ISのファフナー Siegfried and Brunhild   作:アルカンシェル

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15 再誕とそらと

 

 

 

 どれだけそうしていただろうか。

 いや、それほど時間は経ってないのかもしれない。

 マークザインが飛んで行ったオーロラで歪んだ空を見上げながら、箒はその声を聞いた。

 

『どうして俺達を拒むのっ!?』

 

『俺達は人と戦わない。そんなことをしたら俺達は俺達じゃなくなる』

 

 それは通信による声ではない。

 耳にではなく、頭に直接伝えられる二人の声。

 一夏の声が懐かしいはずなのに、聞いていると涙が溢れてくる。

 

『戦いたがっているのはお前達の方だっ!』

 

『うるさいっ! うるさいっ! うるさいっ! みんないなくなれっ!』

 

「行って箒」

 

 立ち尽くしていた箒にシャルロットが言葉をかける。

 

「シャルロット?」

 

「さっきの話、聞いていたでしょ? さっきのマークザインにあの時の凄みはなかった……だから助けに行かないと」

 

「それは……そうかもしれないが……」

 

 シャルロットの言うことはもっともだが、箒は尻込みしてしまう。

 

「お前はどうするんだ?」

 

 気が付けば、そんな言い訳じみたことを言っていた。

 マークニヒトと群れを分断していたからこの周辺に今はまだフェストゥムはいない。

 だが、近付いている空母から次々に新しいフェストゥムが生み出され進攻してくる。

 ここも遠くない内にまた戦場になるだろう。

 

「僕なら……大丈夫」

 

 蒼褪めた顔をしながらも、シャルロットはアサルトライフルをかざして見せる。

 強がっているのは明らかだった。

 

「お願い箒、一夏を助けて上げて……たぶん、箒にしかできないことだよ」

 

 マークザインとマークニヒト。

 この二体の戦闘に近付けば、おそらく並みのISでは近付くこともできないだろう。

 だが……

 

「箒っ!」

 

「私が行って何ができると言うんだ?」

 

 箒は握り締めた雪片弐型を見下ろした。

 『世界最強』から受け継いだ最強の刃。これならマークニヒトに届くかもしれなかったが、肝心なところで扱えなかった。

 

「今の私が行った所でお前達と同じだ。もう一夏に任せるしかないんだ」

 

「それでいいの?」

 

「一度は逃げたお前がそれを言うのかっ!?」

 

 しつこいシャルロットに思わず箒は怒鳴っていた。

 そんな箒にシャルロットは静かに言葉を重ねた。

 

「確かに、一度は逃げ出した僕が言える事じゃなかったね。箒が行けないなら僕が行くよ」

 

「なっ!? 正気かっ!」

 

 すぐに飛び立とうとしたシャルロットの肩を掴んで箒は止めた。

 触れたその肩はやはり震えていた。

 

「お前……どうして?」

 

 そんな恐怖を抱えて、何故向かっていけるのか、理解できずに箒は困惑する。

 

「たくさん考えた……たくさん迷った……それでも答えは一つしかなかった」

 

 シャルロットは恐怖で揺れる瞳でありながらも、箒を真っ直ぐに見据えて言った。

 

「僕はこの学園にいることを、選びたいんだ」

 

 そのあまりの真っ直ぐさに箒は言葉を失う。

 この戦闘が終わって戻ってきた一夏に告白すると宣言した鈴。

 そして、恐怖を飲み込んで戦うことを選んだシャルロット。

 どちらも、理由をつけては尻込みばかりしている自分が情けなく思えた。

 

「それじゃあ……行って来るね。箒はラウラたちの――」

 

「待て」

 

 肩から手を放さず、箒は再び止める。

 

「お前が行くべき戦場は向こうだ。一夏の援護は私が向かう」

 

「箒……でも……」

 

「勘違いするな。これが適材適所なだけだ」

 

 素気なく返して、箒は雪片弐型を実剣状態に戻す。

 

「……箒、死んじゃダメだよ」

 

「それはこっちのセリフだ……行くぞっ! 紅椿っ!」

 

 紅椿が飛ぶ。

 その飛翔は今までのどの軌道よりも、真っ直ぐで力強かった。

 

 

 

 

 もう自分が誰なのか分からない。

 一秒経つごとに自分の何かがなくなっていく、それでも前に、それでも――

 

『まもるんだ……おれが……みんなを……』

 

『もうやめて一夏っ! 君がいなくなるっ!』

 

 イチカとは何だろう? 分からないけど、とにかく身体を動かす。

 紫の悪魔の攻撃を剣で弾き、左手で受け止める。

 そして、幾多のぶつかり合いの末に剣が止められ、刀身を握り潰される。

 

「一夏っ!」

 

 誰かが自分と悪魔の間に割り込み、彼女が持つ剣が今自分を貫こうとした剣を受け止めた。

 

