東方無集録   作:生きる死神

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はいどーもお久しぶりです生きる死神です。

真也「空いたねー」

いやまあ一応受験でしたんでねぇ。終わりましたが。

こいし「これからはペースは元に戻るの?」

たぶん元に戻ると思います。

はい、それで復帰第一回はコラボです。

お相手は黒犬51さんの書いている東方贖罪譚~3人目の覚り妖怪~から秦 空 さんです。

それでは

「「「スタート」」」


コラボ!感情の無い覚り妖怪!?

 

 

 

 

 いつも通りだと思われる真也とこいしの昼(12時頃)。2人は眠い目を擦りつつ本日の予定を話ながら食堂に向かっていた。

 

真也「んんー。まだ眠いなー」

 

こいし「私もー。昨日夜更かししたからだねぇ」

 

彼女の言うとおり2人は昨日の夜に真也の部屋で本を読んでいたのだ。おおよそ1時過ぎまで。

2人は基本的に日付が変わる前に寝ることが多いので、日付をまたぐと次の日はだいたい眠そうにしている。

 

朝ご飯ー、と呟きながら2人は食堂に向かった。

 

 

 

    ◆

 

 

 

さとり「あら、遅かったわね2人とも。夜更かしでもしたかしら?」

 

食堂につきドアを開けると、さとりがコーヒーを飲みながら()()()()()()

 

真也「あははー、本を読んでたら思いの外時間が過ぎててねー」

 

こいし「今日のお昼ご飯はっ?」

 

?「今日はトーストとサラダ、後スープもだったよ」

 

ありがとー!と返したこいしに真也も一緒についていった。置いてあったお昼ご飯を持ってきて、2人はテーブルにつくと手を合わせて食べ始める。

 

真也「あー、ドレッシング忘れたー」

 

?「これいるか?」

 

対面に座っている()()からドレッシングを、軽く会釈して受け取る。こいしも次貸してと言ってトーストを頬張る。

 

真也「……」

 

こいし「……」

 

さとり「うーん……」

 

?「……」

 

誰も話さない間が開く。そして……

 

こいし「いや、あなた誰!?」

 

はっとしたようにこいしが声を上げ、真也も今更ながら気付いたようで対面に座っていた男性を見つめる。

 

?「いや、今それ言うか?もっと気付くタイミングがあっただろう」

 

対面に座っていた少年ーー黒い着物を着た赤い髪ーーは真顔でそう言った。

 

真也「空気に溶け込みすぎて気にすることもなかったよー」

 

そう返されたその少年はやれやれと頭を振って、無表情にこちらを見る。

 

?「呑気なやつだな。俺は秦 空(はたの うつろ)。別の所にいたんだが、誰かにこちらに放り込まれたみたいだ。適当に散歩していたらいつのまにかここにいた」

 

名前を名乗った彼は手元にあったコーヒーを一口飲んでまた2人を見る。

 

真也「空ねー。僕は全無真也、真也でいいよー。よろしくー」

 

こいし「私は古明地こいし。こいしでいいよ」

 

空「いや、こいしは知っている。向こうにいたとき俺はここにいたからな」

 

へぇーと適当な相づちを打ちつつパンを頬張る真也。こいしは知ってたのねと言うとそのまま食事を続ける。

 

さとり「私は部屋に戻るわ。2人とも、空さんをよろしくね」

 

口をもごもごとさせながらこくこくと頷き、さとりはそれ見ると食堂から出て行った。

 

空「……」

 

その様子を少しだけ表情が変わったような空が見ていたが、2人は特に気にすることもなく食べ続けた。

 

 

 

    ◆

 

 

 

真也「ごちそうさまー」

 

でしたー、とこいしも続き2人は食器を片づける。空は相変わらず無表情で座ったまま。何かを考えているようにも見えるが、2人はよく分からなかった。

 

真也「さてとー。ご飯も食べたしー、空はどうしたいー?向こうに帰りたいなら帰せるけどー」

 

