デート・ア・ライブ パラレルIF   作:猫犬

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今回から前回の話を超簡単にまとめたのを書いとくことにしました。一週間前の内容をざっくりとでも思い出せるように?
まぁ、場合によってはやめるかもですけども。



2話 少女たちと悲願

「前回のデート・ア・ライブ

天宮祭が始まって士道たちのクラスはメイド喫茶をしたとか・・・前の世界でもやってたけど、好きなのかな?その後、士道と狂三は初日にデートとして天宮祭での出し物を見て回って、なんか途中で士道の霊力が暴発したわね。と言うか、体調悪いんなら休めばいいのに・・・まぁ、そんな感じでその後士道は保健室で寝たみたい。

あっ、二亜が呼んでる。たぶん、別のカットかな?てか、こんな感じでいいのかな?まぁ、いいや」

 

 

 

~~~~~

 

 

 

「んん……」

 

士道は寝返りを打つと、目を覚ました。周りはだいぶ暗くなっており、一、二時間程度寝るつもりがだいぶ寝ていた感じで、隣のベッドに腰かけて本を読んでいた狂三は、士道の声で本を閉じると声をかける。

 

「おはよう……という時間でもないですけど、体調はどうですの?」

「……あぁ、だいぶ楽になったよ。もしかしてずっといたのか?」

 

士道は自身の調子を確認すると、寝る前に比べて断然良くなっていた。そして、狂三がいたからそんな疑問を口にした。

 

「ええ、最初は士道さんの寝顔を見ながらどんな悪戯をしようか考えましたけど、体調の悪い人に対してどうかと思いやめましたわ。折紙さんたちも様子を見に来ましたが、付き添うのはわたくし一人で十分だと言って皆さんには席を外してもらっていますわ」

「そっか……じゃ、またどこか行くか?だいぶ調子は戻ったし、たぶん平気だろ」

「本当に大丈夫ですのね?わたくしとしては無理しているようなら休んでいるべきだと思いますけど」

「平気だよ。言った通り、今は身体も軽くなった感じだし」

 

士道はベッドから立ち上がると、その場で軽くジャンプして見せる。しかし、勢いあまって天井に頭をぶつけ、士道は頭を抑える。

そんな士道に狂三は近づく。

 

「士道さん、いくら元気だからって、頭打つほどジャンプしなくていいのですよ」

「いてて、いや、軽くジャンプしたつもりだったんだけどな……」

(どうやら、完全に士道さんの中の霊力が暴走しているようですわね……)

 

そんな予測を立てて、狂三は頬を掻くとどうしたものかと悩む。明らかに霊力が制御しきれておらず、こんな状態で人が多いところに行けば危険そうなので。

(さらに言えば、士道さん自身は自身の体調が霊力暴走になっていると思っているようですけど、おそらくは逆のようですし。完全に暴走すれば、どうにもならなそうですわね)

 

「まぁ、とりあえず元気なのはわかりましたが、今日は大事を取っておきましょう。それにあと数十分したら一日目は終了ですし」

 

しかし、下手なことは言わず、真実にはたどり着かせないようにする。真実を知れば、霊力暴走を止める方法を探して挙句に無茶をして、結果的に完全に暴走、それこそ空間震規模の被害が出かねないと狂三は考えてのことだった。

 

「そっか、結局あまり遊べなかったな」

「そうですわね。まぁ、明日にでも適当に歩き回ってめぼしい場所があれば入るでいいのでは?」

「そうだな。何があるかよく知らないし」

 

士道はそう言うと、狂三と共に保健室を出るのだった。

そして、クラスに戻ると、一日目は終わりになり、手短に連絡がなされると解散になった。

 

 

 

~☆~

 

 

 

士道は十香たちに連れ添われ帰っていき、狂三は用事があると言って一人別の場所に向かった。

狂三が来禅高校の屋上の扉を開けて外に出ると、そこには狂三の予想通り千花が立っていた。そして、予想とは違いもう一人いた。

 

「やっほぉ、狂三ちゃん。こんなところに何か用?」

「ええ、士道さんがらみですわ」

「そっか、流石に霊力封印していない狂三ちゃんなら士道君の状態は一目瞭然かぁ」

 

千花はため息をつくと、近くのベンチに腰を下ろし、狂三もそばのベンチに腰を下ろす。

 

「あなたもどうですの?万由里さん」

「ん、こっちで会ってないし、あっちでも会ったとは言えないのに私のこと知ってるんだ」

 

万由里は狂三に素っ気ない態度を取るが、とりあえずベンチに腰を下ろす。

 

「それで、どういうことですの?たしか士道さんの霊力を暴走させないようにしてるんではなかったのですの?」

