4年に一度のうるう年、そんな日の正義のヒーローと悪の組織の戦いはどんなものになるのだろうか?
これは、神奈川県川崎市で繰り広げられる、善と悪の戦いの物語である

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この作品はハピナ氏主催の《第1回》ハーメルンSS小説コンテスト応募作品です


天体戦士サンレッド《うるう年の熱き戦い》

うるう年、それは4年に1度訪れる366日目の1日である

この日を定めなければ、いつの日にか季節はずれ、真冬に海開きが訪れてしまうのだ。

それが数年後なのか、数百年後なのかは定かではない曖昧な1日。

それでもこの日は、このうるう年はたった4年に1度しかない特別な日なのだ。

 

そんなうるう年だが、そんな事はお構いなしにと多摩川の河川敷にて、今日も今日とで

正義のヒーローサンレッドと悪の組織フロシャイムの壮絶な戦いが繰り広げられていた。

 

レッド「っていうのにいつもどおりじゃねーか!」ボコッ!

 

ゲイラス「う゛あっ!?」ドサッ!

 

ヴァンプ「ああそんな!ゲイラス君!」

 

レッド「なあ、今日が何の日か知ってるよな?」

 

ゲイラス「」ピクピクッ..

 

ヴァンプ「え?今日ですか?えっと・・今日は・・ああ!たしか今日はうるう年でしたね!」

 

レッド「そうだよ、うるう年だよ4年に一度しかねえ特別な日だよ

    なのにお前らときたらいつもどおりでなんの工夫も進歩もねえじゃねえかよ!」

 

ヴァンプ「ええ?でもうるう年だからって別に「そういうことじゃねーんだよ」・・はい?」

 

レッド「特別な日って言うところに意味があんだよ、わかるか?

    で、今日出てきたのはお馴染みのイカ野郎・・普通じゃねーか!」

 

ヴァンプ「・・・。」

 

レッド「もう一度だ、アジトに戻って都合のつく怪人全部呼んで来い

    まとめて相手してやっからよ!でなけりゃ俺が今からアジトごと潰す!」

 

ヴァンプ「は、はいっ! さ、ゲイラス君起きて!一旦アジトに戻ろっ」アセアセ

 

ゲイラス「う、う~ん・・・」ムクリ

 

レッド「出し惜しみすんなよ!全員呼べよ!!」

 

レッド(俺もちょっと戻ってスーツでも用意してくっか・・)スタスタ

 

 

―ダッ!

 

1号「す、すみませーん!」

 

2号「遅れちゃいましたー!」

 

レッド「おせーんだよっ!」ボガッ!

 

1号&2号「「」」

 

 

―・・・―

 

【川崎市部アジト】

 

カーメンマン「え?レッドの奴が怪人全部連れてこいって・・?」

 

メダリオ「おいおいレッドの奴本気で俺たち潰そうとしてるのかよ」

 

ウサコッツ「へーんだ、上等だよ!レッドなんかあっという間にぶっ殺してやる!」ジャキン

 

タイザ「・・・。」←読書中

 

ヴァンプ「ねえ、ところでみんなはうるう年ってどう思う?」

 

カーメンマン「へ?うるう年ですか?」

 

メダリオ「今日がその日ですよね?それがなにか・・?」

 

タイザ「おかし、おかし」←食事中

 

ウサコッツ「ヴァンプ様ーうるう年ってなーに?」

 

ヴァンプ(・・ほらやっぱり、みんなとくべつな日って思ってないよレッドさん)

 

メダリオ「ともかくヴァンプ様、これから対決なんすよね?

     できるだけ都合のつく怪人いないか連絡いれてみますね」ピッ

 

カーメンマン「ああ俺も電話かけてみます、暇な奴多いと思うんでたぶん集まるかと」ピッ

 

ウサコッツ「じゃあボクはデビルねことP・ちゃん呼んでくるねー」パタパタ

 

ヴァンプ「みんな・・」ジーン

 

 

―・・・―

 

【河川敷】

 

1号&2号「「キー!キー!」」

 

ヴァンプ「クックック・・今日は4年に一度のうるう年

     貴様が滅ぶ日にはちょうどいい特別な日よ」

 

カーメンマン「我が呪いで地獄の苦しみを味あわせてやろう・・」カクカク

 

メダリオ「俺の最大火力でてめーを溶かしてやんよサンレッド」ジャコン!

