東方黒龍紀 〜黒き絶望は希望となるか〜   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

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???「オレ登場ォォォッ!!!」

トドロキ「静かにしやがれ!このドチクショウが!!!」

龍太「君が言えた事じゃないでしょ…」

トドロキ「ほっとけ!」

???「ヒャハハハハハハハハッ!!!!!!」


第二十四話〜血に酔う翠閃電 後編〜

 

ヒョウガ「…ん?」

 

突然歩みを止め、後ろを振り返るヒョウガ。だが、その表情は涼やかであった。あまり感情を表に出さないタイプのようだ。

 

龍太「…?どうかしたのかい?」

 

念のため確認を取る。また血塗れの妖怪が出てきたりしてはたまったものではない。

 

トドロキ「なんだァ?ションベンでもしたくなったか?」

 

ヒョウガ「馬鹿。そんなわけあるか。遠くで物音がしたような気がしただけだ。気にしないでくれ」

 

トドロキ「物音だァ?んなもん気のせいだろ」

 

ヒョウガ「だから気がしただけと言っただろう。お前の耳は何の為に付いてるんだ?」

 

トドロキ「…何だとテメェ!!俺と殺り合おうってのか!あぁ!?」

 

そう言うとヒョウガの着ている服の襟首を掴むトドロキ。先ほどの発言が相当頭に来たようだ。

 

龍太「何してんのさ!?こんな所で仲間割れなんてしないでよ!」

 

トドロキ「仲間だと?よく聞け龍太!!」

 

龍太「ハイッ!?」

 

トドロキ「俺はコイツを仲間だとは思ってねェ。あくまで知り合いってだけだ」

 

ヒョウガ「同感だ」

 

トドロキ「テメェは黙ってやがれ!!!」

 

ヒョウガ「はいはい…」

 

襟首を掴まれたままというのに、これほど気のない返事があるだろうか。若干呆れているようにも見える。

 

トドロキ「…だぁぁ!!何言おうとしたか忘れちまったじゃねェか!!ドチクショウがァ!!!」

 

こっちはこっちで怒りの種が増えたようだ。まるでコントのようなこのやりとりに、龍太は苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

ヒョウガ「それはそうと、いい加減離してくれないか?シワができる」

 

トドロキ「テメェ…俺をおちょくってんのかァ!?」

 

ヒョウガ「………ああ分かった。俺が悪かったよ。だから離してくれ」

 

トドロキ「…チッ…」

 

ヒョウガ「全く…」

 

龍太「ま、まあまあ…一回落ち着こうよ」

 

トドロキ「フン!」

 

ヒョウガ「…………」

 

龍太「とりあえず…この後はどうしようか」

 

ヒョウガ「奥に進んでも犯人は見つからなかった。もう、別の場所に移動したのかもな」

 

トドロキ「犯人がいねェんだったら俺は帰るぜ」

 

龍太「うーん…このままシラミ潰しに探し回るのもあれだし……じゃあ帰ろうか」

 

ヒョウガ「それが良い…」

 

三人が踵を返し、林の入り口へ向かおうとした…

 

 

 

その時であった!!

 

 

 

 

 

 

「油断大敵だゼェェェ!!!!御三方ァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

龍太「!?」

 

ヒョウガ「な…どこだ!どこに居る!?」

 

トドロキ「!!!…くそッ!!」

 

 

 

ドンッ!!

 

 

 

龍太「うわぁっ!?」

 

ヒョウガ「うおっ!?」

 

 

二人は自分の身に何が起こったのかすぐに理解できなかった。

 

そして、次の瞬間。二人が見たのは、木々の間から翼を持った男がかなりのスピードで現れ、トドロキが翼を持った男に殴られている光景であった。

 

 

トドロキ「ガアアアァァァァァッ!!!???」

 

 

その直後、トドロキは殴られた衝撃で後ろに吹き飛び、真後ろに生えていた木に叩きつけられた。

 

 

???「ヒャハハハハ!!!殴りごたえのある奴じゃねぇカ!」

 

龍太「な、なんだお前は!?まさか…こんな事をした犯人か!?」

 

???「犯人?知らねぇナ。なんの話ダ?」

 

龍太「とぼけないでくれ!君が妖怪達を殺したんだろう!!」

 

???「ああ〜…そこに転がってる奴らの事カ?別にいいじゃねぇかヨ。人間だって、生きるために動物を殺してんじゃねぇカ」

 

龍太「う…」

 

彼が言っている事は正論ではある。だが、だからと言ってこれほどの事を平然と行うのは筋違いである。

 

???「ほおら、次はテメェだゼェェ!!!」

 

ヒョウガ「くっ…」

 

とっさに腕をクロスし、衝撃に備えるヒョウガ。少しでも体にかかる負担を軽減しようとしたのだろう。

 

だが、その行為が意味を成す事は無かった。

 

 

なぜなら…

 

 

ダダダダダダダ…!!!

