東方黒龍紀 〜黒き絶望は希望となるか〜 作:ブラキDIOス(超絶スランプ)
コウ「お前も食い意地は張ってるだろ」
トドロキ「うるせェ」
〜???〜
そこは、一言で表すならば『無』。真っ白で何も無い空間。
ここは封印された者が閉じ込められる異空間。
「…………グァアアアアアアア……!!!」
その空間に閉じ込められた男…もとい、龍が一匹。
「オ………ノ…レ………………ヤクモ………ユカリ……!……ハクレイ…ノ……ミ…コ……!」
その姿は最早、龍と呼べるものではなく、まさに『怨念の塊』。
「…ワレヲ……コンナ…バショニ……トジコメオッテェ………コンナ……ケッカイナド……!!」
能力で結界を破ろうとする……が、
バチィッ!!!
「ウグァアアアアアアァァァァァアアアアアアアア!!!???」
体中に走る電撃。その痛みは、彼が犯した罪の重さに比例している。
「…ガ…ァアア…………オノ…レ………イツカ……カナラズ…………コノテデ…キサマラヲ………コロシテヤル…!!!カナラズダ……カナラズ…!!!!
………チカラハ…………モドリツツアル…!!!ククククク…」
自らの歪な姿を見つめながら、まるで悪魔のように口元を歪めて彼は嗤う。
「カツテ…ワレガミタゼツボウヲ………キサマラニモミセテヤロウ……」
〜所変わって博麗神社〜
龍太「スペルカード?」
霊夢「そうよ」
龍太「…何それ?」
霊夢「簡単に説明するわ。……それでコウは?」
龍太「ああ……コウなら自分の世界に入ってるよ」
〜博麗神社 石段〜
コウ「げっちゅ!ルールにしばってピンチ!泣いたたたー げんなりがっつりぷっつりCで飛んだかな 食べたいならオススメ天然だよー どっきんハナマル笑顔がぶっぶっぶー♪」
黄色のヘッドフォンを耳にかけ、すっかり自分の世界に入ってしまっていた。
コウ「嫌い〜キライ〜loving〜♪誰が〜ダレガ〜can’t be alive without you〜♪」
それにしても、彼はノリノリである。それは何故かって?
コウ「ンッン〜♪声の調子は絶好調!歌ッ!!歌わずにはいられないッ!!」
そういうわけで、彼はさっきからノリノリで歌っているのである。
〜博麗神社 縁側〜
龍太「それで…なんでそのスペルカードの説明を?」ズズズ…
お茶をすすりながら聞く龍太。
霊夢「いくら月影があるからって、安全とは言い切れないでしょ?」
龍太「まあ…そうだね」
月影は伝説の妖刀と呼ばれただけあって、絶大な力を秘めている。が、龍太はそれをまだ完全には使いこなせてはいないのだ。
霊夢「えーっと…ちょっと待ってて」
そう言うと、立ち上がり棚を探る霊夢。
龍太「…?」
霊夢「あったわ!はいコレ」
手渡されたのは5枚の白紙。
霊夢「コレに技名を書いて念じれば完成よ」
龍太「なるほど、じゃあ早速」
〜少年作成中〜
龍太「…よし、出来た!」
霊夢「おめでとうね」
龍太「ありがとう。でも…本当にこんな紙で弾幕が出せるの?」
霊夢「なら私で試してみる?」
龍太「…え?」
霊夢「弾幕勝負は結構強いのよ私」
龍太「でも…」
霊夢「なによ、不満なの?」
龍太「いや、そうじゃないけど」
霊夢「なら早速行きましょ」
龍太「うん」
〜博麗神社 外〜
コウ「Hail holy queen enthroned above♪ Oh maria♪ Hail mother of mercy and of love♪Oh maria♪」
霊夢「( ゚д゚)」
聞く限り英語で歌っているようだが、発音が凄く綺麗である。それを聞いた霊夢は唖然としている。
