pso2仮想戦記二年前の戦争   作:オラニエ公ジャン・バルジャン

24 / 46
22話 全軍結集せよ!繰り返す全軍結集されたし‼︎

砂漠に包まれた惑星…カパルノチア。ここは第三艦隊が、駐留していた。ここにダーク・ヒューマン屈指の女性提督フランチェスカ・セープ麾下艦隊襲い掛かり、3日にも及ぶ攻防戦を繰り広げていた。『我が王の本隊が到着するまで時間がないと言うのに、まさか同じ空母機動艦隊と戦うことになるとわ…。』『此処で退いては、惑星に降下した味方が拾えなくなる。撤収が完了するまで、決して退くな‼︎』双方が死力を尽くして戦っている最中、四時方向から何者かがワープアウトしたのだ。敵の援軍か?バルバラは絶望しかけた。然し、ワープアウトしたのは味方だったのだ。第一、第四艦隊の聯合艦隊だった。フランチェスカはこの招からざる敵の援軍に対し、呪いの一つでも掛けてやりたくなったが既に戦力差二倍以上の差をつけられた以上、そんな敵とまともにやり合うなど愚かな事だと彼女は充分承知していた。(惑星を守備しているのは全てダーカーならば我々が此処にいる必要は無い。今は我が王の元に出来るだけ多くの戦力を集める事こそ肝要。)『…撤退します。全艦反転!急速離脱‼︎』第一艦隊旗艦武蔵第一艦橋に鎮座するタクミは逃げる敵を見送った。『敵は逃げたか。3日も撃ち合うとはな…バルバラ提督に繋いでくれ。』『タクミ、久し振りね。助かったわ。来援感謝します。』『バルバラ教官。確かカパルノチアには駐屯上陸部隊が居たはず、そちらの回収は?』『まだ最後の部隊を回収して居ないの。急がなくては既に惑星はダーカーだらけ。彼らがやられてしまう。』『部隊の指揮を執っているのは?』『第一騎兵師団師団長フランシス・ピエール・プレシ少将、オーザ上三級アークス、リサ上三級アークス、マールー上三級アークスの3人の首都防衛大隊大隊長。それと工作部隊を伴って、フーリエも降下しているわ。』『首都防衛大隊まで借り出してたのか。プレシ少将にあの三人を死なせるわけには行かないですね。チェン!フレーゲル!航空隊発進準備‼︎ポツダム連隊第一小隊をデッキに集めろ‼︎』旗艦武蔵からガンシップ(キャンプシップ)が、何機かの艦載機を伴って惑星に向けて発進した。ところ変わってカパルノチア地表ではプレシ少将、リサ、オーザ、マールー以下数十名のアークスと将兵が最後の撤退戦を繰り広げていた。一方で一本のパルチザンがゴルラーダを斬り裂き、ミ・クダを串刺しにした。硬い甲殻を持つミ・クダを串刺しにすると言うことは相当の剛腕の持ち主なのだろう。その剛腕の持ち主はパルチザンからミ・クダを離した。逞しい鋼の身体を持つその男は首都防衛大隊の大隊長の一人、オーザである。歳は23の若者である。一方で多数のダーカーが眉間を撃ち抜かれ、または蜂の巣にされ倒れていく。一挺の小銃で大中小のダーカーを倒していくのは青い機械の身体を持つ一人の美女。その優れた射撃の才能を発揮すると同時に顔に浮かぶ狂気を帯びた笑み。首都防衛大隊の大隊長の一人、リサである。歳は明確には出来ないが、オーザ達と同期なので差して変わらないだろう。彼女談乙女という事だ。一方では、ダーク・ラグネが四肢をフォトンの刃に貫かれ、業火に焼かれていた。テクニックの影響で身体が宙に浮いていたのか、砂の大地に紫の髪を持つニューマンの美女が降り立った。首都防衛大隊の大隊長の一人、マールーである。歳は23である。『くっ…きりが無い。倒せども倒せども、出てくる。』『もう…限界。流石に疲れたわ。』『リサはまだまだ戦えますよ?こんなにダーカーが居て、リサは狂喜乱舞したいくらいですからね。…あら?アラアラアラアラアラアラ‼︎弾が足りないですね?まだまだ沢山いるのに…弾が無いなら仕方ありませんね。銃床と銃剣で殺すだけですね‼︎こうやって…』リサは己の小銃に着いている銃剣でダカンを突き刺した。『こうやってグリグリするとみんな思い思いの悲鳴をあげてとっても楽しいですよ‼︎↑』『よく言う。全く。』『三人とも無事か⁉︎』そう叫んで向かってきたのは黒毛の軍馬に跨る中年の男はフランシス・ピエール・プレシである。プレシの前に一体のエル・アーダが立ち塞がる。『邪魔だ!退け‼︎』プレシは騎兵刀の一関でエル・アーダを斬り裂いた。『プレシ少将!脱出状況は?』『後は我々が乗れば最後だ。適当に片付けて撤収するぞ!(閣下(タクミ)より預かった騎兵20万騎のうち半数も失うとは、申し開き出来ぬ。)』風が止み、砂塵が戦場から離れていく。その広大な砂の大地にはダーカーと数多の人間の老若男女の死体が横たわっていた。然し、それを埋め尽くすだけのダーカーが迫っていた。四人は、敵を次から次へと葬っていった。そこにフーリエが来た。『皆さん脱出艇の準備が出来ました!行きましょう‼︎』『良し、退くぞ。マールー、リサを連れてくるんだ!』『2人とも、危ない‼︎』マールーの警告が2人の耳に届いた直後、ダーカーの攻撃が脱出艇を爆発四散させた。かくして5人は逃げる手段を失ったのだ。5人はいつの間にか、ダーカーに囲まれてしまった。そこにこのダーカーの軍勢の指揮官であるダーク・ファルス・ルーサー・模像体が出てきた。『君達数十人は本当に手こずらせてくれたよ。お陰で随分、眷族と他の眷族を失った。然し、君たち5人以外は全員死に、君たち5人も風前の灯火…お前達!こいつらはオラクルの上級将校だが、男は殺しても構わん、女はお前らの慰め物か苗床にしてしまえ!』『『『『ヒャッハー‼︎流石、ルーサー様!話シガ分カッテル〜♡』』』』『オイ!アノ青イ女胸ガデカイゾ!オレ、アイツガ良イ!』『オレ、黄色』『オレハ紫ノ女ダ!』プレシとオーザは武器を構え直し、三人の娘も武器を構え直すと同時に嫌悪の表情を浮かべた。『下品…。』『最低です…。』『リサとリサのお胸は高くありませんよ〜?それと、こんなに怒ったの初めてですね〜ゆっくりじっくりこってりとブチ殺してあげましょうか⁉︎↑』ルーサーは鼻で笑うと手で合図を出した。『やれ』と

