デート・ア・ライブ パラレルIF   作:猫犬

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タイトルで察してください

あと、前回の話から、また三人もお気に入りが増えたぁ
\(>v<)/





番外編 闇たこ焼きパーティー

「……で、本当にやるのか?」

「うん、面白そうだよねぇ」

 

士道は困惑気味に、千花はさして気にしていないようで、

 

「うむ、これはやるべきだろう。それに、最後は士道も同意したであろう?」

「同意。それに、楽しそうです」

「私は嫌なんだけど……普通に食べたい……」

「私も普通がいいんですけど……」

「私は別にいいけど、ただ常識は考えてよね」

「私も問題は無い」

「……早く始めないかい?」

 

各々そんな感じの反応をしており、士道は渋々と机の方に目を向ける。

耶倶矢、夕弦とのいざこざから、二日経ったその日。

士道たちは霊力を封印した精霊たちが住む建物『精霊荘』に集まっていた。

 

本来なら、折紙の霊力を封印した一週間後ぐらいから、精霊のマンションの建設が始まろうとしたが、日照権だのの問題で三階までが限界という問題に直面したり、一週目に精霊マンションがあった場所に他の家があったりと、建設は困難を極め、昨日やっと完成したのだが、何故か千花の家が改装されて、そこに三階建てが建っていた。

二階、三階が個人部屋で、一階がリビングやキッチンといった共住スペースとなっているらしく、精霊マンション同様セキュリティはちゃんとしているとのこと。

 

「元々千花の家って令音さんが住んでいたから、だってさ」

 

何で千花の家を改装したのか聞いたら、荷物を持った七罪がそう答えてくれた。

 

 

 

最初のくだりでお気づきかもしれないが、八舞姉妹もここにいる。

八舞とキスした直後に光った後、光が収まるとそこには耶倶矢と夕弦の二人が地面に倒れていた。

意識のない二人を<フラクシナス>に転送するとすぐに検査が行われ、一日中眠り続けて昨日の夜に目を覚ますと、すぐに士道が会いに行き、二人は割と元気そうだった。

 

「おう、二人とも検査は無事終わったみたいだな」

「うむ、といってももう少し検査するらしいがな。それにしても、霊力をまた封印したら、二人に分かれるとはな」

「まぁ、あの状態は正直なとこ、ちょっと怖かったんだけど」

「同意。あの状態で生活はしたくないですね。それに、二人で生きていけるのならそれが一番ですしね」

「そうだな、じゃ、これからもよろしくな」

「肯定。よろしくお願いしますね、士道」

「うん、よろしくねー」

 

といった感じで話し、八舞姉妹も皆同様一週目の記憶が戻ったらしく、状況の把握は早かった。

その後は再び検査があるとのことで八舞姉妹と別れた。

 

 

 

~☆~

 

 

 

で、今に至る。

士道たちが机を囲み、その中心には大きめなホットプレート(たこ焼きバージョン)があり、その周りには、たこ焼きの衣が入ったボウルが置いてあった。

 

「……じゃぁ、始めるか……闇たこ焼き」

 

ホットプレートのスイッチを付けると、士道は渋々といった感じでそう言い、電気を消す。

士道たちが一体何をしているのか、それは『精霊荘』の完成を祝って、たこ焼きパーティーが開かれた。

最初は普通にたこ焼きをするはずだったのだが……誰かが急に「それじゃぁつまんないよぉ」と言いだしたのが始まりで釣られるように同意が得られていき、別の具材を入れることになってしまった。闇の理由は何が入っているか本当にわからなくするためとのこと。

数分経ちホットプレートがだいぶ温まり、目も闇に慣れてくると種を流し込む。

同時に各々が持って来た具材を投下する。

正直暗闇で具材を投下するのは危険な気もするが、皆ホットプレートからの熱で距離が測れているのか、誰もホットプレートに触れる事態にはならなかった。

確かにやけどは怖いが皆、そんなへまは犯さないので、さして心配はしていない。

どちらかといえば、どんな食材が投下されたかだ。

士道は普通にタコと肉という、無難な食材を入れた。

あまり乗り気でなかった七罪と真那、どっちつかずの琴里と令音も心配はいらないと思う。

問題は、発案者の千花、乗り気な八舞姉妹、何か危険な気がする折紙だった。

そんな心配をしながらたこ焼き?を返していく。

そして、

 

