デート・ア・ライブ パラレルIF   作:猫犬

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今回から四章です。
そして、原作とは全く違う展開?で進みます。


四章:八舞ウォーズ
1話 双子の少女


「あー、最近雨多いな」

「まぁ、梅雨だからねぇ」

「さすがに天気はどうにもならない」

 

六月に入り一週間ほど経ったが、雨の多くなった季節になったことで、士道たちのテンションは低かった。

まぁ、今日は曇っていて、雨は降っていないが。

なんだかんだで、学校内だとこの三人でいることが多かった。

そして、一か月ほどは何事も無く平穏な生活が続いていた。

 

「というか、雨多いと湿気で髪の手入れがぁ……」

 

千花は机に突っ伏しながら、髪をいじりながらぼやく。

 

「それは仕方ないこと、この時期の宿命」

「いいよねぇ、オリちゃんは髪短いしぃ。私も短くしようかなぁ」

 

折紙も髪を触りながら言うと、千花が折紙の髪を見てそう言った。

折紙は、霊力を封印した後、髪を切り一周目の頃の髪になった。

なんでも、記憶が戻った今ではこっちのほうが落ち着くとか。

で、千花は折紙をオリちゃんと呼ぶようになった。

オリちゃんの方が呼びやすいとか。

 

「そう?千花は長い髪の方が似合うと思うけど……ところで、今日二人は暇?」

「ん?特に予定はないけどぉ……」

「こっちも予定はない……はず」

 

折紙が唐突にそう言ったので、士道と千花は暇と伝えると、

 

「そう。なら良かった。帰りに何処かによらない?ただ帰るだけじゃ味気ないし。久しぶりに雨降っていないから」

「ん?そうだな、どっか行くか」

「うん、行こぉ」

 

そう言うと、授業のチャイムが鳴った。

 

 

 

~☆~

 

 

 

「で、どこ行くんだ?」

 

放課後になり、士道たちは駅の近くを歩いていた。

 

「んと、どうしよっかぁ……って、雨降って来たぁ」

「とりあえずそこで雨宿りを」

 

しかし、突然雨が降り出したことで、三人は急いで近くの店に入った。

そこは大きめなゲームセンターで、たくさんのゲーム筐体があった。

士道が見回していると、

 

「どうやら通り雨。一時間もすれば止むみたい」

 

折紙がスマホで天気を確認し、そう伝えた。

 

「そっかぁ、じゃぁ、ここで遊んで雨宿りしていくぅ?」

「だな。それでいいか?」

「えぇ、私もあまりゲームセンターには来ないから問題ない」

 

とりあえず何があるのか見て回る。

置いてある筐体はシューティングゲーム、音ゲー、クレーンゲームなど多種多様だった。だから暇することは無さそうだった。

 

「それにしても多いよな。何やるかな」

 

士道は筐体を見ながら呟いた。

 

「三人だと、同時にできるゲームが限られる。しかし、同時にできるゲームがそこにある」

 

士道の呟きに、折紙はある筐体を指差す。

折紙は指差したのは四人まで同時にプレイできるシューティングゲームだった。

七罪とやったやつとは違い、協力してやるタイプだった。

 

「いいのか?折紙なら対戦系にして、勝負して勝ってから、何かやらせようとするのかと思ったけど……」

「たしかに、それもいい。しかし、今は三人で遊んでいる。それに、士道の場合は強引に行くのは逆に嫌われる可能性があると考えた」

「いや、嫌いはしないけど……」

「でも、いいかもぉ。クリアもできそうだしぃ」

 

千花もやろうとしていたので、士道も同意すると、お金を投入してゲームを始める。

敵は人間サイズのロボットなどで、どんどん倒して敵を殲滅するというものだった。

このゲームは何種類かある銃から二つ選ぶらしく、士道は物理系のハンドガンとマシンガンで、折紙はエネルギー系のハンドガンとライフル、千花はエネルギー系のキャノンと物理系のガトリングを選択した。物理系はエネルギー系よりも威力があるが、撃ち切るとリロードされ、リロード時に隙が出来る。また、リロード中は武器を変えられない。

