弾幕がやんだ。三人は狙撃地点に来てみると…そこには矢を受けて故障したファイアー・アームズだけが残っていた。『先輩は何処に行った!』イオが叫んだ瞬間、スモークグレネードが投げられた。三人は煙幕の中に包まれた。銃声が至る所で響き、三人は身を隠すべく思い思いの方に走って行った。気がついたら三人は散り散りになっていた。ロッティは不安と恐怖に駆られながらも武器を構え、周りを警戒しながら進んだ。然し、頭上には息を殺して待ち構える者がいた。跳躍‼︎それは木から飛び降り少女に襲いかかった。少女の悲鳴が密林に木霊する。イオとルベルトは直ぐに声のする方にひた走る。『はい。ロッティ、アウト。残念でした。』とタクミはニヤニヤと言った。ロッティは泣き顔で『ふえぇぇ…タクミ先輩怖いですよ…(泣)』
と言ったがタクミはこれも戦法だよと言うとロッティを転送した。タクミはまた身を隠したその時にイオとルベルトは到着した。タクミは近くに居る。その確信はあった。イオは意識を集中した。そして矢をつがえるとそこの草むらに放った。金属音がなり、矢が跳ね返ってきた。タクミはルベルトを殴り倒すとガンスラッシュで一発頭を吹っ飛ばした。風穴を開けられルベルトは絶命判定を喰らい、失格となった。可哀想にルベルトはそのまま気絶してしまった。イオは矢を持ってタクミに突き刺そうと飛びかかる。タクミもガンスラッシュで応戦する。イオはこの時あまり使わないと言うより殆ど使わないカタナを抜刀した。
タクミはいささか驚いたが、更に踏み込んでガンスラッシュで斬りつけてくる。イオはカタナであしらいつつ、タクミのガンスラッシュをカタナごと叩き落とした。『武器は無い!もう終わりだ先輩‼︎』イオは隠し持っていた矢でタクミを突き刺そうと飛びかかる。『まだ終わってない‼︎』イオにタクミはナイフを引き抜き、突進した。二人の動きは同時だった。2つの肉を突き刺す音が聞こえ、二人に同時の絶命判定を受けた。模擬戦は引き分けとなった。
VR風景が崩れ殺風景な広場になった。横に設置された観客席から拍手喝采が巻き起こっていた。要塞宙域に着くまで暇な将兵が観戦に来ていたのだ。その中に、フリードリヒ、アリス、マトイ、アースグリム、グリッドマンといった艦隊幕僚も観戦に来ていた。(マトイは本土防衛隊連隊長と言う肩書きがあるので艦隊保安主任になった。)『久し振りにアークスらしい事をしたご感想は?提督。』『帰ってきたと言う感じだね。だけど危なかった。危うく負けるとこだった。』『どうにかこうにか引き分けに持ち込んだって訳ですか?w』タクミとフリードリヒとアリスが話してる所に、若い三人が走り寄ってきた。『ああああ!勝てなかった〜。先輩現場から離れてたんじゃ無かったのかよ?』イオは地団駄踏みながら聞いた。『レンジャーとしての現場は少し離れたけど陸地での戦いから離れたとは言ってないよ?それにしても三人とも強くなった。本当にこれでアークスは安泰だ。なぁ諸君?』タクミの問いに皆が頷いた。そこにルイ少将が入ってきた。『お疲れのところ悪いが、要塞攻略にあたっての必要な物と今後の補給物資の消耗具合を予想してまとめた物だ。』『先輩お疲れ様でした。鹵獲したダーカー戦艦、ダーク・ヒューマン仕様。確かに受理しました。こっちは…』タクミは書類を暫く眺めていた。ページをめくる度に彼の表情は曇って行った。
