ただ、思い付いたから書いただけなので。
あと、これは本編とは関係ないはずなので。
「やっぱり、実妹が最強です!」
「妹に強さは関係ないでしょ……。それに、義妹の方がいいに決まってるでしょ」
「いえいえ、やはり血のつながりが重要です」
「いや、絆が一番重要よ」
真那と琴は言い争っていた。
「二人とも、落ち着けー」
「これ何の戦いなのよ……」
「そこだぁ、いけいけぇ」
その言い争いを、士道と七罪と千花は見ていた。
七罪は呆れており、千花は煽っている。
なんでこうなったんだろう、と士道は今更ながら思っていた。
二人の言い争いの原因は今日の朝だった。
~☆~
「兄様、そろそろ琴里さんと戦う時が来たようです」
士道はその日、一日中家にいて、溜めていた本を読もうと思っていた。
しかし、家のインターホンが鳴り、出てみると、そこには真那がおり、そう言った。
「……一体何なんだ?琴里と戦うって?」
「いえ、そろそろ、琴里さんとも話をしなくてはいけない頃だと思いまして。で、琴里さんはいますか?」
「あぁ、いるぞ。とりあえず入ってくれ」
二人は、家の中に入り、リビングに行く。
「おぉ、お兄ちゃん。結局何だったのだぁ?」
ソファーに横になって、ファッション雑誌を読んでいた琴里は、ファッション誌を読んでいる状態で顔も見ずに聞いた。
ちなみに今は白いリボン。
「んと、そのだなぁ……」
士道はどういおうか悩んでいて、返事があいまいになった。
「なんなのだぁー」
はっきりしない士道の返事に、起き上がって士道を見る琴里。
琴里は真那を見ると、ソファーに隠れて、すぐに起き上がった。
リボンの色が黒くなっていた。
「お邪魔していますよ。琴里さん」
「えぇ、お邪魔されましたよ。真那さん」
いきなり険悪な雰囲気になる二人に、呆れる士道。
立ち話もなんだから、三人は椅子に座った。
「とりあえず、何の用かしら?」
「いえ、少々やっておこうかと思いまして。もう調べは付いていやがるんでしょう?私が兄様の妹と言うことは」
「あぁ、そういうことね。確かに調べてあるわ。まさか、士道を連れて行こうってこと!?」
琴里は途中で何かに気付いたのか、ハッとしてそう言った。
「いえ、そんなつもりはねーですよ」
「え?」
あっけらかんと答える真那に、目を丸くする琴里。
「兄様を家族として受け入れてくれたこの家には感謝しています。それに、兄様が幸せに暮らしているのなら、それだけで真那は十分ですよ」
「そう。……一応分かっているみたいね」
「えぇ、残っていた記憶だと兄様がいなくなって寂しかったですが、今は無事に会えましたし、こんなにかわいい義妹さんもいるようですし」
真那がにっと笑うと、琴里は居心地が悪そうな顔をした。
「なによ、そんなこと言ったって――」
「まぁ、実の妹にはかなわねーでしょうけど」
「……」
琴里の言葉にかぶせるように真那は言った。
それに対して、無言になりにらみつける琴里。
「おーい。二人とも」
士道が言うが、二人にはもう聞こえていないようだった。
「へぇ、そうかしら?」
「いや、血に勝る縁はねーですから」
「でも、遠い親戚より近くの他人ともいうわよ」
琴里が言った瞬間、真那もそれに反応した。
「いやー、でもほら?最後は血を分けた妹に落ち着きやがるというか。三つ子の魂百までって言いやがりますし」
「ふーん。でも、義妹であっても、なんだかんだで一緒に居た時間が長いということは大きいわよね」
「いやー。でも結局は他人ですし。その点実妹ですからね。血を分けてますからね!」
真那が高らかに叫ぶ。
それに対して、琴里も言い返す。
「血縁、血縁って、他に言うこと無いの?私は血縁じゃないけど十年近く一緒に居るのよ」
「笑止ですよ!幼いころに引き裂かれた兄妹が、時を超えて再会する!感動的じゃねーですか!」
「実妹が何よ!実妹じゃ結婚もできないじゃない!」
「え?」
「おぉ!」
「ん?」
「はぁー」
今は三人しかいないはずだった。
しかし、今、琴里の発言に対して四人反応していた。
真那と士道、あと二人の声が聞こえていた。
士道が声のした方、ソファーのあたりを見た。
「やっほー。来ちゃった」
「あ、お邪魔してるわよ」
ソファーには千花と七罪がいつの間にか座っていた。
「二人はいつの間に、というかどうやって入った?一応鍵はしたはずだけど……?」