『上手に焼けました~』

 

唐突にホットプレートからそんな音声が響いた。

 

「……今のは?」

「言葉の通り、焼けたってことぉ。闇の中だとちゃんと焼けてるかわかんないから付けといたよぉ」

 

士道の疑問に、千花が答えると、出来上がったたこ焼き?にソースと鰹節を勘でかけた。

それぞれ何個か取ると、

 

『いただきます!』

 

そう言って、皆食べ始める。

士道も恐る恐る口に入れると、おぞましいほどの甘さが口に広がった。

士道が食べたのには何故だか角砂糖が入っていた。

 

「うっ、これって角砂糖?ってことは令音さんですか?」

「うむ、確かに入れたね。甘いのがいいかと思ってね。ん?これはイカのようだね」

「あ、私がいれたやつ。タコと似てるから問題ないと思って。私のはチョコ?」

「指摘。それは私ですね。あ、これはナスでしょうか」

「あぁ、それは私ねぇ。で、私はチーズだねぇ」

「それは私が入れたやつですね。これは……わさびでしょうか?」

「それは私が入れた。……なんで大丈夫なの?ん、これは餅みたい」

「うむ、それは私だ。これは……タコ?」

「あ、それは私ね。で、ちくわ?」

 

一通りみんな一つ食べたようで、それぞれが反応していた。

どうやら今のところはまだ平気みたいだった。

(わさびがセーフなのかはわからないが、真那は普通に食べてるし……危険な物は無いみたいだな)

 

「じゃぁ、どんどん作って食べてこぉ!」

「じゃ、電気付けないか?」

「拒否。面白味がありません。それに、未知の食材があるかもしれません!」

「そうだぞ、士道よ」

 

そう言って、士道の電気を付ける提案が流され、闇たこ焼きは続いていった。

その後も、二、三周した。

色々あった、魚、肉、米、マシュマロ、苺、などなど。

 

「ん?重さ的に、次でラストだな」

 

士道がボウルを持つと、ラストだと告げてホットプレートに流し込む。意外と、目が慣れてきたこともあってかスムーズに入り、皆も具材を投下していった。

 

 

 

~☆~

 

 

 

みんな妙な食材は持ってこなかったらしくその心配は杞憂に終わった、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と思っていた時期も士道にあった。

しかし、そんなことある訳もなかった……。

 

 

 

 

 

 

 

最後のたこ焼きをみんなが食べてからおかしくなった。

唐突に五人が立ち上がったと思ったら、士道の方を向き、士道に襲い掛かってきた。

士道は殺気というか身の危険を感じて回避すると、何が起きたのか分からず、状況の把握に努めた。

襲いかかって来たのは、琴里、千花、折紙、八舞姉妹の五人のようだった。

(今のは一体?俺何かしたっけ?でも、今までは何もなかったし……最後のを食べた後からだよな。ってことは、原因はあれ、か?)

と考えていると、急に士道の腕が掴まれ、机の下に引き込まれる。

 

「うお―」

「お静かに」

 

士道が声を上げかけると、耳元で真那が注意する。

 

「声出したら見つかります。あと、危ないからホットプレートの電源は落としておきましたので」

「真那は無事なのか、良かった。ってことは原因って」

「はい、たぶんそうです」

 

どうやら二人とも、同じ結論に至ったようだった。

 

ガチャッ、ドッドッ。

 

すると、誰かが部屋のドアを開け、廊下の方を走っていくような音が響いた。

 

「もう、おにーちゃん。どこ~」

「し~ど~う、どこ行った~」

「請願。士道返事を~」

「どこに隠れているの~」

「士道。早く出て来て」

 

ドドドドド。

 

続いて、それを追いかけるように、五人も部屋を出て行ったようだった。

 

「今のは一体……」

 

明らかに最初の音は誰なのか分からなかったが、すぐに気づいた。

令音は最後の回には<フラクシナス>に戻っていき、つまり今部屋を出て廊下を走っていったのは……。

 

「とりあえず、上に引き付けたけど、まずは一度状況を確認しない?」

 