『やはり途中で補給線を破壊されれば我々は飢える他無くなる訳ですか。』『ああ、補給担当将校として言わせて貰うと今すぐ、こんな馬鹿馬鹿しい戦いはさっさと止めるべきだな。資源の無駄遣いだ。要塞の攻略する分は保証するがそれ以上はどうなるか…』ルイは険しい表情を浮かべて答えた。『分かりました。ルイ少将お疲れ様でした。みんなも今日は解散だ。二日後の今頃には要塞宙域でドンパチする事になってるからな。』タクミは自分の旗艦に戻るとベレー帽で顔を覆い、足を机に投げ出し居眠りをするような形となり、ひたすら戦場をイメージした。小一時間程の『居眠り』で彼は作戦を纏めた。なかなかのスピードとタイミングが必要となるが、この艦隊なら可能だと確証をタクミは得た。だが、彼は要塞そのものに興味はこの時無かった。彼は、要塞より遥か彼方、先に居る一人の男を意識していた。アウグスト・シュヴァーベン。奴は何処で待ち構えている。恐らく、ダーカーの指揮を取っているダーク・ファルス・双子…あの深遠なる闇の残骸は自らは出てこない。まだ奴には力が足りない。だからこそ彼らの中ではイレギュラーなかれが指揮を執るはずだ。そして彼が生前の彼と同一人物なら、ずっと、支配される側には居るはずが無い。恐らくいずれ叛旗を翻す。その為の生贄に我々はなりに行く事になる。奴は要塞に居るのか。それとも新回廊で我が軍の大艦隊を飼い主の居なくなった羊を狩る狼の如く、蹂躙するべく待ち構えているのだろうか?それとも第二銀河の奥深くで待っているのか?いやそれはどうでもいい。何処にいても今回は彼に勝利を奢ることは間違い無いのだから。問題は奴がいつ動くかだった。要塞を攻略する前に動かれてしまえば、オラクルに明日は無い。いや、もし自分がアウグスト・シュヴァーベンだったら、schloss von gott要塞そのものは興味は無いだろう。彼は間違いなく、情勢が不安定な第三銀河を平定して、2つの銀河を手に入れる。そこで第一銀河と第三銀河をつなぐ回廊を通り侵入するはずだ。少なくともschloss von gott要塞を落とすより圧倒的に彼にとっては楽だろう。だがそれは出来ない。アウグストは現在この第二銀河の防衛を命令され、そして既に我々は敵の領地に足を踏み入れている。彼とて第二銀河を失いたくは無いはずだ。そもそも彼はこの時点でこんな大攻勢に出れる程の権力と兵力が有るとは思えない。『少なくとも今回は彼が受け身になるだろう。だが、痛烈なカウンターを用意して待ち構えているだろうがね。』と独り言を言いつつ、タクミは端末を開き、schloss von gott要塞の図面を見て、紅茶を啜った。そして暫くして、エドワード・アースグリム、チャールズ・グリッドマン、ソーマ・ヒューズと言った分艦隊司令官を呼んだ。三人の提督は、神妙な顔つきで艦隊総司令官の指示を待った。タクミは口を開いた。『あと数時間後には要塞の警戒網に入る。貴官らはこの艦隊を率いて、敵の艦隊を釘付けにして欲しい。』『提督閣下は如何なさるのです?』『私は要塞内部に突入するポツダム連隊と共に行く。と言うのも敵艦隊を引きつけるという仕事は私には少し難しい。そこでエドワード、君に艦隊の運動を任せようと思う。二人には話を通したから、心配しなくて良いよ?』『私がですか⁉︎大佐の身分である私が、艦隊運動をですか?』とエドワードは開いた口が塞がらないと言った感じだった。『偽装撤退の達人アースグリムの采配。俺は見てみたいな〜?』『俺も見たいな?若い連中がどんな戦い方をするのか参考になるしな。』とグリッドマンとヒューズが口々に言うもんだからエドワードは引くことは出来なくなった。エドワードは、溜息を1つ吐くと、渋々、了承した。