そう言った真也の発言に彼は、無表情で考え込む。表情が変わらないため何を考えているのか分からないが、たぶん帰るか帰らないかを考えているのだろう。

 

空「……そうだな、もう少しいようかと思う。少し気になることもあるからな」

 

聞かれてから1分もたたぬ内に彼は答えた。

 

その答えを聞いた真也は特に驚くこともなくいつも通りだった。こいしも同じような反応をしていた。

 

真也「ふーん。それでさー、気になる事ってなにー?」

 

ストレートに質問する真也に、彼は同じように聞き返す。

 

空「……真也、お前は人間か?」

 

そう聞かれた真也は、何が言いたいのか分かると同時にいつも浮かべている笑みを黒くした。

 

真也「僕は人間だよー?君は覚り妖怪みたいだねー」

 

空「……」

 

答えを聞いても特に驚くことはなかった空。覚りだとバレていたのは、第三の目を浮かばせていたからだろう。

 

真也「なんとなーく、君が聞きたいことは分かるよー。でもねー、それを話すにはちょーっと時間が足りないよねー。いろんな意味でねー」

 

空「……まあ、そうだな」

 

少し黒い笑みを浮かべる真也は、その言葉に壁を感じさせる。いろんな意味と言っているあたり、空のことをあまり信用していないのが分かる。

ちなみに、この場合の時間というのはかかる時間というのもあるが、どちらかというと、会ってからの時間という意味の方が大きい。

 

真也「それじゃあ僕から質問ー。

 

 

 

 

ねぇ。()()()()()()()()

 

空「………………」

 

浮かべた笑みは真っ黒で、聞いた質問は答えが分かりきっていた。聞かれた空も、予想通りに黙り込む。

 

隣に座るこいしは、頭の中に不安一杯で2人のやりとりを見ていた。出来れば、争い事にはなって欲しくないなと考えつつ。

 

空「……それは、答えないとだめか?」

 

1分ほど続いた沈黙を、彼の苦し紛れの問いが破る。その顔は相変わらず無表情だが、なんとなく答えたくないと思っているように感じられた。

 

真也「んー、別に答えなくてもいいけどー。答えないならそれはそれでー、どう考えてたかは分かるしねー」

 

そう言った彼はあははと笑い、笑みをいつものに戻した。空はやれやれと思いつつ、ちらとこいしに視線を向けてから口を開く。

 

空「ところで、真也とこいしは仲が良いみたいだが、なにかあるのか?」

 

こいし「!!??」

 

唐突に自分の、しかも未だに慣れないその手のネタを振られたこいしから、ぼんっ、という音が聞こえたような気がした。彼女の顔はトマトみたく真っ赤になっていた。

 

真也「んー、どうしてそう思ったのー?」

 

隣から聞こえた音とちらっと見える真っ赤な彼女の様子に、少し苦笑いが混じりつつ真也は聞いた。

 

空「なんというか、向こうにいたこいしはこんなに長く一定の場所にいることがなかったからな。しかも、こいしも時々真也のことを見てたし」

 

ふーん、と小さく頷きながら、隣のこいしを見てみれば、小さくあうあう言っているのが目に入った。その様子が可愛いくて真也はちょっと理性が危うかったが、空がいた事によってなんとか耐えた。

 

真也「んーとね、君の思ってる通りだと思うよー」

 

それを聞いた空も納得したようで、1つ首を縦に振ると、少し考えるように無言になった。

 

その様子を何を言うでもなく見つめる真也。こいしは真っ赤になっていて話を聞いている余裕はなさそうだ。

 

空「……1つ聞きたいことがある。いいか?」

 

真也「いいよー。僕に答えられるならねー」

 

沈黙を破った空、真也は胸元のペンダントを弄り始めた。

 

空「2人の関係が俺の予想通りなら、恋という感情はどんなものなんだ?俺はちょっとした諸事情でそういうことがあまり分からなくてな」

 

真也「どういうものか、ねー……」

 