『…………だれ……?』

 

 浮かんだ疑問が聞こえたのか、髪の長い少女は顔を悲しげにしかめた。

 

 

 

 

『…………だれ……?』

 

 その思考が頭の中に流れ込んできて、箒は思わず顔をしかめた。

 だが、それも一瞬で切り替えてマークニヒトに向き直る。

 

「私はお前の味方だ」

 

 それだけで理解したのか、困惑の気配は消え、自分に向けられた疑いの気配もなくなる。

 そんな単純さ、純粋さに箒はマークザインに一夏の存在を感じる。

 そして遠目から見たマークザインの戦いから、本当に一夏は限界を超えているのだと理解する。

 二体の戦いは武人としてみれば、酷いものだった。

 どちらも単純に斬って殴って、防いで防がれて。

 そこに駆け引きはなく、圧倒的な性能でただぶつかり合うだけ。

 もっとも、その余波は凄まじいの一言に尽きる。

 

 ――さて、どうする……?

 

 今、箒の手にあるのは雪片弐型だけ。

 雨月と空裂は切替の時間を惜しんで投げ捨てたのを後悔する。

 などと考えているうちにマークニヒトが動く。

 

「お前も消えろっ!」

 

 ホーミングレーザーが放たれる。

 

「かわせ一夏っ!」

 

 咄嗟に叫びながら回避行動を取る。

 二つに分けられたレーザーの束を上下左右に動き回って、できた隙間に身体を滑り込ませて回避する。

 同じような動きで回避したマークザインは折れたルガーランスを展開して、プラズマ弾を撃つ。

 それを片腕で受け止めたマークニヒトに箒は斬りかかる。

 

「くっ!」

 

 振り下ろした雪片弐型をマークニヒトが防壁を張って防ぐ。

 その姿に思わず、箒は歯噛みする。

 

 ――零落白夜が使えれば……

 

 いくら強固でもエネルギー無効化の刃なら難なく斬り裂けただろうに、思い通りにならない武器に箒は苛立ちを感じる。

 

「弾かれ――」

 

 マークニヒトの押し返す力に耐え切れず、弾かれそうになったところに背後からマークザインが紅椿の両肩に触れる。

 同化結晶が二体を繋げると、紅椿の出力が跳ね上がる。

 

「一夏っ!?」

 

 ファフナーの頃から見ていた『増幅現象』。

 単純に武装の威力を上げるものだと思っていたが、ISそのものの性能も引き上げることができるとは予想外だった。

 

「だが、これならっ!」

 

 力任せに、箒は弾かれそうだった刃を振り抜く。

 防壁とマークニヒトの右腕を断ち切る。

 

「っ……このっ!」

 

 斬り抜けた箒を追い駆けるようにマークニヒトが八つのアンカーケーブルを放つ。

 全方位から襲い掛かってくる鋭く重い穂先に箒は身構えて、突き飛ばされた。

 

「一夏っ!?」

 

 アンカーの軌道から逸れた箒は、そこに残ったマークザインに悲鳴を上げる。

 直撃を受けたマークザインの身体は四肢を引きちぎられ、胴体や頭を潰されて墜落する。

 

「一夏っ!」

 

 咄嗟に手を伸ばすが、マークニヒトの拳に箒は殴り飛ばされた。

 

「次はお前だ……痛みは俺が全部消してやる」

 

 斬り落とした右腕が再成され、暴力に酔いしれるような操の声に箒は眦を上げる。

 

「どうしてそれを選ぶっ!? 差し出された手を振り払ってっ! お前はいったい何がしたい!?」

 

「うるさいっ! 全部お前達のせいだっ! 篠ノ之束が島を壊したから、俺達の新しい島だってお前達が焼き払ったっ!」

 

 操が咆えて憎悪を叩きつける。

 錯乱しているかのような責任転換。

 

「そんな他人がしたことを私達に、一夏に押し付けるなっ!」

 

「お前も消えろっ!」

 

「この分からず屋がっ!」

 

 最大加速で突っ込んでくるマークニヒトに、箒も最大加速で応えた。

 振り上げられる拳と刀が激突し――刀を、雪片弐型を砕いた拳はそのまま箒の首を鷲掴みにする。

 

『ねえ、空が綺麗だって思ったことある?』

 

「今更それが何だって言うんだ!? 俺はもう選ばされたんだっ! 君達を傷付けて、今更どうしろって言うんだっ!?」

 

 不意に聞こえてきた簪の声に、操が叫ぶように応える。

 

 ――そうか……そういうことだったのか……

 

 その叫びに箒はやっと気が付く。

 

「その気持ちは分かる」

 

 箒も彼と同じだった。

 周囲の環境が箒の道を勝手に決め、自身には何も選ぶことはできなかった。

 だから、箒はその中で残っていた剣道で憂さを晴らすように暴力を振るった。

 彼もまた自分と同じように道を決められ、その中で与えられた力を振り回しているに過ぎない。

 そう思うと、未だに心の奥底で燻っていた彼への憎しみが消えた。

 