、然しそれが実行される事は無かった。後方のダーカー達が薙ぎ払われるように放たれた一条のビームに蒸発させられ、更に空から機銃が掃射され、大中小のダーカーが悲鳴をあげながら、倒れていった。揚陸艇(キャンプシップ)から一個小隊が出てきて、あっという間に五人を囲んでいたダーカーを骸に変えた。5機のA.I.Sがダーカーを蹂躙していった。そして揚陸艇のハッチから最後に出てきたのは、小銃を持ったタクミと、イオとマトイ、そしてフリードリヒだった。『五人とも久し振りだな。さぁ、逃げるぞ‼︎』そう言いながらタクミは、ルーサーに照準を合わせて、その眉間に風穴を開け、イオは矢を強く放ちダーカーを貫き、マトイは創世器クラリッサの強大な力が生み出す強力なテクニックを撃ち出し、フリードリヒは重機関銃で薙ぎ払った。五人はポツダム連隊の小隊に守られながら揚陸艇に乗り込み、揚陸艇が浮上すると同時に、A.I.Sと航空隊も引き揚げを開始したのだった。かくして五人は無事に第三艦隊に帰還した。第三艦隊の消耗は3割と比較的少なかった。フランチェスカ艦隊も同様の空母機動部隊で、更に数と火力も同等であったこともあり、双方ともに消滅を恐れてた結果だろう。タクミは第三艦隊旗艦鳳翔に赴いた。『我が軍の残存戦力が、恒星スパルタンに集結している?』『ええ。例のベルナジューが各残存艦隊に結集を指示しているの。幾ら、作戦行動の全権をを与えられているとはいえ、非常事態時での各艦隊行動は各提督と現場指揮官に一任されているのに、口を出すなんて、なんて身の程知らずで傲慢なのかしら!』『それでみんなスパルタンに?』『我が軍は各地で大敗北を致しましたからな。集団による安心を得ようと言う者もいれば、一矢報いたいと思う者もいるのでしょうな。』『スパルタンは確か、schloss von gott回廊の目と鼻の先だ。撤退戦をやるにしても良い位置だが、あのベルナジューの指揮で戦うとなると、メチャクチャになりそうだな。大元帥閣下からネルソン提督宛の命令書があるからそれを渡せばマシになるとは思うけど、ネルソン提督はご無事だろうか?』さてそのネルソン元帥は麾下第6艦隊及び複数の中小艦隊を率いてひたすら敵艦隊から逃亡していた。敵艦隊司令官はゲオルグ・ガラハウであった。『流石だな。我らと当たる前に逃げの形をとっていたとは、お陰で此方は大した戦果もあげられず追いすがるのみだ。例のオラクル最強の良将と謳われるご老体の艦隊か。(然し、こうして戦局の流れを改めて見ると流石だな。この布陣、作戦もあの方が考えたのだろうか?それともクラウゼウィッツかな?)』一方

ネルソンはホッと胸を撫で下ろしていた。『ふぅ〜何とか間一髪で逃げれたわい。あの艦隊運動といい、攻撃のタイミングといい、実にいい指揮官がいるようじゃな。』副官のマグナス・アブラムソン少将は各現場指揮官の被害報告をまとめ、この老元帥に報告した。『元帥閣下。現在の我が艦隊の被害ですが、逃亡に成功したとはいえ、全体の3割を失いました。このままスパルタンに向かって起死回生を図るのは無理がありませんか?と言うかそもそも大元帥閣下のご命令とは到底思えないのですが。』『あの例のベルナジューとか言う若い将官がセルゲイの権限をネコババしてな、この始末よ。あいつ昔からどうも要領が悪いと言うか、後輩に抱き込まれてしまうところがあったりとか、兎に角不憫な奴でな。今回もそんなとこだろう。こうなればスパルタンについたらあの若造から権限を取らねばなるまいて。(要塞は落ちた。きっとタクミが援軍を率いてスパルタンに向かってくれるはずじゃ。そうすれば如何にあの戦争の天才アウグスト・シュヴァーベン相手でも負ける事だけは回避できそうじゃからの。)』第6艦隊は一路恒星スパルタンに向かう。各オラクル軍残存艦隊も似たり寄ったりの損害を出し、スパルタンに向かっていた。後に語られる恒星スパルタンの戦い、そしてオラクル奇跡の退き戦と呼ばれる戦いの序章が始まらんとしていた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。