誠に私事でしみません。
そして、皆さまが読んでくださるおかげで、毎日コツコツ頑張れています!
ありがとうございます!
今回は予定していた抜けていた市ノ瀬の試合を、今回の話のような形で、入れることができました。
それでは短いですが、本編をお楽しみください!
今行われているのは、午後の部別ブロックの、市ノ瀬対本島の選手との試合。
みさきは決勝にすすめ、残すは別ブロックから勝ち上がって来た選手との試合を終えれば、いよいよ明日香との決勝試合。
それに勝てば、俺との本線決勝試合。
こうして考えると、俺だけ先に決勝に行ったのは、みさきや明日香、そのほかの選手にも申し訳にない気がする。
「あ! 莉佳ちゃんが同点に追いつきましたよ!」
「このまま順調にいけば、次当たるのは市ノ瀬ちゃんか~」
試合を見上げている俺の後ろでは、同じ試合を真剣に見ている二人。
当然真白も観ている。
「市ノ瀬か。なんだか去年の夏の大会を思い出すな」
「んー。その言い方、私に言ってる?」
俺はみさきの方を振り向いて、意味ありげに言った。
去年の夏、市ノ瀬との試合で、やりずらいと言って、前半はちょっと雰囲気に流されかけたみさきだ。
「大丈夫だって。あの試合の後言ったでしょ? 市ノ瀬ちゃんもあんな顔できるんだって。だから大丈夫、本気で行くから!」
「ええ? なんの話ですか? 私も知りたいです!」
俺とみさきに、明日香や真白の、二人の知らない会話に、明日香は興味深々だった。
「内緒~」
「ええー!」
そうして会話が試合の会話から、そっちの会話に流れていった。
そう話しているうちに、市ノ瀬はさらに一ポイント、得意のブイタッチで入れる。
これでリードした、後は逃げ切るか、順調にスピードで押し切るか。
この試合はお互いにスピ―ダ―だから、この後の展開はそんなところだろう。
「そういえばみさき、さっき各務先生と、なに話してたんだ?」
みさきは試合のあと、各務先生と話していた。
何かアドバイスでも貰ったんだろうか。
「ああ、あれね。あれはセコンドのことについて話してたの。私はやっぱりプレイヤー一筋でいいでーすって」
「じゃあもう俺のセコンドはしないわけか」
「そうだね~。もう晶也のセコンドはやらないね。・・・寂しい?」
「別に」
「ちょっと傷つくな~」
そういうと、みさきはムスッとした表情で、俺を見る。
「いつでも会えるからいいってことだ」
「そ、そそそう言うのは、軽々しく言わないでほしいな~!」
満更でもない様子で、みさきは否定した。
「みさきのそういう反応は可愛いな」
「うーあー!!」
限界を超えたみさきは、唸るような声をあげ、俺の背中をポカポカと。可愛らしくたたいてくる。
そんな俺とみさきを、ほかのみんなは、微笑ましく見ている。
「こんなみんなのいる前で、そういうのは本当にどうかと思うな! うん!」
みさきは一人でテンパっている。
「本当のことなんだから、仕方ないだろ?」
「うー、逆らえない自分がいる・・・・・・」
「あ、莉佳ちゃんの試合、終わったみたいですよ!」
俺がみさきをからかっていると、明日香が試合の終了を教えてくれる。
それで俺とみさきも、気になる結果を見た。
「・・・・・・やっぱり市ノ瀬が勝ったか。次は市ノ瀬とだぞ?」
「楽しみだにゃ~。強くなった市ノ瀬ちゃん」
みさきは軽く伸びをして、次に準備運動をして、そのやる気をアピールしている。
「今回は相手選手が連続で試合するから、五分の休憩があるみたいだな。その間に作戦を練ろう」
「うん!」
この五分で俺とみさきは、市ノ瀬の試合の一部始終を見ていたのもあり、じっくりと作戦を練った。
『―――時間になりました。試合に出場する選手は、スタートラインへ向かってください』
きっちり五分後に、アナウンスが入る、みさきはスタートラインへ向かう準備をする。
「全力で当たってこい! みさき!」
「うん! 行ってくる! ・・・飛ぶにゃん!」
俺が試合前に一言言うと、みさきはグラシュを起動させて、スタートラインへ向かった。
「鳶沢さん。よろしくお願いします!」
「あたしも、よろしくね、市ノ瀬ちゃん。最初から手加減なしでいくからね」
「もちろんです!」
みさきがそう宣言すると、地上の俺からは声しか聞こえないが、返ってきた市ノ瀬の声は、とても元気のよく、少し喜びも混じっている感じだ。
「セット!」
―――ホーンを合図に、二人は勢いよく飛び出す。
市ノ瀬は一直線にブイに。
みさきは一目散にショートカットでセカンドラインへ移動する。
「行きます!」
まずは先にブイタッチで得点を入れた市ノ瀬が、その反動を利用して、みさきに向かっていく。
そしてそこからシザーズでみさきを誘う。
「へえ。市ノ瀬ちゃんのシザーズ、前に見たときより切れがある」
『相手を褒めてる場合じゃないだろ。しっかり対応しろよ?』
「言われなくてもわかってるー」
市ノ瀬はすぐ目の目だ。
「・・・・・・」
みさきはジッと止まって。
「そこです!」
「っ! こっち!」
二人の距離はぎりぎり。
一瞬左に行こうとしていた市ノ瀬を、みさきは釣られずに腕を伸ばして弾く。
「キャっ!」
それにより飛ばされ、背中ががら空きになる。
そしてみさきが、その隙を逃すわけがない。
得意になったメンブレンを使った飛行技で、背中に周り、確実に一点を取った。
「もう一回行くよ!」
そこから、いつもの調子でもう一度背中をタッチし、みさきは二点目を取る。
「っ! なら!」
そう言ってみさきに向かっていく市ノ瀬。
みさきにドッグファイトを仕掛けるようだ。
去年の試合で、スピーダーなのに、しっかりとみさきとドッグファイトができていた。
そしえ今年も、自分からしてくるわけだから、何もないとはいえない。
「まだまだ行くよ!」
向かってきた市ノ瀬を、みさきははたくようにタッチし、頭上へ飛ばしてしまう。
そしてみさきは、飛ばされて、バランスを持ち直しそうな市ノ瀬にもう一度タッチし、バランスを崩そうとしたが・・・。
「・・・っ。させません!!」
「うえ?!」
みさきが下から、市ノ瀬の足に触れようとしたところで、つま先に触れてしまい、相手を加速させてしまった。
『みさき! それじゃ相手を有利にしちゃうだろ!』
「わかってるって! あれ~、おかしいなあ。確かに行けるって思ってたのに」
『っ! 追うんだみさき! 市ノ瀬の狙いはドッグファイトじゃない!』
「え!?」
俺とみさきは、てっきりドッグファイトを挑むもんだと思っていたが・・・。
狙いはみさきのミス狙い?
みさきは市ノ瀬に加速を与えてしまい、市ノ瀬は悠遊にブイをタッチし、二対二で、みさきと並ぶ。
『サードラインへショートカット!』
「うん」
みさきもなんだか謎な様子で、ショートカットした。
みなさん、お体にはお気を付けください。
ではまた次回の小説でお会いしましょう。