この爆裂娘に親友を!   作:刃こぼれした日本刀

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 お久しぶりです。世界がパンデミックになり、勤務環境が変わり、モチベーションが下がり、筆が進まず気づけば4年も経っていました。
 この素晴らしい世界に爆炎がアニメ化し、4月からこのすばが帰ってくるということで、私もこっそり帰ってきました。
 待っていてくれた人がまだいるかは分かりませんが、またこつこつと投稿していきたいと思います。目指せ月1投稿。


このもどかしい感情に正答を!

■■■めぐみん視点■■■

 

 ーー3時間目。国語の時間。

 

「いいか諸君。我々紅魔族にとって、文法や言葉というものはとても重要なものだ。何故だか分かるか? ……めぐみん!?」

 

「魔法を制御するためには、素早い詠唱、正しい発音が大切だからです」

 

 この程度のこと、紅魔族随一の天才たる私にかかれば朝飯前……。

 

「5点だな。ではゆんゆん! クラスで2番目に成績が高い、族長の娘であるお前なら、きちんと説明できるはずだ」

 

「っ! ……そんなバカな!」

 

 この私が5点……。5点なんて、……ルーちゃんの前回のテストと同じ点数じゃないですか。お揃いは少しうれしいけど、さすがにちょっとこれは。

 精神的に打ちのめされた私は、一瞬ふらつきながらもなんとか席に着く。そんな私の様子を見て、ルーちゃんは首を傾げていた。

 

「はいっ、先生! 古に封印された魔法の中には、古い文字が使われています。禁呪といった類いの魔法の解読には、それらの知識が必要不可欠だからです」

 

「ダメだな、それではせいぜい30点だ。基本が全くなっていない! もっと禁呪とか、封印されたとか! それ以外にも大切なことがあるだろう!」

 

「や、やったわ! めぐみんに成績で勝った……? え、30点!? 今、私30点って言われた」

 

 ゆんゆんが悲しそうな顔で席に座る。すると担任が、お前らにはガッカリだとでも言いたげな顔をして、深々と息を吐く。

 

「はあ……。これが、本当にクラスの成績上位者なのか。……お前らにはガッカリだよ」

 

 コノ担任、本当に声に出したぞ。それが教育者のやることか。

 私の不満も先生には届かない。そんな中、腹立たしい担任は3人目の生徒を指名した。

 

「ルミカ! 紅魔族にとって、国語力が重要な理由を答えられるな? さっきめぐみんの答えを聞いて、首を傾げてただろ」

 

 「だって、ゆんゆんならまだしも、めぐみんが分からないとか予想外だったし」

 

 クラスデ最も成績の悪いはずのルーちゃんは、無意識にゆんゆんと私の心にダメージを与えつつ、可愛らしく首を傾げて言った。

 

「爆炎の炎使いとか暗黒なる闇魔導士みたいな、おかしな通り名を防ぐためです。昔、知り合いのお姉さんに爆炎の炎使いという通り名を付けてしまったことを、私は今でも深く後悔しています」

 

 この子……そんなおかしな通り名付けちゃったんだ、しかも知り合いに。

 

「そして、戦闘前の口上を素晴らしい物にし、場の空気を盛り上げるため! 何より、セリフを言った方がカッコイイから!」

 

「100点だ! 後で褒美にスキルアップポーションをやろう」

 

 ……負けた、紅魔族随一の天才である私が、……ルーちゃんに成績で負けた。

 こ、このままでは! 私の姉としてのプライドガ。むぅ。

 

「よくやった、本当によくやったなルミカ。文句なしの100点だ、いつもろくに勉強しないお前が、正答を言えるなんて、今俺は猛烈に感激している。やはり、落ちこぼれそうな生徒であっても、諦めずに根気強く教えるという、俺の教育者としての信念に間違いはなかった! ……もう俺も年かな、目から魔力が止まらない。……ぐす、うおおおん! 覚えにくい、呼びにくい、扱いにくい、あのルシフェリオン・ミッドナイト・カタストロフィが成長して、うおおおおん!」

 

 どうやら担任は自分で指名したけれど、ルーちゃんが答えられるとは微塵も信じていなかったらしい。幼馴染の成績が原因で、成人男性が大泣きしているんだけど。

 ……っていうか、生徒を落ちこぼれ扱いするのは、教師として間違っていると思う。

 

「よかったじゃないルミカ、先生もうれし涙を流すくらい喜んでくれてる。お、落ち着いてルミカっ! 褒めてるから、先生はあんたのことを褒めてくれてるから!」

 

「邪魔しないでゆんゆん、そいつ殴れない! 私は今から落ちこぼれだって、落ちこぼれなりのプライドがあるというのを、先生に教育してやるんだから! 何より私の名前は今関係ないでしょうが!」

 

 イラっとする担任の態度に敵意をむき出しにしたルーちゃんを、ゆんゆんが必死で羽交い絞めする中、担任はカッコイイ教育者という自分に酔いしれているようで、もみ合う女子2人を無視して黒板にチョークを走らせる。

 

「そう、我々紅魔族にとって通り名はとても大切なものだ。通り名とは己の生きざまであり、紅魔族として誇れるものでなければならない! もちろん俺にもこの里随一の通り名がある。そして、学校を卒業するころにはお前たちも通り名を考えなくてはならない。人とは違う、自分だけのカッコイイ通り名をな! 喜べお前たち、次の体育の時間では俺が見本を見せてやる」

 

 そうして担任は、次の体育の準備をするために足早に教室を出て行った。

 ……通り名か。不名誉なものばかりだけど、卒業する前から複数の通り名があるルーちゃんって、実はすごいんじゃ?

