東方黒龍紀 〜黒き絶望は希望となるか〜 作:ブラキDIOス(超絶スランプ)
〜フラリングナイト演奏中〜
トドロキ「……お前何してんだ」
コウ「この『ゔぁいおりん』ってやつを演奏してんだぜ。見りゃわかるだろ」
トドロキ「…………(分からなかった俺は馬鹿なのか?)」
〜博麗神社〜
コウ「しっかし、龍太があんな事出来たなんてなぁ」
龍太と霊夢を横目に感嘆の声を漏らすコウ。
萃香「全くだね」
コウ「おわぁっ!?」
背後にいつの間にか鬼が立っていた。大方、暇だから来たのだろう。
萃香「中々の才能を持ってるよ、あいつは」
コウ「い、いつの間に……ビビったぁ」
霊夢「萃香…居たなら声ぐらいかけなさいよ」
萃香「ああ、そいつは悪かったね。ところで、そこの二人に能力の事は教えたのかい?」
龍コウ「「??」」
顔を見合わせ首を傾げる二人。
萃香「…その様子だと知らないようだね…」
霊夢(そういえば教えるのすっかり忘れてたわ)
龍太「能力って」
コウ「なんじゃらほい」
霊夢「いい機会だから教えてあげるわ。幻想郷に住んでる大半の連中は『〜程度の能力』を持っているのよ」
龍太「へぇ…」
コウ「能力ねぇ…」
霊夢「ちなみに私は『空を飛ぶ程度の能力』」
萃香「あたいは『密と疎を操る能力の能力』だ」
コウ「( ・ω・ )?」
龍太「す、凄いね二人とも…(密と疎って何…?)」
二人とも、萃香の能力についてはイマイチ理解できていないようだったが、取り敢えずそれぞれが何かしらの能力を持っている事は理解した。
龍太「それで…僕の能力は?」
コウ「あ、俺ちゃんの能力も」
霊夢「うーん……龍太の能力は検討がついてるけど、あんたの能力はちょっと…」
コウ「ダニィ!?」
霊夢「転生者の殆どは『〜を操る程度の能力』を持っているんだけど……転生前に使ってた技とか無いの?」
コウ「技?あ〜…そう言われると何か使ってたような……しかも、それで滅茶苦茶恨まれてた気が……何だったかなぁ?それで死んだ奴も沢山居たような気もするんだがなぁ?」
頭を掻きながら必死?で考える。
そして思い出した。
コウ「そうだ!!あったぞ!俺ちゃんが使ってた技!!ちょい待ち…」
そう言うと、懐をゴソゴソと漁るコウ。
コウ「あ、これだ。ジャジャーン!!これなーんだ?」
彼は、特徴的な色合いをした板のようなものをその手に持っていた。
龍太「分かるわけないじゃないか…」
コウ「いや、お願いだから呆れないで…。仕方ないから教えてやろうじゃないか!この『鳴甲』の凄さを!!こいつは音を増幅、または反響させる事ができるのだぁぁ!!!」
霊夢「あっそう」
コウ「興味なさげねぇ?」
霊夢「ええ、興味無いもん」
コウ「」チーン
萃香「…まあ、これでコイツの能力ははっきりしたね。『鳴甲を操る程度の能力』と言ったところかな」
龍太「あの…僕の能力は?」
霊夢「その事なんだけど、もう一回あの翼を生やせる?」
あの翼とは、龍太がスペルカード、龍翼『クロノツバサ』を宣言した時に生えた、あの漆黒の翼の事である。
龍太「え?別にいいけど……集中するから待って」
そう言ってから、数秒で彼の背中にオーラが集まり、そして翼が徐々に構成されていった。
龍太「ふぅ……これでいいの?」
オーラが完全な翼となるまでにかかった時間は八秒ほど。それだけの時間で実態を持つ翼を生やす事が出来るのは、やはり才能を持つからであろう。
萃香「なんとも…禍々しい力を持った翼だね。身震いしそうだよ」
コウ(……なんだ?この翼を見てると…寒気が………いや気にするなコウ。多分気のせいだ。………黒龍は死んだ筈なんだからな…)
