そんなこんなで、色々とおしごと(二つの意味で)がバタバタしてて全く書けてませんでした!
「こんな形で戦うことになるなんて思ってなかったよぉ」
「それはむくもなのじゃ」
「いざぁ!」
七罪の協力を無事取り付けたことで、さっそく七罪にお願いして六喰が新たな拠点にした場所にやってきて会う事には成功した。
ただ、前回あった時の警戒ぶりから、即協力してくれるというわけではなくいろいろと紆余曲折の末千花が勝ったら協力してもらうという事になり今の状況に至る。
ただし、
「なんで対戦方法がスマ〇ラなのよ。ガチ戦闘じゃなくてゲームの部分で平和的だけど」
天使同士のぶつかり合いとかの危険なものではなく、ゲームのス〇ブラだが。
そんな光景にツッコむ七罪を無視して二人はキャラを選択してさっそく対戦を始めたのだった。
「というわけで、六喰ちゃんの協力を取り付けることに成功しましたぁ」
「夜なんだから静かにしなさい」
「はーい」
「七罪の頼みだからむくが協力するだけじゃからな」
「だいぶ端折りましたね」
夜。無事千花が勝利を収めたことで六喰に協力を取り付けることに成功した。
なので、千花と真那と七罪と六喰は二亜がいるというDEMの支部に潜入するために計画を立てることにしたのだが、ここで問題が一つ。
「というか、七罪ちゃんいれば二亜ちゃん見つける必要なくない?七罪ちゃんの【
「……ここ数話の意味を無くす発言しないでください」
「えー、でも正直ねぇ。ここの世界の二亜ちゃん、悠々と暮らしてるらしいしぃ、霊力封印は士道君たちが頑張るんだしぃ。狂三ちゃんにリークするぅ?」
ぶっちゃけ二亜を探す必要性があまりなくなってしまった。前回真那と狂三の戦闘時に七罪が口にした通り【
「狂三にリークしたら喰われちゃんじゃないの?あの二人が戦いでもしたら狂三が勝つわよ」
「そんなに二亜とやらは弱いのか?」
「んー、弱いというかぁ。戦闘系じゃないしぃ、狂三ちゃんを相手にして有利に立てる方が珍しいと思うよぉ」
「なるほど。ちなみにむくと狂三が戦ったら?」
「わからないわね。五分五分じゃない?狂三が霊力の消費をどこまで許容するか次第なとこだろうし」
「というか、狂三の場合は天使もだけど、頭の回転も早いのも面倒なのよね」
二亜と狂三なら狂三がほぼ勝つだろうが、六喰と狂三の場合はわからない。
そもそも狂三は霊力以外にも時間も消費するから、霊力と時間の容量次第なところが大きい。余裕があれば一の弾で加速し、七の弾で停止させれば終わる。
しかし、六喰も空間に孔を開けれるので飛び道具は狂三自身に返すことも可能になるので、うかつに使えない。なので、互いの天使の能力と技能の駆け引きになる。仮に七の弾を狂三自身に当てられればそれで六喰の勝ちになるし、裏をかいて孔を回避させて六喰に当てられれば狂三の勝ちがほぼ決まる。狂三と戦って勝てる確率があるのは、再生能力で持久戦に持ち込める琴里と光速移動や高機動力で弾を回避可能な折紙と八舞姉妹、穴で瞬間移動や弾を返せる六喰くらい。
「まぁ、それは置いといてぇ」
「置いとくのか?」
「うん。というか、問題が発生したねぇ」
「ん?ああ」
「ん、いつの間にかばれた?」
「ん?」
すると、千花は急に外の方を見てそう言い、七罪と六喰はそれで千花が言う問題が何かすぐわかった。ただ、真那だけはよくわからず首を傾ける。
「あ、真那ちゃんはわかんないかぁ。零奈ちゃん来ちゃったぁ。てへぺろぉ」
「へ?」
直後、六喰が隠れ家に使っていた郊外の廃遊園地のお化け屋敷が消し飛んだ。
その頭上には周囲に<
ただし、この程度の不意打ちで倒せたとは思っておらず、気を緩めるようなことはしない。
「今更だけど、ここ戦場にし過ぎじゃない?」
「まぁ、ここ人いないから戦闘描写するのに便利だよねぇ」
「何の話じゃ?」
「気にしないでいいわ。千花のはメタ発言なだけだから」
「なるほど。では、今は目の前の彼女を」
消し飛んだお化け屋敷の中心で千花は<
四人は空にいる零奈に目を向ける。前回の戦闘では魔王しか顕現させなかったが、今回は初手から天使も使用してきたこともありどうしたものかと千花は思考する。
当初の予定ではもう少し準備をしておきたかった。そもそも、天使が使えるか否かを知ったうえで零奈と戦いたかったところだから、予定が狂ってしまった
こうなると、千花もいくつかある手札を使う事も視野に入れつつとりあえず情報収集を。
「普通、いきなり攻撃するかなぁ?」
「普通にやるよ。ターゲットを消すためなら」
「そっかぁ。まぁ、させないけどぉ」