 

「先生、これはルシフェリオン・ミッドナイト・カタストロフィに対して喧嘩を売ってるんだよね。私をバカにするだけに飽き足らず、ろくな通り名のないルミカちゃんの前で通り名自慢なんて、……次の体育で目にもの見せてやる!」

 

「ダメよルミカ、あんたはいつもそう! 何も後先考えずに感情のまま行動するから、紅魔族随一の天災なんて通り名が付いちゃうのよ。少しは反省したら?」

 

「胸はあるけど友達はいない、たゆんたゆんゆんは黙ってて!」

 

「ひ、ひどい! 今日という今日は絶対に赦さないんだから!」

 

 お互いにコンプレックスを指摘されたルーちゃんとゆんゆんが取っ組み合いの喧嘩を始めてしまった。

 

「喧嘩はやめなさい最下位プリン姫(ワーストプリンセス)!」

 

「落ち着くのよたゆんたゆんゆん! あなたの発育は誇るべきもの、恥じることなど何もない!」

 

「誰か、この中でおやつのプリンを隠し持ってる人はいないの? 暴走するルミカ(暴食の悪魔)を封印するには、もうプリンに頼るしか方法がないのよ!」

 

「頑張れ! 頑張れロンリーウルフゆんゆん!」

 

 そんな中慌てふためく周囲のクラスメイトたちは、2人を落ち着かせようと懸命に呼びかけているが、よりにもよって不名誉な通り名ばかり口にする。そのため、ルーちゃんとゆんゆんの額には青筋がどんどん増えていく。

 

 ……不憫だ、私の幼馴染たちに対する周囲の反応が悲しすぎる。

 

「めぐみん、何ぼさっとしているんだい? まともにあの2人を止められるのは、めぐみんだけなんだから。このままだとぶち切れたルミカが通り名を口にした相手に襲い掛かって、大乱闘になる」

 

「あるえ、安心してください。絶対卒業までには、私が2人のためにカッコイイ通り名を考えてあげますから」

 

「……長期的な打開策じゃなくて、可能なら今すぐ喧嘩を止めてほしいんだけど」

 

「大切な友達を、可愛そうな子なんかにはさせません。この娘たちは私が責任をもって素敵な通り名の似合う、立派な紅魔族に育ててみせます! まったく、ルーちゃんもゆんゆんも私がいないとだめなんですから。……まずはルーちゃんに女の子としてのおしとやかさを、いえ先にゆんゆんの対人関係をなんとか……幸せ家族計画……」

 

「……大切な友達って今の言葉、ゆんゆんに言ってあげればちょろいから全部丸く収まると思う。母性に目覚めた表情しているところ悪いんだけど、お願いだからめぐみん! 妄想の世界から帰ってきて! 幸せ家族計画じゃないから!」

 

 この日、クラス内での幼馴染2人の悲しい立ち位置が明らかとなり。私が世話のかかる幼馴染への母性に目覚めた一方。

 

「このクラス、私以外全員おかしいだろおおお!」

 

 普段は大声など出さないあるえが突っ込みポジションに覚醒したのだった。

 

 

 学校前に作られた草を焼き払っただけの広場。そこではやる気に満ち溢れた表情の担任が、雨呼びの護符を焚き上げ、空には暗雲が広がっていた。

 

「わざわざこの授業のためだけに高価な護符を焚くなんて、……でも、こういう演出は嫌いじゃない。さあ、見せてもらおうか先生! あなたの名乗る紅魔族随一の通り名とやらを!」

 

 不敵に笑い、腕を組むルーちゃん。とりあえず怒りは静まったらしい。

 

「ねえルミカ、どうしてあんたって子はいつもそうなの? 私の付けられた不名誉な通り名についての話は、まだ終わってないんだけど」

 

 プリプリと怒るゆんゆんがルーちゃんにからむのを止めなければ。無自覚に外道な行動をする幼馴染のことだ、放置していたらまたゆんゆんを泣かせかねない。

 

 まったく、本当に世話が焼ける。

 

「まあまあゆんゆん。今は授業に集中しましょう。せっかくの高価な雨呼びの護符を使っての演出、しっかり見ないともったいないですよ。……あの護符、我が家の食費で計算すると何ヶ月分になることか」

 

「そ、そうよね。今は授業に集中しなきゃ……明日のお弁当は今日よりたくさん作ってきてあげよう」

 