霊夢「ねぇ、その翼を見てて思ったんだけど…オーラを腕とかに纏ったりする事は出来ないのかしら?」
龍太「腕か…やってみるよ…!」
もう一度集中し、今度は腕にオーラを纏っている自分の姿をイメージする。
すると…
龍太「!!腕の力が……溢れて来る…!!」
彼の腕に炎のようなオーラが集まる。そしてオーラが移動した影響からか、背中に生えていた翼は跡形も無く消えていた。
霊夢「成功ね」
萃香「じゃあ、今度は脚に纏えるかい?」
龍太「やってみる…!」
今度は脚にオーラを纏うイメージをする。そして…
龍太「…なんだか脚が軽くなった気がする」
萃香「今度も成功したね」
霊夢「なら…龍太の能力はそのオーラを纏う程度の能力で決まりね。オーラの名前だけど…どうする?」
龍太「オーラの名前…?うーん…」
コウ「じゃ、龍太が操るオーラだから『龍気』ってのはどうだい?俺ちゃんにしては良いセンスだと思うけど」
龍太「『龍気』…うん、それでいいと思うよ。シンプルで覚えやすいし」
コウ「やったNE☆」
霊夢「じゃあ、『龍気を纏う程度の能力』で決定ね」
こうして、龍太とコウの能力が決定したのであった。
霊夢「結構便利な能力かもしれないわね。翼を生やせば、空中戦もできるし」
コウ「腕とか脚に纏えば自己強化ってわけか……(俺ちゃんの元居た世界にもそんな奴がいたっけな、虫を集めて電力を溜めたりとか…)」
萃香「月影との相性も良いんじゃないかい?まあ、それは努力次第だと思うけどね」
龍太「分かった」
コウ「これなら俺ちゃんが居なくても妖怪を倒せちゃうかもな」
龍太「君、倒した事ないでしょ…」
コウ「ギクッ!?そ、それは言っちゃダメって奴だ…」
まあ、絞蛇竜の身体能力があれば並の妖怪程度ならば圧倒(もしくは瞬殺)出来るのだが。
コウ「さ、さあ、お茶を飲もうぜ。な?」
萃香(逃げたな)
霊夢(逃げたわね)
龍太「あはは……」
ガシッ!!!
龍太「!!??」ビクッ
霊夢「?どうしたの龍太」
龍太「い、いや…何でもないよ(気のせいかな…?)」
確かに感じた。
自分の手首が、人間のものとは思えないほどゴツゴツした手に掴まえられるのを。だが、振り返っても誰も居なかった。それに手首を掴んだ手は、生きているとは思えないほど冷たかった。
龍太(…何だったんだ今の…)
龍太はこの感触に得体の知れない恐怖を刻み込まれる事となった…
〜???〜
???「…本当にやるのか?」
その声は威厳に溢れていたが、どこか不安を感じているようだった。
???「ええ、それにしても珍しいわね。貴方がそんな不安を感じているなんて」
その声はカリスマを感じさせるが、幼さを隠し切れているわけではないようだ。
???「フッ……何分、異変に加担するのは初なのでな…」
???「一度は失敗したけど……今度は絶対に負けないわ」
???(…それはどうだろうな?ここに来るのは誰もが強敵…………まあ、何にせよ…私は任された仕事をこなすだけだな)
男は静かに、その部屋を出た。
〜第二章 END〜
〜第三章へと続く〜
さあ、次からは第三章が始まりますよ!!
龍太「始まるといいけどね」
コウ「作者も高校が始まって忙しくなってっからなぁ」
トドロキ「俺は知ったこっちゃねェがな」
と、とにかく、第三章は主にバトルになると思います。ついでに新キャラも登場します。
龍太「それって僕達の味方?」
さあ、どうでしょ?
トドロキ「まあ、首を長くして待つしかねェだろうな」
コウ「読者の皆!楽しみしておけ!」
プレッシャーかけるなよ……