自分が東方キャラになったら   作:カブタロウ

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リハビリ代わりなのでガンガン行きますよー。

※前回と作風が全然違うので注意!


仙人のペット

『妖怪の山』

幻想郷中にある山であり、遠くから見上げる霊峰は霞がかかって絶景である。

豊かな緑、潤沢な水、多種多様な動物が住み、一種の理想郷でもある。

そんな生活し易い場所には勿論妖怪も存在し、山頂には天狗の集落が在るだけでなく、最近できた博麗神社と対を成す守谷神社という神社がある。

他にも河童の住処や、地底への入り口など古今東西、千差万別の妖怪たちが跋扈する『魔境』とも言える場所でもある。

…その山の森深く、ある決まった道歩むことだけでたどり着く不思議な場所がある。

その場所は山が吹雪で白く染まっていようが、雷鳴が山を包んでいようが、景色が変わることはない。

多くの動物、幻獣が住んでおり、不思議な暖かさがある。

そこはある仙人の修行場だ。

 

『茨華扇』またの名を『茨木華扇』。

 

「おーい○○。居るかしらー」

 

華扇はペットのある妖獣を呼ぶ。

 

「にゃー」

 

鳴き声とともに猫が現れる。

その猫は黄土色の珍しい毛並みを持っていたが他に特筆すべきものは無い普通の猫だ。

 

「あら、居たのね。ちょっとお使いをお願いしてもいいかしら?」

 

「……承りました」

 

すると、猫は長身の美女へと変化していた。

艶やかな長い黄土色の髪に、ちょこんと猫耳が生えている。

切れ長の赤い瞳を持ち、灰色と黒のストライプの着物を纏っている。

 

「ーーっと、これらを お願いね」

 

華扇からお使いの紙を渡される。

それを受け取ると、その豊満な胸の中へとしまう。

 

「では」

 

として優雅な仕草で、華扇の修行場から下山していくのだった。

 

 

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妖怪の山の中腹まできただろうか。

その妖獣に変化が現れた。

長く艶やかな髪は段々と短くなり、あっちこっちにはねた癖毛になる。

猫耳がペタンと閉じたか閉じた思うと、替わりに二対の牛角が生えた。

 

「ふーーぅ。やっと戻れたぜ」

 

これはこの妖獣による能力である。

その名は

 

『気圧が下がると猫化する程度の能力』。

 

山を降り、気圧が上がったことによって本来の姿へと戻ったのだ。

そしてこの能力にはもう一つの特徴がある。

 

変化した妖獣は着物が動きにくいのか、袖をぐっと肩まで捲り上げ、紐を緩めて少しはだけさせる。

 

「んー、何だかちょっと気分がいいし、人里で遊ぼっかなー」

 

そんなことを呟いた時、その妖獣へ直接脳内に話しかける存在があった。

 

(ちゃんと華扇様のお使いを済まんだぞ)

 

「…へいへい、分かってますよっと」

 

その声に驚くこと無く、声に出して返す。

…これが何かと言うと、所謂『二重人格』というものであり、能力のもう一つの特徴である。

この二つの人格は記憶を共有しており、表に出ていないときでも頭で会話することができる。

 

『牛』の人格を持つ妖獣が裏の『猫』の妖獣へ話しかける。

 

「しっかし、面白いなぁ。あのお前がまるで『式』みたいに人の言う事聞くなんてなぁ」

 

(…………そうか?)

 

「私からして見れば、未だ違和感を感じるんだぜ?…何せお前はーーーー

 

 

 

妖獣は少し前、華扇と出会う頃に想いを馳せた。ーー

 

 

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あるすっかり晴れた夏の日。

村を少し離れた、近くの山の棚田で一人の村人が農作業をしていた。

 

「あっついのー……」

 

汗まみれになった額を手ぬぐいで拭く。

ふと、横の森の茂みをみた。特に理由は無かった。

するとそこにはえらいべっぴんなねぇちゃんがいた。

 

「ん!?」

 

幻覚かと思い、目をこすってもう一度見る。

しかし、以前変わらずねぇちゃんは存在しコッチコッチと手招きしている。

 

「おーい。そこのねぇちゃん!その森は危ねぇぞ!人食い妖怪が出るって噂だ!」

 

ねぇちゃんは返事をせず、ひたすら手招きしている。

不思議に思って近づいていくと、そのねぇちゃんは森に姿を隠した。

 

「あ!待てって!」

 

さっきまでねぇちゃんがいたところには着物の帯が落ちていた。

 

「え…これって」

 

帯が無ければ着物はずり落ちて、まともに着ることは出来ない。つまり……

思わず喉を鳴らした。

そして不用心にも森へと足を進めていく。

 

「……あれ?ここ、どこ、だ?」

 

いつしか森に迷ってしまう。

いつの間にか辺りは薄暗くなり、動物の声に一つ聞こえない。

ざわざわと葉が揺らめく。

何故か心臓が鳴り止まず、頭の中が身の危険を知らせる警鐘が鳴り続けた。

そんな時、あのねぇちゃんが現れた。

 

「あ!ねぇちゃん!おらを森の外まで案内して、くれ、ね、……」

 

そのねぇちゃんには猫耳が生え、こちらを見て舌舐めずりしていた。

 

「ふふ、残念だな。お前は一生を帰ることはできないよ」

 

「う、あ、うわぁあああああ!誰か!誰かぁ!」

 

「…無駄だよ。ふふふ」

 

「なな、南無阿弥陀南無阿弥陀南無阿弥陀……」

 

「己で逃げることを捨て、仏へと縋ったか。…ハッ、興醒めだ。もう少し楽しもうかと思ったがお終いだ。…頂こうとするか」

 

ジリジリと近づき長い爪をギラつかせる。

そして腕を振り上げ、命を狩ろうとしたときーーーー

 

『お待ちなさい』

 

『最近、多くの人を誘惑し襲う妖獣とは貴方の事ですね?』

 

 

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「で、確かそのまま華扇にボコボコにされたんだよな」

 

(……そうだったな)

 

「私ぁ、何度も人を襲い過ぎるのを止めたよな?」

 

(…面目ない)

 

「クククッ…さて、昔話もこれくらいにしてサクッと済ませて遊びますかぁ」

 

(ハァ…ちゃんとやれよ?)