対して、エネルギー系は徐々にリロードされていくが、実弾より威力が低い。代わりに、リロード中に武器を変えられるらしい。

士道が画面の中央、折紙が左側、千花が右側の敵を主に倒していく感じで進めていくと、どんどん敵が沈んでいく。

さすが、ASTに所属していたこともあって折紙はうまく、敵を確実に倒していく。

千花も無駄なく敵を倒していくがツッコミどころが一つあった。

 

「千花、なんでガトリングを単発で撃つ?」

 

千花は連射できるはずのガトリングを敵に一発ずつ撃って数発当てて倒していた。ついでに、充填された一発撃ったらリロードのキャノンも撃っていて二、三体巻き込んでいた。

 

「ん?ちょっと性能とかの確認~」

「一体何する気?」

「そうなのか?」

 

千花は敵を倒しながらそう答える。

そして、ボス戦まで行くと、巨大なロボットが現れる。

画面には足しか映っておらず、どうやら足を集中攻撃して転ばせて、転んだところで体に攻撃していくのが基本的な戦い方のようだった。

 

「というか、このボスHP多すぎないか?足にはダメージが入らないし、体を打ってもあまりHPが減らないけど……」

「たしかに、このままでは、こっちがダメージを受け続けてゲームオーバになる。だから、なんらかの方法があるはず……」

「だねぇ、じり貧だよぉ。となると残りHPかなぁ?」

「じゃ、自道に削っていくしかないか」

 

士道がぼやくと、折紙も苦い顔をし、千花もぼやき、攻略方法を探しながら戦っていく。

とりあえず攻撃をし続け、ボスの残りHPが四分の三になると、変化があった。

足が壊れ、上半身がホバーしているという感じで、画面には常に体がある状態になり、攻撃の頻度が上がる代わりにダメージが入りやすくなった。

士道は常にマシンガンでたたみかけるように撃っていく。

そして、折紙も戦い方を変えた。

ライフルの弾が切れると、即座にハンドガンに変えて撃っていく。そして、ライフルの弾が徐々にリロードされていき、ライフルの弾が再充填されると弾が半分近く残った状態でライフルに変えて撃つ。そして、ライフルを撃ち切るとハンドガンの弾が完全に充填された状態になっており、またハンドガンに変えて撃つ。折紙はそれを繰り返した。

つまり、ずっと撃っている状態だった。

 

「うわぁー、すごい」

 

千花も驚いて、感嘆の声をあげていたが、千花もガトリングを乱射して、キャノンが溜まると即撃っていた。

そして、敵の攻撃も激しくなると、

 

「そこだぁー」

 

千花の謎プレイが起きた。

敵の撃った銃弾にガトリングを単発で撃って、飛んでくる銃弾を全て撃ち落としていた。

つまり、こっちへのダメージが無かった。

 

「え?」

 

士道は千花のプレイに驚き、一瞬キョトンとしたがすぐに戦闘に戻る。

どうやら、このゲームにはそういうことが出来る仕様のようだった。

 

「これは、すごい」

 

折紙も驚きながらも戦い続けた。

そして、ボスのHPがどんどん減っていき、ボスが大破する。

折紙も途中から、敵の攻撃を弾で相殺するなどのことをしていた。

つまり、二人で交代しながら常に攻撃を消していたため、途中からこっちはノーダメージ。

 

「ふぅ、これで終わりなのか?なんか、すごかった気がする……」

「えぇ、これで終わりみたい。士道もなかなかだった」

「いやぁ、いい仕事をした気がしたぁ」

 

三人は勝利を実感しながら銃を戻したのだった。

すると千花と折紙が士道の腕を掴んで引っ張る。

 

「じゃぁ、次行くよぉ」

「士道こっち」

「わかったから引っ張るなって」

 

士道は引っ張られ、ある筐体の前で止まった。

 

「なんで、プリクラ?」

 

それは、プリクラだった。

 

「ん?やったこと無いからぁ?」

 

士道が疑問を口にすると、千花が疑問形で返した。

 

「やるべき!」

 

