東方無集録   作:生きる死神

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はいどーも生きる死神です

真也「まーた一週間空いたねー」

こいし「頑張ってよー」

うーん、最近構想考える時間があまりないというか、思いつかなくてねぇ

真也「今回でこの章は終わりー?」

こいし「そうなのー?」

うーん、そうですね、次回からはまた、というかたぶん最後の日常というかまあ、うん日常だな、それに入ります

では

「「「スタート」」」


ものの行方と犯人

 

 

 

 

 

一触即発、まさにそんな空気の中に入ってきた乱入者

 

 

 

 

その姿を見て首を傾げる者

 

 

怪訝な顔で睨む者

 

 

なんでいるのか分からないと言った顔の者

 

 

そんなことお構いなしに真也を睨みつける者

 

 

その反応は多種多様だが、さとりはある可能性に気付く

 

さとり「(……あ、まさか、この一連の騒動の犯人って……)」

 

それは、その乱入者の能力を思い出したことから気付いた可能性

 

しかし、それを確かめようにも場の空気が凍りつきすぎて確かめられない

 

少しの焦燥感と、この可能性に賭けたいという希望を胸にさとりはその時を待った

 

 

 

 

 

 

 

一方、乱入してきた人物に、真也は出していたスペルをポケットに戻しうんざりしていた

 

真也「(はぁ……さっきからちょろちょろ見てたみたいだけど、今度はなんなのかな。さっきまでなんも言ってこなかったんだから、割り込まないでほしいな)」

 

時々感じていた視線はその乱入者からであったことには気付いており、なぜこちらを見ているのかは気になってはいたが状況が状況だったのと、なにより、真也がその人物をあまり好まないというか、興味を持たなかったのが真也に確認させる気を無くさせた

 

真也「(ん?そういえば……)」

 

 

 

 

そこで真也は思い出した

 

 

 

 

この人物の能力に

 

 

 

 

そしてそれは

 

 

 

 

誰がやったのかという疑念を晴らし、真也を納得させる十分な理由だと気付く

 

 

 

 

しかし、それは納得しいつもの表情に戻そうとした真也の顔を一瞬で黒く染める

 

 

 

 

 

真也「(じゃあ……こいしが泣いたのはなんだったの?勝手に決めつけられてその上こいしが嫌なこともされて、なのに本当の犯人は別にいました?……そんなこと、僕が許すとでも思うのかな……)」

 

 

 

 

 

辻褄が合い、納得し、しかしこいしはなんで泣かなきゃいけなかったのか。その原因となった人物に、真也はドス黒い笑みを浮かべて問いかけた

 

 

 

 

真也「………………今更何をしにきたのかな?前から見てることには気付いてたけどなんの用かな?生憎今は手が込んでて君の話に付き合えるほど、時間は無いんだ。でもさ、今、このタイミングで現れたってことは、なにかしらの意図があるんだよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねぇ……紫……?」

 

 

紫「……えぇ、そうよ。なんの意味もなく現れるわけが無いじゃない」

 

 

 

 

 

名前を呼ばれた紫は、前に向けられたら真也からの殺気よりも、さらに強くさらに濃い殺気や怒気、憎悪が混じったものに表面ではそこまで変化はないが、内心冷や汗どころか紫色のロングスカートに隠れた足は震えだしていた

 

紫「(な、なんなのよ、この殺気は!前よりも強くなってるじゃない!これは一歩間違えたら一瞬であの世に逝かされそうね……)」

 

尋常ではない状態の真也に警戒しつつ、紫はこの場の状況を知るためとりに話しかけた

 

紫「少しいいかしら古明地さとり。今の状況を教えてもらえるかしら?」

 

さとり「……そうですね、わかりました。ですが、教えてから逃げ出すのは無しでお願いしますよ」

 

紫「?わかったわ」

 

紫はさとりの意味深な言葉に少し疑問が浮かぶがまずは状況把握をするためにそれを頭の片隅に押し込んだ

 

 

 

 

~少女説明中~

 

 

 

 

さとり「……ということです。お分かりになったかしら?」

 