 

「ほーいほい」

 

(……わかってるのか?)

 

しばらく歩いて、もう少しで人里に着く、というところで茂みから声が聞こえる。

 

「………うー………へった……」

 

「ん?なんだ?」

 

ガサガサと茂みを分け、声の正体をみる。

 

「うあー、腹、減ったー」

 

…腹を空かせたルーミアが倒れていた。

 

「お?○○かー?腹減ったから何か食わせろー」

 

「お前か…まあ、いいぜ。ついてきな。団子でも食わせてやる」

 

しかし、ルーミアについて来る様子はない。

 

「お腹が減って歩けないのだー」

 

「お前なぁ…ハァ、しゃあない。ほら、背中貸してやるから」

 

「ありがとうなのだー」

 

ルーミアはピョコっと背中に乗り、おんぶをしてやる。

 

「みんな〜ついて来るのだー」

 

「は?」

 

『わーい、ありがとう○○!』

 

すると、更に奥から蟲の妖怪やら、氷の妖精やら、鳥やらがぞろぞろと出てきた。

 

「お、お前ら!?…図りやがったな?」

 

「なんのことかわからないのだー」

 

「ハァァァ……仕方ないなぁ」

 

(ふふ、お人好しだな?)

 

「ちっ、いってろ」

 

少し赤面しながら答えた。

そして、ルーミア(+その他諸々)を伴って人里に着いたのだった。

 

 

 

 

_______________________________________________________

 

 

 

 

「で、どうして博麗の巫女がここにいる?」

 

「別にいいじゃない。どこにいたって」

「そうゆう事じゃない……どーして私の金で団子食ってんだよ!?」

 

華扇のお使いを終え、腹減った腹減ったと煩い奴らに団子を食わせていると、知らぬ間に博麗の巫女が我が物顔で私の分の団子を食べていたのだ。

 

「煩いわねー。あいつらに食わせてやってたんだから私もいいじゃない」

 

「あのなぁ…」

 

「お!?なんかいっぱい集まってるな?…ふふふ、楽しそうじゃないか。私も食べるんだぜー!」

 

「お前は霧雨!ちょ、来んなって…」

 

私の皿の団子をやけに鮮やかな手つきで盗り、

 

「ハムッ。…うん、美味いんだぜ!」

 

「勝手に食ってんじゃねー!」

 

「そうよ、私の勝手に食べるんじゃないわよ」

 

「お前のものでもねぇよ!」

 

「おや、面白そうな事になってるじゃないか」

 

何処からともなく幼女体型の鬼が現れる。

 

「げぇ、萃香ぁ!?」

 

「おーい、みんな〜面白いことになってるぞー」

 

「あ!?萃香てめぇ、能力使って萃めやがったな!?」

 

「さあ?なんのことだか」

 

「あらあら〜私もお邪魔しようかしら?」「幽々子様ぁ〜お待ち下さい〜」「私も一つ下さいな。アムッ」「紫様!仕事から逃げないで下さい!」「お?人が集まってるねぇ。人を隠すなら人混みの中、サボるにはもってこいだ」「あら、咲夜。私達もあそこにお邪魔しようかしら」「はい。お嬢様」「あやややや!?こりゃあえらく人がいますねー。…スクープです!」「おや?何やら騒がしいですね…?私もお邪魔しちゃいましょう!」

 

ぞろぞろと人が集まり、一つの宴会の様になってしまった。

 

「あーもう!好きにしろぉぉーーー!」

 

(ふふふっ…アハハハハ!)

 

 

…その様子を上から大きな鳥に乗って見ている影があった。

 

「遅いから、心配してきて見れば…。プッ、仕方ないですね。助けに行きましょうか」

 

そしてその影はゆっくりと高度を下げていった。

 

 

_______________________________________________

 

 

 

「はー、疲れたぁー」

 

修行場への帰り道、くどくどと愚痴を零す。

 

(本当にお人好しだな)

「うるせぇよ」

 

口を尖らせて反論する。

 

「…と、そろそろだな。後は任せた。私は眠る」

 

すると体が変化し、最初の頃の猫耳に変わる。

 

「くくっ。お休み」

 

そして無事に華扇の元にたどり着き、華扇に「疲れたでしょう?もう休みなさい」と言われ、猫の姿に変わると適当な棚の上に登る。

 

「にゃー」

 

一声鳴くと、包まって眠りについていった。

 

「ふふ、お休み、○○」

 

華扇は毛を一回撫でると部屋の明かりを消し、床についた。

部屋は静寂と暗闇に包まれた。

 

「…にゃー」

 

 

 

 

 

 




今回はホワイト・ラム様から頂いたキャラです。

種族→妖獣(牛)
危険度→高
能力→気圧が下がると猫化する程度の能力
身長/体重/BWH→165cm/59kg/92/60/88
性格性質→お人好し
髪色→黄土


いやー難しいと思ったら案外筆が進みました。行き当たりばったりで書いたので違和感があるかもです。
どんどん応募待ってます!あと、感想も。
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