 

 

ヒョウガ「…ん?」

 

龍太「…?この音は…?」

 

???「なんダ?……………まさカ…!!!」

 

 

 

 

ダダダダ……バッ!!!!

 

 

トドロキ「やりやがったなゴラァァァァァ!!!!!!」

 

 

 

???「!?」

 

龍太「トドロキ!!」

 

トドロキ「お返しだァァァァァァァ!!!!!!ドチクショウがァァァァァァァァ!!!!!!」

 

 

ドゴォッ!!!!!

 

 

???「ガッ…アッ…!?」

 

男の腹部に強烈なアッパーがめり込む!その衝撃は男の体が宙に浮くほどであった!

 

トドロキ「まだだ!!!」ガシッ!

 

???「!?」

 

さらに宙に浮いた男の右腕を掴み…

 

 

トドロキ「オラァァァァァァァァ!!!!!!」

 

 

ドゴォォォンッ!!!!

 

 

そのまま地面へと叩きつけた!!

 

 

???「グガ…ッ!?ゲボッ…!!」

 

相当な衝撃だったのだろう。叩きつけられた直後に男は吐血をした。

 

トドロキ「どうだ!このままテメェの血で地面を染めてやろうか!?」

 

???「ゲホッ…!!テメェ…このヤロウ…!」

 

トドロキ「へっ…これでおあいこだぜ…!」

 

???「このッ……クソッタレヤロウガァァァァ!!!!」ブンッ!!

 

 

バキッ!!

 

 

トドロキ「グオッ!?…オラァ!!!」ビシュッ!!

 

 

ドボッ!!

 

 

???「ウゲェッ!?……こうなったら…テメェじゃなくてそこのガキを先に殺してやル!!!」

 

男はそう言うと翼を震わせ始めた。すると一瞬にして翼に電気のようなものが走り、黒光りしていた翼爪が美しい蛍光色の緑色へと変化した!

 

龍太「!?」

 

???「死ネェェェェ!!!」ダッ!!

 

 

男は龍太に向かって突進をする。この予想外の行動に龍太は反応する事ができなかった。それはトドロキも同じであった。

 

 

 

 

 

だが、ヒョウガだけは違った。

 

 

 

ヒョウガ「…疲れるからやりたくなかったが………そうも言ってられないな!!」

 

そう言いつつ、彼が地面に手を当てた次の瞬間!地面が瞬時に氷に覆われ、まるでスケートリンクのような状態となった!

 

???「何ィッ!?『ツルッ!』おわぁァっ!?『ゴッ!!』」

 

男はそのままバランスを崩し、後頭部を氷に打ち付けた。

 

???「アアアァァァァアアアアアアァァァァァ!!!??いっテェェェェェェェェ!!!!??」

 

ヒョウガ「フッ……スケートは苦手だったか?」

 

龍太「うわっ……ととっ」

 

ヒョウガ「危ないところだったな」

 

龍太「あ、ありがとう!助かったよ」

 

ヒョウガ「もう血を見るのは沢山だからな。さて、後は乱暴者に任せようか。おい、聞こえたか?」

 

トドロキ「言われるまでもねェ……そいつは俺の獲物だ!!」ダンッ!!!

 

足元の氷が割れるほどの勢いで大きく踏み出し、まるで何かに弾かれるように、一気に男に接近した!

 

???「ググ…オレがこんな氷なんかに……ハッ!?」

 

男は氷に気を取られて、トドロキが接近していた事に気がつかなかったようだ。

 

トドロキ「『油断大敵』だぜェ!!犯人さんよォォ!!!オラァァァァァァッ!!!!!!」ブンッ!!

 

 

ドグォォォンッ!!!!

 

 

???「ガァァアアアアァァァァァアアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!!!!????」

 

 

男がトドロキに放ったパンチよりも数倍強力な拳が男の顔面に入った!

