ここ最近急に暑くなってきましたね。
季節の変わり目は風邪を引きやすいので気をつけましょう。
コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス――――――
視界に入ったモンスターを蟻の集団を蹴散らすが如く進んでいく一つの影。その体はモンスターの返り血で真っ赤に染まり、武器に至ってはその刃に付着した血がドス黒く変色している。
彼の後ろにはモンスターの死骸が絨毯のように並んでいる。それは本来狩ることの難しい大型モンスターも例外ではなかった。
しかし、その足は止まらない。その場所に住むモンスターを狩り尽くさんと言っているが如く。
「……のお蝦蛄や、何時になったら声を掛けてくれるのだ?」
「…………来てたんだね―――」
「その名で呼ぶ出でない、河豚と呼ばんか。して、最初から気付いておったのだろう?声を掛けてくれてもよかったろうに。これでも心配しておるのじゃぞ?」
「これは僕の問題だよ。それに、君が心配しているのは僕じゃない。僕の利用価値が無くなっていないかどうか。いや、そうなると心配していることになるのかな。だめだね、頭が働かないや」
蝦蛄は作り笑いをその顔に浮かべ、河豚はそれを見て満足げに頷いた。
「その様子だと大丈夫そうじゃが、無理はせんようにの。それと余り暴走するでない。後始末は誰がすると思っておるのじゃ。まったく……」
「あはは……ごめんね?でも、僕はギルド長の息子みたいなものだ。深い情報を得るには僕はもってこいの存在。そんな僕を失ったら困るのは君の方じゃないかな?」
ガキンッ!!
「口だけは達者なようじゃの?のう餓鬼?」
「僕はこれでも二四なんだけど?君より年上なんだけど。まあいいや。それで?その餓鬼に受け止められているのはどこのノロマかな?」
二人の得物がギリギリと音を立て拮抗し会う。
「昔は儂にも手を上げなかったのにの」
「これでも長い付き合いだからね。君を知れば知るのほど、理解すればするほど嫌いになるのは道理じゃないかな?」
この二人は仲間。パーティーを組んでモンスターを狩りにいく、命を預け会う程だ。では、なぜこんなにも殺気を相手にぶつけ、武器を取り、殺しに掛かっているのか……。
方や故郷をモンスターに蹂躙され、家族を失い、人を守り、モンスターを駆逐する存在。
方や復讐を誓い、その為にならモンスターだろうが人間だろうがその手に掛け、仲間は道具としかおもっていない存在。
二人が強力する事はあれど、わかり合う事はない。
「はっ過去に囚われ、身内が傷付いただけで逆上する餓鬼が二四?随分と精神年齢が幼いようじゃの」
「過去に囚われているのはどっちかな?ねえ―――」
「ッ!!その名で呼ぶなと言っておろうに!!」
ブンッ!!
蝦蛄の武器ごと凪ぎ払われた太刀は風を切り裂いた。しかし、その攻撃を利用し蝦蛄は後ろに跳ね、地面に着地したと同時に河豚との距離を詰める。そして、蝦蛄の持つ刃が河豚の防具の隙間に入った所でピタッっと刃を止めた。
「君はパワーファイターに向いてないよ。冷静さを欠いた君の負けだ。まぁかといって僕も君を殺すのは本意じゃない。何れだけ君と理解し会うことは出来なくても……そうだな、君風に言うなら『利用価値がある』……からね」
蝦蛄は刃を納め、河豚の横を通りすぎる。
「それじゃあ帰ろっか河豚」
何時ものように、河豚にだけ見せる……いや、河豚にだけ分かる作り笑いを浮かべながら………………
久しぶりにモンハンを書きました。
いや~いっつもヤンデレものばかり書いているので不思議な感じですね。
それでは次の方へ話を繋ぎましょう。
では、また今度。