「そう、それねぇ。私の計算だとまだ十分余裕あると思ってたんだけどぉ、士道君の体調不良のせいで一時的にキャパが小さくなっちゃったみたい」

「それは無いはず。士道の体調不良は霊力暴走のせいだから。私が見る限りはそうよ」

 

万由里は千花の発言を否定すると、千花も反論する。

 

「んと、実際はほぼ同時なんだよね。最初に体調崩したせいで、霊力が不安定になって、結果的に安定してるタイミングは体調もよくなって、不安定になると体調も悪くなるってのが現状かなぁ?あっ、これは昼に調べたこととモニタリングしてくれてた鞠亜ちゃんの見解をまとめた結果ねぇ」

「つまり、今は両方が相互に作用しているってことですか……それで解決方法はわかっていますの?」

「うん、安静にして、ちゃんと栄養を取って、睡眠をとれば治るよぉ」

「つまり、体調不良が無くなれば治るのですのね」

 

つまるところ、士道の問題は体調不良さえ治ればいいということで、狂三はそんな物かと思うのだった。

 

「ちなみに、もし完全に暴走したら<雷霆聖堂(ケルビエル)>が発動するわよ」

「平気、平気ぃ。完全に暴走なんてさせないからぁ。それに、<ラタトスク>にも介入させる気も無いからねぇ」

 

千花は万由里の忠告を聞きながらも、足をパタパタさせながらそう返すのだった。

 

 

 

~☆~

 

 

 

翌日、天宮祭二日目。

七罪と四糸乃と六喰と真那はなんだかんだで会場にやってきていた。本当は一日目から行きたかったが、二亜のアシスタントの仕事があったことで真那と七罪は行けず、四糸乃と六喰もどうせならみんなで行きたかったので二亜の手伝いに行き、今日になった。二亜はなんだかんだで夜遅くまで作業をしてなんとか終わらせたと聞いていたが、眠いから昼から行くと言ってこの場におらず、琴里も<ラタトスク>の仕事があると言ってこの場にいない。

 

「とりあえず、何処から行く?皆の行きたいところならどこでもいいから」

「七罪、行きたい場所があるなら言ってもいいのじゃ。誰も拒否しないのじゃ」

「そうですよ。みんなで楽しみに来てるんですから、七罪も遠慮しなくていいんですよ」

「私もそう思いますよ。とりあえず、皆さんのクラスを回って行きません?それで気になるところがあれば入って行けばいいですし、明日もあるんですから」

『それじゃ、レッツゴー』

 

そんな感じで話してどこに行くのか決定するのだった。

まず、美九のクラスに行くと、そこはアニマルカフェだった。店員が動物の恰好をしていて、何故か全員女子だった。

 

「これって明らかに美九が何かしてそうなんだけど」

「ですねー。なんというか好きそうですよね」

 

七罪と真那は率直な感想を漏らすと、四糸乃たちもそんな感じがしていた。教室の前にずっと立っているのもあれなので、四人は教室に入ると、手近な席に案内される。

見回すと、どうやら美九はシフトが入っていないのか見当たらなくて、何故か七罪はホッとした。なんとなくコスプレさせられそうなので。

品書きを見ると、そこには動物の形のケーキやオムライス、コーヒー、紅茶などがあったので、四人はケーキと紅茶を注文する。まだ二日目が始まったばかりで、四人ともそんなにお腹は空いていないのでこの選択だった。

数分経つと、ケーキと紅茶が運ばれて来るのだが……

 

「お客様ー、ご注文のケーキと紅茶ですよー」

「あれ?美九さんいたんですか?見渡した時に見えませんでしたけど?」

 

何故だか猫耳に猫しっぽを付けた美九が運んできたのだった。美九は各々の前にケーキを置いていく。七罪は猫、四糸乃は兎、六喰はライオン、真那は犬の形のケーキだった。真那は置かれる間に首を傾げて美九にそう聞いた。

 

「ああ、それはですね。明日の準備でちょっと席を外してただけですよー。で、ついさっき戻って来ただけですよ」

「なるほどなのじゃ。てっきり、むくたちの気配を感じてきたのかと思ったのじゃ」

「ギクッ」

『今ギクッって言ったよねー?』

 

六喰は置かれるや否や、ケーキを食べ始め、そんなことを言うと、美九は思いっきり図星だったのかそんな反応をした。すると、美九はすぐさま弁解をする。

 

「いえいえ、シフトだったのは本当ですよ……まぁ、予定より十分ぐらい早いですけどね。まぁ、私のセンサーが反応して大急ぎできたんですけど……」

 

しかし、言ってる途中で弁解にならない気がして頬を掻く美九だった。四人はやっぱりかと思うが、もう気にしたら負けなので、これ以上は追及するのを止めるのだった。

 

