インフィニット・ストラトス ~迷い込んだイレギュラー~ 作:S-MIST
フランス軍による生物兵器の封じ込めが失敗する少し前のこと。
まだ包囲網は十全に機能していたが、政府は最悪の事態を想定し、内々のうちに
もしこの行動が一般大衆の素人や愛国主義者に知られれば、何故自国の軍を信用しないか、と非難されるかもしれない。
しかし国民の命を預かる政府にしてみれば、リスクコントロールは絶対に必要だった。
万一包囲網が破られた時に、速やかに生物兵器を駆除出来なければ、最悪自国に核兵器を撃ち込む事になる。
今活動している生物兵器は、それほどまでに危険な存在だった。
『――――――万一包囲網が突破されたら、生物兵器の掃討をお願いしたい』
『………ニュースを見る限り、軍はその役割を、十分に果たしているように思えますが?』
『貴方の後ろには、束博士と更識がいる。情報ソースがニュースだけなど、誰も信じませんよ。それにフランスにはデュノアの本社がある。色々聞いているのでは?』
暗に現状は把握しているんだろう、という言葉に、晶は微笑を浮かべた。
そして相手には、それで十分だった。
何せここ数日の、彼と周囲の動きは不自然過ぎる。
政府が生物兵器への対応を始めたのとほぼ同時期に、突然の滞在日程延長。以前
これを偶然で済ませるような奴に、政治家は務まらないだろう。
『どう思うかは、そっちの勝手だ。話を戻そう。請けても構わないが、2つほど条件がある』
『何でしょうか?』
『まず1つめ、シャルロットを僚機として使いたい』
『何も問題ありません。もう1つは?』
『今来ているカラードを使わせて欲しい』
『人手が必要でしたら、フランス軍からお貸しできますが?』
『状況次第では、かなり危険な場所に投入する。自国の兵を、赤の他人に使い潰されたくはないだろう』
『それはそうですが、
『彼女達の首輪は特別製だ。そう簡単に外せるものじゃない。それに裏切りの代償が何かは、彼女達が一番良くわかっているだろう』
『分かりました。では報酬についてですが――――――』
そうして晶が依頼を請けた数時間後。
生物兵器の包囲網突破が確認されたのだった。
◇
生物兵器の包囲網突破。
この報を受けて、晶は依頼通りに出撃しようとした。
だがここで、彼は選択を迫られる。
都市メッスと都市ナンシー南東の森、2ヶ所の包囲網がほぼ同時に突破されたのだ。
対処方法は色々ある。
僚機にシャルとカラードがいるので、戦力を二分してもいい。1ヶ所に集中して、短時間で片付けてもいい。
数瞬考え、彼は一ヶ所への集中投入を選んだ。
生物兵器の特性を考えれば、討ち漏らしは許されない。
なら、確実に殲滅出来る方法を選ぶべきだろう。
(後はどちらに行くかだが………)
晶は再び考え、森を優先する事にした。
人命優先なら都市だが、森に放たれたB1037f型はイモムシを素体としたタイプだ。
確定情報がある訳ではないが、万一“羽化”して空でも飛ばれたら、封じ込めどころの話ではなくなってしまう。
毒素をばら撒く個体が空を飛ぶなど、悪夢以外の何ものでもない。
それに都市メッスの方は、都市圏と原子力発電所が近い分、展開しているフランス軍も多い。
やはり優先するのは森だろう。
「シャル、出撃するぞ。先に森を片付ける」
「了解。都市の方は、軍が沢山展開しているもんね」
「そういう事だ。デュノアの方はどうなってる?」
「幾つかの部隊は工場の警備。他は軍に協力させてるってお父さんから。今のところは問題無いみたい」
「了解した」
そうしてNEXTを展開した晶は、
『――――――
『こちら
『自由行動の許可は取り付けてある。都市ナンシー南東の森にいる生物兵器を狩れ。一匹たりとも逃すな』
『了解しました。
『俺とシャルロットもそちらに向かう』
『随分な戦力ですね。我々が必要ですか?』
