プロローグ
月曜日、それは学生誰もが嫌う日であり、最も布団が恋しい日だ。
ああ布団よ布団。なぜお前は僕を離してくれないの?それはお前を温めたいからさあ。そんな幻聴を聞いたまま、アラーム止めるが運の尽き。
あっという間に起きなければならない時は過ぎ、学校の始業のベルなんてとっくの昔に鳴っていた。要するに寝坊したのである。
しかし僕は慌てない。どうせ遅刻してしまうんだし今更どうこうしようもない。ならこうやって朝ごはんをゆっくり食べる方が有意義だと思う。前日お弁当のためにと作っておいたおかずを手に取り、食べてしまった。
安心してほしい、ただのブランチだ。決して学校で何も食べれない自分の不幸を喜んでいるわけじゃない。
だって、今昼だし。昼真っ盛り。十二時になり鳩がポッポと鳴いたのもさっきのことだ。僕、寝過ぎだろと思ったのは当たり前のことだろうと思う。
さて、朝食(昼食?)を終わらせ身支度も終わらせた僕には最大の難関が待ち構えていた。
__学校に行くか、行かないか
よし、行くか。ぶっちゃけるならばもうお昼だし行かなくてもいいんじゃね?と一瞬思ったが、それとこれとは別である。
そしてドアに鍵を掛け、エレベーターに乗り、意気揚々とマンションから出て行った。手ぶらで。
残念ながらこの手ぶらとはあの最底辺の過負荷が好む手ぶらジーンズの手ぶらではなく何も持っていない状態を指すものである。もしそうだったら僕はただの変態だ。露出狂だ。
なぜ学校に行かなきゃならないのに手ぶらで出掛けたかについてはただの不注意である。忘れたんだ。
お前の身支度に『学校の用意』というのは入っていないのかよとツッコまれそうだが。
ただそれに気がついたのはもう全て終わったときであり、反対車線からトラックが飛び込んだときであり、新しいが始まったときであった。
商店街に差し掛かったところだろうか。どこか場違いなトラックが赤信号を前にして佇んでいた。
僕は青信号だったので、横断歩道をいい子よろしく右も左も見てからちゃんと渡った。そして渡り終わったところを右に曲がり道なりに進んだ。
うん、音楽でも聴くか。と、スマホを取り出したところで変なことに気づいた。
周りの音がうるさいのである。
不思議だなあと思い辺りを見渡したら
なんということでしょう。トラックが逆走してこちらに向かってきていたのだ。僕びっくり。しかしやばいと思ったときは時すでに遅し。トラックは眼前まで迫っていた。
かっきーん!という音はさすがに出ていないがまさに野球、バッターがボールを打つときのように僕は打ち上げられ、道路に仰向けになる。
痛い痛い。痛過ぎ。さすがにこれはないと思うぜ。神よ。顔も体も真っ赤っか。血がダラダラ流れてる。今度こそ死んでしまうのかと覚悟した。いや死なないけどね。
そんな事故の差中、ひらり、運命の紙が舞い落ちる。それはまるで計算されたかのように広げられた僕の手にすっぽりと収まった。
はて、これはなんだろう?中身を見ようと封筒を開ける。手を動かそうとするとさっきの怪我ですごい痛い。動きたくない。
後に振り返るならばそれは新しい扉を開く鍵だった。だからむしろ積極的に開けない方向で日常をダラダラしたかった。
だが僕は、開けてしまったのである。
『悩み多し異彩を持つ少年少女に告げる。
その才能を試すことを望むのならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの″箱庭″に来られたし』
学校行かないとなあ、と思った次の瞬間僕は4000m上空にいた。
前作思うところあって消しました。今作からよろしくお願いします。
あと主人公なんせ性別不明なんでこれから恋愛する際にBLやGLになるかもしれません…
またこのオリ主残念ながら黒ウサギが望んでるような存在じゃない。