東方黒龍紀 〜黒き絶望は希望となるか〜   作:ブラキDIOス(超絶スランプ)

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第七話〜轟竜見参!! 前編〜

 

龍太が博麗神社に住む事に決まって、一日が経った。

 

これからどうなるんだか……オラ、ワクワクすっぞ!!(裏声)

 

……ゲフンゲフン…うん。やっぱりプロってすげーよな。画面の前のお前らもそう思ってるよな?返事は『はい』だ。それ以外は認めたく無いでござる。byコウ

 

 

 

〜博麗神社〜

 

 

龍太「……ということは、僕がここに来たのは偶然じゃ無いって事?」

 

霊夢「ええ。スキマに落とされたんでしょう?だったら何か意図がある筈だわ」

 

龍太「…誰の?」

 

霊夢「後々分かるわよ」

 

龍太「だと良いんだけど…」

 

たまたまそこにいたから連れて来られたと言う理由でなくて安心した。気まぐれに連れて来られる側としては、たまったものでは無い。気まぐれでは無いだけいくらかマシである。

 

コウ「俺、難しい話はパース。石段にでも寝そべってくるぜ〜」

 

龍太「罰当たりだと思うんだけど…」

 

コウ「そんな事言ったら、霊夢の巫女服はどうなるよ?へそだしならぬ脇だしだぜ?俺は好きだけど」

 

龍太「 まぁ、君の好みはどうでもいいけど、転げ落ちないようにしてくれよ」

 

コウ「あいよー」スタスタ…

 

本気で寝そべるつもりだろうか。枕を手に外へと向かって行った。

 

……そもそも、石段の横幅が彼の身長に合うとは思えないのだが、それでも良いのだろうか。

 

霊夢「…………」

 

コウの発言の所為だろうか、少し落ち込んでいるように思えた。コウも悪気があって言ったわけじゃ無い事も分かってるんだけどね。

 

龍太「ど、どうしたの?」

 

霊夢「この服って罰当たりだと思う?これが普通だと思ってたんだけど」

 

龍太「いや、それは自由じゃないかな?僕は、その方が霊夢に似合ってると思うんだけど…だって可愛いし」

 

霊夢「ちょっ…何言ってるのよ…恥ずかしいじゃないバカ…」

 

龍太(…僕、変な事言った?)

 

彼はちょっぴり…と言うより大分鈍感であった。ラティスとどっこいどっこいか、それ以上のレベルである。

 

 

 

〜博麗神社 石段〜

 

 

幻想郷の今の季節は春。心地よい日差しが彼を照らし、冬の肌寒さを残したそよ風が吹いている。

 

コウ「フイー……空が青い…こういう日は、外で昼寝をするのが一番だな…」

 

転生前は、食事どころか睡眠すらまともにとれない日が幾度もあった。縄張り争いに明け暮れ、一旦は落ち着いたかと思えば、次はハンターが派遣され、また戦いが始まる。

 

鎧竜や金獅子といった強大なモンスターが住む原生林で、ハンター達に討伐されるまで生き延びていたのは凄い事ではあるのだが…

 

コウ「…昼寝か……最後にしたのっていつだっけな…覚えてねぇや…」

 

寝転びながら足を組み、昼寝をしようとする。が、その時。

 

???「あや?これまた大きな人ですね〜」

 

コウ「…あん?なんだ?俺の事か?ま、確かに背は高いっちゃ高いが……ってどっから声が……」

 

???「上ですよ、上」

 

コウ「上…?…へアッ!?」

 

そこにいたのは、ぱっと見、関わると面倒くさそうな奴。byコウ

 

コウ(おいおいおいおいおいおい…どうなってんだ?飛竜でもないのに飛んでるぞコイツ……鳥の羽が生えてんのか?だったら納得できるが……もしかして、この世界はこんなのがうじゃうじゃいんのか!?俺、鳥は苦手なんだけどな…)

 

???「どうかしましたか?顔色が悪いですよ?」

 

コウ「(でも…結構可愛いな…)いや、なんでもねぇ…俺は名は『コウ』だ。初対面で悪りぃが何もんだ?」

 

文「私は幻想郷の伝統ブン屋、清く正しい『射命丸 文』です!以後、お見知り置きを!」

 

コウ「ブン屋…もしかして新聞って奴か?人間が読むものとは聞いた事があるが、詳しくは知らないもんでね。教えてくんない?」

 

