今回はシリアス?注意ですかね
それと、まだあって間もないのにこれはおかしいだろというのは気にしないでください
同じもの同士気があうんです、たぶん笑
では、スタート
彼は話し始めた、自分の能力でもあり、今の彼のすべての元となった『無』についてを。
真也「あのねー。僕の能力は〈『無』を操る程度の能力〉みたいなんだー」
さとり「(『無』を操る? そんなの防げるわけ無いじゃない! なんて能力なの!? )」
表情には出していないが内心驚いている彼女を後目に話し続ける。
真也「でねー、その中にはこいしの無意識やさとりが心を読むのに必要な心もあるのー」
さとり「心ってどういう事? 」
浮かんだ疑問をそのまま口に出すと
真也「この場合の心は『無心』かなー。こいしの無意識がわかるのは僕自身が無意識を操れるからかなー」
彼はそれに答える。
さとり「そういうことなのね。じゃあ、読ませることも出来るの? 」
彼女は納得してまた質問すると
真也「うーん、出来ないことはないだろーけどー、んー……」
真也は歯切れが悪そうに口ごもる。
さとり「どうしたの?」
彼女はそれを気にして聞くと
真也「まあいっかー。この話は他の人にはしないでねー? いいー? こいしもー」
彼は気にしないような顔をして2人に聞く。
さとり「わかったわ」
こいし「おっけー!(忘れられてると思ったー)」
2人が了解したのを聞いた真也は
真也「えっとねー。まあ、簡単に言うと今の僕には『なにも無いんだ』。心はもちろん、感情も、関心も、かなー」
軽くそう言った。
さとり「えっと、それはどういうことかしら? 」
彼女は訳が分からなそうに言うと
真也「これを説明するにはあっちの話が必要なんだけどー、いいかなー? 」
彼は元いた世界の話になることを言った。
さとり「わかったわ」
こいし「(なんか良くない話な気がする……)」
了解したさとり、こいしは無意識のうちに良い話ではないことを感じ取った。
真也「まーざっくり言うねー。こんなこと他の人に言うもんじゃないしー」
そして彼は話し出した。向こうの世界であったことを。
真也「まずー心が無い理由はー、虐められてたからー。感情がない理由はー、親友が亡くなったからー。関心がない理由はー、あっちの世界に退屈しすぎて飽きたからー」
彼はそう言った。
さとり「えっ、とても軽く話すような内容には思えないのだけれど……」
こいし「………………」
驚き怪訝な顔をするさとり、こいしは何も言えず黙っていた。
真也「だってーこんな話を感傷に浸りながら話しても空気が重くなるだけだよー? 」
彼はそう言うがさとりは
さとり「そうだけれども…」
納得していなかった。
こいし「(みた感じはそんなに年もいってなさそうなのになんで、そんな悲しい経験をして、そんな悲しくもないようにいられるの? 私なら耐えられないよ…)」
信じられないといった顔でこいしは真也を悲しそうな目で見ていた。
真也「それにー、まあそのおかげと言っていいのかわからないけどー、こんな能力もあるしねー。たぶんこの能力がなかったらここにはこれなかったからねー、少し感謝かなー? 」
彼はそういって笑った。
その笑顔はこいしとさとりには、どこか寂しそうにも見えた。
こいし「(こんな悲しい経験をしてほんとは辛いはず。私も眼のこともあるけど、真也だって辛いはず。真也の気持ちを少しくらいわかってあげたい……! )」
少女が1つの決心をし、彼を知りたいと思い始めた頃
真也「そうそう、もう一つあってねー」
さとり「?」
真也「両親が離婚してるしー、もういないんだー」
忘れていたことを思い出して言った
それを聞いた2人は
さとり「……ッ!!!」
こいし「(えっ、それじゃあ、真也は今まで、ずっと独りだったの? )」
驚きのあまり声がでなかった。
真也「んー、こんな感じかなー? これで僕の説明は終わりだよー。今が何時か分からないけどお風呂借りるねー? こいしー、場所教えてー」
話が終わり彼は風呂にはいると言った。
さとり「……ぁ、わかったわ……」
こいし「……うん、ついてきて」
2人はまだ動揺から抜け出せなかった。
こうして、この日地霊殿に新たな住人が増えた。
真也「いやー、良い湯だったー」
こいし「そー? ならよかったっ! 」
二人は真也に割り振られた部屋で話していた。
話している理由はこいしが誘ったからである。
真也「でー、話があるっていってたけどー、なんのことー? 」
彼はこいしに呼んだ理由を聞いた。
少し気まずそうにして口ごもるこいし。
こいし「……真也はさ? あの話をするとき悲しくないの? 」
そう聞くと
