pso2仮想戦記二年前の戦争 作:オラニエ公ジャン・バルジャン
要塞陥落から約4日後、schloss von gott要塞にガブリエル麾下第四艦隊と、ウルク麾下アークス首脳部とオラクル軍大元帥セルゲイ、そしてschloss von gott要塞都市市長として、フレーゲル・ジャグホットが到着した。驚愕の事実を土産に…。
『何だと⁉︎ベルナジューと一部の提督達が全軍を囃し立てて、俺たち抜きで遠征して、第二銀河で暴れてるだと‼︎』エドワードは声を荒げると同時に呆れ返った表情を浮かべた。タクミに至ってはベレー帽越しに頭を掻いて首を振った。ガブリエルは続きを話した。『お前さんらの戦果を受けて焦ったんだろう。schloss von gott要塞を無視して遠征すると言ったのは奴さんだが、要塞奪還の戦果は国民に大いに評価される。むしろ、この遠征軍に匹敵するぐらいのな。恐らくベルナジューはお前さんら(第一艦隊)の後ろに偵察用艦載機でも尾行させてたんだろう。やつの思惑通り、タクミが失敗して散々叩く為に、そして万が一成功してしまった時にすぐ行動する為にな。』『全く何て事を何でそんな馬鹿な事をしたんだ。』『お前…ひょっとして冗談のつもりで言ってる?』『へ?』タクミのまさかの発言に一同は唖然とした。(こいつ話の流れで理解してねぇ…)この場にいた全員が感じた。この恐ろしく鈍感な阿呆を除いて。セルゲイは咳払いをして話を続けた。『兎に角、私にはもう止められなくなってな…情けない話だが、ジェームズや、ウルク総司令殿にも説得をお願いしたが、閣下の言動は兵の士気に、関わり、勝機を逃す原因となります。この様な発言は控えて頂きたいの一点張りでな…。本当に後悔しても仕方の無いことだが、あんな男に全軍の参謀などにするのでは無かった。』『今更遅いんですよ。貴方がもっとしっかりしていれば、こんな事になら無いんです。あんたの所為で2000万将兵が死ぬんだ!』『やめろ‼︎エドワード‼︎閣下一人の責任では無いだろう‼︎』ガブリエルはエドワードを叱責した。『…閣下。貴方はもう既に軍の中では完全な置物だ。ですが貴方の仕事はある筈です。全軍の指揮を!軌道修正はこの我々が致します。至らぬ身ではありますが微力を尽くさせていただきます。』『F中将…済まぬ…済まぬ。』然しタクミはそう言ったものの大きく溜息をついて言った。『然し、もう既に手遅れだと思いますので尻拭いにしかならぬでしょうが…』次の瞬間、ドアが開き、イオとマトイが入ってきた。『センパ…閣下‼︎緊急事態だ‼︎第4回廊にて、補給線各所寸断されてしまった。第4回廊を通ってた補給艦隊はほぼ壊滅‼︎』『それだけじゃないの!第二銀河側の出口を封鎖されてしまって使えないの!何とか逃げ切って第一銀河に帰ってこれた補給艦隊も混乱してて。』次にアリスが入ってきた。『閣下。第二銀河各惑星に展開していたと思われる艦隊が次から次へと交信途絶。更に後衛の第二艦隊から緊急通信が入っております!』『回してくれ!』タクミは急かした。パネルにジャンが映し出された。『おおタクミ君か。久しいな、緊急事態だ他のみんなも落ち着いて聞いてほしい。4日前儂等は第二銀河に入った。ダーカー艦隊も順調に撃破し、第二銀河の3割程度に脚を掛けていた。ところが…補給艦隊は壊滅し、各所各所で奇襲されかなりの艦隊がやられている‼︎今、中艦隊以下の艦隊は主力艦隊に結集を命令しているが、もうどれぐらいの主力艦隊が残ってるかも分からん!遅まきだが、至急、増援を頼む‼︎』通信はここで途絶えた。タクミは口を開いた。『ベルナジューめ…頭を下げるくらいなら人を使うか。アウグスト・シュヴァーベン…やはりそう来るか。』話は要塞陥落の数週間前に戻る。この時、アウグストはフランシスと共にダーク・ファルス・双子のいるダーカーの巣窟に呼び出されていた。