文「あややや、新聞を一回も読んだ事が無いんですか?だったら、案ずるより産むが易し!まずは読んでみる事が大事です。ということで、今回は無料で差し上げます。出来たてホヤホヤですよ!」

 

コウ「どうも。ほえー…これが新聞か…人間ってこんなのを読んでんだな」

 

渡されたのは、写真と字だけの紙。大分細かい字で書かれてはいるが、読めない事は無い。

 

人間になったことで視力が上がり、視野が広がったようだ。一面に書かれた文字が一度に読めるようになっている。

 

コウ「えっとなになに…?『正体不明の人間、脱獄!!鎖を無理矢理引き千切り、牢屋の壁を声で破壊した謎の人物。現在、脱走中。捕獲に協力した者には、賞金が贈られる』か……」

 

文「どうですか?中々面白いでしょ?」

 

コウ「…………」

 

文「あや?どうしました?」

 

みるみる内に、顔が青ざめていくコウ。彼が見つめているのは、脱獄した人物の写真。看守に無理を言って、一枚だけ撮らせてもらったのだが、撮られた人物は異常なほど嫌がっていた。

 

看守によると、その後何故かしばらくは大人しくなっていたらしい。フラッシュの光が苦手なのだろうか…

 

コウ「………おい……おい…おいおいおいおいおいおいおいおいおいおい…!!お前ら何て事してんだぁ!?」ガシッ!

 

彼が血相を変えて、突然肩を掴んで来た。

 

文「きゃっ!?」

 

コウ「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ………どうしてこうなったんだ!?」ユサユサ

 

文「ちょっ…揺らさないでください〜!!」

 

コウ「脱獄したとか書かれていたけどなぁ……アイツはマジでヤバイ奴だぞ!?ザル警備過ぎだろ!ホント何やってんだ!!」

 

文「あややややや…わ、私に言われても…」

 

コウ「アイツはな!俺の世界ではメチャクチャ危険な奴だって言われてんだよ!!何で捕まえたりしたんだ!?」

 

文「いやだから、私に言われても困りますって!」

 

コウ「何やってんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

と、その時。

 

 

シュッ! ブスッ!!

 

 

コウ「いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??ケツが割れたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!なんか刺さった!なんか刺さったぞ!!イエアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 

彼の尻に、鋭い針のようなものが思いっきり刺さった。

 

 

龍太「うわ……ここまでやらなくても良かったんじゃ…」

 

霊夢「だって五月蝿かったし」←犯人

 

コウ「アアアアアアア!!!メッチャいてぇ!ホント何これ!何これ珍○景登録〜!!何てやってる場合かーーッ!!いてぇぇぇぇぇぇ!!!!」ゴロゴロ…

 

よほど痛いのだろう。地面にのたうち回っている。

 

龍太(石段の近くは危ないと思うんだけど…)

 

そして、龍太の予感は的中した。

 

コウ「オウ…ジーザス!!あああ…もうマジ無理……俺、死んじゃう…」ゴロゴロ…

 

龍太「あ、危ない!!」

 

ゴロ…

 

コウ「あ」

 

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!

 

コウ「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!?????」

 

ドゴォォォン……

 

 

文「あややややや…大変な事になっちゃいましたね…」

 

霊夢「私知らない…」

 

龍太「コウーーーーーッ!!!!????」

 

コウ「」チーン

 

 

 

 

 

〜しばらくして〜

 

 

コウ「いってぇ!!」

 

霊夢「大人しくしなさい!!あんたが五月蝿くするからこうなったんでしょうが!!」

 

コウ「…はい…」

 

 

文「ふんふん……それで、ここに住む事になったと…」

 

龍太「うん……あのー…もういいかな…?」

 

文「逃がしませんよ!!最近、ネタが無くて困っているんです!伝統ブン屋として、あなたを何としても記事にしたいんですよ!さっき協力するって言ったじゃないですか!」

 

龍太「そんな事言ってないんだけど…」

 

文「あや?私の勘違いでしたか?まあ、協力してもらいますけどね」

 

龍太(た、助けてくれ〜!!)

 

 

 

その頃…

 

 

〜博麗神社 石段〜

 

 

???「…………」ザッ…ジャラ…

 

両腕と両脚に鎖がついたままの男が一人…石段の前に立ちすくんでいた。

 

???「……登るか…」ザッザッザッ…

 

絶対強者の牙が四人に迫る…!!

 

 

〜続く〜

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