その衝撃でトドロキの倍は吹っ飛び、同じように木に叩きつけられる男。常人ならば即死は免れないだろう。

 

 

???「ガ…ァ……………」

 

 

だが、男は生きていた。転成者という理由もあるが、それだけではない。彼の戦いへの執念深さも関係しているのであろう。

 

???「ググ……ガ……」

 

トドロキ「…まだ生きていやがったか、今楽にしてやる」

 

???「!!………」

 

トドロキの言葉で死を覚悟したのか、両目を瞑る男。

 

 

 

 

そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木が衝撃で真っ二つに割れる。だが、その木に男の姿はなかった。

 

 

???「……?、??」

 

何が起きたのか判らず、目をパチクリとさせる男。

 

トドロキ「…と、思ったがやっぱ止めといてやる。気が変わっちまった」

 

そして、トドロキの言葉でようやく自分の隣の木を殴った事を理解したようだ。

 

???「…………何でダ……」

 

トドロキ「あ?」

 

???「さっさと…殺せ…………それが…オレ達の常識って奴だロ…」

 

トドロキ「んなもん忘れろ。この世界は非常識なんだよ。俺達の常識が通用しねェんだわ。まあ、そう言うこった」

 

???「…………」

 

トドロキ「……ほら、さっさと立て。やらなきゃいけねェ事があるんだからよ」

 

???「……立てるわけねぇだロ………腰が抜けちまったヨ……」

 

トドロキ「分かった……肩貸してやるから」

 

???「…チィッ……」

 

 

 

〜しばらくして〜

 

 

 

龍太「で、なんでことをしたんだい?」

 

男が何故こんな事をしたのか知るために、ちょっとした尋問のようなものが行われた。

龍太の前に男が胡座をかき、トドロキが隣に立ち、ヒョウガは関わりたくないのか、少し離れた場所で腕を組みながら木にもたれかかっている。

 

???「…………」

 

トドロキ「さっさと言った方が良いぜ?でなきゃ、テメェを紅白女のとこに連れてかなきゃいけない事になる」

 

???「へぇー、だったらそうしてくレ。そっちの方が手っ取り早いだろうガ」

 

トドロキ「…どうする?」

 

龍太「どうするって言ったって……じゃあ、連れてく?」

 

トドロキ「……マジでか?」

 

龍太「うん…もうそれしかないんじゃないかな……」

 

トドロキ「ったくしゃあねえな…」

 

ヒョウガ(面白い事になりそうだな………俺はそろそろ帰るか…)

 

 

 

 

 

 

 

〜博麗神社〜

 

 

霊夢「…で?こいつが何をしたって?」

 

???「オレはわけのわからん生き物からちょこーっと血を貰ってただケ。オレが強過ぎるからか、みーんな死んじまったけどナァ?ヒャハハハハハハハハハハハハッ!!!」

 

トドロキ「ちょっと黙れ」

 

???「あと三秒笑ったらナ!ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!!はい約束通り黙りますよーっト。お口チャック!」

 

霊夢「……龍太、なんでこんな奴連れてきたのよ…」

 

龍太「いや…大事になる前になんとかした方が良いと思って…」

 

霊夢(湖の周辺の妖怪の数が減ってるのは知ってたけど…まさかこんな奴が犯人だったなんてね…)

 

霊夢「それで?あんた名前は?」

 

???「ありませーン。あ、喋っちっタ。まあ良いよナ?ヒャハハハハハハ!!!」

 

トドロキ「じゃあ、適当に『イナズマ』で。電竜の割りには強くなかったがな」

 

イナズマ「…んだとゴラァァァァァ!!!あれは血が足りなかっただけダ!!」

 

トドロキ「だったら血があれば勝てるとでも言う気か!?ああ!?」

 

イナズマ「当たり前だのクラッカァァァァァァ!!!テメェが勝てたのは運が良かっただケェ。Are you ok?オレはオーケー!!お前はボケ!ヒャハハハハハハ!!!!!」

 

トドロキ「上等だ!テメェブチ殺してやる!!!」

 

イナズマ「鬼さんこちラァ!手のなる方ヘェ!!!」

 

トドロキ「ブッ殺す!!!!!!」

 

 

 

 

霊夢「いい加減にしろぉぉぉ!!!!!夢想封印!!!!!!」

 

 

「「ギャアアアァァァァァァアアアアアァアァァァアァァァァァァ!!!!!!?????」」

 

 

ピチューン…ピチューン…

 

 

霊夢「あースッキリした。さ、龍太。中に入ってお茶でも飲みましょ。コウに作らせるから」

 

龍太(なんてこったい)

 

 

博麗の巫女の実力を垣間見た……ような気がした。

 

 

 

イナズマ が 仲間に加わった……?

 

 

〜続く〜




イナズマ「読者の皆ァァ!!今回、大活躍したイナズマ様だゼェ!!」

トドロキ「メンドクセェ奴と絡む事になっちまったなァ…」

イナズマ「ヒャハハハハハハ!!!先に言っとくゼェェ?オレはイカれちまってるからナァ!!嫌いになってくれても構わねえヨォ?」

龍太(自分で言うんだ…)

イナズマ「これからもよろしく頼むゼェェ?ワイルドだロォォ?ちょっと古いカァ?ヒャハハハハハハハハッ!!!!!!」
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