新社会「イクシーズ」―最弱最低(マイナスニトウリュウ)な俺― 作:キングオブコージ
「なっ!?佐藤っ、何のつもりで……!」
人類に許された、ゆるりと安堵できる筈の入浴の時間。しかし想定外の事態に安堵など有る筈も無く。視界に映るは布一枚──心許ない装いの、桜色の髪の麗しき女性の姿。それを目前に、前に頭が真っ白になるイオリ・ドラクロア。
「何か、おかしい事でも?」
きょとんと宣うその赤らんだ可愛らしい顔に「当たり前だ」と言ってやりたい。今のイオリは女の身体とは言え、元々一介の泥臭い傭兵。そもそも男である。
其処にやんごとなき日守の姫・佐藤麒麟がごく普通のように同じ風呂に入って来たら、テンパるのも仕方無く。冷静で居られる者などこの世に誰一人と居ないだろう。
「っ、異性が同じ風呂に入るなどと……!」
「ふふ。今は同性では?」
タオルを身に纏った佐藤麒麟が右足を温泉に着き。その瞬間、無慈悲にも確定する。イオリ・ドラクロアと、佐藤麒麟。その二人の身が、一つの温泉に入ることが。
「馬鹿っ、そういう事では」
ちゃぷり、ちゃぷりとお湯の中を歩み寄る佐藤。傭兵の必死の訴えに、姫様は聞く耳を貸さず。
「大丈夫です、タオル巻いてますから。……駄目ですか?」
そう、「問題ない」と言わんばかりに一枚布を纏ったその身を広げるが。
……づっ、あー、やめてほしい。本当に。良心と罪悪感の間に下心を挟ませるのを、本当にやめてほしい。
仮にも今は同性という立場であるのは百歩譲って良しとしよう。だが、此方の素性を理解しているだろうに、体にタオルを巻いたからと無邪気にもその魅惑のボディラインをひけらかすのを、本当に、本当に……ッ!
それは意図せずかしてのものなのかは、分かりはしないが。その破壊力は彼女が想定している50倍はイオリ・ドラクロアにとって致命傷、まだ戦場の方が気楽なくらいに
「はぁ……まあいい。だが、身体はもう洗った」
──だが、其処は歴戦の猛者の振る舞いを見せる。一方的に
「えー、背中流したかったなぁ……お隣、失礼します」
イオリの隣に、躊躇なくその身を着ける佐藤麒麟。齢24歳、その瑞々しい肌が隣に在って。百戦錬磨の傭兵は目のやり場に困り、仕方なく明後日の方向を向く。……今、霊剣を持っていなくて助かった。
「……酔い過ぎだ」
精神統一。深呼吸をし漸く発せた、彼女へのせめてもの抗議。酒で気が大きくなっているのか、あまりにも大胆すぎる。しかし、だからと言って──
「イオリさんは酔いだけで女性が混浴をするとお思いで?」
「出る」
ざばっ、法則を覆す発言をした佐藤に背を向けイオリは湯殿から立ち上がる。
「えっ、あっ」
無理。無理だ。あまり男を揶揄うな。混浴だと断言しているじゃないか。意識させるような事を言うなよ。
危うさを背に、その魅力を前に。これ以上はリミッターがいつ外れるか分からない。一国の姫に不埒を働けば、この首は間違いなく飛ぶ。
だから、これは大人の対応だ。敵前逃亡、それは、時に何より男らしい。
「──ごめんなさい!」
その姿に佐藤は慌てふためいて。
「からかいすぎました……っ、ちょっとだけでいいのでお話しできませんか?」
背を向けたイオリが、掠めるように佐藤に視線を流す。……その瞳が、立ち上がった背中を切なく見つめていて。視線が交わると同時に、弾かれるように下を向く。
「その、私も恥ずかしくない訳ではないので、折角の機会ですし、気持ちを汲んでいただければ……」
話していて照れ臭くなったのか、何処を見ているか分からないような彼女の姿に。
……はぁ、此処で引いては吾が悪いみたいじゃないか。
