銀座の英雄王(偽)   作:サーヴァント当たらない

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七話

すっかり亜人都市となった『ウルク』に対し、帝国は王子ゾルザルを拉致した反逆者の集団に鉄槌を下すという名目で帝国の属国から集まった兵と残存する帝国兵との混合

部隊を編成。

 

遠征の為の準備を整え、帝国を出発した。

 

そして、ウルクではアサシン部隊の報告を受けた英雄王がそれぞれの一族の代表があつまって会議を行う族長会議を緊急で行い、帝国兵に対して武力によって応じる事を決断。

 

家族を守る為、己の居場所を守る為に弱者だった彼等は立ち上がった。

 

何倍もの兵力を誇る帝国と属国の混合部隊。

その巨大な兵力に対しどうやって勝利するかを考え始めた時。

 

英雄王ギルガメッシュは自身の力とウルク兵達の力をフルに使える作戦を提示。

ただこの作戦には彼の至高の宝具であるエアの使用はない。

何故なら、空間を切断し、神々すら屠る最強の剣を使用してしまえば民がどうなるか分からなかったからだ。

乖離剣は弱く使っても周囲を巻き込む。

仮に敵に突っ込んだ英雄王が使用して民が無事であったとしても神々に目を付けられれば英雄王は神々と戦えるが、民にその力はなく、神々と英雄王との戦いによりおこるであろう厄災が降りかかる可能性があった為に英雄王は乖離剣を使わない最上の作戦を族長たちに提示したのである。

 

そんな英雄王に彼等は、こちらの被害を最小限に留められるであろうその作戦を支持し、下準備を開始した。

 

☆ギルガメッシュ視点☆

 

神々に確実に目を付けられるであろうエアを使わない方針で自分の力と兵達の力をフルに生かせる作戦を決行する事が決定し、終了した族長会議。

住民と兵を死なせない俺の考えられる最上の作戦。

 

こちらの勝利は揺るがないという自信もある。

 

だが、戦場に絶対はない。

 

もし、負ければ全てを奪われ、住民達は殺される。

 

そんな事は許さない。

 

この作戦が成功し、帝国以外の国に目を付けられたとしても…。

 

神々に敵として認識され戦うことになろうとも。

 

俺は………絶対に守りきって見せる。

 

「よう、英雄王。何をそんな辛気臭い顔をしておる」

 

族長会議を終えた帰り道。

二メートルほどあるのではないかと思う長身に筋骨隆々の肉体。

虎のような顔をしたキャットピープルの族長であるアレクが陽気に話しかけてきた。

彼は俺の事をギルとは呼ばず街の酒場で囁かれている英雄王という名で呼んでくる。

彼に呼ばれる度に、俺が本当の英雄王本人ならもっと上手く出来たのでは?と色々考えてしまう。

 

「おおかた、この戦争の後のことを考えているのだろう?

あの作戦なら我等は確実に勝利する。

しかし、それは新たな敵を呼び込むことになろう。

監視しておる死神と神々が我等を危険と判断すれば不死身である亜神共を相手にする可能性もある。

ヘタをすれば神々が直に力を行使するやもしれん。」

 

「…そこまで分かっていて貴様は我の案に同意したのか?

とんでもないバカだな」

 

「おうとも!自分が神に監視されていると知っていて、敵になる可能性があると知っているにも関わらず、我等を救おうと、民を守ろうと、我等の王で在ろうとする誇りあるバカが上におるのだ。

ならば、その下で上を支える我等もバカであるのは当然である!!

それにだ英雄王。起こるかも知れない事を今、考えるくらいなら酒でも飲んで英気を養った方が断然良いぞ」

 

ガッハッハッハと豪快に笑うアレク。

まったく、こっちは不死身の亜神共や神を敵に回すことになったらどうするかを色々と対策を考えていたって言うのに……。

 

「フハハハハハハ!!この世界に来てここまで笑ったのは初めてだ……。

アレク、貴様は今日からアレキサンダーと名乗るがよい!!」

 

「アレキサンダー……おお!なんかカッコイイ響きだな!!

ドワーフに作らせている戦車という乗り物といい、真っこと英雄王は趣味がよい!」

 

急にどうでもよくなった俺は盛大に笑い。

この大バカにそっくりで勇敢な征服王の名を彼に与えた。

彼もこの名を喜び、また豪快に笑う。

 

これから始まる戦争の後も、ずっとこんな風に笑いあえたらいい。

俺は、心の底からそう思った。

 

 

☆ロゥリィ視点☆

 

温泉から上がり、街で散歩を楽しんでいた私は偶然にもギルガメッシュとキャットピープルの会話を聞いてしまった。

話から察するに何万の兵隊を一掃するし、神々にも目を付けられる相当無茶な作戦を決行するらしい。

 

理由がどうであれ、世界のバランスを崩そうとするのなら四肢をもがれようとも容赦なく叩き潰すつもりではいるし、神々が目をつけるほどの強い神と戦いたいという欲求もある。

だけど…まあ、あまりにも無茶をするようだったら無理矢理止めて戦争に協力するのもいいかもしれない。

 

戦争の後は敵になるかもしれないけど、その時はその時ね。

 

彼にそれなりの関心を持った私はそのまま酒場に向かい、これから起こる戦争に胸を焦がしながら、酒場の酒を浴びるほど飲んだ。

 

 

 

 

 




次回予告
民を守るために覚醒した英雄王。
オタクな大学生は今、本当の王への一歩を踏み出した。
そしてそれを見守っていた死神ロウリィ。
彼女は英雄王の敵になるのか?
それとも味方になるのか?

※次回作の仮予告(修正や変更アリ)



中二病を現在進行形で引きズル大学生である田中(たなか)幸助(こうすけ)。
彼はある日、VRの研究と開発をしている兄に呼び出される。

「実はお前にこのゲームのベータテスターを頼みたいんだ」

「マジで!?しかもフェイトシリーズじゃん!!」

彼は好きな作品をまだ発売されていない最新機器で遊べると喜び、兄の頼みを引き受けた。

「このゲームはフェイト作品で取り扱われたサーヴァントになり、モード選択により聖杯戦争に参加したり
街を襲う幻獣や兵士のエネミーを倒す三国○双みたいにフィールドを駆け巡るゲームなんだ」

「うは!?聞いているだけでスゲェ面白そうじゃん!!」

彼は自分が好きなサーヴァントであるセイバー…騎士王であるアルトリア・ペンドラゴンを選択した。

「じゃあ、意識をゲームにダイブさせるから横になってくれ」

「おう!」

意気揚々にゲームをプレイしようとする幸助。
しかし……。

「ダイブ100%…システムオールグリー……はぁ!?エラーだと!?」

突然起こったシステムエラー……。
現実が大変なことになっているとも知らない幸助は……。

「問おう。貴方が私のマスターか?」

目の前に居る一人の少年の前でノリノリで騎士王ごっこをしていた。



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