さて、前話の続きですね、用意しました!
兄貴の語るカルデア珍奇譚、どうぞ!
・・ん?なんか前書き短くね?あとがきで書くんです、察してください。
・・改めて、どうぞ!
・・おっ。よう、数日ぶりだな。最近暑いからバテてないか心配してたんだよ。
ん?今日は姉さんはいねえのか?ああ、ダッシュでマスターを探しに行ったきり、まだ帰ってきてねえんだ。
マスターも逃げ足が速くなったもんだ。まあ、毎日蛇の嬢ちゃんと数学脳筋ヤロウに追っかけられてっからな、そりゃ早くもなるか。
さて、井戸端会議のネタはこんなもんでいいだろ。
前の話の続き、はじめっぞー。
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「さて・・・みんな集まったようだね」
マスターは口を真一文字に結び、両肘をついてマスター礼装の眼鏡を光らせた。
・・どこかのアニメで見たような感じがするポーズだが、気にしないでおくか。
「今回みんなに集まってもらったのは、あのアタランテについてなんだ」
アタランテっつうと・・あの緑色の髪の女アーチャーか。足が速いことでも有名だったな。
黒ひげにセクハラでもされたのか、宝具を何度か連発してたっけな。
・・ああ、それとあのいけすかねえアーチャーになぜかほれ込んでいやがったな。
「それで、彼女がどうかしたのかい?全員を集めたってことは、余程のことがあったんだろう?」
「そうなんだよデオン。いま彼女は戦闘に参加できない状態になっているんだ」
「ふむ・・サーヴァントである私たちが病に侵されるといったことはない。何があったのですか?」
お、あのキリっとした金髪のセイパーは・・5次のアイツか。
いつの間に召喚されてやがったんだアイツ・・。
まあそれは置いといて、もしかして・・あの時のか?
「なあ、マスター。もしかしてよ、あの時のガキが姐さんだった・・とかねえよな?」
「む。知っていたのですか、ランサー?」
「今朝廊下でちらっと見かけただけだ。その時はマスターと偶然居合わせたしな。
んで?どうなんだよマスター?できれば俺の勘違いであってほしいんだが・・・」
いやな予感がぬぐい切れないまま、マスターに尋ねる。今までこのカルデアと
戦場で 培ってきた直感が頭ン中で警鐘を鳴らしてる。
ぜってえめんどくさいことになる。聞くな、耳をふさげ、早く部屋に戻れ!
そんな言葉が頭の中に浮かんでくる。
だけどよ、マスターが苦虫を噛み潰したような顔をしてるのに、
俺だけが部屋に戻るなんてのはできねえよ。
甘い誘惑を振り払って、しっかりとマスターの目を見て言葉を待った。
たっぷり十秒ほどかけて、マスターが重い口を開いたんだ。
「・・そうなんだよ、実はなぜかアタランテが子供の姿になってるんだ」
あ、これ聞かなかったほうが良かったやつだ。
顔を両手で覆った俺は、そんなことを思いながら重い溜息を吐いた。
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「で、三人とも心当たりはないんだね?」
俺たちにあらかたの説明をしたマスターは、次に放送で名指しで呼んだ三人にジト目を向けながら質問した。
「はい・・。私はここ最近、マスターからのお呼びもなければ訓練もしていなかったので、ただ部屋で研究をしていました・・。
ああ、しかし。あの子供好きの英雄を子供にしてしまうとは・・なんという悪辣な。ぜひとも私にも声をかけてしかった・・。」
「貴方に声をかけなくて正解です。余計に面倒になるだけだからね。んで、メディアも?」
「私はボトルシップとドレスを作っていたわ。ほら、あのセイバー・・アーサー王のほうね?に息娘(むすこ)がいるそうじゃない?背丈も容姿もほぼ同じっていうじゃない。
今度召喚されたときに、ぜひとも着てほしくって・・」
「気持ちはわからんでもないけど、あっちからすごいオーラを感じるから押さえて。ナーサリーは?」
「私はジャックとアンデルセンと、アレキサンダーさんで鬼ごっこをしていたわ。だからそんなことが起きてるなんて知らなかったのだわ」
「えーっと。ハサン先生、ほんと?」
ここでマスターがハサンに質問した理由を説明しとくぜ。うちのマスターは子供には結構な心配性でな、アンデルセンやアレキサンダーのような壮年期の記憶がある
サーヴァント以外・・つまり、ジャックやナーサリーのような無垢な子供のサーヴァントには、変な虫(NOUMIN、スパルタ、黒ひげなど)や危険人物(メッフィーや汚い旦那など)
が寄り付かないように、最高ランクにまで強化したハサンに陰から警護させている。
