桜も咲いてきて春だなー、と思っております。桜綺麗ですよねー♪とりま、小説をお楽しみ下さい\(^^)/
本日は快晴なり波も穏やかで、港はいつもより賑わっていた。特にここ港の自慢である海岸沿いに多くの人だかりが出来ていた。
何故ならこの日、タンジアの港の守護者『ポセイドンの近衛兵』がペルナ村に旅立つからである。先日急にペルナ村に出ることになった彼等に別れの挨拶をしようと、港の殆どの人が集まった。
(・・・なんか、嫌な感じがすんだよな。)
クリオネは、港の人たちの祝福ムードを受け感動よりも疑問を抱いていた。昨晩の河豚とシャコの会話を盗み聞きした為、彼の心に猜疑心が芽生えていた。あの二人の会話を聞く限り、どうやら仲間割れはないようだ。しかし、お互いの利益の為に動いてる事は間違いない・・・。クリオネは挨拶を程ほどにし船に乗り込む、その足取りは重く表情は暗い。
「あり?鮫っちじゃん。」
どうやら先に乗り込んでいる鮫を見つけた。仲間の姿を見たせいか、暗い表情に光が指す。
(せめて、余計な心配はさせないようにしよう)
鮫は甲板の端に立ち海を眺めていたが、クリオネの声に鮫は振り返る。
「・・・」
何時も通りの彼は言葉を発しない、クリオネの姿を見た彼は少しげんなりとした。そそくさと視線を外し再び海を眺める。
その仕草を気に入ったのか、クリオネも鮫の隣で海を眺めるように立った。
「鮫っち。しばらく、この海見れないね。」
声のトーンを少し落とし、空を見上げ目を閉じる。
「波の音、カモメが鳴き声、港の奴等の声・・・何時も聞いていたもんが明日には聞けなくなる。」
すっ、と息を吸う。この空気ともお別れだ。
「でも、また戻ってこよう。皆で!なっ」
かっ、と目を開き横に居る鮫に向き直る・・・が
そこに居たのは船員だった。
「(・・;)」
「あっ・・・」
一陣の風が彼等の頬を撫でた。
ここは、港の外れ。二人の男女が港に向けて足を進めていた。会話はなく、しかし手を握り別れを惜しんでいた。
「必ず、帰って来てね。」
港が近くなると、嬌はぽつりと呟いた。鯱は、片方の手で彼女の頭を撫でる。
「当たり前だ。お前との約束は破らねぇよ」
手を離し向かい合う。
「必ず戻る。あの家で待っててくれ」
「うん。」
別れのキスをし、嬌に背を向け歩き出す。嬌は、鯱の後ろ姿が見えなくなるまでその場に立ち尽くした。
港が、前以上に騒がしくなった。不思議と感じたクリオネと鮫は船から海岸を見下げる。
そこに居たのは、鯱だ。
「鯱っち、遅かったじゃん」
先程メンタルブレイクしたクリオネが悪態をつく、対する鮫は安堵したように表情を崩した。鯱は、適当に挨拶を交わし足早に船に乗り込む。
船に乗り込んだ鯱を、クリオネと鮫はすぐに出迎えた。
「・・・河豚・・・とショタシャコは?」
残りのメンバーが居ないことを不審に思ったのか、鯱は二人に問いかける。クリオネは肩をすくめる。
「河豚っちとシャコくんは、既に行ってるよ」
鯱は顔をしかめ、ため息をつく。
(河豚の奴、なに考えてんだ・・・)
クリオネは、表には出さないが内心沈んでいた。
「・・・」
鮫は、鯱を気遣うように鞄から酒瓶を取り出した。鯱とクリオネに一つずつ渡し、乾杯のポーズを取る。
鮫のスムーズな行動に、二人は呆気にとられるも、同じように瓶を掲げる。
「俺達のしゅk「乾杯」
長くなりそうなクリオネの言葉を遮り、鮫は呟く。鯱は、そのコントのような行動に笑いながら酒を煽った。
「酷くない鮫っち!!」
そう言うクリオネも少し笑みを刻みながら、酒を飲む。
(タンジアの港と別れるには最高の夜だ)
鮫はそう思い、二人と同じように酒を口に含んだ。
いかがでしたか?楽しんで貰えたら幸いです!
(´・ω・`)ファー!!これからも感張ります。
ではでは(/_;)/~~