Fateの小説を読んでいる内に「自分も書いてみたい!」という思いから衝動的に書いたものです。
なにぶん処女作なので、拙い部分もあると思います(~_~;)
なので、改善点などを教えて頂けると嬉しいです。
マシュの1日
ここは人理継続保障機関、カルデア。人類の過去・現在・未来を観測し、人類史を長く続かせるためにつくられた組織である。
しかし、とある人物の陰謀により、人類に2016年以降の未来は焼却されてしまった。
これは、未来を取り戻すために奮闘する、彼/彼女らの物語である。
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私の名前は、マシュ=キリエライト。ここカルデアに所属するデミサーヴァントです。デミサーヴァントとは、簡単にいえば英霊に憑依された 人間、といったところでしょうか。まあ話が長くなる上、少々難しいことなので気にしないでください。今、私は先輩……マスターに用があり、カルデアの廊下を歩いています。廊下には、先輩が召喚したサーヴァント達が所在なさげにうろついていることがあるので、たまに声をかけられたりします。
「あ、いたいた。ねえ、お姉さーん、ちょっといいー?」
声をかけてきたのは、ライダーのクラスで召喚されたアレキサンダーさん。召喚の際に手違いがあったのか、なぜか幼い頃の姿で召喚された方です。
「はい、これから先輩の部屋に向かいますから、少しだけですが。」
「うん、大丈夫、すぐに済むから。ジャックを見なかった?僕のキュプリオトの剣をどっかに持って行っちゃって、在り処を教えてもらわなきゃいけないからさ。」
ジャックというのは、ジャック・ザ・リッパーさん。幼い少女の姿をした英霊で、イタズラをするのが好きなようです。確か一昨日は鍛錬中のレオニダスさんの飲み物に、クエン酸の粉を混ぜてましたね。「ぶぅえああああああああ!?」と叫んだと思ったら、白目むいて倒れたのですごく驚きました。
「うーん……。あ、エミヤさんのところはどうですか?この間、バレンタインの時にエミヤさんのお茶を飲んで以来、よく遊びにいっていると聞きましたが。」
エミヤさんは英霊でありながら、料理人も顔負けの美味しい料理を作ってくれることで人気の方です。料理だけでなく、洗濯や掃除、機械の故障などにも精通している方なので、先輩には「万能お兄さん」と呼ばれています。
「あ、そうかも。よし、早速行ってみるよ。ありがとね、お姉さん!……ついでにお茶も飲んでこよっと」
そう言って、アレキサンダーさんはエミヤさんの部屋に向かって走って行きました。最後に何か言ったようですが、よく聞き取れませんでした。
「あ、廊下は……もう見えなくなっちゃいました。ところで先輩は、どこにいるんでしょうか……。」
先輩はいつもカルデア内をうろうろしてるので、どこにいるかは私にもわかりません。エミヤさんの部屋でお茶を飲んでいることもあれば、廊下でロムルスさんと両手を広げていることもありますし、食堂でセイバーオルタさんと山のように積み上げられたハンバーガーを食べていることもあるので、どこに表れるかは神出鬼没。
予測がつきません。
しょうがないので、一度先輩の部屋に行くことにしました。先輩がいると良いんですけど……