紫「………………え、えぇ。ありがとう」

 

説明を聞き終えた紫は顔面蒼白だった。それは話しているさとりはもちろん周りにいる妖怪達や真也も気付いていた

 

明らかに不自然な様子の紫に、さとりは先程思いつき可能性のある予測を話し始める

 

さとり「……これは私の予測です。それを頭に入れておいてください。」

 

紫「……え、えぇ」

 

さとり「先程説明したとおり、今地底ではいろいろなものが無くなっています。それは大体が食料ですが、一部違うものも混じっています。たとえば、私の本、お燐の火車、お空のマント、こいしの帽子、勇儀の杯、パルスィさんのマフラー、キスメさんの予備桶、ヤマメさんの秘蔵の酒樽。これらは、昨日まではありましたが、今日突然無くなりました。その結果、そんなことが出来るのは真也しかいないということになり、今に至っているわけですが、さっき、あなたを見たときにあることに気付いたんです」

 

そこで一息いれるさとり

 

対して紫は隠しきれなくなった冷や汗がだらだらと流れる

 

さとり「あなたの能力は「境界を操る程度の能力」、そしてそれはスキマと呼ばれていろいろなことが出来る。例えば、スキマを繋げて移動する、スキマに攻撃を通して回避する、スキマから覗き見する、など。そして、スキマを操って狙ったものを取ることも出来るはず。それが出来るならば、このものが無くなる騒動の犯人の可能性に真也だけでなく、あなたも加わるはずです。ですが、昨日、真也は地上の友人と遊んでいた。それはその友人が証言できますし、いつもいつも能力を使って移動してるわけではないはずだから、誰かしら真也を見てるはず。そうよね?真也」

 

根拠を挙げていく中でさとりは真也に確認をする

 

真也「……そうだね、いつもは使ってないから、たぶん椛とかは気付いてるかもね。他にも遊んでるところをにとりとか、静葉や穣子が見てるかもね」

 

思い出すように真也が言ったところで、さとりは目を細めてその奥に怒りを宿しつつ紫を見て続きを話す

 

さとり「真也が言ったとおり、確認すれば真也が昨日本当に遊んでいたことが分かるでしょう。ということはです。可能性としてありえた真也が無くなったということは、残るのはあなたしかいないんですよ。八雲紫。さぁ、どうなんです?やってないなら、自分で説明してもいいですよ?もっとも、周りは待ってくれなそうですが」

 

鋭い目つきは紫を刺すように、その口調は紫がなんと言おうとも犯人だと言うように、周りの目線も同じように睨みつけてくる

 

紫は完全に打ち負かされた様子で、小さくため息を吐くと

 

紫「……はぁ、そうよ、その通りよ、確かに私がやったわ。いえ、やったというよりは、やってしまった、の方が正しいはずよ」

 

やったことを認めたが、少し訂正を加えてさとりを見る

 

訂正されたことを謎に思うさとりは先を促すように紫を睨む

 

紫「そう睨まないでちょうだい。ちゃんと話すわ。それで、やってしまった、と言ったわけは今、いや、さっきまでかしら?異変が起きていたの。まあ、それはそこまで関係は無いんだけれども、異変を解決したら宴会をやるのがお約束なのは知ってるわよね?それで、いつも通りに霊夢を送り出そうとしたの。そしたら「紫、今回くらいなんか用意しなさい。じゃないと宴会に参加させないわよ?スキマ使って無理にでも参加しようもんなら……退治するわよ?」って。さすがにいつもいつもなにも用意してなかったから、私もなにか探そうと思って適当にスキマを使ったのよ。そしたらいろんなものが集まったのよ。そこにはもちろん食料はあったのだけれど、ところどころそれ以外のものもあったわね。まあ、それが今回に関係してるとは思ってもみなかったわけだけど」

 

扇子で口元を隠しているものの苦笑いしているのがなんとなく分かってしまう紫に、さとりは呆れた表情で頭を抱えてため息をつく

 

