カルデアの1日   作:大学生カッコカリ

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今回のエミヤさんのコンセプトは【何時もと何処か違うエミヤさん】です!何時もなら紳士対応、特定の相手には皮肉たっぷりに口撃する彼ですが、今回はだいぶ性格を変えてみました!

『こんなのアーチャーじゃねえ!』と言う方はご注意ください。

では、どうぞ


エミヤ(弓)の日常

む……今度は私か。はじめましての人は、はじめまして。サーヴァント、アーチャーだ。よろしく頼む。…………何?クラス名ではなく真名を名乗ってくれ?いや、私と同じ名前のサーヴァントが居るだろう?そちらと区別をつける為にな……?

 

ともあれ、私の日常を覗きたいとは……物好きなマスターだ。しかし、見ていて楽しいものでもないぞ?……それを決めるのは自分たちで、そもそもつまらなかったら言い出さない?

 

ククッ……、ごもっともで。仕方ないな。好きにすると良い。しかし、見終わってから文句たれるんじゃないぞ?

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

私の朝は早い。起床時間は4時。なぜそれほど早いか?炊事、洗濯、掃除に鍛錬。本来の予定や緊急の用事も含めれば、この時間に起きないと間に合わんからな。

 

「……む、朝か」

 

 

起きて直ぐに顔を洗い、軽く身嗜みを整え、髪型をセットする。

 

 

「確か今日は…アルトリア’sにケーキ、ブーディカとキャスター(メディア’s)に和食、弁慶と武器鑑定、ジャックとアリスに絵本……だったか」

 

 

予定帳に書いておいた内容を反芻する。

ふむ……今日はなかなか忙しい日になりそうだ。何人かのサーヴァントに手伝ってもらおうか。まずはタマモキャットを起こしに行く。

 

 

「確か……アレの部屋はアタランテの部屋の3つ隣だったか。なら二階の端だな」

 

 

そう呟きながら長い廊下を歩いていく。

格好は既にいつもの赤原礼装……を、少しSF風に改造してみたものだ。性能は大して変わらないが。私なりのオシャレという奴だ。

 

それにしても、このカルデアにもサーヴァントが増えたものだ。サーヴァントが増えれば、マスターの魔力消費も激しくなるというのに。

カルデアの技術で魔力を肩代わりしているとはいえ、少し多すぎると思うのだが……。

しかし、戦力的にサーヴァントが増えれば、結果として人理定礎は復元しやすくなり、世界が救われる可能性は高くなる。だが、その前にエネルギーや資源枯渇問題などに直面しないとも言えないのが現状。ならばマスターに進言すべきは、これ以上サーヴァントを召喚しないようにするべきか。もしくは、もう少し資源を回収するべきか……さて、どうしたもの

 

 

「ふわああ……眠い。んむ、そこの赤いのは……?確か……マスターのオカン。つまりはアーチャーか。こんなところで何をしている。もしくはアタシのゴールデン猫缶をつまみ食いしに来たのか!?だが残念だったな、あれは既にアタシがつまみ食いしたあとだ!」

 

 

「………………なぜ私がマスターの母親なのか、それと何故私がお前の猫缶をつまみ食いしなければならないのか、それ以前につまみ食いしたとはどういう事だ?!」

 

 

っと、よくわからない邪推を言い出したのがタマモキャット。曰く、伝説の妖狐『玉藻前』のわりと純粋な部分が集まって英霊化したものだとか。しかし、今回はバーサーカーとして召喚されており、言葉は通じるが何を話しているのかがさっぱりわからないナマモノだ。

 

 

「フム。律儀に3つ全てのボケにツッコミを返すとは……お主、アーチャーではなくタレンターだったのか!」

 

 

「タレンターってなんだ!?タレントはそのままタレントで良いだろう、無理に形を変えるんじゃない!」

 

 