「ところで、だーりんは元気になりましたか?気になってるんですけど……」

「あぁ、それですけど、大事を取って今日は家で休んでいますよ。兄様のクラスは飲食系ですから問題ありそうですし。まぁ、昨日やっちゃてる時点で説得力はねーんですけど」

「むん、そんな感じなのじゃ。むくが看病しようと思ったら、寝てれば治るから、気にせず遊んで来ていいと言われたのじゃ」

「そうですかー。じゃぁ、あとでお見舞いに行かないとですね」

 

そんな感じで話しながらケーキを食べ、美九は途中で仕事に戻って行った。

 

 

 

次に千花たちの四組に行くと士道はもちろん千花も何故かいなかった。おそらくはこの時間は仕事が割り振られていなかったのだろうと判断して席に座ると、メイド服を着た折紙がやって来る。

 

「いらっしゃいませ、ご主人様。ご注文はいかがなさいましょうか?」

「あれ?いつもと雰囲気が違わない?あっ、私はオムそばで」

「接客モードなのじゃ。むくは萌え萌えオムライスなのじゃ」

「メイド服に合ってますね。……私は普通のオムライスで」

「というか、なんか変な感じがしますね。私は……燃え燃え?オムライスで。てかなんなんでしょう?燃え燃えって?」

「オムそば、ノーマル、スイート、ファイアですね。では失礼しますね、ご主人様」

「ちょっ、オムライスの略し方が不穏だったんですけど!」

 

注文を聞くと、折紙はお辞儀をして厨房に注文を伝えに行った。

オムライスの違いに四人は首を傾げ、四人でしゃべってとりあえず来るのを待っていると、注文した品を持って折紙がやって来る。

 

「オムそばご注文のご主人様は……」

「あ、私。ノーマルが四糸乃で、六喰がスイートね」

「お気遣い感謝です、ご主人様」

 

折紙は七罪の言葉を聞きササッと料理をそれぞれの前に置く。ノーマルと萌えと燃えの違いは特に見た目からはわからなかった。

オムライスの見た目の違いを見ていると、折紙は机に置いてあるケチャップを手に取り、

 

「では、オムライスをご注文のご主人様の似顔絵を描かせていただきますね」

 

そう言って、その場で描き始める。描き始めること六喰のに一分……真那のに一分……四糸乃のに一分……七罪のに一分ほどの計四分かけると、そこに描かれたモノは、

 

「あの……これって似顔絵じゃなくて肖像画なんじゃ……」

「むくなのじゃー」

「うますぎでしょ」

「なんというか……」

 

寸分たがわぬ四人の顔だった。さすが折紙といったところだが、あまりにうますぎるせいで、真那は自分を食べる感じでなんとも言えない顔をする。

そんな真那は三人もそう思うだろうと思い視線を向けると、七罪と四糸乃は若干困惑気味だが、六喰は早速食べようとスプーンを持っていた。

 

「むん?どうかしたのか?」

「あ……いえ、なんでも」

「じゃ、私は仕事あるから」

 

折紙は四人にそう言うと、別の席の客のもとに行った。真那は六喰には自分の顔が描かれている物を食べるのに抵抗は無いのかと思うが、六喰の顔を見る限りそんなことは思って無さそうだった。

 

「これはただの絵なのじゃ。だから、むくは気にしないのじゃ」

 

六喰はそう言って萌え萌えオムライスをスプーンですくう。真那も気にしてたら冷めてしまうので、気にするのを止めてオムライスを食べることにする。スプーンですくうと中も普通に赤いだけだった。

結局見た目の違いが分からないまま二人同時に口に運ぶと、

 

「甘々なのじゃー」

「う、辛ッ」

 

二人はそんな感想を言い、真那は水に手を伸ばして三分の一ほど飲むと、コップを置く。どうやら真那のはチキンライスにタバスコでも混ぜられているようで、六喰の方はどこぞの誰かが作ったような甘いピザソースが混ぜられていたようだった。

 

「ふぅ、まさかで驚きましたが、分かっていれば問題ない辛さですね」

「えっ、けっこう辛いと思うけど」

「むくのもちょっと食べてみるか?」

「あ、はい。じゃぁ、もらいますね……確かに甘いですけど、美味しいですね」

 

真那が何度か口に運ぶと、七罪がちょっとだけもらってそんな感想を言う。四糸乃も六喰から少し貰っていた。

 

 

 

士道たちのクラスを後にした四人は次に、八舞姉妹のクラスのお化け屋敷に行くと、なんというかまがまがしいオーラを外からひしひしと感じた。

七罪と四糸乃はオーラに当てられ入るのに躊躇するが真那と六喰は対して躊躇する様子も無く、むしろちょうど空いているからよかったといった感じだった。

そんな感じでずかずか進む二人に、二人も渋々ついて行く。

 