『アウグスト君、来たよ来たよ♪愚かな人間…ゴミ屑の君達を棄てた。ドブの奥にあるようなゴミ屑が☆』『楽しいね?たくさん殺せるね。』狂気に満ちた口調…例え傀儡と化してもやはりそれらはダーク・ファルス・双子そのものであった。『創造主様。我らをお呼びしたのは何の為でございましょう?そのような事を言う為に呼んだのであらば帰らせて頂く。』アウグストは苛立ちを抑えながら、問うた。『せっかちだな君は。言いたいことは簡単。君達、操り人形はひたすら僕達の為に死ぬ事だけを考えて、今回の戦いに当たれば良い。ただそれだけ♪』『そうだよ。君たちは元は僕達のオモチャだったけどせっかく食べないであげたんだから働いて貰わないとね☆』アウグストはただ眼を閉じ『創造主様の為に命を惜しまず道具らしく死んでご覧にいれましょう。』とひと言答え、双子の間を去った。それから暫くするとこの男の親友に心中を語った。『おのれ‼︎操り人形如きが、此処まで余とお前と余の同胞をを愚弄するとはな許せぬ抜け殻だった癖に宿主の搾りかすで生きてる様な存在に‼︎』『はい!決して許しては置けません。我らの遺伝子とダーク・ファルスの力を持っている私達を望んでもいないのに無理矢理産まされ、それでも愛してくれた両親、愛してくれている同胞達、そして何より貴方の実家で待ってくれる貴方の姉君であり、私の妻アントワネットの為にも!』『まさか産まれた瞬間、姉君の生まれ変わりにお会いするとは思わなかった。生前の記憶がある俺たちのとってこれ程の幸せは無かった。そして今は、あの時とは違う。今度は俺たち三人と、我らと共に戦うダーク・ヒューマンの同胞達と共に宇宙を手に入れるんだ‼︎その為の第一歩だ。』『はいアウグスト様…いやアウグスト!やろう‼︎僕達の手で‼︎』この青年たちは如何に年月が過ぎようとその友情を忘れる事は無かった。二人が一室に入るとそこには複数人の男女が待っていた。皆、二十代後半から30代前半といった年齢であったが皆、ダーク・ヒューマンの誇る最高の指揮官達であった。そして同時にアウグストに忠誠を誓う韋駄天達である。一人はハンブルク・シューマッハ。31歳三つ下の妻を持ち、機動戦に長けた艦隊運用を行う。他の諸将のまとめ役として、第三銀河でグラール、オラキオと戦い、圧倒的な力量を見せつける。一人は、ゲオルグ・ガラハウ。32歳。大将。攻守に長け万能な艦隊運用を行う。ハンブルク・シューマッハとは従兄弟であり、良き友、良きライバルである。女性関係がハデであるが結局は振ってしまう。理由は定かではない。早くに両親をダーカーによって喪い、ダーカーに対して忍従を誓い、ダーク・ヒューマン独立を夢見ていた。この中でフランシスを除き、最も早くアウグストに忠誠を誓った男でもある。一人はハインリヒ・クラウゼヴィッツ。34歳。大将。冷静沈着、極度の合理主義者で人付き合いの悪さが目立つがその知性は並び立つ者が存在せず、その智略は一個大艦隊に匹敵すると言わしめる程、尚、性格の所為か、ハンブルクと、ゲオルグ、そして猫位しかこの男と落ち着いて話せる人間がいないと言われるほど交友関係が少ない上ダーク・ヒューマンの、他の諸将からは嫌われている。一人はレオポルド・パウエル。32歳。大将。 攻勢に特化した艦隊運用を行う事で有名で勇猛果敢な男であるが、ハインリヒ・クラウゼヴィッツとは馬が合わない為、よく衝突し、そしてハインリヒに何時も論破、または封殺されている。極度の負けず嫌いである。一人はフランチェスカ・セープ。29歳。ダーク・ヒューマン女性将兵の中でも珍しく、大将の位を持つ女性。ダーク・ヒューマンとヒューマンの間で生まれたハーフで絶世の美女。ダーク・ヒューマンの父親の様な同胞の為に戦う軍人に成りたいと努力し、今の地位を手に入れた。2歳年下のヤン・ザムエルスキ中将を可愛がっている。