真也「うーん、なんかもう悲しいとかあんまりわかんないからねー。それくらいもうどうだっていいことなのかもしれないなー」
そういいながら、彼は少し振り返っていた、自分の記憶を。
しかし、それは長くは続かなかった。
なぜなら
次のこいしの一言で驚かされたからだ。
こいし「…………じゃあさ、なんで今、真也は泣いてるの? 」
その言葉に驚き動揺する。
真也「……ッ! 僕が泣いてるってー? 」
そう言ったが
こいし「だって、さっきの話をして何かを考えてる時にはもう涙が流れてたよ? 」
いつから流れていたかまでこいしには分かっていた。
真也「んー、僕にもわからなかったなー、何でだろうー」
理由が分からない真也は首を傾げていると
こいし「もしかしたら、私の能力のせいかもね」
自分の能力のせいだとこいしは言った。
真也「どういうこと?」
理由を聞く真也。
こいし「私は無意識を操るの。だから、真也の無意識を操って本心を出させたのかもしれない」
自分の仮説を言ったこいしに、それを聞いた真也はまさか、といった顔だった。
真也「そんなことは……。もう、慣れたはずなのに……『無いことが真実』だと、そう決心したはずなのに……」
そうつぶやくと
こいし「無意識の前では、それも無駄かな? だって無意識だもん」
彼女はそういって、見とれるくらいの微笑みを浮かべた。
真也「(……ッ、な、なんだろうこの気持ちは。こいしの笑顔を見たら胸の奥が熱くなった、これは? )」
その笑みを見た真也は不思議な気持ちになった。
こいし「だからさ? 私の前ではさ、本心のままでいてほしいな? 」
切実な思いを告げるこいし。
真也「どうして、そこまでするの? 僕は今日あったばかりのほぼ他人だよ? 」
彼はそこまでする理由を聞いた。
少し怒った顔こいしは口を開く。
こいし「そんなこと関係ないよ! もう一緒に暮らすんだから他人じゃない! 家族だから! それに、私にもその気持ちはわかるよ……」
最初に強く言ったあと、小さな声でそう言った。
彼には最後のも聞こえており
真也「こいし……。わかるって、どういうこと? 」
そう聞くとこいしは悲しそうな顔で
こいし「さっきさ、お姉ちゃんがさ、心を読む妖怪だって言ったよね? 」
さっき言っていたことをもう一度言った。
真也「うん、覚妖怪だってね」
それを思い出しながら真也は答えた。
こいし「でもね、私には読めないの。心を閉じちゃったから……」
こいしは理由を言って悲しそうな顔をする
真也「あ……。だから、姉妹なのに能力が違うのか……」
納得したように真也は言った。
こいし「そういうこと。私が心を閉ざした理由。それは、人の醜い心をみたくなかったから。そして、私は無意識を操り誰にも意識されなくなった」
こいし「今まで、そのことを気にしたことはなかったよ? でもね、お姉ちゃんですら私に気づけないって分かったときは泣いちゃったよ、あまりにも悲しくて」
彼女は悲しそうな、寂しそうな顔でそう言った。
真也「……」
何も言わずにそれを黙って聞く。
こいし「だからね? 真也がいろんなものを失った悲しみは少しは私にもわかるの。だから、私はあなたのことを知りたい。ねぇ。だめかな。こんな、理由じゃ」
恐る恐るといった様子のこいしが聞くと
真也「………………」
彼は黙ったまま。
ダメだと思い半ば諦めたこいし。
こいし「やっぱり、ダメだよね。会ったばっかりでお互いのこともしらな「ダメじゃない! 」……、真也? 」
真也「ダメじゃないさ。こいしだってその話はしたくないはずなのにそれを僕にしてくれた、それはもう僕のことを知るためにまずはこいしのことを教えてくれたんでしょ?」
諦めようとしたが真也の一言で遮られ、その後の彼の言葉ではっとする
こいし「私は……」
真也「そうじゃないにしてもね? 人には言いたくないことがある。それをこいしは僕に話してくれたから。これだけで、もう十分こいしのことを信用するに値するよ」
彼はそう言ってこいしの目を見たりそれを聞いたこいしの表情はぱぁぁっと明るくなった。
こいし「じゃあ……! 」
真也「うん、こいし。今日はお互いのことを知るために話し合おっか! 」
こいし「うん! 」
こうして二人はお互いを知りながら夜を過ごしていった。
途中で芽生えた感情はお互いわからぬまま。
だけど、この感情はいつかわかるだろう、そう思い深くは考えなかった。
余談になるが、この日長く話し続けた二人は次の日盛大に寝坊してさとりに怒られるのであった。
今回はだいぶ長めでしたね
書いてるこっちも少し重たい気分でした
こんな感じで話は進んでいきます
次回は残りの地霊殿メンバーとの話ですかね
では、また投稿したときに会いましょう
追記
修正しました