東方無集録   作:生きる死神

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はいどーも生きる死神です

真也「今回もまた空いたねー」

こいし「しかもこの文字数」

はい、今回は10000越えという初の長さに加えて玄武 水滉さんのオリキャラの能力の関係上、死亡表現(残酷な表現?)があります、戦闘が大半なので注意です

真也「能力の細かいことは今回のコラボでは書いてないから玄武さんの東方強くてニューゲームを見てねー」

こいし「てなわけで前置き終わらせて始めるよ!」

それでは

「「「スタート」」」


コラボ!コンテニューしなければならない死神!?下

 

 

 

 

戦闘をするに当たってまず、真也が先にこいしと弾幕ごっこをやった丸の疲れを能力で無くした

 

策士丸『ありがとう。(こんなに便利な能力なのに、なんで真也はあそこまで豹変したんだろう)』

 

感謝の言葉を書きつつ丸はまだ真也の豹変の理由を考えていた

 

しかし考えても分からない物は分からないので、頭の片隅に押し込みこれから始まる戦いに備える

 

真也「あ、そうだ。一応僕も少し能力使うよ。さすがに死なないとは言っても生き返るって訳じゃないからね。いいよね?」

 

策士丸『ああ。もちろん使っていい。俺も常時発動してるような物だからな』

 

2人の会話は端から見れば普通に仲の良い者同士の会話に見えるが、実際は表面上笑っているが目の光は無い少年と黒いローブに骸骨の仮面をつけて大振りの鎌を持った少年という異様な光景だった

 

 

 

 

2人がある程度離れたところで

 

こいし「じゃあ、いいかな?スペル無制限、どちらかが力尽きるまで、それでいいよね?」

 

真也「僕はそれでいいよ」

 

策士丸『俺もそれで大丈夫だ』

 

こいしのルール説明に2人が了承したところで

 

こいし「それでは、始めるよ。それでは私の打つ弾幕が爆発したらスタートね」

 

そう言ったこいしが空に向けて弾幕を放った

 

それはなぜか青い薔薇弾幕でありなぜそれなのか丸は少し考えたが、すぐに戦闘モードに戻った

 

空に放たれた青い薔薇弾幕はどんどん上へと上がっていき、地上から打ち上げているから空を飛んでいる2人からしたらそこまで上ではないが見上げる程度には上がったところで、散った

 

それを皮切りに真也は小手調べに50個ほど弾幕を作り出し(もちろん殺傷設定で)丸に向けて打ち出す

 

それに対して丸は弾幕が散ったのに少し疑問が浮かんでいて反応が遅れてしまう

 

策士丸「(ちっ!いきなり最悪のスタートになったよ!)」

 

少し慌てながらも飛んでくる弾幕を避けながら鎌で切り裂きながら潜り抜ける

 

真也「まあこれぐらいじゃあ駄目だよね」

 

策士丸『さすがに甘く見すぎだ!そんなんじゃ一度も俺は死なないぞ!』

 

ふーんと納得したように頷きながら挑発のような言葉を投げかける真也に、策士丸もなんのと言い返す

 

真也「なら、これくらい避けれるよね?《無心「心無い言葉」》」

 

表情は無表情に。目の光は相変わらず無いが、声はどことなく期待してるように聞こえる

 

そんな真也の周りに宣誓されたスペルの弾幕が展開される

 

黒い中くらいの霊力玉が浮かんでくる。それは、30個程現れるとレーザーを放ち始める

 

放たれたレーザーは乱雑に狙いもなく丸に向かっていく

 

策士丸「(数多すぎるだろ!しかも何も狙ってないからまた避けにくい!)」

 

避けようにも狙いがなくばらばらなそれは狙いを定めてくるよりも避けづらく、弾幕でもないので切り裂くのも容易ではない

 

なんとか避けて鎌で切り裂いてを繰り返す策士丸だが、次から次へと飛んでくるレーザーは無情にも策士丸の体力を削っていく

 

策士丸「(がっ!なんて威力してんだよ!一発一発がぶん殴られるような威力じゃねえか!どんだけ力こまてんだよ!)」

 

レーザーの威力に仮面の下の顔を歪めつつ、何とか凌ごうとするが

 