 

ウサコッツ「今日が貴様の命日だ、サンレッド・・墓の準備はできてるぞ」ジャキッ!

 

デビルねこ「地獄の苦しみと共にあの世へ送ってやるサンレッド」(あ、腰がっ・・)

 

P・ちゃん改「デストローイ!デストローイ!」ウィーン!

 

ギョウ「いい加減ヒーローちゃんにはここら辺でご退場してもらっちゃう的な?」ガシャン

 

ミドゲルゲ「あ、あの・・れ、れれれレッドをたたおすっ!」カアァ...///

 

タイザ「・・・ZZZ」

 

デルズ「今日こそまーけませんよー!」ニュルン!

 

ガニメデ「俺のハサミでバラバラにしてやんよ!」ガパァ!

 

ヴァンプ「クックック・・いいぞお前たち

     さあゆけ私の可愛い手下たちよ・・!正義の太陽が闇に落ちる時が来た!

     今こそ天体戦士サンレッドに引導を渡してやるのだっ!!」

 

「「「「「うおおおおおおおおおお!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァンプ「うんうん、予行演習はこんな感じでいいね」ニコニコ

 

「「「「「はいっ!ヴァンプ様!」」」」」

 

ヴァンプ「でもレッドさんはどこに行っちゃったんだろうねー?

     てっきりここで待っててくれてるのかと思ったんだけど・・」

 

ガニメデ「俺たちに怖気づいてパチンコにでも行っちゃったんじゃないっすか?」ヘラヘラ

 

ギョウ「さすがのヒーローもこれだけの人数には歯が立たないってね」

 

ウサコッツ「なんだよもー!せっかくレッドの墓まで掘ったのにさっ!」プンプン

 

デルズ「レッドさん今頃何してるんでしょうねー?」

 

ヴァンプ「ま、レッドさんが来てから考えよう

     じゃあもう一度予行演習するよ!みんな準備はいい?」

 

「「「「「了解ですヴァンプ様!」」」」」

 

 

―・・・その頃・・・―

 

【かよ子宅】

 

 

レッド「・・・。」

 

かよ子「んふふ~♪」ギュッ

 

レッド「かよ子、あの・・な、俺は今から対決しに・・」

 

かよ子「えーいいじゃないの、久しぶりに早く帰ってこれたからゆっくりしたいの」

 

レッド「いや、あのなあ・・」

 

かよ子「それとも何?私と一緒にいるのがそんなに嫌なの?」ギュウウウ..

 

レッド「そ、そうじゃねえよ・・ただ特別な日ってことで今から派手な対決をだな」

 

かよ子「特別な日ー?なにそれ、でもそれならもちろん私と一緒に過ごすわよね?

    これから飲みにいきましょうよー!ね?いいでしょ?」ニコニコ

 

レッド「いや俺はっ・・・

    わーったよ、ったく・・」

 

かよ子「やった」ニコニコ

 

レッド(なんで今日に限ってこんなテンションなんだよ・・

    まあいいか、どうせあいつらの事だし今頃対決なんて忘れて飯でも食ってるか)

 

 

―・・・―

 

 

【河川敷】

 

―ジュウウ...

 

ヴァンプ「はーい、どんどん食べていってねー」

 

ウサコッツ「お肉ーお肉ーもっと食べるー!」

 

ヴァンプ「ダメだよウサコッツ、野菜もしっかり食べなきゃね」

 

ウサコッツ「はーい・・ヴァンプ様」

 

ガニメデ「ほらよゲイラス、食いたいもんとってやっから どれにする?」

 

ゲイラス「ホントごめんね?レッドにボコられてあんまり動けなくってさ」ボロッ

 

メダリオ「しかしバーベキューは美味いっすけどこんな真冬にやらんでも・・」ブルッ

 

カーメンマン「あ?寒いのかお前、そんな格好してるからだよバーカ!