普段の威厳が鳴りを顰める、その小動物のような雰囲気に絆され。
「まったく……」
右手で頭を抱え、佐藤から視線を少し背けながらもその湯殿に座り込む。
「少しだけ、だ」
乗せられてるな、吾も。
「やった♪」
何を考えているやら。声色からも分かるほど嬉しそうな日守の姫に、イオリは諦めるように夜空を向いて。
「……何の用だ」
こんこんと落ちて行く雪。それを虚ろに見、彼女に目的を問うた。
「用……さあ?」
が、答えは拍子抜け。
「でも……ふふ。雪が降る中、イオリさんと一緒に温泉に入れてます」
その言葉に意味は無いのか。
「寒いのに、暖かい。まるで、この世の全てを手に入れてるような……そんな気持ちが嬉しいんです」
彼女はその右手を雪空に伸ばす。抽象的な言葉に、煙に巻かれて。
「はぁ……あのな、大人の女がそういう事を迂闊に言う物ではない。それは、誘っていると思われても仕方ないぞ?」
世間知らずなのだろうか、この吾をどうか動かしたいのだろうか。そもそも、本当に自分の立場を理解しているのだろうか?危うい状況であるという事を、分かってもらう為に此処はあえて苦言を。
「ふーん、大人の女って見てくれてるんですね」
「……今のは言葉のアヤだ、小娘」
ちっ、聞かなくていい所をわざわざ聞き逃さない辺り面倒くさい……!
「イオリ・ドラクロア、20歳。そう書類に書いてありましたけど。私の方が年上じゃないですか?」
書類上はそうなるか、確かに。だからと言って。
「……だからなんだ」
「小娘、っていうのは違うんじゃないかなーって。貴方より大人の女ですよ」
「心意気が小娘だと云うんだ」
ちゃっかりと書類に目まで通してそれを覚えて会話を有利に運ぼうとしている。負けず嫌いか、やっぱり小娘だよお前は。
「……20歳とは、思えないような。洗練された戦いぶりでした、あの夜」
そう言葉を紡ぐ佐藤。何か言いたげにも思える言い方に身構える。
「もう文句は受け付けないぞ。あの夜の指令違反は今日チャラになったからな」
これ以上小言を言われるのはたまったもんじゃないぞ、と。
「はい、だから。ようやく心の底から言えるんです」
また何か嫌味を言われるのだろう、そう身構えてたイオリの正面に佐藤が回り込み、その冷めた顔に笑顔を向けて。
「勝ってくれて、ありがとうございます。そして、生きて帰ってきてくれて──本当に、良かった」
まさかの言葉に面くらい、張り詰めていた表情がぼやける。そんな言葉をかけられるとは、思いもよらず。
「──アルトが居なければどうにもならなかった、そこまで支えてくれた皆のおかげだ」
それに、嬉しいが。イオリ・ドラクロアがあの場で出来たのは奇跡の糸を手繰り寄せた、それだけの事。
「吾は、自分に出来る事をしただけだ」
これは謙遜ではない。あの場に立っていた役割を果たした、それが依頼であり。報酬に見合う最大限の仕事をするという傭兵の矜持だからだ。
「あれだけの事をしておいて、本当にそう思ってるんです?」
ずい、と佐藤が身を乗り出しイオリに顔を寄せる。
「アルト様と神威を果たし、刑部之也の起こす数多の現象を果敢にも潜り戦場を駆け抜け。私たちの援護を分かっていたかのように勢いに乗り、最後まで戦い抜いた貴方が」
佐藤麒麟が言葉にしてそう言うと、自分ですら改めて実感する。その破天荒さを。
「……もしかして、予知の能力者だったりします?」
それはそう思われても仕方ないだろう。自分でも無茶苦茶やったと思う。でも、あの感覚は。
「予知……じゃないというか、予感、というか。この場で打つべき最善の手を、死にたくないから打った」
