彼には、一つ特徴的なことがある。それは、喰種の持つ攻撃器官、「赫子」を、複数持っていることだ。
鱗赫と、羽赫、それと尾赫。
いっぺんにまとめて出すことはできないが、複数所持していることは、異例中の異例である。「CCG」にも、「複数の赫子の喰種」と登録リストの中に入っている。
少し前までは様々な区を転々とし、人を喰らっては逃げ、喰らっては逃げを繰り返していた。
ところがある日、テアが、姿を消した。
CCGの中でも話題になり、他の喰種にでも喰われたのでは、という意見も出始めた。
実は‥‥
彼が、「喰種ではない、別の存在になりつつある」ということ。
彼の存在はこの世にあってはならないと気づいたのは、もう、手遅れになってしまった時だった。
だから、不審な点があっても、気にしないでくださいm(_ _)m
明らかにおかしかった場合はコメントしていただけるとありがたいです!
ーその正体に気づいたのは、彼が食事をしてる時。
体の中に謎の鼓動と声が聞こえる。自分でも分かる。これは、俺の声じゃない、別の誰かだと。
間接的な声では無いので、こちらからの声も聞こえるはずなどない。ただ、相手は2人いた
声1「・・・喰種に生まれたのなら、喰種として振る舞え。喰種であるならば、喰種でいたまえ。」
声2「・・・種を喰らう者・・・それすなわち、新たな者の始まりなり。喰種である以上、自分は「物」ではない、「者」なのだ。人とは、物なり。喰種とは「者」なり。」
テア「何を言っているんだ、何がいいたいんだ!」
声1「これは珍しい。こちらの声が聞こえているようだな、セム。」
セム「あぁ、確かに珍しいな、レム。」
テア「誰なんだお前らは!?」
セム「まぁそう焦るな。食事中、邪魔して悪かったな。
我らは、喰種の中でも危険視されている者、「エリスタ」を普通の喰種にする者。エリスタは普通の喰種ではない、異例なものだ。例えば、赫子を複数持っていたり、似たような赫子を持つが、その使い方はまるで別のもののように扱うことができたりとか・・・エリスタは、やがて・・・」
テア「俺が、そのエリスタというやつなのか!?」
レム「今は黙って話を聞け!」
テアは若干驚き、一人その場で佇んでいる。
セム「レム、そう怖がらせるな。まだ初期段階だ。一刻も早く止めたい気持ちはわかるが、今はまだ器ができとらんのよ。」
テア「器・・・?」
はたからみれば、一人で自問自答してる謎の人に見える。だがそんなこと気にしては生きていけん。
セム「おっと・・・。さっきの続きからだ。
エリスタは過去に凶悪な事件を頻発している。その被害は人だけでなく、喰種にも及ぶ。最初はその変化に気づかないが、時間と伴って変化が現れる。そろそろ君にも変化が現れるころだ。まだ事は起きていないが、いづれ分かる。
あと最後に、私達は常に喰種の中にいる。」
テムは、何をされたのか、もしくはされるのか、結局わからなかった。ただわかったことは、テムはいづれ事を起こす。その事とは分からないが、ただとてつもなくヤバい。
テム「いったい何だったんだ・・・」
今日は疲れた、寝ようと言って、その目を閉じた。
次の日、テムの右腕が赫子の様に堅く、それもしなるように変形していた。
それも赤く、紅く、緋く、赫く。まるで血の様に。
痛みなどは感じない。ただ右腕が変わってしまっただけ。
これが変化なのか?と思ったが、それだけではなかった。
鏡で自分の顔をみると、髪の色が白く、変色していたのだ。
テアは特にどうとも感じていなかった。
食事をするときにも変化は現れた。
今までは、喰種1人を倒すのに若干の時間を使っていた。
しかし、今は、一瞬で倒れていく。普段どうりの動きをしたはずなのに。
テアは強くなっていた。
ただ強いだけじゃない。
強く、なりすぎたのだ。
第1話でした。
ちなみに声1がレムで、声2がセムです。
(−_−;)初投稿だぁ、疲れたなぁorz