デート・ア・ライブ パラレルIF   作:猫犬

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久しぶりに投稿~。寝てないからまだ8月31日26時くらいに投稿ですねぇ。
色々とバタバタしてて書いてなかったデース。次回からはもう少し早い段階でかきかきしないとですね。
タイトルはノリと気分です。


7話 魔王襲来

「あー、普通いきなり<封解主(ミカエル)>使うかなぁ?もう。移動しちゃってるだろうし、また六喰ちゃん探し回らなきゃだしぃ」

 

千花は六喰の<封解主(ミカエル)>で作られた孔から空に放り出されて落下しながらぼやいていた。

注)自由落下中です。

普通に考えれば、住んでいる場所がばれた以上はとどまらずに別の場所に移動するはずで、そうなると探し直しになるのが問題。七罪を捕まえればおそらくは別の拠点の場所もわかるだろうが、それをしてもまた六喰に追い出されるのがオチ。なので、六喰に追い出されない方法をちゃんと考えないといけない。六喰の協力を得ずに自力で二亜の囚われている施設を探すのも手ではあるが、そうなるとさすがに時間がかかりすぎる。

 

「およぉ?」

 

今後の事を考えていると、高台公園の方で誰かの霊力を感じる。こんな時間に誰かが天使でも使っているのだろうか?と思いながら落下方向を調整して高台公園の方に行く。高台公園に近づくにつれて、空に向かって黒い光線が飛んでいるのが見えてくる。そして、件の千花に似た精霊の少女と真那が戦っていて、何がどうなって二人が戦っているのだろうと首をかしげた。

 

「というか、なんで魔王使ってるのやらぁ?」

 

今更ながら少女の使ってるそれが<救世魔王(サタン)>と<獄炎殲鬼(アスモデウス)>、<変刻魔女(バアル)>と天使の対をなす魔王であり、なんで使えるのか疑問に思いながらもとりあえず<変刻魔女>で<ヴァナルガンド>を無力化されてピンチになっている真那の救助に向かう事にする。

 

ただ、のんびり落下していると間に合わなさそうなので、霊力を前方に出すことで空気抵抗を減らして落下速度を引き上げる。

 

「あ~。死ぬかと思ったぁ」

 

結果、速度を上げ過ぎたことできれいな着地に失敗してクレーターを作りつつ、<救世魔王(サタン)>の光線を<死之果樹園(サマエル)>でぶった切った。

ここで前回のラストに至る。

ちなみに死ぬかと思った理由は止まれずに地面に激突しかけた(クレーター作ってる時点で激突してる?)からであって、光線自体は<死之果樹園>でぶった切れることはわかっていたからさほど危険視していなかったりする。

 

「あなたは……」

「やっほぉ。間一髪だったねぇ」

 

突然降ってきた千花に真那が驚く。今のは本気で死を覚悟していたのに、どうにかこうにか生き永らえられたことで。

 

「やはり、邪魔をするか」

「まぁねぇ。そもそも、私だって君を探してたんだし、真那ちゃんピンチだったしねぇ」

 

ついで少女が千花の登場に反応する。なぜか少女は千花の事を知っている様子で、疑問に思いながらもいつもの調子で千花も反応する。

ちなみにこの間も<救世魔王>の光線が飛んでいるが全弾千花は弾いていた。

 

「というか、攻撃し続けるのやめてよぉ」

「知らない。弾くのやめればいい。私の狙いは後ろの嵩宮真那だから」

「むぅ。それじゃなおさらやめられないじゃん!怒ったぉ」

 

千花はそう言って、飛んでくる光線を弾く角度をずらし、光線をそのまま少女に返す。結果、跳ね返された光線を少女は光線で撃ち落とし、千花に飛んでくる光線が減って楽になる。ならばと光線から<獄炎殲鬼>による接近戦に切り替えてきて、千花は近くに転がっている真那の<ヴァナルガンド>に一度こつんと<死之果樹園>を当ててから、振り下ろされる<獄炎殲鬼>を<死之果樹園>でガードする。<獄炎殲鬼>に触れたことで朽ちる能力が発動するが同時に<死之果樹園>の分解能力で相殺して朽ちることはなかった。

なので、二つの武器がぶつかり合って、その度に霊力が周りに散って地面が削られていく。

 

「その天使厄介だね。能力を打ち消されたんじゃ押しきれない」

「だろうねぇ。諦めてくれる気になったぁ?」

「それとこれとは別だよ」

 

そう言って少女の左手に<暴虐公(ナヘマー)>が握られる。<死之果樹園>で能力を打ち消される以上は霊力で圧倒するのが一番楽なので<獄炎殲鬼>と<暴虐公>という物理的に高火力の二つを携えているらしい。加えて周囲には<救世魔王>も飛び交っているので手数的に千花が不利。

三つの魔王を相手に一つの天使では分が悪く、いつまでも捌いていればそのうち限界が来る。少女もそう判断したようで、だからこそ魔王でそのまま圧倒しようと手を緩めない。

この場に千花一人であればおそらくこのまま千花を倒すこともできただろう。

ただし……

 