そして、折紙が士道に詰め寄る。

 

「あ、あぁ、二人がやりたいならやるか」

「そうこなくっちゃ」

「なら決定」

 

そう言って、筐体に入る。

 

「基本は私たちが動かすからぁ」

「分かった」

 

そう言いながら、操作をする二人を士道は見ていた。

そして、写真を撮り始める。

どうやら四回撮るみたいだった。

一回目は四人で普通に撮り、

 

「二回目行くよぉ」

 

千花がそう言うと、急に千花がしゃがみ、折紙が士道の腕に抱きつきシャッターが切られる。

 

「え?何してるんだ?」

 

シャッターが切られた後に士道がキョトンとしながら聞くと、折紙が、

 

「次がくる」

 

そう言って、士道から離れるとしゃがみ、千花が士道に飛びついた。

そして、三回目のシャッターが切られる。

 

「……そういうこと、か」

 

士道は二人の考えを察した。

だから、四回目では士道がカメラに範囲外に行き、二人だけの写真になった。

 

「これで、全パターン」

「うん、そうだねぇ」

「それでこの後は?」

「撮った写真をいじるよぉ」

「そうね」

 

千花と折紙はそう言って、写真に文字などを書いていった。

そして完成した写真はデータとして士道の携帯に保存し、コピーして送った。

 

 

 

~☆~

 

 

 

「さてと、だいぶ遊んだな」

 

士道たちはあの後も、いくつかゲームをした。

千花の手にはどこかで見たことのある、クレーンゲームの景品のきな粉パンのクッションがあった。

 

「そうだねぇ。そろそろ、帰るぅ?」

「そうね。雨も上がったみたいだし帰るべき。また、雨が降る可能性もある」

 

外を見ると雨が上がっているようで、通行人は傘を差していなかった。

 

「だな、帰るか」

 

そう言って三人がゲーセンを出ようとした、その時、

 

「我が奥義、喰らうがいい!翔乱闇黒旋風弾(ドウンケルハイト・ヴィントホーゼ)ッ!」

「応戦。負けません!」

 

何処から、聞き覚えのある声がゲーセンに響いた。

(翔乱闇黒旋風弾って、ボウリングの技じゃないっけ?)

士道はそう思いながら、声のもとに行くとそこには、エアホッケーで戦っている二人の橙色の髪の少女がいた。

一人はチェーンなどの装飾が付いたズボンに黒いパーカを羽織ってる、明るい色の髪を結い上げた、勝気そうな少女。

もう一人は白系の明るい色のスカートに水色のブラウスを着ている、長い髪を三つ編みに括った、何処か気怠そうな表情の少女。

 

「耶倶矢と夕弦だな……」

「えぇ、あの二人相変わらずのようね」

「戦っているねぇ。そう言えばこの世界でも戦っていたんだったぁ」

 

二人が見える位置で立ち止まって見ていた。

どうやら、千花は前にも二人が戦っているのを見たことがあるようだった。

 

「これまでの戦いは三十五勝、三十四敗、二十九分。今宵は我が貰うッ!」

「否定。勝つのは夕弦です!」

 

二人はそう言いながらも、エアホッケーを続ける。

そして、

 

「これで終わりだッ、夕弦!翔乱闇黒旋風弾(ドウンケルハイト・ヴィントホーゼ)ッ!」

「嘲笑。その技は見切りましたよ、耶倶矢」

 

耶倶矢の放った技を夕弦はカウンターで返し、そのまま大技を放ったことで、がら空きになったポケットに入った。

 

「勝利。ギリギリですが、今日は夕弦の勝ちです」

「くっ、まさか我の翔乱闇黒旋風弾(ドウンケルハイト・ヴィントホーゼ)を返すとは……」

 

そして、夕弦の勝利で幕を閉じたのだった。

 

「集計。これで三十五勝、三十五敗、二十九分……ですか」

「残り一戦……。ついにこの時が来たか」

 

二人は考え深そうに呟く。

すると、士道たちの視線に気付き、ハッとする。

 

「む?我らの聖戦(ラグナロク)に何か用か?」

「質問。私たちのことを見てどうかしましたか?」

 