零奈の視線が真那と千花に向いてることからもやっぱり二人が狙いらしい。この世界は向こうの世界とは違うから真那を狙うのはお門違いだが、まぁ澪の関係者であり、計画をくじいた一人であるから仕方ない。加えて、この後士道を襲う可能性もあるからここで手を打つ必要はある。
「で、むくはどうした方が?」
「六喰ちゃんと七罪ちゃんは命を大事にでお願い。あの子の狙いは私と真那ちゃんだからぁ。というか、二亜ちゃん見つける必要なくなったから六喰ちゃん巻き込む必要もなくなったねぇ」
「了解。まぁ、どっちにしろ私も正史に戻りたいからさっさか終わらせて千花についてくわ」
「むくも乗り掛かった舟じゃから手伝ってやるのじゃ」
「ありがとぉ。なら、ちゃっちゃかやっちゃおぉ!」
そんな訳で、千花は地面を蹴って一気に零奈に接近して<死之果樹園>を振るう。それを右手に顕現させた<鏖殺公>でガードし、直後に左手の<灼爛殲鬼>から<暴虐公>に切り替えて振りぬく。
<暴虐公>に切り裂かれる直前に手に力を込めた反動で距離を取ると、入れ替わりで<ヴァナルガンド>を纏った真那はブレイドを振るうがひらりと回避されてカウンターで<絶滅天使>と<救世魔王>の砲門から光線が放たれる。随意領域で光線の軌道を捻じ曲げつつ捻じ曲げきれないものは回避する。
それでも数が多かったが、七罪が<贋造魔女>の【千変万化鏡】で<絶滅天使>を模倣して放ったことでどうにか捌き切った。
しかし、光線でも押し切れないことはわかっていたのか、捌いている間に真那に接近して二本の天魔で切り裂こうとする。
一本をブレイドで、もう一本を左手の砲門から放つことで防ぐ。
そんな零奈に六喰は零奈の頭上に孔を空けて岩を落とす。
「無駄」
しかし、零奈は焦ることなく岩に風をぶつけて吹き飛ばすが、一瞬でも隙ができたことで真那は零奈からいったん距離を取る。
打ち合わせ無しの連続攻撃がことごとく空振りしたことでどうしたものかと千花が考えるが、考える時間を与える気はないのか全員に向けて光線が放たれそれぞれ回避する。
「……マジ」
七罪は回避した先で待ち構えていたそれを見て小さくつぶやく。空で<絶滅天使>と<救世魔王>の光線を乱射し続けている零奈がいるのだが、なぜか目の前にも零奈がおり、その手には<鏖殺公>が握られていて振り下ろされる。模倣した<絶滅天使>を蹴って真横に跳んでギリギリ回避することで事なきを得る。
「【
周囲にはいつの間にか増えた零奈による攻撃を四人はどうにか捌いて事なきを得た。
零奈たちは何かしらの天使か魔王を手にしていたことで真那の頬に汗が伝う。
「時崎狂三と同じで増えて、さらに他の天使まで使えるとか悪夢ですか」
「狂三ちゃんの識別名の<ナイトメア>と掛けたのぉ?」
「そんなこと言ってないでどうすんのよ。この状況」
「むく逃げてよいか?」
「逃げるなら、狂三ちゃん連れて来てぇ」
「どこにいるんじゃっ!?」
「さぁ?」
物量には物量で対抗するのが一番だから、逃げたいと口にした六喰に千花は言った。ただし、誰も狂三がどこにいるのか知らないので六喰の問いの答えは誰も言えない。おそらくその辺の影に分身体がいるかもしれないが。
ただ、わざわざ分身体を浪費する状況を狂三がよしとするわけでもない。ただの分身体じゃ零奈の分身体を倒せるかもわからないから。
ちなみに会話している間も攻撃を捌いたり回避したりしている。
「しゃべりながらとかずいぶん余裕があるんだね」
「むん。千花のせいでキレられたのじゃ!」
「えー、私のせいなのぉ!?なら、<
千花は大量の種を<死之果樹園>で空に向かって叩く。空に舞った種は周囲の地面に落ちると即座に成長し始め、【木人形】、【触樹】【砲花】などに成長し分身体に襲い掛かる。ただし、植物たちにできるのは零奈の邪魔をするだけで即座に返り討ちに会って散っていく。
それでも、植物たちへの攻撃という動作はあるので、その間は攻撃が来ない。その少しの時間でそれぞれできることをする。
そして、攻撃が確実に当てられるタイミングが来れば
「おりゃぁ!そんでもってぇ、いくよぉ。<
<死之果樹園>を当てることができ、当てた直後に分身体の命を枯らせて四散させる。同時に<死之龍>も呼び出し尻尾で分身体を吹き飛ばす。
「そういえば千花は魔王持ってたっけ。……私は無理っぽいわね」
「千花は天使と魔王を同時に使えたのか」
「みたいですね」
唐突に<死之龍>を出したことで、七罪はそういえば使えたっけみたいな顔をしながら自分はできないか試してみたが、精神がこっちに来たような状態でこの世界の七罪に入ったような状態だから出てくる気配はなかった。