一人は、ヤン・ザムエルスキ。27歳。中将。この中で最も若い青年将校。27歳と他の諸将と同じく異例の若さで将校になっている。ダーク・ヒューマンが僅か70年の月日しかこの世に生まれ出た時間が経ってないとは言え、やはり20数歳での将校は異例だろう。艦隊運用は守勢に特化しており、アウグストへの忠誠心は人一倍と言われ、ダーク・ヒューマン諸将も信頼を寄せている。この6名がアウグストの覇業を支える手と足になるのだ。アウグストは皆の顔を見渡し、口を開いた。『皆、よく無事に戻った。グラールやオラキオは一筋縄ではいかん相手ではあったが良く戦ってくれた。次の相手は我らを棄て去った裏切り者オラクルだ!今の奴等はもはや我らの足元にも及ばん。あの傀儡(ダーク・ファルス・双子)は我らとオラクルを共倒れにするつもりの様だがそうはいかん。この戦いはあくまで序曲なのだ。私は、彼奴らを圧倒的な大勝利を叩きつけるつもりでいる。卿らはこの私と共に戦ってくれれば良い。先ず、ハンブルグ、ゲオルグ両大将は第四回廊のこちら側の出口西側の敵を殲滅せよ‼︎』『ハッ‼︎』二人は同じタイミングで答えた。『次にフランチェスカ、ヤンの艦隊は東側の敵を殲滅せよ。』『畏まりました。我が王。』『必ずや!』
フランチェスカ、ヤンはそれぞれ別の返事を返した。『フランシス、レオポルドの両大将は第一回廊に展開せよ。』『お言葉ですが閣下。第一回廊にはschloss von gott要塞があります。そこから敵が来るとは思えません。』『レオポルド、落ちぬ要塞など存在しない、あの要塞は落ちる。あの男(タクミ・F)によってな、あの男の徒によってな。その為の配慮だ。奴が第四回廊からくるのならそれで良し。寧ろそれはあの男の力量そのものの終焉を物語るような物だ。だがそれは無いだろう。奴は必ず来る。その時はお前の武勇を期待しているぞ。』『ハハッ‼︎尽力致します。』『何時もの卿なら必ず亡き者にすると言いそうなものだが怖気付いたか?レオポルド大将。』『黙れ‼︎ハインリヒ‼︎貴様に言われる筋合いは無い‼︎そんな事を言わずとも閣下を煩わせる輩など一人残らず塵にしてくれるわ‼︎』『ならば期待するぞ。』『ハインリヒ。もうその位にしておけ。またレオポルドを俺とゲオルグに抑えさせるつもりか?もうごめんだね。』『ハンブルグの言う通りだ今は1分も惜しいのだ。ハインリヒは後方に残り、作戦参謀総長として任を果たせ。それと占領されると思われる各惑星への指示も貴様に任せるぞ。』『お任せ下さい閣下。』『皆!我らの為の、我らが同胞の為の戦が今、始まるのだ。ヴァルキリーの加護あらん事を‼︎』『『『『『『『『ヴァルキリーの加護あらん事を‼︎』』』』』』』『以上。解散せよ。』こうしてダーク・ヒューマン諸将はそれぞれの場所に向かった。『アウグスト。』『ああ、フランシス。君にはもしもの時の切り札になってもらう。各戦場に気を払っておいてくれ。オラクル自体は全く大した事無い。だがアークスや陸や宇宙で戦う将兵の中には有能な者が居るのも確かだ。その有能な一人の人間の元に奴等の中で、少しでもやる奴らが集まる前にどうにかしなければならん。』アウグストとフランシスは宇宙の彼方に居る。仇敵を意識していた。
20話です。いきなりダーク・ヒューマンにダーク・ファルスファミリーのようなボスキャラぽいのが現れました。彼らとオラクルサイドの色んな人達が彼らと闘う事になります。モチーフは銀河英雄伝説のラインハルト派帝国軍大将軍団の幾人をモチーフに全く新しい人物として書いてみました。(因みにフランチェスカ・セープは爆乳です(^p^))ここからオラクルは敗走。事態の深刻化を防ぐ為にオラクルの戦士達は奔走する事になります。