「いてて・・・・一体どこだ?ここ?」
確か自分は横須賀でイ401、白鯨、黒鯨と共にハルナ、キリシマを撃破したはずだ。確かその後に重力子が暴走したキリシマ、ハルナの近くにいた大破した白鯨とそれを守ろうとしている黒鯨を庇ってそれから閃光で目の前が真っ白になった後に気が付くとここにいたわけだ。
「群像や日下部はどうなったんだ!?」
こんなことは2回目だったが未だに慣れてはいなかった。そして彼は群像達がどうなったかが気になるがとりあえず自分の位置を確かめる必要があった。
「現在の位置を特定中・・・・えっ!ミッドウェー島付近の海域だって!」
そこは自分がいた横須賀の湾内ではなく、はるか遠くのミッドウェー島の付近に来てしまったのだ。
「どうなっているんだ?」
とりあえず群像達と合流することになりそうだった。進路を日本の横須賀に合わせようとした時にレーダーに反応があった。
「うん?かなりの数の艦船がいるな。とりあえず先に水観に偵察してもらおう」
船のカタパルトから水観が射出される。
「これは・・・戦闘中か」
水観からのカメラからどうなっているかを見た。そこには激しい砲火が映っていた。
それから数十時間前・・・
「全体気をつけぇ!」
眩しい太陽が照りつける中のグラウンドで高らかな号令が掛かった。その号令に合わせて全員が見事な隊形を作る。
「今回はとても重要な作戦だ。既に知っているとは思うが今回は民間人を乗せた赤城、加賀、蒼龍、飛龍の護衛である!心して任務に励むように」
この学校の校長先生がしゃべっている間に一人はあまり反対的な意見を頭で思っていた。
(良く言うよ。どうせ敵なんかいないんだろ。自分達はお荷物だってことは分かっているんだよ)
そう思ったのは日柳 海人(くさなぎ かいと)である。彼が言う”敵”はある日突然現れた。その日は確か第二次世界大戦が起こり、ミッドウェーでの作戦が開始されようとしていた時だった。最初の被害は日米同時に被った。
最初は両方とも敵の艦隊かと疑ったが徐々に反撃していると自国の軍艦までもが現れた為にそれは打ち消された。同時に第二次世界大戦は日本とアメリカと講和ということで終わった。しかし敵の攻撃は日に日に増していくばかりでりであり、とうとう日本やアメリカを含んだ各国は島々を次々と失ってしまった。さすがに各国も黙っては見ずに反攻作戦に多くの艦を出したが戻ってきたのはほんの数隻だけだった。次第には本土に空襲を受けるくらいである。その為、国民をなぜかは分からないがまだ襲われていないミッドウェー島を含む島々に移住させ、帝国陸海軍は来たるべき攻撃に備える為だった。
「では君たちが訓練生が乗る艦は私の隣にある。書いてある時刻に必ず遅れないこと!以上!」
こうして訓練生への長い説明が終わった。日柳は大きく腕を伸ばす。その時に両肩を掴まれた。
「!?」
「やっぱり日柳くんは面白い反応をするね~~」
振りむくと同期である岸田 真野(きしだ まや)が居た。
「何だお前かよ」
「居たら悪い?」
悪びれた様子はまったくなかった。日柳は頭を掻きながら聞く。
「で?用件は?」
「決まっているでしょ?どこの船に配属されたの?」
そういえば見ていなかった。日柳の顔で分かったのか岸田は飽きれる。
「早く行きなさいよ。ちなみに私は教育戦艦「霧島」の艦長になったわ!」
かなり嬉しそうな岸田だった。戦艦は誰しもが憧れており、この訓練学校には「比叡」、「霧島」の二隻しか大型教育艦はいないのだ。それの艦長になったのだ。嬉しくないわけがないのだろう
「ほら♪早く♪早く!」
嬉しいのか勢いで日柳を押していく。
「押すなって・・どれどれ・・・・ファ!?」
思わず声が裏返ってしまった。
「どうしたの・・・・ファ!?」
二人が同じ声を出してしまったために全員の視線をまともに受けてしまった。それに書かれていたのは