『どれだけ拡散しているか分からない上に、今回は時間との勝負だ。確実に掃討したい。――――――あと、弾薬と燃料代は心配しなくていいぞ。全部
『了解しました。撃破数に応じたボーナスは?』
『勿論ある』
『流石です。では、猟犬は猟犬らしく働きましょう』
『そうしてくれ』
通信を終えた晶は、再びシャルロットに声をかけた。
「今回は俺達の他に、俺の会社――――――
彼女は数瞬考え、思い出したかのように口を開いた。
「晶の会社………もしかして、前の?」
「そう。前IS学園を襲った奴ら。IS委員会に押し付けられてね。彼女達の技能を生かせる分野で、社会に貢献させているわけ」
「分かった。でも晶って、やることがどんどん増えていくね。大丈夫?」
「今のところな」
「手伝える事があったら言ってね。何でも手伝うから」
「ありがとう。じゃあ、行こうか」
「うん」
話している間に、シャルロットも
オプション装備はTYPE-A(ASSAULT:長距離侵攻用装備)。平均的な第2世代機に比して、約3倍という驚異的な航続距離を実現している優秀な装備だ。
2人は互いに肯くと、それぞれ夜空に舞い上がった。
目指すは都市ナンシー南東の森。
作戦目標は生物兵器の殲滅だ。
そうして作戦領域に向かっている最中、晶はある事を考えていた。
(何故、フランス軍は母体を仕留められなかった?)
至極当然の疑問だ。
生物兵器の情報はフランスも入手している。
危険度が分かっているから、始めから軍を動員して包囲網を敷いたんだ。
(にも関わらず撃破出来なかった。挙句、包囲網を食い破られた)
不手際と罵るのは簡単だ。
だがフランス軍は旧植民地を中心に、全世界に常時3万人以上を展開している実戦経験豊富な軍だ。
相手の場所が分かっているなら、遠距離からミサイルなりロケット砲なりの集中攻撃で片付けるだろう。
事実、依頼主から貰った資料にはそう記されている。
なのに、失敗した。
母体と思われる目標を撃破した後も、兵隊が増え続けていたのだ。
(つまり母体は撃破されていない。どこかに隠れている。しかし、何処に?)
母体は成長すると20~30m級になるという。
そんなものが地上にいれば、嫌でも目につく。
ましてその巨体で兵隊を作り続けているのなら、代謝熱も相当なはず。
地中に隠れるにしたって、ある程度潜らなければ熱量は誤魔化せな――――――。
(まてよ? 熱? 隠れる? 生物兵器………生物?)
ふと、彼の脳裏に閃くものがあった。
もしかしたら軍は、異常な増殖速度と撒き散らされる毒素に、兵器としての側面を意識させられたのかもしれない。
だが兵器とは言っても生物。そして生物の成長には水が必要不可欠で、熱が問題になるなら冷やせば良い。この両方の問題を同時に解決出来る場所は、そう多くない。
晶は両背部の武装をコールした。
→R BACK UNIT:
→L BACK UNIT:
『どうしたの?』
『想像以上に、拙いかもしれない』
シャルの言葉に短い返事を返しながら、広域レーダーで索敵を開始する。
予想通りだ。
そこで彼は、作戦領域内に幾つか存在する湖を重点的にサーチ。
すると作戦領域の端にある湖の底に、自然物ではありえない反応があった。
NEXTがセンサー情報を処理し、脳内に簡易的な3Dモデルが組み上げられていく。
全高約25m、全長約45m。イモムシがベースとなっている割には、全高に比して全長が短い。
前方に巨大な口があり、移動する為の脚は多脚。両側面に口のようなものがあり、そこから次々と何かが出てきている。解析結果によると、兵隊の幼生体だ。
そして生み出された幼生体が、湖の底から川底を伝って下流に向かっている。
(………なるほど。軍が見落とす訳だ)
水の中にいるせいか、母体も幼生体も観測できる熱量が低い。
既存兵器に装備されているレベルのセンサーでは、かなり近付かないと捕捉できないだろう。