さとり「はぁ……。あなたのその適当さのせいで今大変なことになっているのが分かっているのですか?地底の妖怪は一度喧嘩などをしたら止めるのも大変なんですから、しっかり考えてくださいよ」

 

紫「ほんとに悪いとは思っているわよ。だから、ちゃんとあなた達のものは返すわよ。ほら」

 

盛大にため息をつかれながら説教された紫は、ばつが悪そうにしつつもスキマを開き、それぞれのもとにスキマで取ってしまったものを返した

 

それで満足した者達が帰りその場に残ったのは地霊殿組と紫、ヤマメ、キスメとパルスィだけになった

 

ヤマメとキスメ、パルスィもものは返ってきたので、特にすることもなさそうにこの話の行く末を見守っていた

 

紫「さて、これで全部返したわね?じゃあ私は戻る……っ!」

 

もうなにもないとスキマを開き帰ろうとした紫は、背後から放たれる殺気の存在を思い出し背筋が凍った

 

真也「ねぇ……まさか、これで帰れると思ってるの?こいしを泣かせた原因作っといてぇ、それはないよねぇ?君には痛い目見てもらわなきゃ、僕の気が済まないんだぁ?さぁ……地獄を見せてあげる……。アハハハハハハハハッ」

 

それはまさに、悪魔とも呼べる笑い声だった、聞く者の心を震え上がらせるような

 

これは戦闘も避けられないと確信した紫は、すぐに警戒を高めいつでも応戦できるようにする

 

さとり達はあまりにも格上同士の戦いに、割り込むのは自身にも危険が及びかねないと感じ、見ていることしかできなかった

 

そして、真也がスペル取り出し、宣誓しようとした

 

 

 

 

 

その時だった

 

 

 

 

スペルを宣誓しようとした真也は自分の袖を引っ張ちているこいしに気付く

 

 

 

 

 

すぐにこいしに近寄り、心配そうにこいしを見つめる

 

 

 

 

こいし「もう、いいよ?これ以上真也が傷つくのは見たくないから。やっと疑いも晴れたんだし、帰ろう?帰ってゆっくり休もうよ。ねぇ、真也……」

 

 

 

 

その声は近くにいなければ聞こえないほど小さく、しかしそれは真也を想う気持ちが溢れていた

 

 

 

 

自分が悲しいことも気にせず自分のことを心配してくれるこいしを真也は無碍にするつもりもなく

 

 

 

 

 

真也「……良かったね。こいしのおかげで命拾いしたんだから。こいしに感謝してよね?

 

でも………………今度こいしを泣かしたら……

 

いや………………ちょっとでも傷つけたら……

 

次はないから。容赦しないから」

 

 

 

 

 

最後は無表情に、ただ淡々と感情も込めずに、それでいて情も込めずに脅しをかけた真也は、こいしの手を引いて能力を使ってその場から消えた

 

 

 

 

 

その場に残された紫達は

 

紫「……はぁ。戦うことにならなくて良かったわね。さすがにあの子とやることになったら、五体満足なんて言ってられないでしょうから……」

 

さとり「こいし……大丈夫かしら……ごめんなさい、真也。こいしを頼むわ……」

 

お燐「2人は大丈夫かなぁ……」

 

お空「うにゅう……」

 

ヤマメ「疑いが晴れて良かったけど……大丈夫かなぁ」

 

キスメ「……とっても心配……」

 

パルスィ「あの子達なら大丈夫だろうけど、なにもないと良いわねぇ……」

 

紫は安堵感を隠しきれず、さとり達は言葉葉違えど、消えていった2人のことを心配していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、地底を騒がせたものが無くなる騒動ーー後の物失騒動と呼ばるーーは終わった

 

しかしそれは、真也とこいし、特に、こいしに大きな傷跡を残すことになった




はい、ついに今章も終了です

今回は2人はいませんから1人でやります

ついに真也は『情』を取り戻しましたが、2人はだいぶ大きなダメージを受けましたね

次章の日常は少しいつもとは違うかもしれませんが、出来るだけいつも通りに行きますね

あと、活動報告をおいておきましたのでよろしくです!

では次回まで、ばいばーい
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