『日柳 海人訓練兵 本日から教育艦隊旗艦 大型教育艦 金剛型二番艦 「比叡」の艦長に任命する。なお集合時刻は追って知らせる』
これを見た全員は絶句した。この旗艦「比叡」は第二次世界大戦で航空機の優位性に気づかされた日本海軍が対空兵装や電子兵装をこれでもかというくらい詰め込んだまさに旗艦に相応しい船である。しかしこの「比叡」に乗れるのは優秀な成績を取った者のみだった。そういえば自分は担当科目で行く当てがなかったために艦長のための試験に出て、それとなくペーパーテストや訓練をこなしていたことしか日柳には覚えがなかった。
「よ、よかったね」
そう言う岸田の声も震えていた。
「はぁ~~」
日柳はどうすればいいかが分からずにその場でため息を吐くしかなかった。
それから2時間後
「日柳訓練生入ります!」
日柳は大きく自分の名を言った後に中から「どうぞ」という声が聞こえたので中に入る。
「失礼します!」
「そう固くならんでいいぞ」
前を見ると黒髪がショートの女性が座っている。
「どういう意味で自分が選ばれたんでしょうか。御坂教官」
内心ビクビクしていた。最初にあんなことを言ったが正直この教官だけは苦手だった。何というか雰囲気が他の教官とは違ったのだ。
「確かに私もなぜ君が選ばれたかは分からない。だが実技、筆記試験共にかなりの成績を収めているからたぶんそれだろう」
え、自分それ適当にしたんですけど・・・まぁ、受かっていたらいいかと考える。とりあえず事情は分かったが自分にそこまでできるのかは不安だった。
「お前のその顔を見ると「自信がありません」と言った顔をしているな」
さすが御坂教官だった。この人の怖い所は顔を見るとすぐに自分が思っている事を見抜いてしまうのだ。
「確かにそうです。自分に務まるのかどうかが不安で・・・」
「それなら問題ない。私が君のサポートをすることになった」
「え!?御坂教官がですか!?」
御坂教官はすらりと爆弾発言をした。確かに心強い正直に言えば胃が縮む思いだった。
「何だ不安か・・・?」
御坂教官が表情を暗くした。いかん、俺としたことが軽率だった。
「い、いえいえ!問題ありません!」
「それならいい。出発は三時間後だ。準備を急げ」
そうして日柳は退室した。
「はぁ~~」
今日二回目のため息だった。
それから数時間後
「各艦、異常ないか?」
「各艦、異常ありません」
答えてくれたのは副長の堀江 真紀(ほりえ まき)だった。彼女も成績優秀でこの比叡に乗っている。しかしあまり人と接したことがないからのかそれともただ単に意図して人と関わらないのかは知らないが彼女は艦長や教官以外は人とはあまりじゃべらずに周りからはクールやら冷たいと言われている。
そしてかのミッドウェイ島派遣艦隊の編成を紹介しよう。
艦隊旗艦 金剛型二番艦 「比叡」
直衛護衛艦隊 金剛型三番艦 「霧島」
赤城型航空母艦 「赤城」
加賀型航空母艦 「加賀」
他 航空母艦 「蒼龍」、「飛龍」 利根型対空巡洋艦 「利根」 「羽黒」 「足柄」 「妙高」 「熊野」 「那智」
右翼護衛艦隊 阿賀野型一番艦 「阿賀野」
その他 「秋月」を含む秋月型6隻
左翼護衛艦隊
米巡洋艦 「ニューローズ」
その他 フレッチャー級6隻 雪嵐型一番艦「雪嵐」
輸送艦隊
黒潮型軍用貨物船15隻 給油艦二隻
まさに大艦隊であった。アメリカの艦隊が混じっているのはアメリカとの合同作戦であり、アメリカの余ってしまった民間人をミッドウェイに届ける為であった。
「とりあえずは何とかなっているみたいですね」
「まだ気を抜くのは早いぞ」
「そうですよ。まだ敵がいないとは限りません」
ほっとした気持ちを声に出すとすぐに御坂教官、堀江副長から叱咤を受ける。日柳は体を縮こませる。