ISなら遠距離からでもハイパーセンサーで捕捉出来るだろうが、それでも湖にいると疑わなければ、見落としていた可能性が高い。
『晶。これって!?』
データリンクで情報を確認したシャルが、驚きの声を上げる。
『ああ。間違いない。こいつが母体だ。それにしても、嫌な場所に移動してくれた。――――――水で熱探知を誤魔化し、発見されたとしても水という天然の鎧が守ってくれる。そして時間が経てば経つほど水は生物兵器の毒素で汚染されていく。万一倒されたとしても、恐らく兵隊共と同じように毒素をばら撒くだろう。結果的に水源が1つ完全に潰れる。いや、潰れるどころか毒素を垂れ流す汚染源だ。どれだけの被害が出るか分からない』
『そ、そんな。そんなの、どうすれば………』
深刻な被害予想が彼女の脳裏を過ぎり、顔色が変わる。
しかし晶は断言した。
『心配するな。すぐ終わる』
汚染が心配なら、肉片1つ残さず消滅させてやれば良い。
そしてNEXTには、それを可能とする武装がある。
両腕部に武装をコール。
→R ARM UNIT:
→L ARM UNIT:
ACFA世界の真っ当な
だが今回は、少しばかり違う使い方をする。
『シャル。母体は俺が殺るから、兵隊共を頼む。それなりに強力な攻撃を使うから、驚かないようにな』
『う、うん。分かった。気をつけてね!!』
『そっちもな』
『勿論』
互いの手を軽く打ち合わせた後、シャルはオプション装備をTYPE-D(接近戦用装備)に変更し、離れて行った。
晶も母体の元に向かいながら、再度背部兵装を変更する。
→R BACK UNIT:
→L BACK UNIT:
更に発射プログラムを変更し、生物兵器直上の水面に、全弾同時に着弾するようセット。
続いてミサイル発射管を開き、ミサイルを撃ち上げていく。
撃ち切った後はすぐにリリース。機体重量を軽くし、次の行動に備える。
そうしてミサイルが着弾すると、湖の上に、小さな太陽が出現した。
放出された膨大なエネルギーが湖を割り、水という天然の鎧が、母体から引き剥がされる。
この瞬間に、彼はブーストダイブで突撃。両腕部に装備しているKB-O004のリミッターを解除し、意図的にオーバーロードさせる。
次いで引き絞った拳を全力で繰り出し、外皮を力技でブチ抜く。腕が体内に埋まったところでKB-O004をパージ。その後腕を引き抜きつつ
単純な攻撃力だけで言えば、全弾装填されているZINCの約3倍の攻撃力を持つ物が、母体の体内に置き去りにされた。
――――――もう一度言おう。
――――――全弾装填されているZINCの約3倍である。
耐えられる生物など存在しない。
母体内部で開放されたエネルギーは体組織を一瞬で焼き尽くし、有り余った熱量は周囲の毒素と水分と幼生体を蒸発させて、水蒸気爆発を引き起こし、発生した衝撃波が周囲の木々をなぎ倒していく。
最後に、上空にはキノコ雲が発生していた。
『しょ、晶!? なにをしたの!?』
すぐにシャルロットから通信が飛び込んできた。
まぁ上空のキノコ雲を見れば、不安にもなるだろう。
『核は使ってないから安心してくれ。あと、母体は肉片1つ残さず消滅させた。これでもう兵隊は生まれないはずだ。残敵の掃討に入るぞ』
『さ、流石だね。本当にすぐだったよ』
『嘘はつかないさ。時間を掛けても良い事はないしな』
晶はそう返事をしながら、機体周囲にシールドバリアを発生させ、外皮をブチ抜いた時の返り血を振り払った。
NEXTに護られているとはいえ、毒素タップリの返り血を、浴びたままでいたいとは思わない。
『た、確かにそうだね。な、なら早いところ片付けちゃおうか』
シャルの声に隠し切れない動揺を感じ取れたのは、日頃から彼女を良く見ていたからだろう。
そして如何にISとは言え、動揺は隙を生み、万一という事がある。
彼は少し話をして、様子を見る事にした。
『声が少し震えてるぞ。怖かったか?』
『怖い、というよりは驚いた、かな』