「綺麗な空か……私が見たかった空はもうこの世界の何処にもない」

 

 力が抜けていき、折れた刀が紅椿の手から落ちた。

 刀が折れたことで、箒の心も折れ――

 

『緊急自動殲滅モード、起動しますか?』

 

「まだ私に戦えというのか紅椿?」

 

『緊急自動殲滅モード、起動しますか?』

 

「うぐっ……」

 

 万力で締め上げる力で首を締め上げられ、意識が遠退いていく。

 

『操縦者のバイタル、危険域に達しました。これより緊急保護モードを実行します』

 

「わ……たし……は……」

 

『緊急自動殲滅モード――』

 

『クロッシングの申請を確認。受諾しますか?』

 

 箒はただ直感の赴くままに、それを選び取る。

 

「私はまだここにいるっ!」

 

『許可を確認……オートパイロット機能プロセス中止、クロッシング実行』

 

「来いっ!」

 

 虚空に手を差し出して箒は叫ぶ。

 そこに同化結晶が溢れ出し、一本の刀、捨てたはずの『雨月』が現れる。

 そのまま、箒は力強く『雨月』を握り締め、自分を締め上げるマークニヒトの腕に突き立てる。

 そして最大出力で刀身から撃ち出されたレーザーがマークニヒトの腕を砕いた。

 首に残った手と今ので半壊した『雨月』を箒は投げ捨て、もう一度叫ぶ。

 

「来いっ!」

 

 同じようにして現れたのは『空裂』。

 撃ち出された八基のアンカーケーブルを斬撃のエネルギー刃で全て薙ぎ払う。

 

「もう消えてくれっ!」

 

 操が叫び、ホーミングレーザーが撃ち放たれる。

 追尾性を持つレーザーは目標に突然消えられて虚空に彷徨い、紅椿はマークニヒトの背後に現れる。

 

「っ!?」

 

 咄嗟に振り回した拳と『空裂』がぶつかり合って両方が砕け散る。

 

「まだだっ!」

 

 無手のまま箒はマークニヒトの懐に入り込み、腕部の展開装甲をエネルギーの刃にしてマークニヒトの両肩に突き刺す。

 そのまま、パーツを本体から切り離し、一緒に解除した肩部の展開装甲を逆手に持って、挟むように横から胴体に突き立てる。

 そして最後に脚部の展開装甲を刃にして、その胸に突き立て、蹴り飛ばす。

 

「来いっ!」

 

 三度の呼声に、半ばから折れた刀が箒の手の中に現れる。

 刀は瞬く間に同化結晶に覆い尽くされ砕け散り、元の姿に修復された雪片弐型を箒は握り締め、さらに同化結晶が刀と箒を繋ぐ。

 

「貴様は邪魔だっ! マークニヒトッ!」

 

 胸部と太腿のパーツが開き、中の加速器が起動し、単一仕様能力を増幅させる。

 雪片弐型が変形し、実剣の刀身が折りたたまれ、二股に開く。

 そこに一際白く輝く光の刃が現れる。

 『零落白夜』の発動。

 それは雪片弐型だけに留まらず、マークニヒトに突き刺さった展開装甲の紅い刃も白い刃へとその色彩を変える。

 

「これで終わりだっ!」

 

 箒が振り下ろした光刃が一閃。

 マークニヒトの無尽蔵のシールドエネルギーをゼロにした。

 

「…………やったぞ……一夏……」

 

 同時に紅椿のエネルギーも尽き果て、精も根も尽き果てた箒は生身で空に投げ出された。

 

 

 

 

「お姉ちゃん……」

 

「簪ちゃん」

 

 役目が終わったのか、マークデスティニーに床に降ろされた簪は足元をふらつかせる。

 咄嗟に楯無は簪の抱き寄せる。

 

「っ……」

 

 眼鏡に映る数字に覚悟はしていたが、抱き寄せた簪の身体はISスーツ程度の重さしか感じなかった。

 『0.021』

 それが簪に残った命の量だった。

 

「馬鹿……こんなになるまで無茶をして……」

 

「ごめんね。お姉ちゃん……でも、辿り着けたよ」

 

「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!」

 

 遣り遂げた。もう思い残すことはないと言わんばかりの簪に鈴が声を上げる。

 

「あんたっ! ザインと同じ存在なんでしょっ!? だったら簪のことを助けてよ! ねえっ!」

 

 マークデスティニーに鈴は詰め寄るが、それは鈴の懇願に何も答えない。

 

「何とか言いなさいよ!」

 

「やめて鈴……

 私がまだここにいれるのは、その子がミールとの接触で同化の肩代わりをしてくれたおかげだから……

 これ以上の負担はその子が消えちゃう」

 