耶倶矢はかっこ良さ気なポーズをとってそう言い、夕弦は表情を変えずに聞く。

 

「いや……あんなに大きい声で戦っていたから見物に」

「そうか……まさかそこまで白熱していたとは。気付かなかったな」

 

士道がそう答えると、耶倶矢はあごに手を置いてそう呟く。

 

「で、二人はなんで戦ってるのぉ?なんか対戦数がすごかったけどぉ……」

「えぇ、合計九十九戦もしているようだけど」

「説明。夕弦たちはどちらがよりすごいかの戦いをしています」

「なるほど。で、今ので同じ勝率になったのか」

 

説明を聞いて納得すると、耶倶矢と夕弦がなにか思いついたのかハッとする。

 

「提案。耶倶矢、いい事を思いつきました」

「夕弦、いい事を思いついたぞ」

「ん?」

「は?」

 

そして、同時にそう言い、怪訝な顔をした。

その瞬間思った。

面倒ごとが降りかかると。

 

「あ、用事思い出した」

「うん、私もそういえば」

「あぁ、夕飯作るために帰らないと」

 

だから、適当な理由で離脱を図ることにした。

しかし、

 

「嘘はいかんぞ。我が魔眼を欺こうと考えん方がいい」

「虚偽。三人は嘘をついたと判断します」

 

耶倶矢と夕弦が背後に回り込んだ。

二人に見抜かれてしまったため脱出に失敗した。。

 

「はぁ、じゃぁ、一応聞くよ」

 

士道は頭を掻くと、面倒そうにそう言った。

 

「あぁ、今まで我らはいくつもの戦いをしてきたが、まだやったことのないものがあった。お主を裁定官とした、魅了対決」

「提案。あなたと一緒に出かけて、終わった後にどちらとのお出かけが楽しかったかを問います」

「え?」

「怪訝。なんで同じようなことを言うんですか?」

 

耶倶矢は胸を張って、夕弦ははっきりとそう言い、言った内容がほとんど同じだったことで、再び怪訝な顔をする。

 

「なんで、同じようなこと言ってるの?あなたたち仲良いんじゃ?」

「んと、巻き込むんなら、まず説明してくれないか?何で争ってるのか」

 

対決に巻き込まれそうになっている士道は二人に説明を求めた。

 

「ふむ、確かにそうだ。説明は必要だな。まず我らは元々一人の精霊で何回目かの空間震で二人に分かれてしまった訳」

「続行。その後、夕弦たち二人は近いうちに元の一つの身体に戻るらしく、その時にどっちが主人格になるかで悩みました」

「で、百番勝負でどちらが真の八舞にふさわしいのかを決めることにして、そして今に至るという訳だ」

 

二人の説明がこうして終わった。

対して、三人は黙って考えていた。

一周目と同じ理由で戦っていること、つまりはもしここで断れば、危険なことになる可能性。そして、同意すれば接点が出来て霊力を封印できるかもしれない可能性に。

 

「わかった、俺はやってもいいよ」

 

そして、士道が提案に同意する。

 

「で、結局いつやるの?」

「そうだな、お主たちの都合も考えるが、今週の土日はどうだ?学校は休日なのだろう?それとお主名は?」

「まぁ、その二日間は予定もないな。俺は五河士道だ」

「私は木野千花だよぉ」

「鳶一折紙」

 

折紙が二人に問うと、そう答えが返って来たので、それなら問題ないことを伝える。

 

「では、我が先でよいか?夕弦よ」

 

耶倶矢が夕弦に確認する。

 

「肯定。別にいいですよ。私が勝ちますから」

「それは無いな。士道は我を選ぶのだから」

 

二人はバチバチしながら、そう言ったのだった




今回は八舞姉妹よりはゲームセンターでの千花、折紙との絡みが主体でした。
次回からは、ガンガン絡んでいきます。

アンコール5読んでから、コンビニでおにぎりを買おうとすると、ツナマヨおにぎりを買ってしまう・・・影響されやすいな~

そして、七罪可愛い(ノ≧▽≦)ノ

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