東方黒龍紀 〜黒き絶望は希望となるか〜   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

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トドロキ「ルーミアの奴……お陰で金が無くなっちまった」

コウ「お前も食い意地は張ってるだろ」

トドロキ「うるせェ」


第十九話〜スペルカード〜

 

〜???〜

 

 

そこは、一言で表すならば『無』。真っ白で何も無い空間。

 

ここは封印された者が閉じ込められる異空間。

 

 

「…………グァアアアアアアア……!!!」

 

 

その空間に閉じ込められた男…もとい、龍が一匹。

 

 

「オ………ノ…レ………………ヤクモ………ユカリ……!……ハクレイ…ノ……ミ…コ……!」

 

 

その姿は最早、龍と呼べるものではなく、まさに『怨念の塊』。

 

 

「…ワレヲ……コンナ…バショニ……トジコメオッテェ………コンナ……ケッカイナド……!!」

 

 

能力で結界を破ろうとする……が、

 

 

バチィッ!!!

 

 

「ウグァアアアアアアァァァァァアアアアアアアア!!!???」

 

 

体中に走る電撃。その痛みは、彼が犯した罪の重さに比例している。

 

 

「…ガ…ァアア…………オノ…レ………イツカ……カナラズ…………コノテデ…キサマラヲ………コロシテヤル…!!!カナラズダ……カナラズ…!!!!

 

 

 

 

 

 

………チカラハ…………モドリツツアル…!!!ククククク…」

 

 

 

 

 

 

自らの歪な姿を見つめながら、まるで悪魔のように口元を歪めて彼は嗤う。

 

 

 

 

「カツテ…ワレガミタゼツボウヲ………キサマラニモミセテヤロウ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜所変わって博麗神社〜

 

 

龍太「スペルカード?」

 

霊夢「そうよ」

 

龍太「…何それ?」

 

霊夢「簡単に説明するわ。……それでコウは?」

 

龍太「ああ……コウなら自分の世界に入ってるよ」

 

 

 

〜博麗神社 石段〜

 

 

コウ「げっちゅ!ルールにしばってピンチ!泣いたたたー げんなりがっつりぷっつりCで飛んだかな 食べたいならオススメ天然だよー どっきんハナマル笑顔がぶっぶっぶー♪」

 

黄色のヘッドフォンを耳にかけ、すっかり自分の世界に入ってしまっていた。

 

コウ「嫌い〜キライ〜loving〜♪誰が〜ダレガ〜can’t be alive without you〜♪」

 

それにしても、彼はノリノリである。それは何故かって?

 

コウ「ンッン〜♪声の調子は絶好調!歌ッ!!歌わずにはいられないッ!!」

 

そういうわけで、彼はさっきからノリノリで歌っているのである。

 

 

 

 

〜博麗神社 縁側〜

 

 

龍太「それで…なんでそのスペルカードの説明を?」ズズズ…

 

お茶をすすりながら聞く龍太。

 

霊夢「いくら月影があるからって、安全とは言い切れないでしょ?」

 

龍太「まあ…そうだね」

 

月影は伝説の妖刀と呼ばれただけあって、絶大な力を秘めている。が、龍太はそれをまだ完全には使いこなせてはいないのだ。

 

霊夢「えーっと…ちょっと待ってて」

 

そう言うと、立ち上がり棚を探る霊夢。

 

龍太「…?」

 

霊夢「あったわ!はいコレ」

 

手渡されたのは5枚の白紙。

 

霊夢「コレに技名を書いて念じれば完成よ」

 

龍太「なるほど、じゃあ早速」

 

 

〜少年作成中〜

 

 

龍太「…よし、出来た!」

 

霊夢「おめでとうね」

 

龍太「ありがとう。でも…本当にこんな紙で弾幕が出せるの?」

 

霊夢「なら私で試してみる?」

 

龍太「…え?」

 

霊夢「弾幕勝負は結構強いのよ私」

 

龍太「でも…」

 

霊夢「なによ、不満なの?」

 

龍太「いや、そうじゃないけど」

 

霊夢「なら早速行きましょ」

 

龍太「うん」

 

 

 

〜博麗神社 外〜

 

 

コウ「Hail holy queen enthroned above♪ Oh maria♪ Hail mother of mercy and of love♪Oh maria♪」

 

霊夢「( ゚д゚)」

 

聞く限り英語で歌っているようだが、発音が凄く綺麗である。それを聞いた霊夢は唖然としている。

 