そう言いながら、二人のもとに七罪が戻って来た。

 

「助かったよ、七罪。原因は何故かたこ焼き全部に入れられたウイスキーボンボンだよな。おそらく、皆は酔ったみたいだし」

「だから五人が兄様を襲ったというか抱きつこうとしたんですよね」

「じゃぁ、これって、五人の策略って事?」

 

確認を進めていくと、七罪が疑問顔をする。(暗くて見えていない)

 

「たぶん、千花か折紙か夕弦辺りだろうな。二人は普通に被害を受けただけだろうし」

「ってことは、三人は酔っていないの?」

「たぶん、そうでしょうね。さすがに、自分たちでやっといて、酔ったりしねーでしょうし」

 

とりあえず、結論まで至ると、次はどうするかという話になる。

というか、五人がいつ戻ってくるかもわからない。

 

「とりあえず、ほとぼりが冷めるまで、俺の家に避難するか」

「うん。酔ってるなら、そのうち寝るでしょ」

「ですね。眠ってくれるまで避難しましょう」

 

即刻方針を固めると、玄関を目指す。

どうやら、上にまだいると思っているのか、降りてくる気配もない。

玄関の扉を開けようと手をかける。

 

「あれ?開かないぞ」

 

押したり、引いたりするも開く気配もなく、鍵がかかっているわけでもなかった。

 

「……嫌な予感がする」

「えぇ、ここが開かないとなると……」

 

二人も察したのかそんな声を漏らす。

とりあえず、ここに居たらすぐ見つかるので、割と隠れられ、逃げるだけの広さのあるリビングに戻って来た。

 

『みなさん、無事ですか?鞠亜です』

 

すると、唐突にテレビが付き、鞠亜が確認する。

 

「あぁ、俺たち三人だけだけどな。他は酔って上に行った。で、これは一体?」

『はい、何故だか急に精霊荘が警戒モードになったので来たのですが……。あ、内部の出口という出口を封鎖して、外部からの攻撃を一切遮断するモードです』

「つまり、閉じ込められたと」

『えぇ、そういうことになります。まぁ、状況から考えて五人の目的は士道でしょうね。酔った勢いで何かすると言ったところでしょうか?なので、士道が逃げ回っていれば、二人は巻き込まれずに済むでしょうね』

「いや、士道を囮にするのは何か悪いし……」

「それに千花さん辺りは私たちも標的にする気がしますしね」

『まぁ、冗談です。もし、賛成したら怒っていました。ではこちらは早く解除できるようにするのでそれまで頑張ってください。あと、このモードは内部から切らないといけないので、五人から逃げながらスイッチを切ってください。三階の一番奥にあるはずですので』

「わかった、こっちはこっちでなんとかしてみる」

『はい、私は外部から解除を試みてみま――』

 

鞠亜が言ってる途中で電源が切れた。

 

「……ブレーカーまで落とされたわね」

「だな。じゃぁ、すぐに終わらせるか」

「あ、それフラグ」

「まぁ、いいです。行きましょ。と言っても、皆さん上にいるから何とかしねーといけねーですよね」

 

そんなやり取りをしつつ三人はリビングを出た。

 

 

 

~☆~

 

 

 

第一関門 琴里

 

「あ~、おにーちゃんいたのだ~」

 

リビングを出ると同時に琴里も階段を下りてきて四人はエンカウントしてしまった。

 

「士道、お願いね」

「なんで!?」

「いや、士道の妹なんだから……」

「まぁ、いいけど」

 

士道がそう言って近づこうとすると、

 

「待ってください、兄様。彼女は私が相手します」

「いや、それこそ何で?」

「どちらが真の兄様の妹にふさわしいのか、決める時が来ただけです!」

 

そう言って、真那は数メートルの廊下を駆ける。

 

「真那、おまえも少し酔ってるだろ!」

 

真那の行動にツッコミを入れるも、

 

「琴里さん、お覚悟ー」

「おにーちゃんは私のもの~」

 

士道の言葉など聞こえないと言わんばかりに、二人は交錯した。

 

 

 

~☆~

 

 

 

第二関門 八舞姉妹

 

「ふっ、やっと見つけたぞ~、しど~」

「捜索。探しましたよ」

 

士道たちが階段を上ると、二階の廊下にちょうど二人がいた。

え?琴里はどうしたかって?

