東方黒龍紀 〜黒き絶望は希望となるか〜   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

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コウ「そろそろ新キャラ出さない?」

出したでしょうが。敵側だけど。

コウ「あー…銀龍って奴か」

龍太「かなり強かったよ…」

コウ「何者なんだ?そいつ…」

そこはまだ話すわけにはいきません。まあ、ヒント…というより、もろ答えは本文中に出ていますよ。

コウ「マジで!?もっかい読みなおそ!」

龍太「では、どうぞ!!」


第二十九話〜紅い霧〜

前回のあらすじ・・・ガロア「ガラガラガラ…」

 

 

〜博麗神社〜

 

 

霊夢「どう?龍太、筋肉痛は治ったかしら?」

 

龍太「うん。何とかね」

 

あれから二日が経った。筋肉痛はほぼ回復、腕の怪我に至っては完全に傷が塞がった。

 

小さい頃から傷の治りは何故か異常なほど早かった。幼稚園児くらいの時に、遊具から落ちて左手首を骨折したのだが、僅か一週間で完治してしまった事を今でもはっきりと覚えている。あまりにも早すぎて医者や家族、友達、そして近所の人にも驚かれたほどだ。

 

霊夢「…どうしたの?」

 

龍太「えっ?何が?」

 

霊夢「いや、何か笑ってるように見えたから」

 

龍太「…ちょっと懐かしい思い出が頭に浮かんできてね」

 

霊夢「何それ、思い出し笑い?」

 

龍太「そうだね」

 

霊夢「キモい」

 

龍太「ひどいっ!?」

 

唐突すぎる罵倒。今度は精神の方が傷だらけになりそうだ。

すると彼女は笑いながら、

 

霊夢「冗談よ冗談。私がそんな事言うわけないでしょう」

 

と、軽く言った。

 

龍太(いえ、冗談に聞こえなかったんですがそれは)

 

あんな目で言われたら誰だって本気にする。え?どんな目だったかって?……一部の業界でご褒美と呼ばれそうな目だったよ。僕にそっちの気は無いけどね。

 

 

「おーい、龍太〜。特訓しねーのかー?」

 

 

外からコウが呼んでいる。

そういえば、怪我が治ったら僕の特訓に付き合ってくれると言っていた。

 

龍太「今行くよー」

 

月影を腰に差して、外へと向かった。

 

 

 

 

〜博麗神社 外〜

 

 

コウ「さあ、先ずは準備体操から!はいっ!いっちにー、さんしー」

 

龍太「……そういうのは、もっと早くからやっておいてよ」

 

コウ「まあまあ、そう言うなって。体を解すのは大切だぜ?」

 

龍太「君は充分解れてると思うんだけど」

 

コウ「んー……まあ、やっといて損は無いっしょ。ほら、一緒にやろーぜ!さんっはいっ!ぐるぐるぐるぐるグル○サミン♪」

 

龍太「ぐ…ぐるぐるぐるぐる……って、これアウトだよ!!」

 

コウ「大丈夫だ、問題無い。伏字はバッチリだ!」

 

 

おお、メタいメタい。

 

 

コウ「ま、これ位にしてっとぉ………んじゃ、始めっかー」

 

龍太「そうだね。…本気でいくよ?」

 

そう言うと、月影の鞘に手をかけ、いつでも抜刀できる構えを取る。

それに対して彼は、

 

コウ「オッケー……俺ちゃんも本気でいくぜ?最高のビートで失神すんなよ?」

 

袖から何枚かの甲殻…『鳴甲』を取り出して指の間に挟み、挟んだ鳴甲をアピールするかのように手をこちらに向けた。

 

龍太「そうならないように最善を尽くすよ」

 

コウ「おっ、言ってくれるじゃないの」

 

 

そう言うと、鳴甲を投げようとする……が、それは叶わなかった。

 

 

コウ「…んんっ!?なんだありゃあ!?」

 

何かに気付くコウ。

 

龍太「なっ…何!?どうしたの!?」

 

コウ「あっち!あっちの空を見ろ!!」

 

遠くの方を指差し慌てふためいているが、その理由はすぐに分かった。

 

龍太「空?……って、ええええええええええええええええええええええええ!!!???」

 

 

 

この時、二人が見たのは実に異様な光景だった。

 

 

 

それは空が段々と霧に包まれていくという光景。さっきまで雲ひとつ無い晴天だったというのに、突然霧が発生したのだ。

しかも、ただの霧ではない。その霧は、まるで新鮮な血のように紅かった。これは常識が通用しない幻想郷だからと言って、明らかに自然現象ではない。それは、外来人である龍太にも分かった。

 

 

龍太「えっ…ちょっ…ええええ!?」

 

コウ「霊夢さーーーん!!!大変だーー!!大事件だーーー!!!」

 