問われたことに対し考え始める真也。その様子を見守る空は向こうであった1人の少女を思い浮かべ、すぐさま消した。

 

真也「そもそもねー?感情っていうものではないと思うよー。なんていうんだろー、相手を思いやることや好きになるのが恋なんじゃないかなー?」

 

空「思いやること、好きになること……。ふむ、少し考え方が違っていたみたいだな」

 

答えを聞いた空はまた考え込んでいるようだった。

しかし、真也は口を閉ざさない。

 

真也「これは僕の考えたことだからー、あんまり重く捉える必要はないよー?まずさー、恋自体があやふやなんだからー、しっかりとした定義なんて作れそうにないしー」

 

空「……そうだな、そうかもしれないな」

 

笑みに少し優しさが混じっていた。彼の笑みに空は謎の安心感を感じ。どうしてそう感じたのかは分からないが、敵ではないと無意識に判断したようだ。

 

真也「さーて、僕はちょっとこいしを部屋に送ってくるよー。空はどうするー?」

 

空「そうだな、あまり2人の仲に割ってはいるのは良くなさそうだ。ここらへんで帰らせてもらおうか」

 

真也「なら送ってから返してあげるー」

 

そう言うとまだ赤くフリーズしてるこいしの手を引いて歩き出す。こいしの無意識を操っているため、無意識に歩いてもらっているのだ。

 

部屋につきこいしをベッドに寝かせた後、真也は外で待っていた空に話しかける。

 

真也「それじゃあ開くよー。ほいっ」

 

かけ声とともに空の目の前に不思議な空間が出来る。見た目が真っ黒で、どこかの賢者の使うものよりも禍々しい。

 

空「……これ、入っても大丈夫なのか」

 

真也「へーきへーき。いろんな人が入ってったけどたぶん大丈夫だよー」

 

たぶんという不安になること極まりない発言に、空は少し嫌な顔をした。

 

空「さすがに無責任過ぎないか?」

 

真也「だって僕そういう能力だもーん」

 

半目で睨む空の視線を、真也はなんのそのと受け流し口を尖らせて答える。

 

空「ん?そういえばまだ能力聞いてなかったな」

 

ふとそのことに気付いた空だったが、睨んでいた目を元に戻すと真也がとても良い笑顔でこちらを見ていることに気付いた。

 

空「なんだ?言えないのか?」

 

真也「……知りたかったからまた今度会ったときに教えてあげるよー。だからー、ばいばーい」

 

少しの沈黙を経て、笑みが黒くなった真也はそう言うとあははと笑いながら空を押した。

 

空「うぉっ。ちょ、おい」

 

真也「今度会うときは僕に聞いたことを自分でも考えて答えを聞かせてねー。その時に教えてあげるよー。その時が来たらだけどねー」

 

穴に吸い込まれた空を追うように、空間から顔を出して真也はそう言うと、にやっと笑っていなくなり、空間は閉じられた。

 

 

 

    ◆

 

 

 

真也「うーん、ちょっーと強引だったかなー?まあいっかー。さーて、こいしは元に戻ってるかなー」

 

そう言いながら、真也は押し込んだ彼のことを考える。

 

真也「(さとりを見るときだけちょっと表情変わってた気がするけどー、これはもしかしてー……)」

 

ご飯を食べていたときに見た光景を思い出し、にやっとした真也はこいしの部屋に入り、今日も1日をゆっくりと過ごす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真也「あ、向こうのこいしを傷付けたら許さないよって言うの忘れてたー」

 

こいし「さすがにそれは無理があるでしょー……」

 

起きたこいしと話していた真也が言ったことに、こいしは呆れて苦笑いを浮かべていた。




はい、どうでしたかね。

真也「無責任ー」

こいし「私のフリーズ相変わらずだね」

そこは気にしてはいけない。

まったりとしたお昼の一時でしたがどうだったでしょうか。

次回は未定だけど、とりあえず本編を進めようかと。

それでは次回まで

「「「ばいばーい」」」
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