コウ「Triumph all ye cherubim♪ Sing withus ye seraphim♪Heaven and earth resound the hymn♪Salve,salve,salve,Regina♪」
ダンスだけでは無く、同時に手拍子までやってのけている。
コウ「Aーlleーlーuiaー♪Mater a mater in termerata♪Sanctus,sanctus,donimus♪Virgo respice mater ad spice♪Sanctus,sanctus,donimus♪Aーlleーlーuiaー♪」
龍太「あの…コウ?」
このままでは終わりそうに無いと思っていたのだが、コウがこちらに気付いたので歌は終わりを告げた。
コウ「なんだなんだ?なんか始めんのか?」
龍太「あ…うん」
コウ「いやー…ちょっとハッスルし過ぎちまった。中々良いなこのヘッドフォン。付けてると集中できる。ま、それはいいや。今からなにすんの?」
龍太「スペルカードを作ったから試してみようと思ってね」
コウ「すぺるかーど?……良く分かんねぇが…俺ちゃんは避難DA☆」
霊夢「じゃあ、始めましょうか」
龍太「うん、よろしく」
霊夢「さぁ、来なさい!」
龍太「じゃ、早速…スペルカード!龍剣『サウザンドソード』!!」
そのスペカを唱えた瞬間、龍太の背後から無数の剣が出現する!
コウ(サウザンド…千…だから大量に出てきたってわけか…)
そして無数の剣が霊夢めがけて飛んでいく!
霊夢「はぁっ!!」
しかし、これを難なく回避しつつ、符を投げて消滅させる霊夢。
コウ「おお〜」パチパチ…
龍太「流石だね…」
思わず感嘆の声が出る。
霊夢「もう終わりかしら?」
龍太「いや、まだだっ!!いくよ!龍剣『クロノツルギ』!!」
龍太の手元に月影とは別の剣が出現する!
龍太「うおおおっ!!!」
それを持ち、霊夢に斬りかかる!
霊夢(速い…!でも、まだまだね)
繰り出される攻撃をいとも簡単に回避する霊夢。
龍太「くっ…どうして当たらない…!?」
霊夢「太刀筋が見え見えなのよ。そんなんじゃ躱してくださいって言ってるようなものよ」
龍太「そうだったのか…」
霊夢「そこさえ直せば当たるんじゃないかしら?でも私は剣士じゃないし…詳しい事はバルに聞いたら?」
龍太「なるほどね」
霊夢「で、終わり?」
龍太「もう一枚だけあるよ」
霊夢「そう…なら、来なさい!」
龍太「言われなくても…そうするつもりだよ」
そう言うと、突然目を瞑る龍太。
コウ(なんだなんだ?)
霊夢(何…?)
龍太「さぁ…いくよ!!」
すると、龍太の背中にオーラのようなものが出現し、そして次の瞬間!
龍太「はぁっ!!!」バサッ!!!
龍太の背中から、強力な気を纏った黒い翼が出現した!!
コウ「へアッ!?」
霊夢「!?」
龍太「スペルカード!龍翼『クロノツバサ』!!」
すると、翼から無数の弾幕が出現し、霊夢に向かって正確に飛んでいく!!
霊夢「数が多いわね…!!なら、霊符『夢想封印』!!」
二人のスペルカードは、お互いに打ち消しあった。
龍太「…同士討ち…か…」
霊夢「そうね…」
コウ「んじゃ引き分けってことで、異論は認めませーん!」
霊夢「しょうがないわね…まあ、本気を出してたわけじゃないし、そこを勘違いしないでよね」
龍太「そっか」
龍太は軽く笑う。霊夢もそれを見て笑う。
コウ(わーお…だいぶ仲良くなってんなぁ……おっとそろそろ時間だ。ここらで今回の話は終わるぜ)
〜続く〜
コウ「突然だがここで問題だ!!」
トドロキ「…急にどうした?」
コウ「今回、俺ちゃんが歌ってた曲の題名はなんでしょうか!?読者の皆も考えてみてね☆」
トドロキ「俺は分からん」