コウ「Triumph all ye cherubim♪ Sing withus ye seraphim♪Heaven and earth resound the hymn♪Salve,salve,salve,Regina♪」

 

ダンスだけでは無く、同時に手拍子までやってのけている。

 

コウ「Aーlleーlーuiaー♪Mater a mater in termerata♪Sanctus,sanctus,donimus♪Virgo respice mater ad spice♪Sanctus,sanctus,donimus♪Aーlleーlーuiaー♪」

 

龍太「あの…コウ?」

 

このままでは終わりそうに無いと思っていたのだが、コウがこちらに気付いたので歌は終わりを告げた。

 

コウ「なんだなんだ?なんか始めんのか?」

 

龍太「あ…うん」

 

コウ「いやー…ちょっとハッスルし過ぎちまった。中々良いなこのヘッドフォン。付けてると集中できる。ま、それはいいや。今からなにすんの?」

 

龍太「スペルカードを作ったから試してみようと思ってね」

 

コウ「すぺるかーど?……良く分かんねぇが…俺ちゃんは避難DA☆」

 

霊夢「じゃあ、始めましょうか」

 

龍太「うん、よろしく」

 

霊夢「さぁ、来なさい!」

 

龍太「じゃ、早速…スペルカード!龍剣『サウザンドソード』!!」

 

そのスペカを唱えた瞬間、龍太の背後から無数の剣が出現する!

 

コウ(サウザンド…千…だから大量に出てきたってわけか…)

 

そして無数の剣が霊夢めがけて飛んでいく!

 

霊夢「はぁっ!!」

 

しかし、これを難なく回避しつつ、符を投げて消滅させる霊夢。

 

コウ「おお〜」パチパチ…

 

龍太「流石だね…」

 

思わず感嘆の声が出る。

 

霊夢「もう終わりかしら?」

 

龍太「いや、まだだっ!!いくよ!龍剣『クロノツルギ』!!」

 

龍太の手元に月影とは別の剣が出現する!

 

龍太「うおおおっ!!!」

 

それを持ち、霊夢に斬りかかる!

 

霊夢(速い…!でも、まだまだね)

 

繰り出される攻撃をいとも簡単に回避する霊夢。

 

龍太「くっ…どうして当たらない…!?」

 

霊夢「太刀筋が見え見えなのよ。そんなんじゃ躱してくださいって言ってるようなものよ」

 

龍太「そうだったのか…」

 

霊夢「そこさえ直せば当たるんじゃないかしら?でも私は剣士じゃないし…詳しい事はバルに聞いたら?」

 

龍太「なるほどね」

 

霊夢「で、終わり?」

 

龍太「もう一枚だけあるよ」

 

霊夢「そう…なら、来なさい!」

 

龍太「言われなくても…そうするつもりだよ」

 

そう言うと、突然目を瞑る龍太。

 

コウ(なんだなんだ?)

 

霊夢(何…?)

 

龍太「さぁ…いくよ!!」

 

すると、龍太の背中にオーラのようなものが出現し、そして次の瞬間!

 

 

龍太「はぁっ!!!」バサッ!!!

 

 

龍太の背中から、強力な気を纏った黒い翼が出現した!!

 

コウ「へアッ!?」

 

霊夢「!?」

 

龍太「スペルカード!龍翼『クロノツバサ』!!」

 

すると、翼から無数の弾幕が出現し、霊夢に向かって正確に飛んでいく!!

 

霊夢「数が多いわね…!!なら、霊符『夢想封印』!!」

 

二人のスペルカードは、お互いに打ち消しあった。

 

龍太「…同士討ち…か…」

 

霊夢「そうね…」

 

コウ「んじゃ引き分けってことで、異論は認めませーん!」

 

霊夢「しょうがないわね…まあ、本気を出してたわけじゃないし、そこを勘違いしないでよね」

 

龍太「そっか」

 

龍太は軽く笑う。霊夢もそれを見て笑う。

 

コウ(わーお…だいぶ仲良くなってんなぁ……おっとそろそろ時間だ。ここらで今回の話は終わるぜ)

 

 

〜続く〜




コウ「突然だがここで問題だ!!」

トドロキ「…急にどうした?」

コウ「今回、俺ちゃんが歌ってた曲の題名はなんでしょうか!?読者の皆も考えてみてね☆」

トドロキ「俺は分からん」
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