死にたくない。それは、本心だ。この命などどれだけでもくれてやってもいいが、その前に可能な事は全てしておきたい。
「じゃないと死んだ時に納得できないからな」
最善を尽くした上の死に納得する日が、何時か訪れるのかもしれない。だが、それはあの日じゃなかった。そうやって今日まで生きてきただけの話だ。
「……笑えないなぁ」
じと、と怪訝な目でイオリを見る佐藤。
「もっと命を大事にしてくださいよ、馬鹿」
「うぐっ」
グサリ。結構本心からの心意気を語ったつもりなのに、思ったより辛辣な返しが来て内心しんどい。その、もう少し手心を加えてほしいのですが。
そんな傷心のイオリに、佐藤はジト目の顔をやわらげ。
「……貴方は、人類の平穏を守りました。その称賛を、貴方は生きて受けるべきです」
柔らかな笑みだ。それは普段見せる薄笑いじゃない、時折見せる、彼女の本当に優しい顔。
「私はそれを、日守連盟を通じて世界に伝えていきたい」
表情から見るに、それは偽りではない。本当の事なんだろう。ただ、その“荒唐無稽”さを除けば。
「イオリさん、改めて言います。
その言葉を受け止め、実感する。この場での会話は、「昨日の続き」だ。彼女の立場、此方の立場。それをより知った上での、心の底からの取引だ。
「断る」
だからこそ。互いを理解したからこそ、イオリはそれを即決で拒否する。
「……どうして?」
拒否される事は想定しているだろう、佐藤は特に驚かず疑問を返す。昨日のように、今度は彼女がそう問うた。
「『大罪王ロイ・アルカード』。昔呼ばれてた吾の名だ」
もう、はぐらかす必要性も無い。昨日今日と、日守の姫はその等身大の姿を見せようとした。彼女がその素顔を何処までも晒していこうというのなら。吾が日和る理由など、何処にもない。
「この不条理な世界へ、反旗を翻す為に生きてきた。
そうやって生きて来た、その積み重ねた罪こそがイオリ・ドラクロアの生きた証。嘘偽りのない、そうしなければ生き延びれなかった存在の証明。
「日守みたいな場所に吾の居場所は無い」
「──あの時。貴方は刑部之也の手を取らなかった」
そんな、遠き過去を見るイオリの頬へ、差し伸べられる手。佐藤麒麟が、右手でその頬をそっと撫でる。
「この世で最も魅力的な提案だった筈です。その手を取って、彼と共に世界へ刃を向ける道も選べた筈です」
その眼は、なんだろうか。優しくもあり、悲しそうでもあり。なんだ。そんな眼で吾を見るな。
「その過程なら貴方は世界へ復讐を果たす事も出来たのに、貴方はしなかった。選ばなかった」
小娘とは思えない暖かな──慈しみ、だとでもいうのか。この亡霊に?勿体ないことを。
「貴方は奇跡を果たし、刑部之也に勝った。首を討ち取る権利を持っていたのに、貴方は彼を殺さなかった」
殺さなかった?違う、殺せなかった。あの時、一人の少女の気迫に負けてその刃を収めただけだ。
「──弱さだよ。殺せた筈なのに、情けない話だ」
「その弱さこそが人の心、そう私は思っています。彼を殺せば禍根が生まれた。それは尾を引き、いつか最悪を齎す──貴方は、最善の道を選べたんです」
……こいつは。吾が欲しかった言葉を、一から十と並べてきて。
「他の誰にも褒められなくても、私が貴方にいっぱいの称賛を贈ります」
だからこそ、線を引かなければいけない。光と闇の、境界線を。
「吾はもう死んだ人間だ。この世にはもう居ない。そう、亡霊だ。3億の価値に見合うように動いただけだ。その為に雇ったんだろう?この罪人を」