~~~

ビクビクしながらついて行く二人に、真那と六喰はどんどん進んだり、最後の四人に囲まれたところで四糸乃が限界に達して気温を下げたりしたが、前回士道たちが入ったので、これは省略。

~~~

 

「それでいいんですか!?」

「いいんじゃないの?尺の問題でしょ」

「尺の問題なら仕方ないですね」

『そうそう、尺の問題なら仕方ないよねー』

「むん?皆急にどこに向いて話しているのじゃ?」

 

お化け屋敷を出た四人はその後もいろんなところを見て回った。そうしているうちに時刻は十三時を回り、次はどうするか考える。

 

「ふむん……ならあっちに行ってみぬか?」

「そうですね。まだあっちは行ってないからいいかもですね。お二人もいいですか?」

 

六喰の提案に同意して、別の場所に行こうとすると、七罪は一瞬周囲が暗くなったかと思い足を止めて首を傾げた瞬間、全身に途方もない倦怠感と虚脱感が襲った。

 

「むん?くらっと、するのじゃ」

「六喰もですか。真那もです」

「あっ、私も……」

「うん、私もそんな感じがする。なんか力が抜けるみたいな。四人ともってことは……周りの人も……」

 

三人も同じような感覚がするようで、七罪は見回すと、その周囲にいた人たちも同様の反応をしているのだった。

 

 

 

~☆~

 

 

 

七罪たちが謎の虚脱感に襲われる直前、狂三は来禅高校の屋上に立っていた。

 

「はぁ、今日は士道さんが休みのようですし、どうやら本格的に暴走が始めるようですわね。わたくしの勝手にやらせてもらいますけど、よろしくて?」

 

狂三はそばにいる万由里に確認すると、フェンスに腰かけている万由里は呆れた顔をして溜息を吐く。

 

「どうせ、止めても勝手にやるんでしょ?好きにすれば。どうせ士道は今家なんでしょ?だったら私は関与しないしできないよ。私の仕事は士道の裁定なんだから」

「ええ、そうでしたわね。士道さんに関してはそう聞いていますわ。というかあなたなら士道さんのもとにすぐ行けるでしょうに」

「残念ながらこの世界じゃ、ちょっとむずい。それに今は危険状態だからパスも乱れてるしね」

 

万由里は肩を窄めてそう言うと、狂三は一応万由里からも同意がとれたと判断する。

 

「では始めましょうか。わたくしの悲願を」

「本当にやるんだ。あんたも随分優しいね」

「いえ、これは元からわたくしの悲願ですから」

「そっか。じゃ、私は巻き込まれたくないから、この場を離れるかな。時喰みの圏内にいたら私の存在も危なそうだしね。……一応成功を願っておくよ。叶えば私もこの役目から解放されるしね」

 

万由里はフェンスの上に立つと、狂三にそう言ってピョンと屋上から飛び降りて消えて行った。

残された狂三は万由里が本当にそう思っているのか?という疑問を持つが、頭の隅に追いやり狂三は来禅高校を中心に<時喰みの城>を展開させる。

こうして狂三の悲願を成就させる計画が始まったのだった。

 

 

 

 

 

そして、狂三のこの選択は最悪の事態を招くことになり、狂三と万由里は見落としていた。

 

「ふぅ、だいぶ調子も戻ったし、何か手伝うかな?」

 

来禅高校に入って来る客に紛れて士道がいたことを。




少女たちの部分は七罪たちのことで、悲願の部分は狂三のことですね。
そして、万由里が登場。あらすじには“ゲームの精霊“が出ない旨を書いたので・・・映画は範囲外?
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