 何故だろう。うまくはぐらかせたけど、どうしてゆんゆんが私を同情的な目で見ているのか。変わり者の幼馴染のことは、よく理解できない。

 

「よし! ではこれより、体育改め戦闘訓練を開始する!」

 

「……戦闘訓練、先生に今までの借りを返すチャンス。よし、殺るか」

 

 授業の始まりを担任が告げた途端、ルーちゃんは酷薄な笑みを浮かべた。

 

「ダメだから。いい子だからルミカは私かめぐみんとおとなしくしてようか」

 

「安心してあるえちゃん、……プロは証拠を残さない」

 

「ねえめぐみん、冗談だよね?」

 

 紅魔族随一の天災少女の発言に、冷や汗を垂らしながらあるえが私に聞く。

 

「ルーちゃんはやる時はやる子ですから、残念ですが本気です。ようこそあるえ、歓迎します。今日からあなたもルーちゃんを見守る集い、通称お姉ちゃんサイドの仲間です」

 

 私は大きく両手を広げ、新たな被害者(仲間)に笑いかけた。

 

 するとあるえは全力で首を振りつつ。

 

「戦闘訓練だから、偶然攻撃が先生に当たっても、それは不慮の事故だし……あっ、返してあるえちゃん!」

 

 ルーちゃんが握りしめていた(凶器)を奪い取り投げ捨てた。けだるそうにしているが、このスタイル抜群のクラスメイトはなんやかんやで面倒見がいい。

 

「さすがに石は危ないからダメだよ、せめて素手にしなさい」

 

 あるえ……素手ならいいんだ。

 

「ゆんゆん! 紅魔族の戦闘において、最も大切なのは何か分かるか!」

 

「戦闘で大切なこと……大切なこと……」

 

 答えに悩むゆんゆんは、ちらりとルーちゃんを見てから。

 

「れ、冷静さです! 魔法使いたる者、何事にも動じない、冷静さが大切だと思います!」

 

「ゆんゆんったら、こっちを必死に見たりして……もしかして私に惚れた? ごめん、私が老若男女が認める超絶美少女なせいで、幼馴染を無意識に誘惑して本当にごめん」

 

 ゆんゆんから視線を向けられたルーちゃんは、相変わらずおかしな思考をしているらしく、少しは冷静になってほしいというクラスの委員長の願いは全く本人に伝わっていなかった。

 

「5点! 次、めぐみん!」

 

「破壊力です。全てを打ち砕く圧倒的なパワー! 力こそが最も大切だと思います!」

 

 力こそが正義、つまり爆裂魔法を極める私こそが最強ということだ。

 

「めぐみんの言う通り、確かに力は必要だ。だが違う! それではたったの50点だ!」

 

 バカな!? どうして私が50点なんだろう。

 破壊力以外で残りの半分とか、いったい全体他に何が必要だと……。

 ガッカリした気分で肩を落とす私の手を、そっとゆんゆんが握ってきた。ゆ、ゆんゆん!

 

 無言で悲しみを分かち合う私たちを見て、

 

「ぺっ」

 

 お前らに期待した俺がバカだったとでも言わんばかりに、担任が地面に唾を吐く。

 

「あっ! つ、ついにやりやがりましたわよ! ……あるえちゃん、いくら教師でもあれはやっちゃダメだと思うのは私だけかな? 朝から色々ストレス感じまくりなルミカ様は、もう理性を抑えるのが限界なんだけど」

 

 抗議するルーちゃんを無視し、憎たらしい担任はあるえを指名した。

 

「あるえー! お前ならば分かるだろう! その左目を覆いし眼帯が似合うお前ならば、戦闘において最も大切な物が何なのかを!」

 

 やれやれと肩をすくめるあるえ。

 

「あるえちゃん、カッコイイ眼帯を褒められたのが嬉しいのは分かるけど、油断しないで! やつは上げて落とすタイプの鬼畜教師なんだから、むぐ!」

 

 あるえは無言で懐から取り出したパンをルーちゃんの口にむりやりねじ込むと、何事もなかったかのように前に出た。

 まさかルーちゃんの相手が面倒になって、物理的に黙らせるとは……今後はあるえを怒らせないようにしよう。

 

「格好良さです」

 

「満点だ! さすがだあるえ、お前にも後ほどスキルアップポーションをやろう。紅魔族の戦闘は、華がなくては始まらないのだとお前たちに実際に見せてやる。さあ刮目せよ、……『コール・オブ・サンダーストーム』!」

 

 担任が魔法を唱えると、空を隠すほど広がった雨雲から紫電が迸り、魔法の影響か不自然な風が吹き荒れ始める。

 生徒たちが吹き付ける強風に髪を押さえる中、担任は用意していた杖を空に高々と掲げた。 

 

「我が名はぷっちん。アークウィザードにして、上級魔法を操る者……」

 

 担任が名乗りを上げると杖の先目がけ雷が落ちる。

 そして担任がマントをひるがえすと、それをなびかせるように風が吹いた。

 

