東方黒龍紀 〜黒き絶望は希望となるか〜   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

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高校が忙しくなってきたこの頃……
うちの学校は、いくらなんでも厳しすぎるぜ……
心折れそうorz


第二十二話〜血に酔う翠閃電 前編〜

〜紅魔館近くの湖〜

 

 

いつも通りに霧が深く、見落としが悪いこの湖に客人が来ていた。

 

 

ヒョウガ「…何の用だお前ら」

 

トドロキ「…………」

 

龍太「や、やあ…ハハハ…」

 

何故、二人がここに居て、コウがいないのか。読者の皆も疑問に思っているだろうから、説明してあげよう。

 

 

 

それは遡ること一時間前…

 

 

 

〜博麗神社〜

 

 

霊夢「本当に一人で行くの?」

 

不安そうに龍太に尋ねる霊夢。普段の彼女を知っている者がこの光景を見れば、目を疑う事だろう。

しかし、そんな心配は無用と言わんばかりに、龍太は軽く頷いた。

 

龍太「大丈夫だよ。いざとなったら僕だって戦えるから」

 

霊夢「そういうことじゃなくて…」

 

コウ「別にいいっしょ。本人が心配無いって言ってるんだからよ。まあ、フラグじゃなさそうだしな」

 

霊夢「だからそういうことじゃなくって…!……はあ…もういいわ」

 

龍太「えっと……い、行って来ます!」

 

龍太はそう言うと、背中に黒い翼を生やし、それを広げて飛び立った。

 

コウ「おーう、いってらー」

 

霊夢「…………」

 

コウ「…さ、さあ…ちょっとお出かk『ガシッ!』ひぃっ!?」

 

霊夢「どこに行く気かしら?」ゴゴゴゴゴ…

 

コウ「で、出かける準備だぁ!」

 

霊夢「お金も無いのに一人でかしら?」ゴゴゴゴゴ…

 

その手には、コウにとっては見慣れた物…もはや、相棒とも言っても良いほど使用してきた箒が。

 

コウ「あ、オワタ(^p^)」

 

ここから導き出される答えは一つ。

 

霊夢「石段の掃除、よろしくね♪」

 

コウ「はい、予想通り!今日も俺ちゃんの勘は絶好調!!\(^p^)/」

 

心の中で、切実に空を飛びたいと思ったコウであった。

 

 

 

 

一方、龍太は…

 

〜人間の里〜

 

 

龍太「…初めて来たけど…なんか懐かしい気分になるなぁ…」

 

クロ『これが人里と言う物か……人間共が其処彼処に居るな……』

 

龍太(そりゃ、人里だからね。もしかして人間は嫌いだった?)

 

クロ『……我の態度で判らぬか?我が其方の体を支配していたなら、この場所を真っ先に焦土へと変えてやるところだ………嗚呼、なんだか怒りがこみ上げて来た…!!一人位殺しておくか…?そこの男の腹を、其方の刀で切り開くか…?それとも、炎で焼き尽くしてやろうか…!それか、弾幕とやらで跡形も無く消し去ってやろうか…!』

 

この間、僅か三秒。よくもまあ、これほど恐ろし過ぎる事を早口で捲し立てることが出来るものである。

 

龍太(!?ちょ、恐ろしいこと言わないでよ…!)

 

クロ『冗談だ……本当にそんな事が出来ると思うか?出来るならとっくにやっている…』

 

龍太(……君、結構喋るね)

 

クロ『……我は元々、喋る方だ……』

 

龍太(ああそう……話過ぎてエネルギー切れとかはやめてよ?)

 

クロ『…我は機械では無い……相当な事が無い限りは、エネルギー切れなぞ起こさん…』

 

龍太(そうだと良いけど…)

 

クロ『…ところで、ここに何をしに来たのだ…?』

 

龍太(ああ、友達の力を借りたくて。いくら君がいるからって、僕の剣の腕はまだまだだし)

 

クロ『ほう……賢明な判断だ………その友人とやらがここに住んでいると言うわけか?)

 

龍太(うん、文さんがそう言ってたんだ)

 

クロ『文……『射命丸 文』か……信用出来るのか…?何処か胡散臭い雰囲気を感じたのだが……』

 

龍太(うん…一応、記者だし…)

 

クロ『…………』

 

龍太(と、とにかく、トドロキを探さないと…)

 

クロ『轟竜か……彼奴が協力するとは思えんが……』

 

龍太(交渉するだけしてみようよ)

 

クロ『……良かろう………どれ、彼奴の気配を探ってみるとしようか…』

 

龍太(え!?そんな事出来たの!?)