 簪の言葉に鈴は掴みかかろうとした手を行き場をなくして引っ込ませる。

 

「あ……」

 

 簪の身体から光が溢れ出した。

 それに伴い、簪の体は消滅を始めた。

 消えていく身体を見下ろして、安心させるように簪は笑顔を浮かべ――ようとして失敗した。

 

「あ……あれ……おかしいな……私……こうなることは分かっていたはずなのに」

 

 ぎこちない笑顔を浮かべる簪は自分の顔をに触れて、それに気付いてしまった。

 

「覚悟……できていたはずなんだよ……なのになんで……」

 

 震えた手に、頬を伝って流れる涙。

 

「怖い……」

 

 大好きな姉を心配させないように隠していた本音が零れ落ちる。

 

「怖いよ」

 

「簪……」

 

「更識さん」

 

 身体を消滅させながら、泣きじゃくる簪に鈴と真耶は何もできずに立ち尽くす。

 

「私……消えたくない……もっと……生きたい……ここにいたいっ!」

 

「簪ちゃん……ごめんね……ごめんね、何もできないお姉ちゃんで……」

 

 泣き出した簪を楯無はただ抱き締めることしかできなかった。

 

 

 

 

「ぐう……」

 

 展開した壁を支えるように両腕を突き出したラウラは呻く。

 

「まだだ……私はまだここにいるっ!」

 

 しかし、どれだけ意気込んでも現実は無情だった。

 船との質量差に当然ラウラは押し込まれていく。

 その負荷に交換した修繕されたシュヴァルツェア・レーゲンはさっそく悲鳴を上げる。

 

「もってくれシュヴァルツェア・レーゲン……あと少し、あと少しで一夏がきっと――」

 

 信じる。

 全てを削って彼が戦うというなら、自分も同じことをしてみせる。

 

 ――だが、やはりそうだな……

 

 いなくなると分かっていても、最後まで戦うと決めた。

 軍人なのだから死ぬ覚悟だってとっくの昔に出来ている。

 シャルロットにも軍人は命を惜しまないものだと言った。だが、いざその時が来ると。

 

「やっぱり死ぬのは怖いな、シャルロット……」

 

 AIC発生器を備えた副腕のアームが過負荷によってひしゃげ、壁が揺らいで――

 

「呼んだラウラ?」

 

 ひしゃげたアームを小さなファフナーが支え、逆側のアームももう一機のファフナーに支えられる。

 そして、ラウラの背中をシャルロットが支えた。

 

「シャルロット!? お前なんでっ!?」

 

 予想外の人物の登場にラウラは驚く。

 

「何でこんなところにいる。すぐに逃げろ、ここは――」

 

「逃げられるわけないよ」

 

「一度は逃げ出した僕だけど……やっぱり僕はここにいたいんだ」

 

 あの夏の日からずっと何かに怯えた目をしていたシャルロットは、それを抱えたまま強い言葉で言い切った。

 

「だが……くっ……」

 

 船の圧力が強まり、壁そのものが揺らぎ始める。

 

「このままでは……死ぬのは私一人で――」

 

「わたくしのことを忘れていますわよ」

 

「セシリア!?」

 

 どこからともなく現れたセシリアは華麗なターンを決めてラウラの背後に急停止して、その手を彼女の肩に触れさせる。

 同化結晶が現れ、セシリアの『増幅現象』がAICの壁を強化する。

 

「セシリア、お前まで」

 

「みんなで支え合って全員で生き残る、そう作戦の前に言ったのはラウラさんですわよ。そしてその気持ちはみんな同じですわよ」

 

「なっ……」

 

 見れば戦っていたはずの打鉄やラファールまでも空母に取り付いていた。

 

「お前達っ! 何をしているまだ敵はいるんだぞ!?」

 

「何かアメリカの人たちの方に集中してあたしたちは眼中になくなったみたいだよ」

 

「実際、私達がいるとむしろナターシャ様の邪魔になっちゃうみたいだし」

 

「っていうか、ラウラ一人にいい格好させないよ」

 

「私達だってこの学園を守るんだから、そのためにここにいるんだよ」

 

 それぞれの言葉の中に恐怖があるのを感じる。

 だが、それでも彼女達はここに駆け付けた。

 そこにはかつてラウラが嘲ったISをファッションだと勘違いしている意識の低い者など一人もいなかった。

 

「お前達は……馬鹿者だ……」

 

「一番乗りしたラウラにだけは言われたくないね」

 

「まったくですわ」

 

 ラウラの呟きに、シャルロットとセシリアが軽口を返す。

 そんな心強い、支えてくれる仲間の存在にラウラは自然と笑みを浮かべてしまう。

 ドイツ軍の黒ウサギ部隊ではなかった空気がそこにある。

 一度底辺に落ちたラウラを『出来損ない』の烙印を押して、嘲笑し侮蔑した部隊員たち。

 千冬のおかげで力を取り戻し、隊長の地位を得ることまでできたが、彼女達との関係が良くなったわけではない。

 嘲笑した者とされた者。

 上辺だけを取り繕った上下関係に、今のような温かさを感じたことは一度もなかった。

 