「ふっふっふぅ。私の力をもってすれば、家の鍵ぐらい開けられるのだよぉ」
千花はどや顔でそう言った。
普通に不法侵入では?と思って気付いた。
そう言えばこの前、家に侵入して、写真を持っていっていたっけ?(幕間『驚異の千花家』にて)
「ただ単に、士道の鍵を一時的に借りて、合鍵を作ってあっただけよ」
七罪は呆れた表情で千花が言ったことの補足をする。
「あの、ちゃんと言ってからにしてくれ。ある意味怖いから」
「うん。それについてはごめんねぇ。じゃぁ、私の家の合鍵、士道君にも渡しておくねぇ。これで公平だねぇ」
千花がそう言うと、士道は千花の家の合鍵を受け取った。
そんな話を隣でしていたこともあって、真那と琴里は落ち着きを取り戻したと、士道は思った。
「やっぱり、実妹が最強です!」
「妹に強さは関係ないでしょ……。それに、義妹の方がいいに決まってるでしょ」
「いえいえ、やはり血のつながりが重要です」
「いや、絆が一番重要よ」
しかし、未だに真那と琴里は言い争っていた。
「二人とも、落ち着けー」
「これ何の戦いなのよ……」
「そこだぁ、いけいけぇ」
その言い争いを、士道と七罪と千花は見ていた。
七罪は呆れており、千花は煽っている。
「もう、らちがあかねーですし。本当に兄様にふさわしい妹がどちらかはっきりさせようじゃねぇですか!」
「いいわよ。はっきりさせてあげようじゃないの!」
二人は止まることを知らず、対決の雰囲気になっていた。
「あぁ、面倒くさいから、俺は部屋に戻っているな」
士道は面倒に巻き込まれないように、部屋に離脱しようとした。
「兄様には審判をしてもらいますね」
しかし、真那に回り込まれた。
「面倒そうだから、断りたい」
士道は率直な感想を言った。
「じゃぁ、こうしましょう。審判をしてくれたら、なんでも一つ言うことを聞いてあげるわ」
「おぉ、それはいいですね」
「二人とも大胆だねぇ」
「二人とも正気なの?」
琴里が提案し、真那も同意した。
対して、千花と七罪は傍観していることにしたらしかった。
「はぁ、わかったよ。どうせ断ってもやらされるんだろ?」
もう、このやり取りも面倒くさくなった士道は、渋々審判を引き受けた。
「ところで何する気なの?」
七罪は、面倒なことをするなぁ、みたいな感じで聞いた。
「そうですねー。妹はそれ以前に女子なので、料理対決辺りはどうでしょう?もうすぐお昼ですし」
「おぉ、いいねぇ。二人の手料理食べたいなぁ」
「いいわよ。それで行きましょう」
こうして、二人の料理対決が始まった。
~☆~
「で、二人は何を作るんだ?」
キッチンに立った二人に士道は聞く。
基本料理は士道がしているので、琴里は基本料理をしない。
だから、琴里の料理はあまり食べたことがない。
鞠亜たちの騒動(或守インストール)の時は、普通の料理を作っていたから、心配の必要は無いと思われるが。
真那の場合は、仕事の関係上あまり料理をするイメージもなく、千花の家に住んでからも千花が料理をしているはずだった。
つまり、二人ともあまり料理をしていないはず。
「秘密です。公平をきすために、何を作るかは秘密にします」
「そう言うことよ。テレビでも見て待っていなさい」
しかし、二人に秘密にされ、キッチンから追い出された。
仕方がないので、ソファーに行くと七罪がいなくなっており、千花だけだった。
(まぁ、二人に限って食べれないものを作るとは思えないけど)
「あれ?七罪は?」
「んと、ちょっと家に戻るってさぁ。でも、お昼前には戻って来るって言ってたよぉ」
千花はテレビを見ながら、そう答えた。
「とりあえず待っているか」
士道もソファーに座ってテレビを見て待つことにした。
そして、ついにお昼になり、二人の料理が置かれた。
テーブルには、三つの炒飯が大皿であった。
「ん?何で三つ?」
士道は疑問だった。
二人の対決なのだから、二品だけ置かれると思っていた。
「あ、そのうちの一つは材料が余ってたから私が作った。五人じゃ量が足りないと思って」
残りの一皿は七罪が作ったらしかった。
「で、公平を期すために、誰がどれを作ったのかは伏せると」
「はい、そうです。炒飯対決にして比べてもらおうかと。こうすれば味だけで決まるので、贔屓もできねーです」
「で、この三つから選ぶんだな?七罪は関係ない気もするけど……」
「別にいいわよ」
