目が覚めたら何故かユクモ村に居たのでハンター生活をエンジョイする事にした   作:勇(気無い)者

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またしてもギルドから緊急の依頼が入った。

 小一時間程すると、アイルー達は皆散って行った。魔理沙だけは矢張り残っている。可愛い奴めっ!

 とりあえずやる事も無いし、魔理沙の装備を脱がして━━オトモボードの『オトモ装備』から選択して外す━━戯れる事にした。モフモフで艶やかな毛並みがたまらんぜ!

 因みに、装備を脱がした時に「ご主人はえっちだぜ…」と言われた。ごめんなさい。でも、アイルー相手に興奮したりしないよ。いや、別の意味で興奮するけど。可愛さ余って可愛さ百倍!

 うん、意味不明だ。

 っていうか、外に居るアイルーやらメラルーやらは防具とか装備してないぞ。何で脱がしたら『えっち』になるんだ。そんな事言ったら、外に居る奴らはみんな露出狂になってしまうじゃないか。大体、レミリアと幽々子と星ちゃんだって防具つけてないんだぞ。

 何故だ。脱がしたからか。脱がしたからなのか。

 まぁ、兎も角だ。そんな感じで魔理沙と戯れていたんだけど、平和でのんびりとした時間は突如現れた闖入者によって終わりを告げた。

 

「大変です! エクシアさん!」

 

 ━━━青撫子装備の受付嬢である。

 

 ま た あ な た か 。

 

 台詞からして、何かしらギルドに緊急の依頼が入ったんだろうな。今度は何ですか? アマツマガツチ? それともウカムルバス?

 まさかアルバトリオン何て事は無いよね? もしその辺の超大型種だったらセツナ辺りに押し付けよう。面倒だし。彼女なら狩れるでしょう。

 とりあえず詳しい話を聞いてみると、

 

「渓流にドスファンゴが大量発生したとの事です!」

 

 ………。

 く、くだらねぇ……。余りのくだらなさに顔が引き攣る。ドスファンゴって……。

 いや、確かに現実で猪と相対するのは危険だよ? 猪相手に大怪我、最悪命を落とす人だっていると聞くしね。

 でも、このモンハン世界の猪であるドスファンゴって、新米ハンターでも楽々狩れる相手なんじゃないですかね…。

 それに大量発生ってさぁ、どうせあれじゃないの?

 集会所下位クエスト★5の『集え! 砂原の土砂竜戦』と同じで、成功条件が『タイムアップもしくは、ネコタクチケットの納品』で、失敗条件が『2頭以上を狩猟せずにタイムアップ、もしくは報酬金ゼロ』と同じやつでしょ?

 後は★8の『謳う! 渓流のクルペッコ!』もそうだな。こっちはやった事無いけど。

 たかだかドスファンゴが現れた程度で何故俺の元へ来るのか。その辺のハンター雇えばいいじゃないですか…。

 何て事は言わないけどね。一応、自分の立場が危うくなる様な行動は避けるべきだ。

 

「解りました、すぐに支度して行きます」

 

 そう返すと、受付嬢は「お願いします」と言い残し、去っていった。

 ……アカムトルムが出現した時と同じ様な慌てようだったけど、何がそれ程までに彼女の危機感を煽るのか。

 まさか、超大型のドスファンゴが相手だったり?

 ……それは確かに、ちょっとだけ恐ろしいな。ちょっとだけね。

 何はともあれ、準備をしなくては。ドスファンゴ相手なら弓よりも剣士の方が早いよなぁ。こっちの世界に来てからは初めてだけど、双剣を使ってみますか。

 近接戦闘になるから、オトモも変えなければ。

 

「魔理沙、今回は留守番ね」

「そんなー!?」

 

 爆弾魔の君を連れては行けないのだ。解っておくれ。

 丁度農場に居る訳だし、ここのオトモボードから変えるか。

 『オトモ選択』の『選択』をタッチし、レギュラーメンバーを表示する。魂魄妖夢、十六夜咲夜、霧雨魔理沙、チルノ、虎丸星の5匹。

 ……あれ、枠の横に『⇒』のマークが表示されている。タッチしてみると、次のページに移動した。

 西行寺幽々子、博麗霊夢、八雲紫、星熊勇儀、ナズーリンの名前が。

 試しに幽々子の名前をタッチしてみると、オトモ1かオトモ2のどちらに設定するかと出た。

 ……控えも選択出来るのかよ。レギュラーメンバーの意味は…。

 ま、まぁいいや。

 今回は近接戦闘がメインになるので、魂魄妖夢と━━━

 

「……!?」

 

 ━━━名前をタッチしたら、ステータス画面が表示された。

 いや、俺が驚いてるのはそこじゃない。それは前から知っていた。

 

「……Lvが、上がってる…?」

 

 そう、妖夢のLvが20から21へと変わっているのだ。

 おかしい。3(トライ)以降の作品がどうだかは知らないが、3rdのオトモアイルーのLvは20が上限の筈だ。何で限界突破してるんだ…?