 

クロ『……言ってなかったか…?』

 

龍太(うん)

 

クロ『…そうか………まあ、良い。気を集中させるのだ。轟竜の気を可視化出来るようにしてやろう…』

 

龍太(…器用だね)

 

クロ『……我もそう思う』

 

龍太(じゃ、早速…)

 

軽く目を瞑り、意識を集中させる。すると、数十m先に赤く光るものが現れた。

 

龍太(え…何これ)

 

クロ『赤く見えているのが轟竜の気だ…』

 

龍太には周りの人間は青く見え、轟竜だけが赤く光っているように見えている(サーモグラフィと同じような感じである)。

 

クロ『どうやら、この先を真っ直ぐに行った場所に居るようだな……』

 

龍太(これ、中々便利だね)

 

クロ『フン……力は応用次第、と言う事だ……さあ、行け』

 

龍太(分かった!)

 

クロ(この力…竜用サーモグラフィとでも名付けるか……)

 

龍太は【竜用サーモグラフィ】を解除すると、赤い光を放っていた人物を目指して走り出した。

 

 

 

トドロキ「……ウガァ…?」

 

彼はとある立て札の前で、文字通り唸っていた。周りを通る人々は、(何だコイツ…)と思いながら素通りしているに違いない。

何故かって?なら君が、身長180cm越えの大男が立て札の前で唸っている光景を目の当たりにしたらどう思う?つまり、そういう事だ。

 

トドロキ(ロギィの野郎……文字位教えてくれたって良いじゃねェか……あんのドチクショウg…危ねェ危ねェ」

 

うっかり立て札を破壊してしまいそうになるが、直前で思い留まり手を引っ込めた。

 

トドロキ「チッ……ドチクショウ…」

 

「おーい、トドロキー!」

 

トドロキ「…あん?おお!龍太!どうした?俺にぶちのめして欲しい奴でも居るのか?」

 

龍太「ぶちのめす!?い、いや…そうじゃないんだけど…」

 

トドロキ「…?」

 

龍太「君の力を貸して欲しいんだ。もしかしたら、戦う事になるかも知れないからね」

 

トドロキ「戦いだと!?よし!俺に任せとけ!!どんな奴でも叩きのめしてやるよ!!!」

 

龍太「た、頼もしいよ…ハハハ…」

 

クロ『…震えているぞ…』

 

龍太(その一言は余計だよ!?)

 

トドロキ「ああ、そうだ龍太。俺も頼みてェ事がある」

 

龍太「え…何?僕に出来ることなら」

 

トドロキ「これ読んでくれ」

 

彼が指差したのは、先ほどまで睨めっこをしていた立て札。

 

龍太「…もしかして字が読めないのかい?」

 

トドロキ「ウグッ!?」

 

龍太「別に恥ずかしい事じゃないと思うけど」

 

トドロキ「…ほ、ホントか?ホントだな!?」

 

龍太「う、うん。そりゃ、竜だったんだもん。仕方ないよ。でもこれって…」

 

トドロキ「…なんだ?何か問題でもあったのか?」

 

龍太「ううん、そうじゃないけど…これを読めば良いんだよね?」

 

トドロキ「おう、頼むぜ」

 

龍太(でもこれって……『求人募集』じゃないか……いや、別にトドロキが見ててもおかしくないんだけど…)

 

トドロキが睨めっこをしていた立て札には、求人募集の張り紙が何枚か貼ってあった。

 

龍太「ねぇトドロキ。これが何か分かってる?」

 

トドロキ「いや?さっぱりだが?」

 

予想通りの返事が返ってきたので、しっかりと説明をする事にした。

 

龍太「あー……ええと、これは求人募集って言って、働きたい人を募集するための張り紙だよ」

 

トドロキ「へぇ…」

 

龍太「例えばこれ。読んでみるよ」

 

トドロキ「ああ」

 

龍太「ええと、内容は…あったあった。『人形を作る』。依頼者は…あ、アリスさんだ」

 

トドロキ「人形を作るだぁ?じゃあ、俺にゃ向いてねェや。俺は壊すの専門なんでな」

 

龍太「これは例えばだよ。他にもあるけど…」

 

トドロキ「あー…んなもん後でいいや。先にお前の用事を済ませようぜ。読むのは後でいい」

 

龍太「え?いいのかい?こっちも大事だと思うんだけど…」

 

トドロキ「んなこたァ良いんだよ!!俺の仕事なんかより、異変だっけ?そっちの方がヤバイんじゃねェのか?」

 

龍太「まあ、そうだけど…」

 

トドロキ「だったら、さっさと行こうぜ!読むのは帰ってきてからだ!!」

 

龍太「分かった。じゃあ行こう!」

 

トドロキ「うっしゃァ!!腕が鳴るぜェ!!!」

 

龍太は背中の翼で、そしてトドロキは翼を広げてからの跳躍で人里を立ち去った。

 

 

 

 

 

そして、冒頭に至るというわけである。

 

ヒョウガ「今日は、あの蛇野郎はいないのか。その代わりに轟竜…」

 

トドロキ「ああ?文句あんのか?」

 

ヒョウガ「いや…」

 

トドロキ「……ケッ…スカしたヤローだぜ」

 

龍太「ま、まあまあ…(大丈夫かなこれ…)」

 

 

〜中編 に続く〜

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