策士丸「(ちっ!切っても避けてもきりがない!さっきから当たりすぎて足の感覚もない!このままじゃジリ貧……!やば……!)」

 

痛みに意識を取られすぎたせいか、一発、切り裂き損ねたレーザーが策士丸の胸を貫いた

 

そこで一度策士丸の意識が途絶える

 

 

 

 

真也「あーぁ、やっぱり駄目か。まぁ、頑張った方なんじゃないかな?それでも、丸の能力なら復活するんだろうし……ほらきた」

 

地面に落ちていった策士丸を特に何を思うでもなく見ながら呟く真也は、そろそろかと言ったタイミングでその場から離れた

 

真也の離れた後を弾幕がいくつも通り抜けていく

 

策士丸『まだ終わってないぞ?』

 

能力通りコンテニューした策士丸は真也の後ろから浮かんできながら弾幕を放ってくる

 

それらを軽く避けた真也はすんと鼻を鳴らすと

 

真也「さて、次、いくよ?《感情「押さえきれなかった怒り」》」

 

策士丸が死んだ時点で終わっていたスペルから新しい物を取り出し、宣誓する

 

小さな黒い弾幕が少しだけ大量に放たれる

 

策士丸「(短いな。さすがにこれで終わるはずはない。次はどうするつもりだ?)」

 

飛んでくる大量の小さな黒い弾幕を軽く避けて次に備える策士丸に、死角は無いと思えたが

 

策士丸「(なかなかこな……!)」

 

どれだけ気を張っていても唐突に、しかも後ろから来る弾幕には気付けなかったようで

 

策士丸はその後ろから飛んでくる黒い中くらいの弾幕に心臓部分を貫かれて、またも意識が途絶えた

 

 

 

 

 

コンテニューした策士丸の目に最初に入ったのは、中くらいの黒い弾幕に囲われた不思議な集合体だった

 

それはまるでなにかを抑えつけるかのように前後にゆらゆらと揺れている

 

策士丸「(あの中に真也がいるのか?さっき死んだせいであの弾幕がどうなったのかを見れなかったから分からんな)」

 

少々疑問に思うが考えていてもきりがないので、策士丸はすぐに対応できるようにある程度離れた位置で真也の行動を待った

 

そして、策士丸が待って数秒後

 

中くらいの黒い弾幕を先頭に小さな黒い弾幕が大量に放たれた

 

策士丸「(うおっ!?これはやばい!)」

 

飛んでくる大量の黒い弾幕に焦りを覚えた策士丸はスペルを掲げた

 

《死符「隣り合わせの死」》

 

発動するとそれは真也の両側から大量の白黒の弾幕を打ち出す

 

それは真也の弾幕とぶつかり合いお互い相殺しあい、数を減らしていった

 

 

 

 

 

主に横に位置した弾幕の話だが

 

正面にある物までは届かなかったのかどんどん策士丸に向かっていく

 

策士丸「(なんつう物量だよ!あんだけ出して押し切れないとか知らねえぞ!)」

 

頭の中では驚きに思考が熱くなるが、体は冷静に飛んでくる弾幕を斬って避けてを繰り返して、食らうダメージを最小限に留めていた

 

それでも、掠っただけでも殴られた位の威力になるそれは、いくら最小限に抑えようとしても限界があった

 

策士丸「(があっ!量が多すぎるんだよ!何時になったら終わるんだこのスペルは!)」

 

全身を襲う途方もない痛みに、策士丸は早く終われと祈りつつその場を切り抜けようとする

 

そしてそれから数秒後

 

弾幕の嵐は止み、少しむっとした表情の真也と傷だらけで全身がボロボロな策士丸が、そこに残った

 

真也「うーん、堅いね。中々落ちなくて僕も大変だよ」

 

策士丸『あいにくいつも死と隣り合わせだからな。死にたくない気持ちのおかげで切り抜けられるんだよ』

 

またも挑発というか皮肉のような物を投げかける真也に対し、策士丸はこの程度と胸を張る

 

あっそとも言わん顔の真也はそこまで気にした様子もなく次の弾幕を展開する

 

スペルではなく普通の弾幕の打ち合いが始まり、2人は幾つもの弾幕を作り出し打ち合いながら空を縦横無尽に飛び回る

 

真也「追いかけっこが好きならこれをあげるよ。《無符「何処までも追い詰める悪夢」》」

 