 

真那が首元に手刀を決めて眠りました。

そもそも、琴里、足取りもおぼついてなかったし。

今はリビングのソファーに寝かせてあるので問題は無い。

 

「――しど~」

 

いきなり、耶倶矢が士道たちに飛び込んできた。

三人は何とか回避するが、耶倶矢は勢い余って、階段にダイブする。

 

「ちょッ!」

 

士道は慌てて、階段にダイブしかけた耶倶矢の腕を掴み引っ張るが、足を滑らし、廊下に転倒する。

その際、士道の上に耶倶矢が乗る形になり、

 

「うにゃ~」

 

何故か耶倶矢は寝てしまっていた。

 

「兄様、さすがです!まさか、助けつつクリアするとは」

「いや、後半は偶然でしょ……」

「感嘆。さすが士道です。耶倶矢が無事でよかったです」

「んと、夕弦さーん」

「返事。何でしょうか、真那」

 

すると、いつの間にか三人のそばに夕弦が来ており、耶倶矢の状態をのぞき込んでいた。

 

「あのーもしかして酔ってない?」

「肯定。先ほどまではそうでしたがもう覚めました。できれば耶倶矢が士道と、もっといちゃつけるようにしたかったのですが……まぁいいでしょう。気持ちよさそうですし」

 

そう言って耶倶矢を背負うと、

 

「応援。では、頑張ってくださいね。私は耶倶矢をベッドに連れて行きますので」

「あぁ、分かった。耶倶矢のことは任せた」

「では」

 

 

 

~☆~

 

 

 

第三関門 折紙

 

「……」

 

折紙がいきなり士道に襲いかかった。

 

士道はひらりと身を躱した。

 

「……」

 

折紙は再び襲いかかった。

 

士道もひらりと身を躱した。

 

「って、何なんだよ、折紙!お前酔ってないだろ!」

 

士道はツッコミを入れた。

士道たちが夕弦と別れた直後、背後から折紙が襲いかかったのが今の状況。

 

「私は、あの程度では酔わない」

「うん、知ってた。俺たちは早くこの騒動を終わらしたいから通してくれないか?」

「……仕方ない、予定外のこともあったから今回は引く時」

 

折紙がそう言うと、いとも簡単に道を明け渡す。

 

「なんかあるのか?」

 

士道たちは罠かと思いながら、警戒しつつそこを通るが、特に何もなく通ることが出来た。

 

「では、私は片づけをしてくる」

 

折紙は折紙でそう言って、階段を下りて行ってしまった。

 

 

 

~☆~

 

 

 

第四関門 千花

 

「とぉ~」

 

士道たちが三階の階段を上り終えた直後、千花が七罪に飛びつき、突然のことに七罪は回避し損ねた。

 

「うわぁぁぁ」

 

そして、押し倒された。

 

「ふさふさぁ~」

 

千花は千花で、七罪の髪を撫でていた。

 

「……なんで、士道じゃないのー」

「七罪、そのまま千花さんを抑えといてください。その間に私が切ってきますので。兄様は彼女たちのそばにいてください」

 

真那が言うだけ言うと、そのままスイッチがある方に行ってしまった。

 

「七罪、大丈夫か?」

「……ん、大丈夫に見える?」

「いや、暗くてわかんないけど……千花も酔ってる気がするな」

 

そう言いながら、抱きつかれている七罪を救出する。

 

「ありがと、士道」

 

七罪がお礼を言うと、スイッチが切り終え、真那が電気を付けた。

千花は床に横になって寝ており、三人はため息をついた。

 

「はぁ、何か疲れた」

「うん」

「ですねー」

 

(もう、皆にウイスキーボンボンとかのアルコールが少しでも入っているものは食べさせちゃだめだな)

士道はそう心に決めたのだった。




闇鍋はよくあるので、それっぽいのにしてみました。

「もっとたこ焼きに危険物入れろー」と思ったりしたけど、メンバー的に一応常識は持ってるはず・・・なので。
折紙も原作よりは変態度は下げてますし。
あと、アンコール5と同じ展開にはしたくなかった。



次回からは5章に入ります。

では、ノシ
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