       だったら俺の技で今すぐ暖めてやろうか?」カクカク

 

メダリオ「お前のレベル低っくい服の面積だって俺と対して変わんねーだろうが!

     おい、てか前それ高熱になる呪いじゃねーか!俺にかけようとすんじゃねーよ!」

 

ギョウ『おいガメス、どうせ暇してんだろ?今から河川敷にきな、ダッシュでな』ピッ

 

デビルねこ「糖尿病だいぶ良くなったけどまだちょっと不安だから僕は野菜を・・

      ああでもお肉もたくさん食べたいな・・うう・・・」

 

タイザ「肉!にーくっ!」ガツガツ!

 

P・ちゃん改「・・・。」モグモグ

 

1号「ヴァンプ様ー追加の食材買ってきましたー!」

 

2号「買ってきましたーキー!」

 

ヴァンプ「ああお帰りっ、ほーらみんなー追加が来たよー

     遠慮せずにどんどん食べてねー」

 

ミドゲルゲ「みんなでワイワイやるのたのしいなー」ホクホク

 

ガニメデ『おーいタイガー、もう部屋の掃除終わっただろ、今から河川敷これるか?

     いや対決じゃないって、今河川敷でバーベキューやってんだよ、すぐ来いよ!

     は?携帯の切り方わかんねーって馬鹿かお前はっ!』ピッ

 

ムキエビ「いよーっみんなやってるかい!俺も今来たところだぜー!」

 

ウサコッツ&デビルねこ((むっ・・ムキエビ先輩・・!))ビクッ

 

ヴァンプ「ああムキエビさんいらっしゃい

     たくさんあるからどんどん食べていってくださいねー」

 

ムキエビ「んじゃそれではお言葉に甘えましてぇ

     さてどーれーにーしーよーおーかーなっとぉ♪」

 

メダリオ(うぜぇ・・おい誰だよあれ呼んだの、食材きちゃったじゃねーか)ヒソヒソ

 

カーメンマン(ぷっ・・食材っておまっ・・)ヒソヒソ

 

デルズ「いやー美味しいですねーお肉が僕みたいに柔らかいですー」ムグムグ

 

ギョウ「あれー、そういやなんで河川敷でバーベキューやり始めたんだっけ?」

 

ガメス「いや俺に聞かんでくださいよ今来たばっかなんすから・・」

 

ヴァンプ「今日はレッドさんが言うには特別な日だからね

     せっかくだからみんなでワイワイやるのもいいかなってね

     まだまだ食材はいっぱいあるし、さあみんな食べて食べて」

 

「「「「「はーい!」」」」」

 

対決のことをすっかり忘れていたフロシャイムの面々であった。

これは、神奈川県川崎市で繰り広げられる、善と悪の壮絶な戦いの物語である。

 

\デデデデデデデデンッ!/

 

 

 

●ゴドムとソドラ●

 

\ピシャーン!テーテレレ(ry/

 

ゴドム「なあ、うるう年に生まれた人って4年に一度しか誕生日がないんだよな?

    じゃあさ、たとえばうるう年に生まれた16歳の少年は今4歳だったりするのかな?」

 

ソドラ「・・・。」

 

ソドラ「知らねえよ」

 

\テレレレテーレーレ(ry/

 

 

●ゴドムとソドラⅡ●

 

\ピシャーン!テーテレレ(ry/

 

ゴドム「もしくはうるう年の誕生日になったら一気に4歳分年取って急成長す」

 

ソドラ「知らねえよっ!!!」

 

\テレレレテーレーレ(ry/

 

END

 

 




ご閲覧ありがとうございました
コンテストがあると聞いてひとネタ書かせていただきました


尚、天体戦士サンレッドの二次創作にオリ主を加えた
『川崎市部の華麗なる日々』を連載中です
興味があれば作者のページから飛んで読んでみてください


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