「紅魔族随一の担任教師にして、やがて校長の椅子に座る者……!」

 

 担任の声と共に、巨大な落雷が発生した。その稲光を背にしてマントをひるがえす担任の姿に。

 

「「「カ、カッコイイ!」」」

 

 私たちが一斉に歓声を上げる中、ふと視線を向けると幼馴染たちが顔を両手で覆い、小さく身を震わせていた。

 普段の態度からは想像できないようなカッコイイ担任の姿に、顔を見られなくなったのかと見ていると、ゆんゆんがつぶやく。

 

「は、恥ずかしい……!」

 どうやらゆんゆんは噂に聞く中2病というやつらしい。担任の格好良さが理解できないなんて、人生を損してると思う。

 

「……ふぅ、パンが喉に詰まるところだった。カッコよかったけど、私が窒息死して最後に見る景色が先生の晴れ姿とか、ちょっと死んでも死にきれない」

 

 よかった。万が一、いや億が一にも担任のカッコイイ姿にルーちゃんが惚れたりなんかしたら、どうしようかと思った。

 

 ……どうしようかと、……あれ?

 

 まだ少し苦しそうにしているルーちゃんの背中をさすってあげながら、少し考えてみる。どうして私は、この子が誰かに恋をしたらと想像して、もやもやしてしまったんだろう。うーん……。

 

 しばらく名乗りの余韻に浸っていた担任が指示を出す。

 

「俺の手本を見てイメージはできたか? 今から2人組みを作ってお互いにカッコイイ名乗りを上げてポーズの研究をしてもらう! 魔法を操り、強敵と戦う瞬間などを想像しろ! 思い浮かべるのは成りたい自分、最高にカッコイイ未来のお前たちだ!」

 

 担任の指示を聞いた途端、ゆんゆんがチラチラとこちらを見てくる。

 

 ……やれやれ、この子ときたら。どうせ誘える相手が私かルーちゃんしかいないくせに。

 

 先ほど喧嘩したばかりだから、ルーちゃんには声をかけにくい。私を誘いたくてもライバルを名乗ってしまったから、自分から組みたいと言い出せない。

 

 …イラッとした。

 

 私とルーちゃんで組んで、仲良し親友空間を見せつけてやろうか。荒療治になるけど、そろそろゆんゆんのぼっちをなんとかしないと手遅れになる気がする。いや、すでに手遅れかもしれない。

 

 人間の友達ができないことに耐えかねたゆんゆんが、魔族なら友達になれるかもしれないと魔王軍に入り、結局友達はできなかったが実力はあるので魔王軍幹部まで出世し、最終的に私の前に立ちはだかるかも……私がそんな恐ろしい未来予想図を想像していると。

 

「先生、私の中に眠る暴食の獣が……生贄を求めて、くっ! これ以上は自力でやつが暴れるのを抑えきれない! このままじゃ、また私はこの手を血に染めてしまう。だから先生、今日の体育は休ませてください。世界の平和と、愛すべきクラスメイトたちを守るために」

 

 シリアスな顔で、お腹を苦しそうに抑えるルーちゃん。

 

「まさか、世界に破壊と禍を齎すと伝わる例のあれが、お前の中に! 分かった、ルミカが保健室で休むことを許可する」

 

「ありがとう先生、この破壊衝動を抑え込めたら、すぐにまたこの戦場に帰ってくるから!」

 

 ルーちゃんは担任から許可をもらうと、そそくさと校舎の中に消えて行った。

 

 ……なるほど。さっきプリンを食べて、あるえにパンを食べさせられたから、さてはお腹を壊したな? でも、たくさん食べられてうらやましい。

 

「……あっ!」

 

 走り去るルーちゃんの背中を、名残惜しそうにゆんゆんが見つめていた。彼女はライバル視している私ではなく、ルーちゃんと組もうとしたようだ。

 

 ふーんーー

 

「先生、私も体育を休ませてもらっていいですか?」

 

 別に、これは体育で疲れるのが嫌なだけで。せっかくゆんゆんからもらったカロリーを消費したくないだけで。

 ルーちゃんがいないと誰とも組めそうにないゆんゆんが余って担任とペアになることとは関係ない、……ないったらない。

 

「だめだな。めぐみんはいつも体育を休んで、一度もまともに受けたことがないだろうが。今日こそはしっかりと授業を」

 

「だめです先生。めぐみんはルミカに封じられた例のあれの邪気に当てられて、具合が悪いんです。きっと、あの惨劇の夜の後遺症がまだ……めぐみんの中に眠る力が、ルミカのあれと共鳴しているんだ」

 

 あるえが私に『素直じゃないんだから』と溜息を吐いてから、担任に向かって挙手した。

 

「そういえば、めぐみんはルミカと幼馴染だったな。俺もあの夜に負った古傷が時々疼いてくる。よし、保健室に行くことを許可する」

 

 今日はどんな言い訳をしようかと考えていたら、あるえが私の味方をしてくれたおかげで、あっさり体育を休めることになった。

 