 よう解らん。解らんけど、ラッキーという事で片付けよう。考えても仕方ない。

 他のメンバーを確認してみると、幽々子と星ちゃん以外は全員21になっていた。つまり、クエストに連れて行ったオトモとモンニャン隊としてニャンタークエストに出していたオトモアイルーのLvが上がっているのだ。

 防具を装備していない魔理沙の能力を見てみる。

 

 霧雨魔理沙

Lv   21

攻撃力 257

防御力 351

オトモ装備

武器:ベリオSネコ包丁

頭 :装備なし

胴 :装備なし

 

 ……防御力は11上がっている。

 攻撃力は、ベリオSネコ包丁が76だからそれを差し引き……181。ボーンネコピックの攻撃力14を足して195。前回見た時の数値は184だったから、攻撃力も11上がっている。

 他のアイルーの数値も計算してみたが、皆同じ値だった。性格はバラバラの癖に、ステータスは一緒なんだな。

 ただ、勇儀だけは装備品がおかしいので攻撃力が突出していた。

 まぁ、そんな事より誰を連れて行くかだ。

 ……そうだな、まずは妖夢をオトモ1に設定。すると、白い毛並みのニャン天装備を纏ったアイルーが背後に現れた。

 ……設定を変えると召喚されるらしい。人(?)権も何もあったものではない。っていうか妖夢を久しぶりに見た。

 何処に行っていたのか聞いてみると、

 

「お呼びが掛からなかったので、剣の修行に励んでおりました」

 

 マジですか。何という剣士の鑑。妖夢さん格好いいです。修行の成果を見せて下せえ。

 さて、もう1匹のオトモを誰にするかだが…。

 

「大将!」

 

 背後からの声。振り返れば、アカム装備に身を包んだゴールドの毛並みを持つアイルーが立っていた。

 『鬼』ではなく『猫』の勇儀こと、星熊勇儀さんである。相変わらず『煌黒堅鎚アルメタ』を携えている。いや、使い終わったら戻しとけよ。……俺はどうせ使わないけどさ。

 

「一狩り行くのかい? だったらあたしも連れてっておくれよ。腕が鈍ってしょうがない」

 

 ……あなた、ニャンタークエストから返ってきたばかりでは?

 ベリオロスを狩ってきたのに、まだ暴れ足りないと言うのか。何という戦闘狂。流石は元のキャラクターが鬼なだけあるな。頼もしいから連れて行こう。

 

「解った、頼むよ」

「そうこなくっちゃ!」

 

 嬉しそうな勇儀姉さん。

 星熊勇儀の名前をタッチしてステータス画面を開くと、

 

 星熊勇儀

Lv   21

攻撃力 536

防御力 361

武器:煌黒堅鎚アルメタ

頭 :アカムネコサクパケ

胴 :アカムネコウルンテ

 

 うん、矢っ張りおかしい。とりあえず武器がおかしい。ハンター用の装備だからね。攻撃力205の龍属性40。切れ味はオトモの武器には無い、白。

 まぁ、頼もしいので取り上げたりはしない。勇儀姉さんがどうやって闘うのかも気になるし。

 とりあえず2匹とも防具は最高の物を装備しているから良しとして、武器の方は妖夢だけ変えておこう。

 ……王牙ネコ剣【猫雷】で良いか。ドスファンゴの弱点って確か雷だったものな。あんまり覚えてないけど。

 よし、これで準備完了だな。

 そう思い、身体の向きを変えたら、いきなり顔にモフッとした何かがくっ付いた。

 な、何だ!? 前見えん…!? 見えんぬ…!? 前見えん…!

 って、ハリスさんの真似してる場合じゃねぇわ。ハリスインパクト。

 顔に貼りついたそれを剥がしてみたら、魔理沙だった。

 

「狩り場についてくのは諦めるけど、せめて村の中では一緒に居る!!」

 

 ……魔理沙…。

 

 可愛過ぎるだろっ!!

 

 魔理沙を肩に乗せた俺は農場を後にした。

 

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