「と、とにかく進路そのまま、対空、対潜警戒共に厳と各艦にもう一度打電してくれ」
「了解しました」
確かに先行した長門を含む戦艦艦隊が先にミッドウェイの安全を確認しているが未だに油断を許さなかった。しかしこの艦隊には対空、対潜を追及した艦が護衛に着いており、更には赤城、加賀、蒼龍、飛龍が居る為、いくら敵でも安易に攻撃を仕掛けてくることはないという安ど感も日柳の中に同時に浮かんでいた。
「大丈夫か?顔色が悪いぞ」
御坂教官が汗だくになっている俺の顔を見ながら呟いた。確かに自分は初めての指揮のため緊張しすぎており汗をかきまくっていた。
「確かにそうですね。先程はあんなことを申し上げましたが確かに艦長にも休息が必要と判断します。よろしいですね御坂教官?」
「そうだな。少し外で休んでくるといい」
当の本人を差し置いて勝手に教官と副長で話し合った結果どうやら自分は休息が貰えたらしい。確かに海風に当たりたいと思っていた為、丁度よかった。
「分かりました。しばらく席を外します」
「了解しました」
艦橋から出て一番主砲塔に来た自分は船の波、カモメの鳴き声そして自分の船の周りを航行する幾多の艦船を見ながら一息ついた。
しかし彼らは気づかなかった・・いや、気づけなかったというべきか。ゆっくりと彼らを殲滅しようとする巨大な影が近ずいてきていることをまだ彼らは知らなかった・・・・
それから更に二時間後・・・・
ミッドウェイ近海にて
日柳は長い休みをもらった後は心に余裕が出来て少しずつ上達してきていた。
(これなら自分たちも荷物呼ばわりはされなさそうだ)
ようやく自分が役に立ってきたと思って来た時に通信士が声を上げた。
「艦長!右舷護衛艦隊が30隻以上の艦船を確認したそうです。ですがノイズが酷くてすぐに切れました」
通信士も実際にやったことが無かったために少し慌てていた。
「落ち着くんだ。長門か金剛の艦隊じゃないか?」
御坂教官が冷静に通信士を窘める。日柳はこんな時にも冷静でいられる御坂教官に素直に感嘆した。
「それが・・・長門と金剛の艦隊に問い合わせたら違うと言われました」
「何だと・・・」
さすがに御坂教官も驚きを口に出す。
「どういうことでしょうか?」
しかし誰もが予想は薄々していたがそれが今、現実になろうとしていた。
「それに・・・30隻もの艦艇がなぜこちらの進路と被ってしまうんだ?航路は全員が知っていたはずです。それにそれだけの大艦隊がどこにあるんですか?」
日柳が最後の止めを指した。つまり考えらる結論はただ一つ
「つまり・・・あれは間違いなく敵の大艦隊だ」
”敵の大艦隊”その言葉に誰もが聞き、背筋が凍った。
「我々だけでやれるのでしょうか?」
そう言う堀江の声も微かだが震えていた。
「おそらく敵に発見されているでしょう。さっき報告にあった敵艦隊の船速を考えると逃げ切れる確率はないに等しいだろう。つまり・・・」
「つまりなんですか?」
「ここで敵艦隊を撃退し、ミッドウェイ島に行く」
「!!!」
誰もが驚いた。何せ艦隊同士での決戦など机上でしかやったことがないのだ。
「ひとまず護衛を数隻つけて輸送艦は退避させましょう。あと赤城、加賀、蒼龍、飛龍には艦載機での攻撃を支持してください」
御坂教官や堀江も日柳の冷静さに驚いた。しかし当の本人もだいぶ動揺していた。
「赤城から入電です!艦載機を全て発艦させたそうです」
「分かった。全艦に通達!攻撃準備を整えろと打電しろ」
「了解です」
「索敵ソナーやレーダーに何か映っているか!?」
「ダメです。さっきからノイズが酷く識別できません。現在修理班が原因を究明しています」
かなり状況は悪かった。比叡に搭載されている電子機器のほぼ全てが謎のノイズのせいで使えなくなっているのだ。
「航空隊は見えるのか?」