「今更だが気分がいいものだな……仲間に背中を預けて戦えるということは……」

 

 多少の数が増えたところで、焼け石に水。

 だが、それでも船の圧力は軽くなる。

 それに何よりもこの痛みと恐怖に耐えるだけの価値がその戦いにあると感じさせてくれた。

 

 

 

 

「あ……」

 

 マークニヒトがエネルギー喪失により強制解除される。

 高い空の上に突然生身をさらすことになったが、来主操の身体は元々はフェストゥムのもの。

 自由落下もせずに、操はその場に呆けてたたずむ。

 

「俺は……」

 

 思わず両手を見下ろす。

 先程まで、頭にもやがかかって憎むことしか考えられなかった思考に空白が生まれ、今まで気付かなかった目の前の蒼と白の光景に目を奪われる。

 

「綺麗な空……」

 

 操が望んだ光景はそこにあった。

 だが、待ち望んだ光景はどこか寂しく、空しかった。

 不意にその景色が歪む。

 

「何……これ……?」

 

 目に浮かぶ水滴に操は困惑する。

 

『それは涙だ、来主操』

 

 目の前に織斑千冬の幻が現れて、操の疑問に答える。

 

『お前が今まで感じていた痛みは、数多の中での一部でしかない』

 

 そして別の声が聞こえてくる。

 

「私……消えたくない……もっと……生きたい……ここにいたいっ!」

 

『それがいなくなることへの恐怖だ』

 

「簪ちゃん……ごめんね……ごめんね、何もできないお姉ちゃんで……」

 

『それが失うことへの悲しみだ』

 

「今更だが気分がいいものだな……仲間に背中を預けて戦えるということは……」

 

『それが戦うことの苦しみだ』

 

 そして――

 

『空が綺麗だとお前は言っていたな……それは生きている喜びだ』

 

「そんなこと……俺に言われても……」

 

『ミールに本当に伝えられるのは一夏でも、更識妹でもない。お前だ、来主操……お前だけがミールに伝えることができる』

 

「でも……ミールは俺の声なんて聞かない」

 

『言わないとダメなんだ。口先だけじゃなくて、心の底からお前の気持ちをちゃんと言ってくれないと誰もお前のことを分かってやれないんだ』

 

「一夏っ!?」

 

 声の主を探しても、そこには操以外誰もいない。

 いつの間に、千冬の幻さえもいなくなっていた。

 

「あ……」

 

 一人残された空は寒く、寂しさに胸が痛くなった。

 

「ミール……」

 

 操は己の腕で自分を抱き締め、心の底から声を、自分の意志を叫んだ。

 

「俺はもう……戦いたくないっ!」

 

 

 

 

 

 空の上で何かが弾けた。

 その衝撃に雲が吹き散らされ、そして今まで学園を覆っていた歪んだオーロラが晴れる。

 戦場にいたフェストゥムたちの攻撃の手は唐突に止まり、その全てが一様に空を仰ぐ。

 相対していたIS乗りたちもそれに釣られて、戦う手を止めて空を見上げた。

 

「綺麗……」

 

 そこに広がる澄み渡った蒼穹の空に誰かが呟いた。

 

 

 

 

「もう……箒ちゃんってば無茶が過ぎるよ」

 

 空から落ちてきた箒を静かにキャッチして束は文句を呟く。

 しかし、その口元は嬉しそうな笑みを浮かべていた。

 

「ふふふ……まさか、箒ちゃんがマークニヒトに勝っちゃうなんて束さんも予想外だよ」

 

 機体をいくら破壊しても、エネルギーをいくら消費させても、いつまでも戦い続けることができる怪物。

 未来では束も散々手を焼かされた。

 それもあって、箒には伝えていなかったがマークニヒトを破壊する手段を紅椿に載せていた。

 だが、箒はそれを使うことなく、束が予想もしなかった方法で勝った。

 

「紅椿には他のIS以上に対同化処理を張っていたんだよ。なのに……」

 

 突貫作業で間に合わせた他の機体の対同化処理を一とするならば、紅椿の対同化処理は五の強度で完璧に仕上げたはずだった。

 だから、例えマークニヒトが直接触れたとしても簡単には同化されることはなかった。

 ましてや、クロッシング・ネットワークの側からだったとしても、クロエの防壁によって不可能なはずだった。

 しかし不可能を可能にして、紅椿はマークザインとクロッシングして彼の力を一時的に借りてみせた。

 

「これが愛なのかな?」

 

 理解できない現象だったのに、気分が悪くなるどころか嬉しい気持ちになる。

 

「さてと……」

 