士道が聞くと、琴里にそう返された。
真那も公平にきすためと言っていたので、士道もとりあえず一皿目を見る。
一つ目のチャーハンはオーソドックスな卵炒飯だったが、具の大きさがバラバラで多少焦げていた。
「焦げてるな。まぁ、食べるけど」
とりあえず、一口食べる。
焦げてはいるが、美味しかった。
「ん、焦げているが。うまいな。次は……餡かけ炒飯か。見た目は問題ないな」
感想を言って、次のチャーハンを見ると、餡かけ炒飯だった。一つ目よりは見た目は良かった。
取りあえず一口。
餡かけと炒飯がいい感じに絡められていておいしかったが、チャーハンの水っぽさが少し多かった。
「うん、水っぽさが少し多いけど美味しいな。この餡かけはいい感じだ」
感想を言ってから、三つ目の炒飯を見る。
どうやら、野菜が多めの野菜炒飯だった。
具材の大きさはほぼ均一で、焦げも見当たらない。
スプーンで一口取って食べる。
米がパラパラで、味も均等にいきわたっていた。
「美味しいな。それに、野菜も言い火加減で調理されている」
こうして三品、士道は食べた。
なお、他のメンバーが喋らないのは、誰が作ったのか、ばれない為とのこと。
料理をしなかった千花に関しては、
「はい、サラダできたよぉ」
士道が食べている間に作っていたからだった。
「で、結果は?」
琴里はそわそわしながらそう聞いた。
「ん?やっぱり、言わないとだめなのか?どれもおいしかったけど……」
「それでも、言ってください。どれが一番おいしかったんですか?」
「ねぇ、どうでもいいんだけど、早くしないと冷めるわよ」
「早く言っちゃいなよぉ」
急かしてくるので、士道も渋々言うことにした。
「本当に言うからな。一番おいしいと思ったのは……」
なんとなく一拍おいて、士道は言った。
「最後に食べた炒飯かな?これでいいのか?というかこれ七罪が作ったと見たんだが」
結果を言うと、皆が反応した。
「え?」
勝ったことに驚いている七罪。
「ふー、完敗ですね」
「そうね。士道が食べた時点でなんとなくわかっていたわ」
負けたが、七罪の勝利を認めている真那と琴里。
「うん、どの炒飯もおいしいねぇ。でも、なんでそれを七罪ちゃんが作ったってわかったのぉ?」
いつの間にかに、炒飯を食べている千花が質問した。
「ん?だって、最後に食べたのにまだ冷めてなかったからな。ついでに言えば、餡かけは琴里で、卵は真那が作ったんだろ?」
至極普通に返す士道。
「はぁ、分かっていたのね。正解よ」
「兄様がここまでわかっていたとは」
「士道、本当においしかったの?」
なんとなく納得する二人に、勝利が信じられず確認する七罪。
「あぁ、七罪の勝利だよ。ところで、この場合どうするんだ?まさか、二位と三位も言え、とか言うのか?」
七罪にもう一度結果を伝えながら、この場合の勝敗をどうするのか確認する士道。
一応、二人の戦いではあったので。
「いいわよ、言わなくて。それに、七罪に負けた時点で妹関係なくなってるし」
「そうですね。次は何をしますかねー」
そう言いながら、次の対決に入ろうとする二人。
「いや、とりあえず食べないか?冷めるし、全部千花に食べられるぞ」
士道は二人の仲裁をしながら、食べるように促す。
ちなみに、七罪の作ったのは、千花がだいぶ食べていて、七罪も食べ始めていた。
「あと、審判したから、一つ言うこと聞くんだよな?」
二人に確認する士道。
「何をするつもりですか?」
「何を言うつもりよ?」
それに対して、身構える二人。
「そんなに身構えなくても。ただ単に、今日はもう対決終了な」
そう言って、炒飯を食べ始める士道。
「……とりあえず食べますか」
「……えぇ、そうね」
取り残された二人はそう言って、炒飯を小皿によそって食べ始めた。
そして、このままでは彼女が妹キャラの位置に来てしまいかねないと感じ、二人は決意した。
とりあえず、打倒七罪を。
そんな二人の決意を知らない七罪は、顔には出さないが、内心では士道に褒められて喜び、普通に炒飯を食べていたのだった。
三人の料理スキルは勝手な想像なので、違うかもしれないです。
ただ、七罪はなんかできそうな気がしたので・・・。
次回から三章に入りまーす。
あと、今後は今回同様、更新日を一日早めて、土曜の深夜?日曜に入ってるけど、に更新します。
ただ、何となくですので、理由はないですが。
では、ノシ