「ん、ちゃんと零奈見つけてくれたんだね」
「って、サマエル?なんでぇ。この前は疑似人格乗せたくせにぃ」
「って、その魔王よしのんみたいに喋れたんですか?」
<死之龍>が零奈の分身体を吹き飛ばしてさもそれが普通かのように喋ったことで千花と真那が反応した。
前回の時は<死之龍>が千花の意思で動く仕様だったのにも関わらず、今回は最終決戦の時のようにサマエルの人格入り。そのため、千花は不満そうな声を上げる。もしかすれば、前回もサマエルが来ていれば零奈を取り逃がさずに終えられたかもしれないから。後の祭りではあるが。
「仕方ないでしょ。こっちだっていろいろあるし、隣界に戻ってきたことでその情報得たんだから」
「仕方ないなぁ。じゃぁ、ちゃっちゃか済ませちゃおー」
そう言いながら飛んできた光線をいなすと零奈の分身体に接近して<死之果樹園>で叩いて吹き飛ばす。死の能力は霊力消費が激しいため、さすがにガンガン使うわけにもいかない。仮にやろうものならすぐに霊力切れを起こしかねない。まぁ、本体を叩けば終わりだから分身体に使う必要もないのだが。
なので、霊力の総量が多い零奈を探し、それが本体だと断定すると一直線に零奈に向かっていく。千花の能力を当てられればそれで終わるので、七罪たちは千花の邪魔をしようと集まっていく分身体に狙いを定めて動く。
「天使と魔王厄介ね」
「ですね」
「<
「<
なので六喰は空間に穴をあけてさっさか千花を本体に送り込もうとするが、零奈の分身体がその穴を同時に閉じて邪魔をする。
すると、零奈(本体)は周囲に複数の天使と魔王を顕現させる。
天使と魔王が複数使える。この瞬間、千花は起きないで欲しいと思っていたそれが起こる気がした。
「<
複合天使、複合魔王、複合天魔。複数の天使と魔王の結合。千花が起こる可能性として頭の片隅に想定していた事態。
右手に氷の剣、左手に炎の剣、周囲に白と黒の羽、その身に漆黒のドレスが纏われる。結合できるという事はできることも膨れ上がるという事。
「げ、やっぱり使えたのね」
「なんですかあれは」
「やばそうなのじゃ」
三人も零奈の行動に反応を示す。ただ、分身体は結合まではできなさそうでする気配がないのは救いだが。
零奈は千花に向けて二振りの剣を振るう。斬撃をまともに受ける気はないので回避すると、斬撃の着弾した地面が凍り付いたり、燃えたりしたのでそういう属性の付加がされているようだった。そして、羽が飛来すると、
「って、光速で飛んでくるのぉ!?」
文字通り光速で千花に飛んできて、運よく<死之果樹園>を身体の前で持っていたことでガードすることに成功はしたが、光速だったこともあって吹き飛ばされる。羽は零奈の周囲をまだまだ飛んでいるので、それらがすべて光速で飛来したら対処はほぼ不可。
「サマエルー」
「はいはい」
零奈の羽全てが千花に飛んできたので<死之龍>を呼ぶと射線上に飛んできて一回翼を羽ばたかせる。それによって霊力を乗せた風が吹き、羽の能力が死んで墜落する。とりあえず光速の飛来物の危機は去ったがすぐにまた出されるので安堵はできない。
「何回もこれで防げるとは限らないからね」
「わかってるよぉ。それより、みんなの天使と魔王持ってきてないのぉ?」
「持ってきてるわけないでしょ?天使の原典が同じ世界に二つあったらややこしくなるんだからさ」
「むぅ。零奈とみんなで二つはあるくせにぃ」
「それは同じ原典だからだよ。私たちの世界のは少し違うんだから」
「はーい。じゃぁ、どうするかなぁ」
「とりあえず来るよ」
羽は無効化されたから零奈が接近してきて、千花は<死之果樹園>で弾く。剣を死なせようとするが、複数の天使と魔王を掛け合わせているせいか能力を使えば通常よりも霊力が持っていかれると直感で感じ、能力は使えなかった。つまり、複合天魔のドレスを纏っているから零奈自身に能力を使うのは困難。
「<
なので、作戦を練ろうと考え<死之龍>の方を見ると、おかしなことが起きていた。
「」ハムッ
「って、何真那ちゃん食べてるのぉ!?」
なぜか<死之龍>が真那を丸吞みにしているという光景が目の前に広がっていた。
とりあえず、この二幕は何事も無ければあと数話で終わるはず……オチ以外は考えてないので、どうなるのかは知りません。
ただ、だいぶ当初の予定から外れましたし、一気に終わらせる”それ”ぶっこみましたのでたぶん、きっと、今年中には……頑張ります!
では、また次回に~ノシ