どちらかというと逃げながら弾幕を打っていた真也が、スペルを宣誓する

 

小さな黒い弾幕が30個程真也の周りに現れ、少しその場でふわふわと浮かぶ

 

策士丸「(これは、追尾型なのか?さっきの文言からしてもそんな感じがするな)」

 

真也の周りにある弾幕を注意深く見ながら、真也の言った言葉の意味でこの先の展開を予測する

 

そして、その予測は当たる

 

浮かんでいた弾幕は一気に策士丸を狙って打ち出される

 

それは予測していた策士丸が動くと同じように追尾していく

 

策士丸「(やっぱりか。だったら)」

 

《死符「死神舞踊」》

 

掲げると、策士丸の持つ鎌が大きくなる。そしてそれを∞の字を描くように振るい始める

 

振るわれた鎌は飛んでくる追尾弾を切り裂いていく。振るわれた鎌から放たれた小さな鎌形の弾幕は、一部はそのまま飛んでくる弾幕を幾つか切り裂いて削り、あまり当たらなかった弾幕は新たに打ち出される弾幕とぶつかって削っていった

 

2人のスペルは拮抗しておりどちらが有利不利などなく、いかにスペルが長いかで結果は決まると思われた

 

 

真也「あ、そろそろ終わる……あたっ」

 

策士丸「(やばい、もうすぐ終わる……ごふっ!)」

 

お互いの弾幕が向かい来る弾幕を乗り越えて双方にダメージを与える

 

真也はそこまで痛がってはいないが、策士丸は脇腹を抉られてそこから血がだらだらと溢れ地上へと流れ落ちる

 

その様子を見た真也は、その目に少しの憂いを込めて

 

真也「……コンテニューしても痛いのは何度でも味わうんだから、そろそろやめなよ。悪いけど、君の無駄死にとしか思えないよ?」

 

顔は無表情のまま、でも声にも少し心配してるようにも聞こえる

 

それに対して策士丸は明らかに血を流しすぎてふらふらとしているが

 

策士丸『なんと言われようが真也に勝つまで俺はやめねえからな?無駄死にだと言われようがなんだろうが、俺は俺を貫いてやる』

 

意識も怪しいのか字が少し乱れているが、しっかりと真也に意志を伝える

 

そしてまだ意識があるうちに1枚のスペルを掲げる

 

《死符「命の代償」》

 

すると、先程までの怪我が嘘のようにその場に策士丸がいた

 

策士丸『これで文句ないだろ?』

 

真也「……はぁ、君は物好きだね。何度死んでも僕は知らないから」

 

策士丸『そんなに死なねえからな!』

 

どうだと胸を張りながら紙を見せた策士丸に、溜息つきつつその言葉には少しの期待が隠れていた

 

それに気付いた策士丸は仮面の下でニヤリと笑みを浮かべて筆を走らせた後、仕切り直しと言わんばかりに弾幕を作り打ち出す

 

同じく打ち返す真也は考えていた

 

真也「(……例えどんなにやっても、今の僕には意味ないからなぁ。やるなら殺すくらいじゃなきゃ。まあ丸がそんな事できるとは思えないけど)」

 

この勝負、策士丸が本気で殺しに来ないと策士丸に勝ち目がないと。しかし策士丸がそんな事をするとは思えない真也はどうしようかと考えていた

 

すると

 

策士丸『考え事なんかしてると当たるぞ!』

 

ふと策士丸の方を見るとそう書いてあり、ん?と思った真也が周りを見るとなぜか後ろから弾幕が来ていた

 

真也「なにこれ。もしかしてスペル使った?」

 

状況が分かっていない真也は策士丸に聞くと、やれやれと首を横に振りながら策士丸は筆を走らせ

 

策士丸『ああ。《死符「風前の灯火」》だ。なんとなく気付いていない気はしていたが、本当だったか』

 

そう書いた。ふむ、と納得した真也はならばと同じようにスペルを掲げる

 

真也「じゃあ僕も。《無神経「突き刺さる視線」》」

 

すると策士丸を中心に周りから策士丸を狙った速いレーザーが飛んでくる

 

先ほど後ろにあった弾幕は避けられそのまま策士丸の近くに行くと、さらに大量の人魂型の弾幕が配置される

 