「航空隊はわずかですが見えます。もう少しで敵艦隊と接触するかと・・・」
4空母の航空隊が敵をかく乱している間に輸送部隊を出来る限り戦線から遠ざけなければならなかった。
「まもなく接触します」
航空隊が激しい対空砲火を潜り抜けていることが日柳の頭に浮かんだ。しかしその想像は最悪な方向で裏切られる。
「な!?」
「何があった!?」
レーダー士の慌てぶりに全員が驚いて彼の方を見る。
「先行していた赤城、加賀の航空隊が全滅しました!」
「・・・・冗談だろ・・・」
今、聞こえた報告が夢だと思ってほしかった。しかし現実は非常だった。
「敵艦隊は進路を変えずにこちらに向かって来ています。内一隻はとてつもなく早いです。飛龍、蒼龍の航空隊が援軍を求めています」
「日柳ここは撤退させたほうがいい」
確かに御坂教官の言う通りだった。どういう原因かは分からないが航空隊は400機の内の200機という航空隊を半壊させたのだ。飛龍、蒼龍の航空隊も二の舞になることは明らかだった。
「右舷護衛艦隊の準備は出来ているか!?」
「はい、全艦準備完了です」
「敵が見えた瞬間に一斉攻撃をしろと伝えろ。何としても輸送艦隊を守らないといけない」
日柳は震えていた。”死”という瞬間が近づいているのだ。訓練学校では感じられなかった物だった。
「これが戦争・・・」
「まもなく敵が右舷護衛艦隊と交戦します!」
レーダーの大量の赤い点と味方の青い点が近ずいた。
『発射炎を確認!交戦に入ったようです』
全員がレーダー士の次の言葉を待った。しかしその静寂を打ち破ったのは一人の見張り員の報告だった。
『て、敵機直上!』
「何!?」
見張り員が間違ったとは思えなかった。なぜなら彼らの上を飛んでいたのはアメリカ軍が使っていたF4FワイルドキャットやSBDドーントレスだったからだ。当然アメリカ軍の航空隊などはこの付近には存在しない。
「対空迎撃を急げ!」
副長が叫んだその号令と共に激しい弾幕が各艦から上がる。ドーントレスの何機かがその対空射撃によっておとされるが抵抗はそれまでだった。
各艦にドーントレスが放った爆弾が命中する。比叡もその例外ではなかった。
「うわぁ!」
「くっ!」
「きゃあ!」
全員が衝撃に耐えられずにその場で転んでしまう。
「艦の状況を知らせ!」
いち早く立ち直った御坂教官が状況の確認を取った。
『左舷に4発爆弾が命中!負傷や死傷者共に多数!』
艦橋から出てみると左舷に大きな爆発痕があり、炎上もしていた。
「消火急げ!」
「各艦から通達です!左舷護衛艦隊、直衛護衛艦隊も被害多数!赤城、加賀、蒼龍は甲板使用不能です!」
既に我が艦隊は戦力の大半を失っていた。そして更なる絶望が襲いかかった。
「右舷護衛艦隊が全滅!防衛ラインを突破されました!」
もう何度目かも分からない絶望的な報告だった。
「艦長・・・」
もう絶望的だった。しかし諦めていた日柳の肩に手を賭けたのは御坂教官だった。
「しっかりしろ。まだ終わってはいない」
「しかし・・・」
「航空隊が失われても右舷の艦隊が失われてもまだ左舷や直衛艦隊がいる。そしてその背後には大勢の命を乗せた輸送艦隊を守れる手段はまだ失われてはいない」
「御坂教官・・・」
確かにそうだ。まだ戦える。時間稼ぎにしかならなくてもやろう。
「全砲門を開いておけ、まずは機関が停止した霧島の元に向かおう」
「了解しました」
艦長が諦めていないことを知った乗務員は皆が自分にできることをしようとする。
「まもなく霧島の横につきます!」
その時に無線が鳴る。霧島からだった。
『日柳!何で来たの!?』
「強がりを言うんじゃない。お前の艦は機関をやられたんだろ。それまで俺たちが防いでおく、お前は機関の復旧に努めるんだ」
『ごめん』
「いいんだ。ただし何か奢れよ」