 その時に惨劇の夜について、オーバーリアクションで熱弁するあるえの巨乳が……イラッとした。

 

「ふんっ、……あるえ、命拾いしましたね」

 

 次こそは、どちらが上か今度の体育で決着を付けてやる。

 

 内心を見透かされたことと発育に対する嫉妬で、気付いたらいかにもな捨て台詞が出てしまった。

 

「どうしてめぐみんは庇ってもらったのに、あるえにそんな態度なの! もしかして、惨劇の夜のせい!? 惨劇の夜に何かあったの!」

 

 律儀にゆんゆんがツッコんでくるけれど、私は無言で校庭を立ち去った。

 

 仕方ない、だって私も惨劇の夜が何かなんて全く分からないのだから。

 

 保健室に入ると。

 

「待っていたわめぐみんさん、どうやらあなたの中に封印されたあれが、制御仕切れないんでしょ。これから再封印の儀式をします……もう2度と、あの惨劇の夜は繰り返させない」

 

 保健の先生は封印の力が施された伝説の市販栄養剤を手渡すと、ベッドの上に寝転がった私に丁寧に布団をかけてくれた。

 

 ……本当に何があったんだ惨劇の夜とやらに。これが今の学校の流行なのかもしれない。

 

 ――爆裂魔法はネタ魔法。

 

 先ほど担任から言われた言葉が耳から離れない。昼寝して忘れよう。

 

「せ、先生! カッコイイ演出はもう十分なので、この豪雨を止めてください!」

 

「……空が、泣いている。全員、俺にかまわず校舎に避難しろ! なあに、心配せずとも、この程度の雨を収めることなどたやすいこと……いや、今日の空は手強いらしい、少し時間が必要か」

 

「先生~っ! カッコ付けて誤魔化すのは無理だと思います!」

 

「誰か、急いでめぐみんを呼んできて! ルミカが年頃の娘がしちゃいけないような表情で校舎から出てきたんですけど!」

 

「ふっふっふ! ショータイムの始まりだよ! 先生、私怨によりお命ちょうだいいたします」

 

「待てルミカ! 今俺は魔力の制御に集中していて動けな、ーー待て、話せば分かる!」

 

 校庭からのそんな叫び声を聞きながら目を閉じる。……ルーちゃんは、いったい何をしているんだろう。

 

 ちなみに、私が起きたら同じベッドに入り込んでいたルーちゃんの顔が間近にあってびっくりしたのは別の話である。

 

 ……本当に、何をやってるんだろうこの子!

 

 

■■■■ルミカ視点■■■■

 

 私がお手洗いから戻ると、先生の過剰な演出によって校庭がどしゃぶりになっていた。

 

 これはいい機会だと思って、ルンルン気分で先生を襲撃しようとすると、クラスのみんなに取り囲まれ、あっという間に校舎内に引きずり込まれた。

 

「みんながくっつくから、私も濡れちゃったじゃん。まったく、困った子たちなんだから」

 

 やれやれと私がため息をもらすと。

 

「いや、困った子はルミカの方だから。魔力で雨を制御するために集中している先生を、背後から襲撃するなんて」

 

 私はただ先生をちょっとゆかいな髪形にしてあげようと思っただけなのに、あるえちゃんがじとっとした目でこちらを見つめてくる。

 

 それに対して周りの女子たちもうんうんと頷いた。

 

「ふっ、私は校長先生が大事に育てていたチューリップが流されてしまったからその敵うちを」

 

「……じー」

 

 周囲からの視線が痛い。まるで私が頭のおかしい子みたいな空気だ。

 

「……ムカッとしたから……」

 

「……ん? どうしたんだいルミカ」

 

 教室の雰囲気に耐え切れず、ポツリと呟いた私の言葉を聞き返すあるえちゃん。

 

 周囲のクラスメイトたちも興味津々で聞き耳を立てているようだ。むー、仕方ないな。

 

 本当は言いたくないんだけど。

 

「……先生が私の大切な友達のめぐみんとゆんゆんの回答に、地面に向かって唾を吐いたのが死ぬほどムカッとして赦せなかったんだもん! 文句ある!?」

 

 クラスメイトから向けられる生暖かい視線で顔がほてる。……恥ずかしい。

 

「……いつもこれくらい素直ならカワイイのに」

 

「めぐみんが世話を焼きたくなる気持が、今ならちょっと分かるかも」

 

「だめだよふにふら! 百合ってのは離れた位置から生暖かく眺めて楽しむものなの! 私たちは素直になれない幼馴染たちの尊い関係を、同性のクラスメイトという恵まれた立ち位置から観察できることを喜びましょう。ああ女神エリス様、このような幸運を与えていただき本当にありがとうございます!」

 

 あれ? 今1人ちょっとやばい発言してる子いなかった!?