強さは・・そうだな。ドラゴン相手でも単独で仕留めることができるぐらいには強いな。
ちなみに俺は戦いたくねえ。なんかアイツには相性が悪いっつうか、なんか苦手なんだよな・・。
「は。確かに、ナーサリー嬢はジャック、アンデルセン殿、アレキサンダー殿と鬼ごっこやかくれんぼ等で楽しそうに遊んでおいででした。」
「う~ん、そっか・・・。三人で彼女がどうしてああなったか、調べることはできる?」
「それくらいなら、ここでもできるわよ。あの子がおとなしくしていたら、ものの数分で解析完了よ」
「ならナーサリー、あの子をおとなしくさせる絵本とかは出せる?内容は任せるからさ」
「ん~・・じゃ【Alice In wonderland】でいいかしら。」
「いいよ。じゃあアタランテ、こっちにおいで・・って、なんでアーチャーにひっついてるの」
「いや、私はただお茶を入れてきただけなのだが・・」
「あーちゃ?あーちゃ!あーちゃ!」
「こら、そんな悪趣味な色をした男になんてひっついちゃだめよ?ほら、こっちにおいで?」
「むらさき・・やー!」
「ゴフッ!?」
「キャスターが死んだ!」
「この人でなし・・いや、ランサー殿ではないのでノーカンですな」
「まあ、幼い子供に思いっきり嫌がられたらショックだよな・・」
「ここに幼子が居ると聞いてきたのですが!」
「召喚されたばっかの頼光さん!?ドクターの説明を受けていたのでは!?」
「どくたー・・ああ、あの頼りない陰陽師ですか。あの方なら、
筋肉お化けが『女性を部屋に閉じ込めている貴様は圧制者だな!』と満面の笑みでどこかに連れていかれましたが・・」
『ザザッ・・だっ、誰か助けてっ!スパルタクスが謀『フハハハハハ!見つけたぞ、圧制者よ!我が抱擁を受け入れるがいい!』イヤアアアアア!?』ブッ
「ドクターっ!?す、すぐに行かないと『まあまあ、少しお待ちくださいな。その前に私と少しお話しませんか、かわいらしいお嬢さん?・・ボソボソ』
えっ・・それ、本当ですか・・?本当に、先輩を・・?」
・・・なんだこれ。部屋の中はもうてんやわんや状態だ。マスターがバーサーカー(スパルタクスを除く)全員に出撃指令出して、
アーチャーがミニ姐さんを引っぺがそうとして姐さんに噛みつかれてるわ、キャスター(メディア)はナーサリーとハサンに介護してもらってるわ、
パラケルススは面白そうだとばかりに部屋の端で壁に寄りかかりながらニヤニヤと笑って見てるわ、盾の嬢ちゃんはあの新入りの・・ライコウ?ヨリミツ?に唆されて
何かを熱心に聞き入ってドクターのこと忘れっちまってるし・・自由すぎんだろ・・。
あん、俺?何もしてなかった。だから安全だったのk
「ファーハハハハハ!!マスター(圧制者)は此処かあああああ!!??む、圧制者の走狗よ、安らかに眠るがいい!」ブオン!
「・・へ?っうおっ!?なにしやがる、あぶねえだろ『源流闘争!!』・・へ?ぎゃああああああ!?」ズドドド!!
「またランサーが巻き込まれて死んだ!」
「何度アイツは死ねばいいんだ!?この人でなし!」
俺は薄れゆく意識の中で、たった一つのシンプルな願いを考えていた。この場の理性を持つ誰もが願っていることだ・・。
誰かこの状況に収集つけてくれ・・・。
へいよーかるでらっくす(挨拶)。
なんていうか、もう大混乱ですね。あれもこれもと頭に浮かんだネタをぶち込んだ結果、こうなりました。めちゃくちゃにもほどがあるな・・。
さて、吹っ飛ばされた兄貴ですが、ふと思いついたことでスパPを鎮めます。
まあカルデアの電力がかなり圧迫されますが・・。
イベント・・また茨木システムか。あんだけのHP吹っ飛ばすのだって容易じゃないんだから少しは自重しろって思いました。が・・ガチ勢すごいっすね、イベント開始から1週間足らずでもう最終ステージ開いてくれましたよ。
俺ですか?ゆっくりのんびりやってますよ。うちに来た茨木ちゃんと頼光さんの分の種火回収キッツイです(汗
それにしても、最近日本系のイベ多いですね。本能寺、京都、鬼ヶ島・・。
三国志イベとか来ないかな。ライダー呂布とか陳宮とか、もしくは始皇帝とか実装してほしいです。
もしくはセイヴァー実装。でも彼来たらクラスどうするんだろ・・アヴェンジャー以外に対するダメージ増加、被ダメージ減少ですかね?
まあそれは来るとしても、6章と水着イベの終わったころでしょうね。9月か10月くらいかな?
ではここまでにします。たぶん次話でこのお話は終わると思いますので、ゆっくり待ってください。
では、また次話で!