「……嫌だなぁ、そういう言い方」
目を顰める佐藤。しかしどれだけ煙たがられようが、それは事実だ。
「──ねぇ、イオリさん」
どこか思案していた彼女が、何かを思いついたような表情で。
「私だけ見るのもずるいですから、これでおあいこに」
そう言い、何を考えたのか胸元のタオルをはだけ始める。
「おわっ!?な、何を──」
その突飛な行動に面くらい、イオリは仰け反る。が。
「──なんだ、それは」
照れではない、また別の驚き。目に映るそれは、左胸に刻まれた丸型の傷跡。まるでそれは、弾痕のような。
「私、一度死んでるんです。16歳の時、心臓を撃たれて」
「──」
平然と話しているように見える彼女の姿が、分からなくなった。それを聞いて、吾はどう答えたらいいのか。
「『日守の姫』の後継者を決めるために集められた内の一人。その中に私が居た。物心付く前に生まれつきの神力って決まりますから、実の両親の顔も分かりません。やらなきゃいけない事は、ひたすら上を目指すだけ」
淡々と遠い目で話す彼女の姿が。
「でも、どうでもよかった。私は普通に生きたかった。それがあれば、他に何にも要らなかった」
その節々に痛みを宿すその姿が。
「のに、他の子は一人でも多く競争相手を減らしたかったみたいで。だからって」
すごく、寂しく見えて。
「殺せるんだ、って。少女が少女を。目的の為に暗殺させるんですって。ふふ、おかしい」
「っ──」
──つぅ、彼女の目じりを、水滴が零れ落ちた。その姿に、かけられる言葉は無く。
「皮肉なものですよね。死んだ筈の私の身に共鳴が起きた。止まった筈の心臓が動きだした。一つの妖怪桜と神威の権利を得て、
大人びて見えてきた彼女の、誰より寂しいその姿を見て。誰が彼女を支えてやれたのだろうか──そう思ってしまった。
永親のように側に居たのなら。久慈のように力があれば。
けど、彼女の置かれた位置は特殊で。誰なら心の拠り所になれたのか。その役目を、誰なら請け負えるのだろうか。
「あの時、そのまま死んだ方がよかったかも、なんて何回か思いましたけど──今はそんな事はありません」
その彼女が、見つけた拠り所は。
「貴方が、私の忌まわしき運命を変えてくれたから」
そんな場所でいいのか。
「
お前が生きたかった普通とは。
「貴方のこれまで背負った咎、これからの人生。共に背負わせてくれませんか」
自分が何を言っているのか、分かっているのか。
「それは、どういう」
「ここまで言っても分からないんですか?なら──」
佐藤がイオリの肩に手を置き、顔を近づける。
「おい、冗談が過ぎるぞ」
「本気です。嫌なら、私を跳ね除けて……」
その覚悟にイオリはもはや、動けない。
「ん……」
触れる唇、漏れる彼女の吐息。閉じた瞳の中で、その柔らかさだけが脳髄に沁む。
「っはぁ」
重なってた唇が離れ、開いた佐藤の惚けた瞳をイオリは黒い眼差しで見据える。
「……まだ、日和れるぞ。気の迷いで済ませるなら」
ふっ、と彼女は柔らかく笑い。
「気の迷いだなんて酷いなぁ……覚悟は出来てます。私は貴方と共に生きてこの先を歩みたい」
再び、佐藤は顔を近づける。その直前に、最後の忠告。
「吾は屍人だ、命を捨てた者だぞ」
「貴方がいらないと言うなら、私にくださいよその命を」
瞳がすぐそこに。吐息が触れ合う距離で。
「愛してます。
今一度、雪が降りしきる薄明りの湯殿に、永く水の音が鳴り響いた。
日本の行く末なんて正直どうでもよかった。
求められた事を行うだけ。人々の願いを実現するだけ。
幸い、それを可能にする力が私にはあった。才能?だろうか。私は天から祝福されていた。