 

「そっかそっか。なんやかんやでルミカはいい子だね。よしよし」

 

「にゃ、……やめ、くすぐったいからいきなりくっつくなし!」

 私の肩に顎を乗せて、後ろから抱きついてきたあるえちゃんの吐息が耳に当たってくすぐったい。私のことをペットや小動物みたいに思ってるのかもしれない。

 

「……ごめん、めぐみんと違って私なんかにくっつかれたら嫌だったよね」

 今にも泣きそうな声音で、あるえちゃんの私を抱きしめる力が弱くなる。

 

 しまった、密着されたからこそ分かる発育の良さに嫉妬して、ついあるえちゃんにそっけない態度をしてしまった。

 

「……ちょっと驚いただけで、嫌じゃないよ。あるえちゃんも、私の大事な友達だし」

 

「嘘だ! 私は騙されないんだから!」

 

「嘘じゃないし!」

 

 何で!? 恥ずかしさを我慢して正直な気持をきちんと伝えたのに、即座に否定されてちょっぴり泣きそうなんだけど!

 

 むー、あるえちゃんの考えてることが全然分からない。助けてめぐみん!

 

「嘘つかないで! めぐみんに密着された時、ルミカはもっと嬉しそうにしてたもの。あと、今助けてめぐみんって考えたでしょ! 私だって、ルミカのことが、ウギギギ」

 

 心が読まれた!

 

 あるえちゃんが歯ぎしりしながら私をぎゅっとしてきて少し苦しい。

 

 怒ってるの? 、私が今日含めて普段から迷惑をかけまくったせいで、あるえちゃんは怒りの暴走状態なの?

 

「大変だよみんな! 我がクラスの貴重な常識人のあるえちゃんが壊れちゃった。今こそ普段は見せない協調性を見せるときだよ! 力を合わせて皆であるえちゃんを正気に……あれ?」

 

 人は1人では生きていけないのです。

 

 ここには生まれつき知力が高い 紅魔族が集まっている。そんな頼もしいクラスメイトたちと協力すれば、解決できないことなんてない!

 

 ……ないはずだった。

 

「めぐみんやルミカの対応にあるえも疲れてたのね、可愛そうに」

 

「ちょっとルミカ! あるえがおかしくなったのはあんたのせいなんだから、自分でなんとかしなさいよ!」

 

「あるえ×ルミカ、あるミカ? いや、やはりルミカ×めぐみん、ルミめぐ……」

 

 私が期待してた反応となんか違うんだけど!

 

 落ち着け、落ち着くのよルシフェリオン・ミッドナイト・カタストロフィ。

 

 教室にめぐみんがいなくても、あるえちゃんの態度がおかしくても、クラスのみんなが頼れなくても。私にはまだ、頼れるもう1人の幼馴染がいるのだから。

 

「非常事態なの、助けてゆんゆん! 今の私にはゆんゆんしかいない、あなただけが頼みの……ゆ、ゆんゆん?」

 

 私が心の底から族長の娘に助けを求めると。

 

「えへへ、……友達、大切な友達。私はルミカにとって大切な友達、えへへへへ」

 

 私の助けを求める声を聞いたゆんゆんが、危ないキノコでも食べたのかと言いたくなるような恍惚とした表情をしていた。

 

 ……見なかったことにしよう。うん、絶対そうしよう。

 

「今度はゆんゆん、……ルミカが、また私以外の女のことを考えてる! むむむ!」

 

 あるえちゃんの声がさらに冷たくなり、私を抱きしめる力がまた少し強くなった。

 

「……安心してあるえちゃん。私の幼馴染はめぐみんだけだし、大切な友達はあるえちゃんしかいない! 私の知っていた頼りになる友達だったゆんゆんは、もういないんだ」

 

「そ、そんなヒドイじゃないルミカ! 私は今日を『ルミカが友達だって言ってくれた記念日』として、毎年祝おうと思ったのに! 毎年この日はルミカと2人きりで1日中ボードゲームをして、夜は夜景を見ながらおいしい店で食事。デザートのプリンは食べさせ合って、食事が終わったら最後は家にお泊りするの。そしてお風呂で洗いっこしたり、2人で1つの布団に入って寝るまでおしゃべりしようと思ってたのに!」

 

「1日中ボードゲームするくらいなら定期的に遊んであげるから誘ってよ! ていうか、それは友達との記念日を通り越してカップルのデートだよ……いや、重いんだけど……!」

 

 どうしよう、まさかゆんゆんがこんなになるほどぼっちをこじらせていたなんて。

 

 ゆんゆんのことはしばらく忘れようと思ってたのに、びっくりしてつい反応してしまった。

 

「……やっぱり、またゆんゆんのことばかり見て! 私のことももっと見てくれてもいいじゃないか……」

 

「私だってあるえちゃんの方を見て話したいよ、でも後ろから抱き着かれたままだとあるえちゃんのきれいな顔が見えないんだけど。……ねえ、どうして今もっとぎゅってしたの?」

 

「……ルミカのバカ! ……どうしてこの子は時々恥ずかしいことをさらっと言うのか」

 

 何故あるえちゃんがさらに後ろからぎゅっと密着を強めてくるのかが分からない。

 

 もしかして、鯖折り?