その数40程

 

配置された人魂型の弾幕は周りから飛んでくるレーザーの大半を防いでいく

 

それでも防げないレーザーは少なく乗り越えたとしてもそれは策士丸には全く脅威にならなかった

 

策士丸『その程度なのか?』

 

真也「言ってくれるね。ならこれはどう?《感情「悲しみの雨」》」

 

このままではジリ貧だと思った真也は、自らスペルを終わらせ新しいスペルを宣誓する

 

 

 

空から黒い中型弾幕が降ってくる

 

それはまるで雨のように

 

策士丸「(名前の通り雨か。しっかし、これだけならまた人魂型の弾幕で防げるんだが)」

 

人魂型の弾幕を自身の上方に配置してこれから何が起きるかと待っていると

 

策士丸「(何も変わらな……!)」

 

あまり変わる様子が無かったので一部を真也の周りに配置しようとした策士丸は、唐突に細かくなり数が増えた弾幕に驚き急いで人魂型の弾幕を増やす

 

周りを見ると先ほどの中型の弾幕が降ってきているが、自身の所のみ細かい小型の黒い弾幕が降ってきている

 

それを疑問に思った策士丸が降ってくる弾幕の隙間をよく見ると、真也がくるくる回りながら飛んでいるのが見えた

 

策士丸「(これは、雨の中で、遊んでいる?真也に当たった弾幕が細かくなって降ってきているのか)」

 

疑問を解消し、人魂型の弾幕で降ってくる弾幕をほとんど防げているので策士丸は先程とあまり状況は変わらなかった

 

そのままスペルは終了した

 

真也「むー、駄目だったか。そのスペル時間長いね」

 

策士丸『まあな。そういうスペルだから』

 

軽く言葉を交わす2人は今までとは違い皮肉も挑発もない。普通に話すそれはもう友達のようにも思える

 

真也「んー、このスペルで勝ちに持って行きたいな。《無符「黒い薔薇のペンダントの誓い」》」

 

スペルを宣誓すると、真也を中心に黒い薔薇弾幕が放たれる。それは真也からしばらく離れると制止する。その間にまた真也から弾幕が放たれ、5秒経過し最初の弾幕がまた動く頃には2、3回放たれていた

 

策士丸「(これは、密度が高いな。普通にいったら確実に打ち落とされそうだ。だが、さっきの言葉、強欲だなぁ)」

 

真也のスペルを見て少し分析すると、仮面の下でははっと笑いスペルを掲げる

 

《死符「断罪の鎌」》

 

掲げた後、策士丸は鎌を担ぎ真也に向かっていく

 

その様子を薔薇弾幕に囲まれながら不思議そうに見ていた真也は

 

真也「(んー?なんで突っ込んでくるのかな?さすがに考えなしではないだろうし。さっきのスペルに何かあるのかな)」

 

そう考えていたが、何が来るか分からないのでそのまま弾幕を放ち続けた

 

そして、真也の周りに制止している弾幕に近付いた策士丸は、担いでいた鎌を振り下ろした

 

すると

 

真也「……えっ?」

 

先程まで真也の周りにあった弾幕がすべて消えた

 

これには予想もしていなかったので唖然とするが、もう一度策士丸が鎌を振ろうとしているのを見て我に返り再度弾幕を放つ

 

そして

 

策士丸が鎌を横薙に振り抜くと、先程消えた真也の弾幕が返ってくる

 

それは真也が放った弾幕とぶつかり相殺するが、消えていた弾幕の方が多いので相殺されなかった残りか真也に向かっていく

 

真也「……やってくれるね」

 

ぼそりと呟くと自分の放った弾幕に飲み込まれていった

 

 

 

策士丸「(やったのか?いや、そんな簡単に終わる訳ないよな?)」

 

真也に当たった弾幕は当たりに花弁を舞い散らせ策士丸の視界を埋め尽くしていた

 

そして、それらが落ちる頃、真也は顔色変えずまたそこにいた

 

真也「んー、あれはさすがに驚いたかな。でもまあ、まだ足りないよね。さてと、次行くよ?」

 

策士丸「(嘘だろ?俺にあんだけダメージ与える威力の弾幕食らってて平然としてる?どんだけ頑丈なんだよ!)」

 