──幸い?そんな訳ない。信仰の薄れ行く現代、沈みゆく泥舟の船頭。なんで、そんなものを私が。
これは不幸だ。祝福された、忌まわしき運命。
7年前から、私の身体はあまり変わらない。その身に溢れる神力が、成長を止めるのだそう。
それは、最早──呪い。
永親や貴歌さんは年相応の雰囲気になっていくのに、私はあの時から変わらない。それは、まるで1人置いてかれるみたいで。
皆を連れていく立場なのに、私だけが置いてかれていく。
笑えない。
誤魔化すように微笑みながら、日々を諦観で過ごし余裕を演じる。そんな私に転機が訪れた。現世に顕現した、妖怪の王「刑部之也」──叢雲鳳世様。
悪魔の囁きが過った。日守連盟で彼等に付けば。この世界に革命を起こせる。そして、私の忌まわしき運命も──
なんてのは、やってはいけない事だ。分かっている、それは私を信じてくれる人達への裏切り。
私の役目は、周りの期待に応える事。此処で結果を出せば、イクシーズにも貸しを作れる。そうすれば、日守連盟は世界により強く出れる。
そう、私は私の役割を。自分の選びたい道を諦めて、人類の為に行き先を選ぶ。それが日守の姫。
『統括管理局所属、イオリ・ドラクロアだ』
これから起こす作戦に不可欠の人物が来た。これが、二振りの宝刀を神へと至らせた男。
経歴に目を通したが──これは、とんでもない悪党だ。
国の為に戦い、国を滅ぼされ、世界を敵に回して生きて来た男。
私とは真逆だった。あの日死に損なった自分を諦めた私とでは。
……彼の胸の傷が、私の胸の傷と重なって見えて。少しだけ、その生き方が羨ましかった。
「貴方の積み重ねた生涯の一日、命懸けでお貸しください」
興味が無かった、と言えば嘘になる。彼を味方に付けれるのなら、と思った。
3億。人1人の生涯を買うに値する金額。これは必要経費だ。なんにせよ、彼が向こうに寝返ったら、私の此れ迄は破綻する事になる。
叢雲鳳世様は、確実に彼に甘言を持ちかける。それだけの素質があるのは、神道者には一目瞭然だ。
だから、彼には役目を終え次第帰ってもらう。それが最善の択だ。なんとしても、生きてる内に帰ってもらう。
同情、ではない。彼の通った人生が、他人のものとは思えなくて──
『勝ちに行こうぜ、お姫様』
だから──彼がそう言った時は胸が張り裂けそうになった。
は?なんで?命が、三億が惜しくないのか?
貴方はもう、帰るだけ。それだけで大金が転がり込む。
その言葉は、その頑張りは。一体誰に向けてのものなんだ。私は、勝利なんて求めてない。人類の安寧を、人々が選んだ当たり前の日々を──
『3億分の依頼、確かに果たしたぞ。佐藤』
じゃないんですよ。
何度も死にかけていた。すぐそこまで見えてる死を乗り越えて、なんでそんなに飄々としている。
城の屋根から落ちかけたのも見ていた。腕の痛みに顔を顰めたのも見ていた。
なんで誰かの為に、命を投げ捨てられるんだ。
「こんなに、ボロボロになって……」
なんなんだ、この人は。意味がわからない。
私の指令を無視してまで、夢物語を叶えたその危うい命が、ようやく帰って来て。
やめてほしい。本当に。不安と焦燥の向う側に辿り着いた喜びを、素直に享受なんて出来る立場じゃなく。
言える訳ないじゃないですか。ありがとうなんて。
泣きながら、その胸に顔を埋める。
私のこの胸には、こんなに想いが溢れてるのに。貴方が死んでいたら、私は誰にこの気持ちをぶちまければよかったんですか?
知らない、この気持ちは。もし、これが。
──これが恋と云うなら