『相変わらずね』
短い会話をした後に深く帽子をかぶり直す。
『敵艦見えました!で、でかい!』
見張り員がついに敵艦を見つける。
「全門開け!」
「砲撃準備は完了です」
「分かった。・・・・撃ち方はじめっ!」
砲撃準備が整った後に日柳は号令を言った。直後に腹に来るような衝撃と爆音が来た。
『弾着・・・今っ!なっ!』
見張り員が弾着を確認したあとにすぐに驚きが上がる。
『先頭の艦が避けました。あの巨体で何て速さだ!』
「命中したのか!?」
『先頭の艦には当たりませんでしたが後方の巡洋艦に至近弾、駆逐艦に2発命中です!』
その報告に一気に全体の指揮が上がる。
「最新式の電探が役に立ったみたいだな」
「そうみたいですね」
御坂教官と堀江が電探だが既にノイズで大部分の能力を失ってはいたが何とか射撃の補佐までは出来たようだ。
「このまま射撃を続けろ!」
勢いに乗った艦隊は砲撃で次々と艦艇に至近弾か命中させていく。既に何隻かは仕留めていた。
(これならいける!しかし敵はなぜ突撃を仕掛けてくるんだ?損害を増やすだけなのに・・・)
日柳の小さな悪い予感は次の見張り員の声で確信に変わった。
『ぎ、魚雷です!数は20以上!命中します!』
直後に艦に水柱が立ち、艦が傾く。
「被害報告!」
『右舷に魚雷4発命中です。現在、ダメコンが修復を行っています』
「各艦にも魚雷が命中!」
『こちら熊野。魚雷命中!航行不能です』
かなりの被害が出ていた。おそらくさっきの突撃は避けた先行艦から注意を逸らす為のものだったのだ。
「敵艦発砲!」
比叡と霧島の周りに大きく波が立つ。かなり近かった。次かその次かに当ててくるだろう。
「次弾急げ!」
『もう少し時間がかかります!』
再び波が立った。わずか数メートルだった。
「だめかっ!」
霧島も比叡も次弾は間に合わない。かといって他の艦も苛烈な航空攻撃にさらされて動けない。あの巨大な先行艦の砲塔が向いた。
「ここまでかっ!」
御坂教官が俯きながら言った。誰もが歯噛みしながら俯いた。
その時だった。
先行艦の背後にいた10隻の戦艦と巡洋艦が爆散した。
「なっ!?」
考えられなかった巡洋艦ならまだしも戦艦を一瞬で・・・。先行艦の砲塔が違う方を向いた。その先には謎の模様が入った白い戦艦が居た。
「危ない、危ない」
水観からの報告であの艦隊は霧の艦隊ではないことが分かっていた。おそらく人類側の艦隊だ。
(どうして霧の艦隊がいないのだろう?とりあえずはあの艦隊を助けて事情を聞いてみよう)
良くは分からなかったが劣勢のほうの艦隊は旭日旗を上げているためおそらく日本艦隊だろう。
「俺は見て見ぬふりは出来ない性格だから参加させてもらうよ!」
再び、ミサイルと主砲を撃ち、更に5隻の船が爆沈した。
「良し、後5隻とっ・・・おっと!」
その時にクラインフィールドに砲弾が命中した。撃たれた方向を見たがないもいない。
「?」
更に撃たれた。しかしいない。
「ああ、めんどくさい!」
レーダーを見るとすぐにいた。その時に頭痛がした。
「うっ!何だ・・・?」
どこかであの戦艦を見たことがあるような気がしてくる。そんなことを思っていると自然に言葉が出た。
『「また私と戦うつもりか。いいだろう。相手をしてやる高速戦艦!」』
自分ではないような言葉が出てくる。別の誰かが話しているようだった。
それと同時に誰かは分からないの男の声が聞こえてきた。
『超高速巡洋戦艦 「ヴィルベルヴィント」接近!』と。
どうでしたか?実は超兵器を出したいが為にこれをしました。
え?これじゃなくても出来ただろって?すいませんでした。
どうしてこうなったのかは後の話で出そうと思います。
次回は超兵器戦です。
(日柳の艦隊の編成は紺碧の艦隊の高杉艦隊や出てきた艦艇を使って作ったものです)