 一通り、気絶している箒の寝顔を堪能した束は上にいる少年を見上げた。

 少年は今頃になって箒のことを思い出したのか、慌てて降りてくる。

 

「やーやーはろはろ。束さんだよ」

 

「っ!?」

 

 自分のところまで降りてきた少年に声をかけると、露骨に警戒心を強めて少年はマークニヒトを再装着していた。

 

「おおっ!? この短時間でもうそこまでのエネルギーが回復したんだ。流石最強のファフナー、ザルヴァートルモデル」

 

 束の賞賛に少年は答えない。

 代わりにすぐに襲い掛かると言わんばかりの殺気が叩きつけられる。

 束はそんな殺気にやれやれと肩をすくめ、気付かない振りをして極めて友好的に接する。

 

「ねーねー君の名前は?」

 

「…………来主操」

 

「じゃあみーくんだね。よし、束さん覚えた」

 

「島を壊した張本人が何の用?」

 

「それはね……お……?」

 

 何から話そうかと、考えたところで束はそれに気付いた。

 

「おや……未確認のIS……どうしてあんなところに?」

 

 それまでステルスモードでいたのか、最も警戒の薄かった海の反対、陸地側にその姿が現れる。

 

「全身装甲型が流行ってるのかな?」

 

 その機体は束も見たことがない。

 強いて当てはめるなら、マークデスティニーが最も近いが、その機体のコアは男用ではなく束が作り出したものだった。

 

「あいつはっ!」

 

 今更何をするつもりなのか、束は特に動きもせずに正体不明なISを興味なさげに眺めていたが、操が声を上げた。

 

「あれ知ってるのみーくん?」

 

 尋ねてみるが、操は束の質問を無視して飛び出していた。

 その慌て振りに束は首を傾げて、改めてその機体を観察する。

 マークデスティニーと比べて二周りは大きい重厚な手足。

 最大の特徴はその武装だろうか。

 ISには珍しい実盾。それもかなり巨大な造りのもの。

 そして、肩に担いだ大型のバズーカ。こちらは別に珍しくもない――

 

「って、まさか――!?」

 

 余裕でいた束がそれを見て初めて顔色を変えた。

 正体不明のISから撃ち出されたバズーカの榴弾。

 ハイパーセンサーが識別して教えてきたそれは『核弾頭』だった。

 

 

 

 

 

「ボレアリオスミールの沈静化を確認……篠ノ之束の排除は失敗した模様……よって、交戦規定αを実行します」

 

 

 

 

 戦闘が終わったと気が抜けていた者たちの大半はそれに気付かない。

 むしろ、それを撃たれたことで、一度は大人しくなったフェストゥムが再び動き出したことに目を奪われていた。

 空母は自分を守るようにその船体を紅い同化結晶で覆い尽くす。

 

「何ですのっ!? 何が起きていますの!?」

 

「まずいよ。まだ中には簪たちがいるのに」

 

「っ……すまん、セシリア、シャルロットッ!」

 

 ラウラはワイヤーブレイドを薙ぎ払って、二人を突き飛ばす。

 

「っ!? ラウラッ!」

 

 一人、その場に残ったラウラは同化結晶に飲み込まれた。

 そして、それは空母の中でも同じだった。

 

「何なのよこれっ!?」

 

 ミールが突然、発光したかと思うと周辺が一斉に同化結晶に覆い尽くされる。

 鈴が慌ててその場に浮き上がるが、そんなことは関係ないといわんばかりに鈴の身体は同化結晶に飲み込まれる。

 

「簪ちゃんっ!」

 

 逃げ場のない状況に楯無はかすかにまだ存在がそこにある簪を抱き締めながら、同じように同化結晶に飲み込まれた。

 

「みんなを消すなっ! ミールッ!!」

 

 操の叫び声に、ようやく空から降ってくる弾頭にIS勢が気が付くが、もう遅かった。

 撃ち出された榴弾は臨界に達した光を放ち、その暴威を解放――

 その瞬間、マークニヒトの中から抜け出るようにフェストゥム現れ、光を放つ榴弾から空母を守るように受け止めた。

 美しかった金の体皮は瞬く間に黒く焼き爛れる。

 とてもではないが防ぎ切れない。

 そう判断して、マークニヒトが動く――よりも早く巨大フェストゥムが彼の上に覆い被さった。

 そして、それは巨大フェストゥムだけではなかった。

 戦場にいた全てのフェストゥムが彼を中心に集まり、そして身を使って榴弾を埋め尽くしていき――

 爆発の衝撃がフェストゥムの身体越しに大気を震わせる。

 だが、そこに本来なら伴うはずの熱波はなく、衝撃も遥かに小さく抑え込まれていた。

 

 

 

 

 空母を覆い尽くした同化結晶が一斉に砕け散る。

 

「かはっ!?」

 

「ラウラッ!」

 

「ラウラさんっ!」

 