鳴甲をメガホン代わりにして叫ぶ。効果は薄いと思っていたのだが、かなりの大音量となってこの博麗神社に響いた。それはもう、耳を塞がずにはいられないほどに。

ちょうどCDラジカセを最大音量にして音楽を流し、それをヘッドフォンで聴くような感じだ。

どうやら音を増幅させる効果があるというのは本当のようだ。

 

こんなものを扱う本人はと言うと、いつも首にかけているヘッドフォンを耳に当て、音を遮断している。

 

 

これに霊夢が怒らないはずが無い。

 

霊夢「うるさーい!!!何の用なのよ!!!もっと普通に呼べ!!!」

 

案の定、怒りながら神社の中から出てきた。

 

霊夢「ってどうしたのよこの霧は!?あんた達何したのよ!?」

 

コウ「ええっ!?何で俺ちゃん達が疑われるんだよ!?」

 

龍太「そうだよ!コウと特訓をしようとしたら急に空がこんな風になって…」

 

それを聞くと、少し考えるような仕草をして…

 

霊夢「だとしたら……またあいつらね……」

 

と、呟いた。

 

龍太「あ、あいつら…?」

 

コウ「って誰?」

 

霊夢「紅魔館の連中よ。前にも同じ事があって、叩きのめしてやったんだけどね。まさか二度目なんて……何考えてんだか」

 

彼女は溜息混じりにそう言った。

 

龍太「じゃあこれは……異変?」

 

霊夢「ええ、当然よ」

 

コウ「んじゃ、俺ちゃん達で解決しちゃおうぜ」

 

龍太「そうだね……って、えええええ!?」

 

霊夢「いいわねそれ!私が仕事しなくて済むし!」

 

龍太「ちょ」

 

霊夢「それじゃよろしく!私はここで待ってるわね♪」

 

龍太「…………」

 

それで良いのかと言ってやりたいが、そんな事を彼女に言ったら……察してください。

おかげで、龍太は完全に断ることが出来ない状況となってしまった。

 

コウ「ほら、行くぞ龍太。ボサッとしてんじゃねぇよ!ダッシュダッシュ!!」

 

更には、催促される始末。こうなったらやる事は一つ。

 

龍太「ああもう…分かったよ…解決してくれば良いんでしょ!?解決してくれば!!行ってきます!!!」

 

もはや、ヤケクソである。しかし、彼に残された方法はこれしかなかったのだ。仕方ないね、うん。

 

 

そして、二人が向かった所は紅魔館ではなく……

 

 

 

 

 

 

〜人間の里〜

 

 

龍太「あのー…コウ、なんでここに来たの?」

 

コウ「ん、言ってなかったっけ?」

 

龍太「うん何にも聞いてないよ、誰かさんが強引に連れて来たんだからね!」

 

これはさすがの龍太でもキレた。

まあ、説明も無しに連れて来られれば誰だってキレるのだが。

 

コウ「ごめんって。な?俺ちゃんがこんなにも謝ってんだからさ、許してちょ♪ね?お願い!このとーり!」

 

彼は元々こういうキャラだということは良く分かっている。なので、少し不服ではあるが許すことにした。

 

龍太「……ハァ………もういいよ、許すよ」

 

コウ「ホントか?」

 

龍太「うん。解決するためには、どうせ戦うことになるだろうし、それが特訓にもなるかも知れないしね」

 

コウ「あーそっか。そういう考え方も出来るか…」

 

龍太「…本当に反省してる?」

 

コウ「もっちろん!俺ちゃんはちゃんと反省するタイプよ?ホントに」

 

限りなく怪しい。だが、彼は決して悪いヤツではない。それも良く知っている。なのでこれ以上は何も言わないでおいた。

それにしても、話がだいぶ脱線してしまった。なので、少々強引に話を元に戻すことにした。

 

龍太「話を戻すけどさ、なんでここに来たの?別にそのまま紅魔館に行っても良くないかい?」

 

すると彼は、分かってないなぁ〜、と言い、彼なりの考えを説明し始めた。

 

コウ「トドロキちゃんを連れていくんだよ。仲間は多い方が良いに決まってるからな☆孤軍奮闘も良いけど、それじゃ多勢に無勢だ。こういう時こそ、一致団結しなけりゃなんねぇだろ?」

 

龍太「まあ…そうだね」

 

要は、相手の数が分からない以上は此方も何人集めれば良いのかが分からない為、とりあえずは身近にいる知り合いを片っ端から集めよう、ということだ。

彼なりに考えた結果なのだから批判する気も無い。

 

 

龍太「えっと、確かここだよ。うん。ここで合ってる」

 

そうこうしている内に、トドロキの家に着いた。

他の民家に比べると、一回りくらい大きな立派な家だ。

 

コウ「ほへー…これがアイツの家かー……なんか、もったいねーなー」

 

龍太「まあ、いいじゃない。断るわけにもいかなかったんじゃないの?」

 

コウ「そうかもなー」

 

 

そしてトドロキを呼ぶ為に、玄関の戸を軽く叩いた。

 

 

 

〜続く〜

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