「ムム。アタシの前衛的でスタイリッシュなボケに切れ味抜群、例えて言うなら『ちょっと奮発して買った猫缶を、買ってしっかり砥石で研いた高級包丁で犬用の皿に盛りつける』ような鋭いツッコミ!やはりお主、タレンチストだったか!」

 

 

「なんだその訳のわからない例えは……。

それより、朝食の準備を手伝ってくれ。今日は色々と立て込んでいてな、手伝ってもらえると助かるのだが」

 

 

じゃれあいも程々に、要件を切り出す。

 

 

「フム。それは構わないが、報酬はあるのだろうな?流石のアタシとて、ただで働いてやるほどお人好しではないぞ?」

 

 

「……何を望む?」

 

 

空気が張り詰める。寝起き姿のキャットだが、その身から発する気迫は英雄のもの。

肌を刺すこの威圧感は、正しく人外のものであると認識させてくれる。

 

 

「ゴールデン猫缶を3つ。それで手を打とう」

 

 

ドタン!

思わず後ろに倒れてしまった…が、シリアスな雰囲気を作り出しておいて要求するのが猫缶か!

 

 

「……何故猫缶を要求するのに威圧感など出した?全くの無駄だろうが」

 

 

「ん?それはホラ、そうした方が面白そうだったからとしか。それより、キャットが猫缶を要求するのがそんなに不思議なことかなぁ〜?」

 

 

「ええい、そのニヤニヤとした笑いをやめろ!

全く……時間を無駄に使った。それで構わないから、早く着替えて準備をしてくれ」

 

 

「おうさ!暫し待たれよ。……覗きたければ覗いても良いが、その場合は顔にバッテン傷がつく事になるぞ?」

 

 

「そのような事は決してない!早く着替えて食堂へ来たまえ!私は先に行くから、直ぐに来るように!」

 

 

私はそう言いながら、踵を返し来た道を戻り始めた。無論、先ほどの声は全て小声だ。大声を出して他の者の眠りを妨げるほど、常識知らずではない。キャットと無駄話をしている間、もうじき4時半になろうとしていた。急いで準備をしなければ……!そう思い、歩く速度を早めようとしたその時だった。

 

ガチャリ

 

 

「ぅ〜……タマモか〜?ドタバタうるさいぞ〜……」

 

 

「」

 

 

そこには

寝ぼけ眼を擦りながら

髪の毛を手櫛で整えようとする

下着すら身につけていない

アタランテが

立っていた

 

 

※以下、アーチャー(エミヤ)の脳内

 

「(不味い不味いどうするどうする!①走り出す?いや、足音で他のサーヴァントが目を覚ます!そうしたらもう弁解不能だ!②目をそらす?直ぐに正気になる、そうしたら宝具を連射してくる!防ぎきれん!③このまま押し倒す?

バッドエンドルート直行!話にならん!

④紳士対応で追い返す?もうこれしかない!

むっしかしアタランテ良い匂いする林檎と森の香りかなって意外と胸あるのかなるほどおおよそBくらいだなくびらはすらっとしていて意外と足に筋肉はついてないのだな意外だ下の方hヘブッ)」

 

※この間2秒。それまでアタランテさんをガン見してました。男の子だもんね、仕方ないね。

 




皆さん、FGO楽しんでますかー!
作者は楽しんでまーっす!

最近はどんどんイベントやってきてますね〜。そして毎回くるピックアップ(確率が上がるとは言っていない)ガチャ!

前回のzeroイベは私はイスカは引けませんでした!けど悲しくない、だって邪ンヌがいるもん!
そして、今回の羅城門イベ!そして酒呑童子ガチャ!作者には出ません!けど悲しくない、だって邪ンヌが(ry

でも羅城門イベちと鬼畜過ぎません?最高難易度なんて1日目でHP600万ですよ、頭おかしいですって。作者は鬼やらいをクリアするだけで精一杯です。おっと、ここまでにしときます。

では、また次の話で!

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