「……準備完了」

「やっと準備できたのぉ。遅すぎぃ」

 

空飛ぶ<救世魔王>が全て墜落するまでは。

この場に千花と少女の二人だけだったならば。

 

「複数の魔王を相手にすんですから、これくらいは許容してくださいな」

「仕方ないなぁ。行くよぉ」

「どうして?」

「ん?」

「どうして、また使えるようになってるの?」

 

いつの間にか<ヴァナルガンド>を動かして、周囲を飛び交っていた<救世魔王>を全て撃ち落として見せた真那は妥協を求めるように千花に言葉を返す。

<変刻魔女>によって<ヴァナルガンド>を使えなくしたはずなのに、なぜか動くようになっていることに困惑する少女に対して、千花はのんびりした調子で起きた事を口にする。

 

「そんなの、私の<死之果樹園(サマエル)>で死んでた<ヴァナルガンド>を蘇生させたからねぇ。いやぁ、向こうで弄っておいて正解だったねぇ。弄ってなかったらもう少し時間かかってたよぉ」

「直した?」

「うん。治したよぉ。そしてぇ」

「能力が分かれば対処のしようはあります」

「そっか」

 

そう言いながらいつの間にか<獄炎殲鬼>から<変刻魔女>に切り替わっていてそれを振るう。しかし、真那は口にした通り、ちゃんと対処法は考えていて、真那に降りかかる光はねじ曲がって真那の周囲で四散する。

千花が少女と接近戦をする前に一度<死之果樹園>を触れていたのは<ヴァナルガンド>についていた使用不可の効果を殺して、いわゆる仮死状態になっていた<ヴァナルガンド>を再び使えるようにしただけ。別に千花が何もしなくても一回分解して一部パーツを交換すれば再び動かすことはできるが、そんなことをしている暇はなかった。なので能力で直したが、細部の形状を知らないと関係無い部分まで殺してしまいかねないから元の世界で改造していたのは役立っていた。さすがに<死之果樹園>の能力で元の世界で改造した状態にすることはできないからフルバーストは行えないが。

そして、降りかかる<変刻魔女>の光に対して真那がしたことは単純だった。真那の周囲に随意領域を張って<変刻魔女>の光を周囲に散らしただけ。<ヴァナルガンド>に光が触れさえしなければ『<ヴァナルガンド>をただの機械の塊にする』という事象も意味を為さない。

 

「ほんとに効かないんだね」

「というかぁ。私がいるから何度やっても元通りだけどねぇ。てことで、援護よろしくねぇ」

「魔王の情報を知らねーんで、ここはおとなしく支援に回りますよ」

「よろぉ」

 

今の今まで防御に徹していた千花はここに来て初めて少女に対して<死之果樹園>を振るう。

今までは真那の準備が整うまでわざと自分に注意を引くために防御に徹していた。下手なことをして準備ができていない真那に意識が行っても困るし、それで真那に攻撃が行くのも困るから。

ただ、真那の準備が整ったのならば防御に徹する必要は無くなったわけで、そうなればさっさか少女を捕まえたいから無力化するために動くのは至極単純な理由だった。

 

「<死之果樹園(サマエル)>――【剣木(ソードツリー)】、【速樹(プラント)】――【成長(グロウ)】」

 

<死之果樹園>を叩きつけて<暴虐公>でガードした少女ごと吹き飛ばすと、周囲の地面に二種の種を投げ<死之果樹園>を地面に突き刺して周囲に植物を咲かせる。少女の側に蒔かれた種から伸びた【剣木】が少女に殺到し、少女はそれらを切り伏せると、その周囲から【速樹】が襲い掛かる。

それらも<暴虐公>で切り裂くと、振り切ったところに千花が<死之果樹園>を振り下ろす。

 

「うげぇ!」

 

しかし、直後真横から真っ黒いウサギ――<腐敗傀儡(アスタロト)>が突進して千花を吹き飛ばす。

その直後にブースターで加速した真那が少女に切りかかり、少女はガードした。

 

「そういえばこの子いたの忘れてたよぉ!」

「って、投げ飛ばさねーでください!」

 

そして、その真上から千花が投げ飛ばした<腐敗傀儡>が降ってきて慌てて真那は退避して、少女を押し潰す前に<腐敗傀儡>を少女が消したことで少女が潰されることはなかった。

 

「仕方ないんだよぉ。<腐敗傀儡(アスタロト)>の近くいたら腐敗するんだしぃ、そんなのの側にいたくないもーん」

「まだ軽口を続けるのか」

「それがわたしだもーんねぇ。というかぁ、なんでそんなに魔王使えるのぉ?一体ならまだしも全部出しそうな勢いじゃん」

「言う理由がない。あなたたちはここで死ぬのだから」

「おや、千花さん死んでしまうのですか?」

「うーん、その予定はないけどなぁ」

 