 消滅を覚悟していたラウラは突然戻って来た身体の感覚に息を喘ぐ。

 

 

 

 

 楯無は見た。

 砕け散る結晶の雨の中、光の粒が舞い降りて簪の身体に吸い込まれるように消えていくのを。

 そして、抱き締めていた簪の身体に確かな感触が戻ってきたのを全身で感じた。

 

「お姉ちゃん……苦しいよ」

 

 そんな妹の声を無視して、楯無はその腕を放すことはしなかった。

 

 

 

 

「ふんふん……放射能汚染の兆候はなしか。ちーちゃんたちも無事だし……お? これはおじさんの救難信号か、しぶといなぁ」

 

「…………う……」

 

 うっすらと開いた目に映ったのは良く知る姉の顔だった。

 その構図に箒は懐かしいものを感じる。

 

「あ、起きた箒ちゃん? グッモーニング!」

 

「お姉ちゃん?」

 

 箒の口から漏れた言葉に束の動きが固まり、次の瞬間興奮して空中投影されていたキーボードを叩いていた手を止める。

 

「ほ、箒ちゃんがまたお姉ちゃんって言ってくれたっ!?」

 

「言ってません。姉さん、戦闘はどうなったんですか?」

 

 気を失う直前のことを思い出しながら箒は周囲を見回す。

 眼下には半壊した酷い有様のIS学園。

 しかし、その周囲にはフェストゥムの姿はなく、中央タワーの近くに浮遊していた空母だけが存在している。

 空母は箒が見ている中で、ゆっくりと反転すると、動き出す。

 そして、空母はそのまま、空気の中に溶ける様にその姿を消していく。

 

「姉さん、今のは?」

 

「ただの光学迷彩だね。技術的には外から来る光を反射させているから偽装鏡面って言った方が正しいのかな?」

 

「……このまま行かせて良いんですか?」

 

 戦闘は終わったのだろう。

 周囲の状況と、数日振りに見た蒼穹の空に箒は何となくそう感じた。

 

「うーん……いいんじゃないかな? それとも箒ちゃんはまだ戦いたい?」

 

「……いや、私は……」

 

 わだかまりが全て消えたわけではないが、彼らを憎む気持ちはもうない。

 答えあぐねて視線を彷徨わせたところで、箒はそれを見つけた。

 

「マークザイン」

 

 砂浜にクレーターを作り、その中心に倒れて動かない白亜の機体。

 それを見た瞬間、空母の存在など忘れて箒は動いていた。

 

「ちょ、箒ちゃん危ないよ」

 

 ゆっくりと下降している力場から身を投げ出し、砂浜に転がるように着地する。

 身体にまとわり付く砂に目もくれず、箒は砂に足を取られながらマークザインに駆け寄った。

 

「ああ……」

 

 箒がそこに辿り着くと、もはや残骸としか言えないマークザインが横たわっていた。

 そして、その姿に光が灯ると、ひび割れたガントレットだけがそこに残され、操縦者の姿はどこにもいなかった。

 

「一夏……一夏……」

 

 膝を着き、拾ったガントレットを胸に抱き締め、箒は蹲る。

 

「う……うう……」

 

 すすり泣く箒はそれ以上耐え切れず声を上げて――

 突然の風が箒の身体を叩いた。

 

「くっ……」

 

 巻き上げられる砂に腕で目を庇いながら見たのは『紫』の機体、マークニヒトだった。

 マークニヒトは箒の目の前に来ると、その機体を光にして格納する。

 思わず、箒は砂浜に降り立つ彼の姿から目を逸らした。

 

「やあ……」

 

 空気を読まずに、来主操の声が投げかけれた。

 

「…………お前か……」

 

 顔を伏せ、箒は硬い言葉を返していた。

 その視界に影が差す。

 

「最後に君に教えて欲しいことがあって、ちょっとだけ時間をもらったんだ」

 

「……何を聞きたい?」

 

「君の名前は?」

 

 そういえば、彼と直接面を合わせたのは初めてだったと思い出す。

 

「篠ノ之箒だ……今はお前と話をしている余裕はない……一人にしてくれ」

 

 そう突き放すように言ったが、影はそこから動かず、操もそれ以上何も言わなかった。

 

「聞こえなかったのか? 私は今、お前の顔を見たら何をするか――」

 

「途絶えた」

 

「っ!?」

 

 俯いたまま怒鳴った箒は、彼から発せられた短い言葉に息を飲んだ。

 

「あいつが新しく生まれた時、俺達と一緒に空が見たい……それがあいつの最後の思考だ」

 

「…………あ……」

 

 箒はゆっくりと顔を上げる。

 太陽の逆光になったその顔はよく見えない。

 

「あいつは俺の存在をずっと掴み続けてくれた……

 そして最後は俺の身代わりになって、地平線の向こうから俺という存在を引き上げてくれた」

 