『大丈夫か? もし無理そうなら戻っても――――――』
続く言葉を、彼は最後まで言えなかった。
『晶。僕怒るよ。そんなに僕は頼りない?』
『すまない。動揺してたように見えたから、万一を考えてしまった』
『心配してくれるのは嬉しいけど、僕だって君の役に立ちたいんだ。置いていかれるのは嫌だよ』
『大丈夫なんだな?』
『それはこれから証明してあげる。見ててね』
『分かった。お前の実力、見せてくれ』
『うん!!』
データリンクでバイタルデータを確認しつつ、晶は通信を切った。
恐らく問題無いだろう。
そして残敵をレーダーで確認する。
残っているのは湖や川にいる幼生体と、陸にいる
掃討そのものは問題無いが、死骸を残すと毒素が発生してしまう。
後の事を考えれば、しっかり消し炭にしてやった方がいいだろう。
改めて武装をコールする。
→R ARM UNIT :
→L ARM UNIT :
→R BACK UNIT :
→L BACK UNIT :
→SHOULDER UNIT :
こうして掃討準備を整えた時、晶の脳裏に、ふとある仮説が思い浮かんだ。
(もしかして開封された後、母体はすぐに湖の中に移動したのか? そして生み出したダミーを陸上に設置した………いや、捕らえられた実行犯とは別に、母体を育てる協力者がいたと考える方が自然か)
どちらにしろ、今となっては確めようもない。調査は専門の人達に任せた方が良いだろう。
そんな事を思いながら、晶は残敵の掃討を開始するのだった――――――。
◇
一方その頃シャルロットは、生物兵器に迫られているフランス軍を発見し、加勢しようとしたところだった。
部隊の司令官と通信が繋がる。
『こちらフランス代表候補生シャルロット・デュノア。これより加勢します』
『IS!! しかもシャルロットという事は、もしかして新型か!?』
『はい。慣らしは済んでいますので、お役に立てると思います。――――――あと、母体はさっき
『ありがたい。しかしさっきの爆発。核じゃないだろうな』
『大丈夫です。先ほど確認しました。心配でしたら、観測データも送りましょうか?』
『それには及ばない。今は敵を倒す方が先だ』
『分かりました。ですがもう1つ。防毒装備が無いように見えますが、大丈夫ですか?』
『後ろの市街地は、まだ避難が完了していない。よって我々が引く訳にはいかん』
『了解しました。では、そちらに近付けないようにしますね』
シャルロットは極自然と、そんな言葉を口にした。
近付けさせないという事は、つまり1人で戦線を支えるのと同じだ。
普通なら、代表候補生如きが口にして良い言葉ではない。
だが彼女は、ただの代表候補生ではなかった。
そんな彼女が第3世代機に乗ったらどうなるか。
「す、凄い………」
とある兵士が、そんな呟きを漏らした。
傍らの兵士は何も言わず、ただその光景を食い入るように見ている。
いつしか部隊の中から話し声が消え――――――そして爆発的な歓声が沸きあがった。
「すげぇ、すげぇよアレ!!」
「ああ。凄いよ。デュノアの新型って、あんなすげぇのか!?」
「馬鹿、腕が良いんだろ」
「腕が良くて可愛いって反則じゃねぇ? 俺帰ったらブロマイド買う」
オープン回線で流れるそんな声を聞きながら、シャルロットは敵を葬っていく。
今、ラファール・フォーミュラが装備しているオプションは
遠距離攻撃能力こそ無いが、火力と機動力が両立された形態だ。
生物兵器如きが勝てる相手ではない。
市街地に向かう生物兵器共を、マシンガンとガトリング砲で足止めしつつ、グレネードとロケットで爆殺していく。
そしてラファール・フォーミュラと彼女の特技、
乱戦において、これほど強い特技もないだろう。
旧ラファールではありえない速度で、生物兵器が駆逐されていく。
そしてラファール・フォーミュラの最大の強みは、オプション装備交換による汎用性だ。
シャルロットにハウンドチームから通信が入った。