なんてことなさそうな真也に驚きが隠せない策士丸だが、そんなこと知らない真也はスペルを取り出す

 

真也「さぁ、このスペル。丸はどこまで耐えられる?《無符「無為無策の籠の鳥」》」

 

宣誓されると、策士丸を中心に弾幕で出来た籠の様なもので囲われる

 

真也「先に言っとくね。これは耐久スペル。たぶんコンテニューしてもまたその中に戻らされるから気をつけてね」

 

言い終わると同時に中央上からレーザーが降ってくる。しかも中くらいの太さのが

 

不意打ち気味に来たが軽く避けた策士丸はこの先の展開が読めずにいた

 

そのせいか、唐突に動き出したレーザーが分裂した弾幕に気付けず左肩を掠る

 

策士丸「(ぐっ!これは動きが読めない!避けづらいことこの上ないぞ!)」

 

策士丸を掠った弾幕とそれら以外の弾幕はそのまま弾幕の壁にくっつく

 

そして、そこから出てくる薄い予告線を見た策士丸はその上が危ないとすぐに分かるが、分かっていても無理だった

 

なぜか

 

策士丸「(はぁ!?嘘だろ?確かに避けるスペースはあるけど狭すぎるだろ!)」

 

そう、弾幕ごっこのルール上スペルカードには避けれるだけの空間が無ければいけない

 

そして、このスペルはその空間が今までよりも異様なほど狭いのだ

 

それはまるで、本気で殺しに来ているようにも思える

 

真也「今回はちょっと奮発して多くしてみましたー。丸なら避けきれると思ってるから、頑張ってね」

 

困惑してなんとか空間に移動する策士丸に、先程よりも幾分か声の明るい真也がそれとは裏腹に無情な宣告をする

 

嘘だろぉ!?、と言わんばかりに仮面の下では驚いているが状況が状況なので、あまり動けなかった

 

そして、一段落したところで予告線をレーザーが走った

 

スレスレにそれをかわす策士丸は、この後もこれが続くのかと思うとすでに気が重かった

 

策士丸「(さすがに避けるだけじゃその内削られて死ぬだけだ。ここはスペルで耐えきる!)」

 

そんな思いを振り切るために策士丸はスペルを掲げる

 

《冥符「死葬ノ倶利伽羅 序」〉

 

すると、策士丸が持っていた鎌が変形して大剣になり緋色の炎を纏う

 

さらに策士丸にも変化が

 

真也「(んー?さっきまでの策士丸の力の元と違うなー。今のスペルに何か関係あるのかなー)」

 

先程まで策士丸が使っていたのは霊力だったのだが、今の策士丸は神力になっていた

 

神力をよく知らない真也にとっては何か変わった程度にしか分からないが、何かしてくれるんだろうと期待してその剣を構えた策士丸を見つめた

 

策士丸「(さて、使ったはいいが明らかに大剣でこれはちょっと厳しいんだよなぁ。でも下手すると時間で終わりかねないし。しばらくはこれで耐えるしかないか)」

 

第2波のレーザーが来るのをその手に持つ大剣で上手く真ん中から引き裂いてみる

 

引き裂かれたレーザーはそんなことお構いなしに底に届き、また分裂する

 

その分裂した弾幕に対しても大剣を振って切り裂いたりして数を減らす

 

そのおかげか、先程よりは空間が出来て避けやすくなる

 

これはいけると思った策士丸はそのまま大剣で分裂した弾幕を斬って、空間を作り避け続けていたがスペルの時間が気になり始める

 

策士丸「(うーん、時間が怪しいな、もしかしたら途中で終わるかもしれないし、最後のスペルを使って凌ぐとするか)」

 

これ以上は厳しいと判断した策士丸は新たなスペルを取り出し掲げる

 

《冥符「死葬ノ倶利伽羅 破」》

 

すると今度は手に持っていた大剣が2本の双剣に変わって蒼い炎を纏った

 

変形した一対の双剣を手に策士丸はまた分裂したレーザーを切り裂き始める

 

先程よりも手数が圧倒的に多くなり弾幕の数がみるみる減っていく

 

その様子を真也は感嘆の声を漏らしつつ見ていた

 

そして、その後4回5回繰り返された後、スペルは終了した

 

策士丸『どんなもんだ。真也のスペルを乗り切ってやったぞ』

 