魔王が使える理由が分かればいいなくらいの軽い気持ちで聞いたが、予想通りわからなかった。わかったのはやたらと殺意があることくらい。

初めましてでいきなり殺意を向けられている二人はさもありなん。

 

「そういうわけだから、死んで」

「お断りだよぉ」

「お断りです!」

 

言った直後に<救世魔王>の光線が放たれて、千花がぶった切って真那が砲門から光線を放つ。それを少女は回避する。

 

「<救世魔王(サタン)>――【砲器(アーテライト)】」

 

単発で撃ってもらちが明かないと判断したのか<救世魔王>を合わせて巨大な砲門を形成する。

さすがにこんな場所でぶっ放されるのは危険すぎる。こんな場所で撃って回避すれば、そのまま【砲器】は街にまで飛んでいき、破壊をもたらしてしまいかねない。そうなると、千花が取れる行動は自然と決まってくる。

 

「散れ」

 

そして、放たれた【砲器】は二人を包んだ。この火力の攻撃を防ぐ術は無いだろうと、仮に霊力で防御していたとしてもそれでほぼ霊力を使い切っているはずだと考えていた。一介の魔術師と、スコップが天使の精霊。普通に考えればこの攻撃を防げる要素はない。

 

「まぁ、どうとでもなるんだよねぇ」

「ちょっと、どっから出てきたんですか?」

「ん?この子は私の魔王の<死之龍(サマエル)>だよぉ」

 

少女の考えとは裏腹に、二人ともぴんぴんしていた。

<死之龍>を呼び出して【砲器】の霊力を全て食らっただけなのだが、初見故に少女も真那も困惑していた。真那に関しては随意領域で防ぎきれるのか心配していたから。

 

「魔王もいたのか」

「いるよぉ。てことでぇ<死之龍(サマエル)>――【龍息(ブレス)】」

 

さっきの【砲器】のお返しと言わんばかりに、<死之龍>の口に霊力が集まって放たれる。

少女はこの攻撃をまともに食らえばヤバい気がした。

そして、【龍息】が少女の身体を包んだ。

 

「あれぇ?」

 

結果として【龍息】の後に残ったのは、なぜか大木だった。

別に【龍息】に食らったら大木にするような能力はない。だから、千花が何かしたわけではない。

 

「死なせるとか言ってたのに逃げたぁ!」

「ああ、やはり逃げられたんですか」

 

千花のぼやきに真那は肩をすくめた。さんざん殺意をぶつけていたから、近くから襲ってくるのかと思ったが、どうやら本当に逃げたようで、真那は<ヴァナルガンド>を解いて私服に戻る。

千花も「ふぅ」と息を吐くと二つのサマエルと霊装を解いて私服に戻る。

 

「今から追いかけても面倒だし、ちゃんと準備してから再戦かなぁ」

「そうなんですか。というか、あんなとんでもに勝てるんですか?」

「さぁねぇ。私が心配しているそれがなければなんとかなると思うけどぉ。問題はそれがあった場合は本格的に考えなきゃいけないねぇ」

「それってなんですか?」

「それはそれだよぉ。番外の魔王が出てくるとさすがに対処に困るなぁって。十の魔王の能力とかは知ってるけど、さすがに知らない魔王が来たら詰むし、もしも天使も呼べたらそれだけで使える手札が多くなるでしょぉ?」

「ああ、確かに。十の天使と魔王だけでも二十種でさらに増えたらさすがに厳しいか」

「でしょでしょぉ。そうなると、こっちも対処できるように色々な植物を出せるようにしとかなきゃだしぃ」

 

もしもの事態を考えると色々と考えて準備しておかないといけないわけで、どうしたものかと二人は悩む。

さすがに天使や番外の魔王はないとしても、十個の魔王はほぼ確定なので悩み。

 

「というか、彼女は本当に何者なんですか?」

「だよねぇ。なんで零奈が私と瓜二つになって、魔王を使えるようになってるんだろうねぇ」

「……ん?待ってください。零奈って何の話ですか?チカと名乗ってませんでした?」

 

いきなり出てきた単語に首をかしげる真那。今の一度だって“零奈”なんて単語は出てこなかったし、少女――零奈もまた自身の事を“チカ”と呼称していたから。それと、なんで千花が名前を知っているのかも謎だった。

 

「ん?あの子の名前は零奈だよぉ。いやぁ、そんなオチだろうなぁとは思ってたけど、まさか本当に零奈だったとはねぇ。あっ、零奈っていうのは私がいた世界のラスボス?的な感じだねぇ。なんでこっちにいるのかわかんないけどぉ。というか、こっちの世界には存在しないはずなのにねぇ」




てことで、ようやく少女の正体と能力が発覚!まぁ、まだまだ秘密はありますし、前回の話で出てきたあれも放置ですが、あれはたぶん次回に。
プロット書いてないからどうなるのやら?

てことで、たぶん次は十月ですかねぇ?
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