『こちら
『どうしたの?』
シャルロットは戦いながら、データリンクでハウンドチームの状況を確認する。
機体ステータスは良好。バイタルデータも問題無し。晶の言う通り、腕は良いようだ。
そして通信と同時に送られてきたMAP座標周辺には、敵が高密度に分布していた。
『今送った座標に砲撃してくれませんか。確か新型にはそんな装備ありましたよね?』
『了解。でもこっちと連携しようなんて、少し意外ですね』
何せハウンドチームは、以前IS学園を襲撃した者達だ。
そんな者達に支援を頼まれれば、戸惑うのも無理は無い。
だがそれは、シャルロットが表の人間だからだった。
裏の人間にとって、使えるものを使うのは当たり前のこと。
ましてハウンドチームが使っているのは、超兵器たるISではなくパワードスーツだ。
効率的な狩りをする為に、使える味方を使うのは当然と言えた。
『
『勿論協力するよ。早く倒せるに越した事はないからね。――――――あとその位置だと巻き込んじゃうから、200m下がって』
丁度周囲の敵を掃討したシャルロットは、オプション装備を
武装は背部に長距離リニアキャノン、両腕部にガトリング砲と2連装ミサイル、両脚部に巡航ミサイルだ。
そして彼女は、MAP情報と敵集団の位置を再確認していく。
高度差はプラス28.5m。敵がいるのはなだらかな斜面を降りた先で、現在位置からなら、長距離リニアキャノンの直接照準で狙える。勿論、砲撃だけで終わらせるつもりは無い。
両腕・両脚部のミサイルも発射態勢へ移行。新型の優秀なFCSは瞬く間にロックを完了し、トリガー。
リニアキャノンが火を吹き、放たれたミサイルが獲物に喰いつき、周囲の生物兵器を巻き込んで爆発していく。
そしてここでも彼女の特技、
ミサイルは放たれた瞬間に次弾がリロードされ、リニアキャノンも弾倉を撃ち尽した直後には、次の弾倉がリロードされている。
切れ目無く絶え間ない攻撃に、生物兵器は瞬く間に数を減らしていった。
『ちょっ………新型って、ここまでなの!?』
通信に、ハウンドチームの驚きの声が流れた。
何せ彼女達は元IS乗りだ。
だからこそ、今行われている攻撃がどれほど反則的なものかが良く分かる。
単機でありながら、切れ目無く絶え間ない火力支援。味方にすれば頼もしい事この上ないが、敵にしたら厄介極まりない存在だ。
そしてこの火力を目の当たりにしたハウンドチームは、
一瞬撃破ボーナスの事が脳裏を過ぎったが、即時殲滅を優先するなら、あの火力を使わない手は無い。
『みんな、作戦変更。これから私達は生物兵器の誘導に徹する。多分その方が、個別に叩くよりも早いわ。――――――デュノアのお姫様、聞こえた?』
『聞こえてる。ならそっちは誘導してある程度集めたら、砲撃ポイントを指定して。こっちはそれまで、別方面の生物兵器を叩いてるから』
『
この後のシャルロットの働きは、専用機持ちの名に恥じない素晴らしいものだった。
ある場所で近接戦闘をしていたかと思えば、次の瞬間には遠く離れた場所へ支援砲撃を行っている。
使用するオプションによって大幅に特性の変わるラファール・フォーミュラを、高いレベルで使いこなしていたのだ。
そしてシャルロットとハウンドチームの連携に加え、NEXTの殲滅力を持ってすれば、森周辺の生物兵器を掃討するのに、そう時間は掛からなかった――――――。
第95話に続く
地味ですが活躍しているカラードの面々。
こういう脇で活躍できるキャラがいると、作者的に少し楽しかったりします。
そして書いている最中に思ったこと。
シャルちゃんのラピットスイッチと新型の相性って、かなりヤバイレベルだと気づきました。
真面目に考えると、同時使用できる武器が増えている分、瞬間ダメージ量が半端ない&攻撃の切れ目が無いというかなりえげつないことに………。
レイヴンやリンクス的には、出費が凄い事になるのでNGですが。