 少し動けば影になった顔を確認することは簡単なはずなのに、箒はその場に固まって何もできない。

 ただ、呆然としたまま思ったことが言葉になる。

 

「お前……なのか……?」

 

「随分……待たせてたな、箒」

 

「っ……」

 

 名前を呼ばれて、箒はもう一度息を飲んだ。

 

「千冬姉に……また遅刻だって、怒られるかな?」

 

「あ……当たり前だ。どれだけ……どれだけ私達が心配したと思っている?」

 

 涙が溢れてくる。

 それは先程流そうとした涙とは全く別物で、それでも同じように箒の意志に関係なく次から次へと溢れ出す。

 

「どれだけ私達が……私が……」

 

 声を震わせて、恐る恐る躊躇うように差し出した手が、彼に取られる。

 そして、手を引かれ箒は立ち上がって、その顔をまじかに見つめる。

 その顔は箒が想像した通りの少年の顔だった

 

「お帰り……一夏」

 

 迎える言葉に彼、一夏は笑みを浮かべて答えた。

 

「ただいま、箒」

 

 

 

 

 






 第二部、マドカ編を含めれば第三部、完。
 ここまでお付き合いいただき誠にありがとうございました。

 『一夏が帰って来るのを待つ』なエンドにしようかとも思いましたが、ファフナーの焼き直しのように一夏帰還エンドにさせていただきました。
 登場人物たちもギリギリまで追い込んでおきながら、結局は誰もいなくならない、大団円。
 ファフナーファンには物足りない、肩透かしを感じさせたかもしれませんが、こういう形になりました。


 一応簡単にキャラの今後をまとめ。

 織斑一夏
 来主操のおかげで地平線の向こうから無事に帰還。ケイ素系男子となる。

 更識簪
 自分の存在を使い切るも、ボレアリオスミールに命の欠片をもらうことで世界に居続ける。エメリーや弓子さんの状態。

 凰鈴音
 帰還命令を無視して代表候補生を降ろされるはずだった。
 しかし、作戦が無事に成功したことで中国政府は手の平を返して、鈴が戦闘に参加したのは政府の指示だと主張する。
 怪我の治療中で本人が知らない所でそういうことになってしまい、結局は代表候補生のままでいることになった。
 また、一夏に告白する件については、彼が記憶を取り戻したことを喜びタイミングを逸してしまったこと、偽者とはいえ千冬にボロ負けしてしまったことで保留にしてしまう。

 ラウラ・ボーデヴィヒ
 末期症状ギリギリにまで追い込まれるが、周りの手助けがあったために治療可能な状態で帰還する。
 なお、ゴウバインヘルメットを気に入り、その所有権で簪ともめることになる。

 織斑千冬
 無事に救助され、同化された後遺症もない。
 操がもらした島の存在を束を締め上げて聞き出して、最大級の折檻を行う。ちなみにそれには箒も便乗している。
 また、ゴウバインヘルメットをどうやって闇に葬るか計画中。

 マークデスティニー
 操縦者はまだ誕生しておらず胎児の状態。


 溝口恭介
 言うまでもなし。作中で束さんがしぶといと言っていたおじさん。



 以下、続編などの草案候補。

 プラン1(短編)

 激動の夏休みが終わり、束の働きによって急速に修復されていくIS学園は無事に二学期を迎えることができた。
 その二学期の最初の行事、学園祭で天災がこんなことを言い出した。

「私もちーちゃんと一緒に何か出し物したい」

 その言葉をきっかけに千冬の穏やかだった日常は一変した。
 果たして、千冬は天災の魔の手から逃げることができるのか。

「さあ、ちーちゃん! 一緒にシャイニー☆」



 プラン2
 帰還した一夏は千冬に必要以上に過保護に扱われる日々を過ごす。
 そんな中で転機が訪れる。
 突然現れた彼は一夏にこんなことを言い出した。

「俺達の島に来て、死にそうになっている俺達のミールを救って欲しい」

 亡国機業の襲撃、アザゼル型との戦い、その果てに一夏は――



 プラン3
 白騎士事件。
 その事件は表向きには死傷者は皆無とされたが、それはISのイメージを保つ政略だった。
 白騎士事件の裏で家族を失った少年は変わっていく女尊男卑の世界の中でISに対する憎しみを隠しながら生きていた。
 そんなある日、少年は浜辺に打ち上げられた見慣れないISを拾う。
 女にしか扱えないはずのISは男である少年に何故か反応する。
 そして、少年は復讐を始まった。
 少年の名前は飛鳥真。



 以上の話を未だに思いつきの段階で考えています。
 あとは以前の活動報告で上げた、『機動武闘伝インフィニット・ストラトス』か、ISとは関係ない別作品の構想が二つほどあります。


 何を次回作にするかまったく決めておりませんが、その時にはまたよろしくお願いします。
 ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。



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