東方黒龍紀 〜黒き絶望は希望となるか〜 作:ブラキDIOス(超絶スランプ)
イッカク「突然で悪いが、この作品を読んでいるお前らに報告がある。ああ、別に打ち切りとかそういう話じゃ無いから、角でも磨きながらリラックスして読んでくれ」
イッカク「それで報告だが……作者によると、今回から書き方を戻す。との事だ」
イッカク「……まあ、なんだ。そこまで違いはないとは思うが…。作者はもし、何かあればメッセージを送信してくれれば対応すると言っている」
イッカク「以上で報告は終わりだ。長々と悪かったな。これからもこの作品を応援してくれ」
ゴウカク「……なぁ、サブロー」
エンカク「……なんだべさ、ゴウカクの兄者」
ゴウカク「……俺様たちって……必要か?」
エンカク「……オラには分かんねぇだべ」
前回のあらすじ・・・ヒョウガ「……疲れた」
時間は少し遡り、まだヒョウガが美鈴と闘いを繰り広げている頃…
〜紅魔館 フロント〜
龍太「うわ…中も真っ赤だ」
トドロキが正門をこじ開け…もとい、破壊し広めの庭を抜け内部に入ったのはいいのだが、
コウ「……なんか広過ぎね?外見と中身が一致してませんけど?」
コウの言う通りだ。どう考えても外見と内部が一致していない。空間を操る能力を持った住人でもいるのだろうか。
トドロキ「そうか?」
イナズマ「どうせお前には分かんねぇだロ?バカなんだからナ。ヒャハハハハ…」
トドロキ「あ?テメェ、死にてェならそう言えやゴラ」
イナズマ「ホントの事言っただけだろウ?」
トドロキ「よし、ここでぶち殺す!!」
そう言うとトドロキの目が赤く染まり始めた。このままでは殺し合いが始まりかねないので、とにかく止める事にする。
龍太「ストップストップ!!二人ともこんな所で喧嘩しないでよ!」
コウ「はいはい別れましょうね〜」
トドロキ「…チッ……」
イナズマ「ヒャハハハハ…」
意外とすんなり別れる二人。ここで喧嘩という名の殺し合いをするのは不本意だと思ったのだろうか。
ともかく、今はこの館の何処かに居る『レミリア・スカーレット』を探し出し、異変を止める事が先決である。
コウ「で、どうするぅ?この館の中歩き回る?」
龍太「うーん……でもそれだと、誰かに見つかるかもしれないし……まあ、僕達が侵入してることはバレてるとは思うけど」
そもそも、この館に入る以前に門を破壊した音で既にバレている。
コウ「そっすね」
龍太「固まって動いた方が良いのかな…って、トドロキとイナズマは?」
コウ「え?あっちの通路調べてる」
龍太「ああそう…」
数分後……
トドロキ「おい、なんか階段あったぞ」
龍太「階段?」
トドロキ「ああ、上に続くのと下に続くのとな」
龍太「へえー…(この館、地下があるのか…)」
イナズマ「しっかし、人の気配がねぇナァ。ここまで気配がねぇと不気味なもんがあるゼ」
言われてみればそうだ。生き物の気配はするのだが、シンと静まり返っている。吸血鬼の館であるというのも相まって物凄く不気味である。
トドロキ「で?なんかいい案はねェのか?蛇」
コウ「それ俺ちゃんに聞くことかね……「なんか言ったか?」いえ何にも〜」
龍太「じゃあこうしよう。コウが地下を。それでトドロキは二階、イナズマはもしあれば三階を調べて。僕は一階を調べるから」
コウ「ちょっ!?お、俺ちゃんが地下ァ!?お化けがいたらどうすんだ!幽霊とかさぁ!」
コウが幽霊やお化けとかそういった類のものに弱い事は知ってはいるが、吸血鬼の館にまさか幽霊が住んでいるわけが無いと思っての采配だ。
トドロキ(コイツ、ホントにタマ付いてんのか?)