 

「ずるいずるい! あるえばっかりルミカとくっ付いてずるい、じゃなかった! クラスの風紀が乱れちゃうから、あるえはルミカから離れて! ルミカは私の友達でもあるんだし、友達としても委員長としても、ルミカのそういうところは反省してもらいたいし。ここは3日くらいツイスターゲームでもして親睦を深めながら、正しい友情とは何かを考えましょう」

 

 女の子だけでツイスターゲームして楽しいのかな? ゆんゆんの友情感とゲームの趣味は少しおかしいと思う。

 

「……こうなったら、誰にでもそういう態度をしているとどうなるか、教えてあげる」

 

 ……!

 

「お、落落ち着いてあるえちゃん! ぞくぞくするから耳元で囁かないで! きゃっ、ちょっとどこ触ろうとしてるの?」

 

 あるえちゃんの吐息が耳に当たってくすぐったい。

 

 覚悟を決めたような真剣な声音で謎の宣言をすると、あるえちゃんは抱きしめていた両手を何故か私の胸部の方にゆっくりと伸ばし始めた。

 

「え、 嘘でしょ!?」

 

「ちょ、ちょっと!」

 

「それはさすがにまずいんじゃ……!」

 

 クラスメイトたちも私の後ろにいるあるえちゃんの様子を見て、焦ったような表情をしていた。

 

 やっぱり私、このままだと大変なことになるのでは?

 

「……ハアハア、今から少しルミカにすごいことをするけど、ルミカが悪いんだからね……!」

 

 嘘! 背後の大人っぽい女子の息が何故か荒いんだけど!

 

 ……なんか両手がワキワキしてて怖いんだけど。

 

「……!!」

 

 あるえちゃんの手が脇や胸に触れようとした瞬間、私は彼女の抱擁から抜け出し、前方へと全力疾走して、ゆんゆんの背中に隠れるように飛び込んだ。

 

「だ、だめだよあるえちゃん! よく分からないけど、そういうのはだめ!」

 

「……ルミカは、私のことが嫌いだから離れるのかい? 私よりもゆんゆんの方が大切なんだ? ……ふーん」

 

 あるえちゃんが不満そうな顔でこっちを見てくる。

 

「……ふ、ふふっ! つまりルミカは、あるえよりも私を選んだってことだよね! あるえからは逃げて私の方に来たってことは、ルミカは私になら何をされてもかまわないってことでしょ?」

 

 何故かゆんゆんも愛が重い恋人みたいなこと言い出した!

 

「ルミカは私のことが好きなんだよね? ……私も可愛いルミカのことが大好きだから」

 

 顔を俯かせ、興奮で肩を震わせながらあるえちゃんが私に接近してくる。

 

「わ、私の方がルミカと付き合いが長いんだから! ルミカのことは私が一番よく知ってるもん! す、好きよルミカ!」

 

 2人からの言葉に顔が熱くなる。

 

 何これ、何なのこの状況!?

 

 もしかして、私は恋愛的な意味で彼女たちに好かれてるの?

 

「……つかまえた、これでもうルミカは私のものだから」

 

「あ、あのあの、あるえちゃん! あわわわ!」

 

 混乱している間に後ろに回り込まれていたらしい。あるえちゃんに両肩を掴まれ、心拍数がどんどん激しくなる。

 

「わ、私だって、恥ずかしいけど……ルミカに、キ、キスして、自分の大切なものだって印を付けちゃうんだから!」

 

 私に背を向けていたゆんゆんがこちらに振り返り、顔を赤くして私の頬に両手を当てて、ゆっくりと顔を近づけてきた。

 

「わ、私のために争わないで! いや違う、いや状況的には合ってる? えっと、私も2人のことは好きだけど! 嫌とかでは全くないんだけど、段階を飛ばしすぎっていうか……」

 

 どうしようどうしよう!

 

 こ、心の準備をさせてください。こういう時、小説のヒロインや主人公は何をしてたんだっけ?

 

「「ーーールミカ」」

 

 前後に立つ2人から同時に名前を呼ばれて、私は思わず目を瞑った。

 

 もうあるえちゃんとゆんゆんの間に挟まれて身動き取れないし。

 

 こ、告白してきた子を付き飛ばして逃げるなんて最低なことできないし。

 

 もうキスでもハグでも何でもかかってこい!

 

「「このトラブルメーカー!! ちょっとは反省しなさい!!」」

 

 決死の覚悟をしていた私に向けて、2人からの予想外の言葉が聞こえた。

 

「ほえ? いひゃい! 痛いからほっぺた引っ張らないで! あははは、くすぐったい! くすぐったいってば!」

 

 頭に疑問符を浮かべていた私の頬とわき腹を、突然痛みとくすぐったさが駆け巡った。

 

 ……ど、どういうこと?