イナズマ(だらしネェ…)
コウ「ま、まあ、流石に吸血鬼も居て幽霊も居てって事はねぇよなぁ!!アハ、アハハハハハ……」
龍太「じゃあ頼んだよ」
コウ「どうせ断ったってやらなきゃいけないしなぁ……せいぜい頑張りますよ……ハァ」
トドロキ「二階か……親玉が居りゃあいいがな」
龍太「話は決まったね。じゃあ散開!!」
龍太の掛け声で4人はそれぞれの場所へと向かった。
〜龍太サイド〜
龍太「さて、どこから調べようか…」
手当り次第にドアを開けて調べてみるのも一つの手だが、これだけ広い館だ。かなりの時間を有する事は目に見えている。
龍太「そういえば…このドア……やけに大きいな」
先程からずっと気になっていた扉。いかにも重厚感溢れる、といった扉だ。
とりあえず扉を開けるが、見た目に反してそこまで重くは無く、すんなりと開いた。
龍太「…広いな」
扉の大きさからして想像はしていたが、だいぶ広々とした部屋だ。いや、空間と言った方が正しいだろうか。ここでパーティを開けそうである。
そして、部屋の端を見ると円形のテーブルが大量に積まれていた。実際、ここはパーティホールなのだろう。
龍太「あ、そうだ。ドア閉めないと」
後ろから攻撃を受ける、といったような万一の事があってはいけないので扉を閉めようと後ろを振り向く。
だが、
龍太「あ…あれ?さっきまで開いてたのに…」
いつの間にか扉は閉じられていた。
龍太(勝手に閉まるタイプなのかな)
それにしても不思議なものである。一切、音を立てずに勝手に扉が閉まるとは。
龍太「でもこの部屋には何も無いみたいだし……別の部屋に行こう」
ドアノブに手をかけ、扉を開けようとしたその時、龍太はある事に気がついた。
『ガチャッ!』
龍太「!?あれ…」
何度も扉を開けようとするのだが、一向に開く気配が無い。
龍太「鍵が……かかってる!?」
確かに鍵穴はあった。だが、閉じると自動で鍵がかけられるタイプの扉では無いはずだ。そもそも、そんな現代的な扉がこの館に存在するようには思えない。それなのに鍵がかかっている。これはどういう事だろうか。
龍太「だっ、誰か居るんですか!?」
当然誰かがこの部屋に居るはずだ。そう考え、この部屋に居る誰かに声をかけたのだが、返事はなかった。
龍太「…こうなったらこのドアを壊してでも出るしか………気は進まないけど」
こういう時は力技が一番である。
とりあえず被害を最小限に抑える為に扉の真正面に陣取り、月影を抜刀する。
龍太「よし………せー…のっ!!」
月影の刀身が扉に当たる……筈だった。
どういうわけか、扉に当たるどころか擦りのせずに、そのまま空を切っただけである。
龍太「あれ………少し力み過ぎたのか……?おかしいな…」
今度は確実に当てる為に、少し特殊な構えをする。
深く腰を落とし月影の切っ先を扉に向け、その峰に軽く左手を添えた刺突に特化させた構えだ。
龍太「これなら絶対にいける…!てやあッ!!」
これで今度こそ扉が開く……と思われたが、
龍太「…ッ!?」ガクンッ
またしても扉に当たる事無く、放たれた突きは虚しく空を切った。
龍太「な…なんで当たらないんだ!?」
ここで龍太は、ある違和感に気付いた。
龍太「あれ…?僕が立っていたのはこの位置だったか…?」
明らかにさっきまで立っていた場所とは違う場所に立っていたのだ。
龍太「……少し試してみよう…」
自分の身に起こっている事を確認するためにもう一度扉の前に立とうとする。だが…
龍太「!?何故だ…!?僕は今、扉に向かって歩いてた筈なのに…!?」
一体どういう事だろうか。扉の方を向いていた筈が、今は何故か扉に背を向けているのだ。
龍太(間違いない……確実に誰かいる!!)
龍太「どこだ!出て来い!僕は逃げないぞ!!」
すると突然、龍太の背後から女性の声がした。
?「どちら様でしょうか?侵入者さん?」
侵入者………あ、僕のことか。
龍太「そこにいたのか……それと僕は黒木 龍太。紅い霧を無くすためにここに来たんだ。この館の主、レミリア・スカーレットがどこにいるのか教えて欲しい」
どうやら人は、想像を超えた超常現象を目の当たりにすると、冷静になるらしい。いま、この身をもって体感している。
咲夜「ええ、確かに知っているわ。私は十六夜 咲夜。この紅魔館のメイド長よ。そして……」
咲夜「あなたのような不審者を始末するのも私の役目!!」
すると突然、龍太の周りに無数のナイフが出現した。
VS.十六夜 咲夜