 

 目を開けると、涙目になったゆんゆんが私の頬をつねって引っ張りまわしていた。

 

「こしょこしょこしょ、……ふふ、引っかかったかいルミカ? 悪い子にはお仕置きが必要だからね、皆で一芝居打ったのさ」

 

 背後から抱きしめるようにして、あるえちゃんがくすくすと笑いながら私のわき腹をくすぐっていた。

 

「……あるえちゃん、もしかして顔を俯かせて肩を小刻みに震わせてたのって……」

 

 恐る恐るあるえちゃんに質問すると、予想していた通りの返事をされた。

 

「ルミカの勘違いした反応が面白くて、頑張って笑いを耐えてたよ……ああ、もうこの子はそういう純粋なところが可愛いなとも思ったけど」

 

 ……恥ずかしい。羞恥心で顔が赤くなって、頭の中がほわほわしてきた。

 

「……みんなも私を騙そうとして、あんなリアクションを?」

 

 私が周囲を見回せば。

 

「ドッキリ大成功!」

 

「最後のルミカ、完全に恋する乙女みたいな顔になってたよ? ぷぷぷ」

 

「どうかしらルミカ、ちょっとは振り回される側の気持が理解できた?」

 

 ぷるぷると震える私の姿を、クラスのみんながニヤニヤと見ていた。

 

 騙された! 完全に周りの雰囲気に騙された!

 

「……ゆんゆんが可愛そうな友達との遊びやデートを妄想していたのも、涙目で顔を赤くしているのも、私を騙すための恋する乙女顔の演技だったんだね!」

 

「……それが、ゆんゆんは最初にルミカから友達って呼ばれた時点で舞い上がっちゃってて。台本内容を忘れたのかほぼアドリブで話してたから、……最後のキスシーンを恥ずかしがっていた時以外は、割と本心だったのかもしれない」

 

「嘘でしょ! そこは嘘だと言ってよあるえちゃん! マジなの、その目は口ほどに物を言う感じの反応は……残念ながらマジそうだね」

 

 まさか、ゆんゆんの友情がこんなに重かったなんて。合コンでも何でもいいからゆんゆんに友達を増やさないと、私がゆんゆんの感情の重さでつぶれてしまう。

 

「騙したな! よくも私の純情な乙女心を弄んだな! ぐす、……ひどいよみんな! あるえちゃんの演技派女優! 美少女天災役者! すくすく発育健康優良児! うわーんめぐみーん!」

 

 本当はオタンコナスとかバカとか悪口を言おうとしたが、あるえちゃんの方が成績が上なので言えなかった。

 

「ゆんゆんのことは、優しい子だって信じてたのに! 裏切者! 私とめぐみんと3人で幼馴染なのに、1人だけ成長するとか裏切ったな! たゆんたゆんゆん、これで勝ったと思うなよ!」

 

 私はそんな格好悪い捨て台詞を叫びながら、半泣きで教室を飛び出した。

 

 もう私、しばらくめぐみん以外の人が信じられないかも。

 

 羞恥心や乙女心がめちゃくちゃになった私は、今最も安心できる幼馴染の顔が恋しくなって保健室へ駆け込んだ。

 

「あら、ルミカさん? 廊下を走っ来るなんて、何があったの?」

 

 心配そうにして来る保健の先生を、恋の病なんですの一言で納得させた私はめぐみんの寝ているベッドへ潜り込んだ。

 

 めぐみんに抱きつくとなんだか落ち着く。人肌の暖かさやめぐみんの心臓の音を聞いていたら、安心して眠くなってきた。

 

 うう、もう昼休みまでふて寝しようっと。

 




解説
・ルミカ
いろいろとやらかすクラスのトラブルメーカー。今回はなんやかんやでクラスメイトたちにやり返されて半泣きで保健室に逃走した。
ゆんゆんに友情が重いとか思っているが、ルミカの友達に対する感情はかなり重い。その場の雰囲気に流されやすいタイプなので、あるえやゆんゆんがその気なら百合ハーレムルートに突入していた。

・あるえ
演技派紅魔族。3時間目の授業までにルミカの行動に振り回されたので、告白ドッキリをしかけてルミカの乙女心を振り回した。
短時間で今回の台本を書き上げてクラスメイトと協力した。
自分の演技であたふたするルミカの姿に最初は内心にやにやしていたが、素直な気持ちをぶつけられたり泣かれたりでけっこう感情がめちゃくちゃにされた。

・ゆんゆん
朝からルミカによって可哀そうな目にあった人。あまりにも可哀そうだったので、あるえを中心にクラスが団結しルミカにお仕置きすることになった。
みんなと協力して作戦を考えたことで一瞬クラスメイトたちとの距離が縮まったが、台本に書いていなかったルミカに対する友情の拗らせ方が判明し、また一瞬で心の距離が遠ざかった。不憫。

・めぐみん
ルミカやゆんゆんに対する母性が目覚めた。この娘たちは私が守らねば。
体育の時間に意識しそうになったが、ルーちゃんに対する感情が特別であることにまだ気づいていない。
ふて寝から目覚めた後、ルーちゃんにされたことを知っためぐみんはクラスメイトをどうするのか。

次回は爆炎ではなくこのすば本編の話になると思います。
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