真也「いやー、あんな力業で避ける人初めて見たよー。なんというか脳筋なんだね、丸ってー」

 

ふんと胸を張る策士丸に対して真也は目をぱちぱちと瞬かせながら何とも微妙な言葉を返す

 

策士丸『いや、脳筋じゃねえよ!?あのスペルはああやって使うもんだから!』

 

脳筋認定は嫌なのか策士丸は真也に詰め寄り説明する

 

まあむあと詰め寄ってくる策士丸を押しやり、あははと笑うと真也はカードを取り出す

 

真也「さて、まだ君のスペルは終わってないんだし、僕もまだ使ってないスペルがあるんだよね。これで決着にしようか。君が僕のスペルを凌げたら君の勝ち。逆に凌ぎきれなかったら僕の勝ち。それでいい?」

 

策士丸『あぁ、わかった。そのスペル打ち砕いてやる』

 

カードを手にひらひらと裏表を見せながら説明する真也に、そんなもん余裕だといった感じで軽く双剣振る

 

2人は距離を取り、真也がスペルを宣誓する

 

真也「さてと、これが最後のスペル。《温情「光り輝く者への慈悲」》」

 

宣誓すると、頭の上に1つ、両肩の斜め上辺りに1つずつ、両足の下辺りに1つずつ、計5つが正五角形を形作るように白い弾幕が現れる

 

それは隣同士で線で結ばれると、正面に中くらいの白い弾幕が現れそらも周りの弾幕と線で結ばれ、正五角錐になる

 

真也「さぁ、準備は整ったよ。丸も準備はいいかな?」

 

白く光る正五角錐の中でもう無表情ではなく、いつもの笑顔で真也は問い掛ける

 

それに対して策士丸は準備万端と言うことを示すために双剣を交差させて頭の上に掲げた

 

ふふっと笑った真也は目の前にある弾幕に握りしめた右手を突きだし

 

真也「じゃあ、いくよ」

 

そう一言言うとその手を開いた

 

その瞬間、目の前にある白い弾幕から閃光が放たれる

 

それは名の通り光り輝き、慈悲を与えるかのように閃光は伸びていく

 

それを目の前にして策士丸は冷静だった

 

策士丸「(さぁ、これが最後の根比べだ。これは双剣で受けきれるか分からないが、大口叩いたからにはやりきってやるさ!)」

 

仮面の下でふっと笑うと双剣を目の前でクロスさせ、その閃光に突っ込んだ

 

白く輝く閃光と蒼く揺らめく炎を纏った一対の双剣は、正面からぶつかり合いどちらも一歩も引かずに前へ進もうともがく

 

それを放った者達も、負けるわけにはいかないと意地を張り合いさらに力を込める

 

継続して放たれる閃光は双剣に対して弾かれながらも、その勢いを衰えさせることなく進み続ける

 

対する双剣は、閃光を弾いて前へ前へと突き進みながら蒼い炎を周りに散らす

 

両者とも一歩も引く様子が無い中、策士丸は焦り始める

 

策士丸「(やばいぞ。このままだと先にスペルが終わっちまう。そしてら負け……それだけは嫌だ。だがどうすれば……)」

 

スペルの制限時間が近付いてきていると直感で感じた策士丸は背中に冷たいものが流れる

 

策士丸「(ここまで来たんだ、ここで負けてたまるか!)」

 

意志を固めた策士丸はさらに力を込めて突き進む

 

真也「………………」

 

閃光の大本にいる真也はどこか憂い気な顔で笑みを浮かべる

 

そして、策士丸がスペルが終わると目をつぶった瞬間

 

策士丸「(やばい……!これはまた一回死んで……!)」

 

あることに気付く

 

それは

 

策士丸「(レーザーが、こない?スペルブレイクしたのか?)」

 

レーザーが急にこなくなったこと

 

それはスペルブレイクを意味していると策士丸は気付き、安堵感で包まれていたがさらにあることに気付く

 

策士丸「(待てよ?まだ俺スペルが終わってないから突っ込んでるよな?そしたら、このままだと真也にぶつかるような……)」

 

まだ終わっていなかったスペルを展開したまま策士丸は突っ込んでいることに気付く

 

そして、すぐに目を開けた

 

そこには

 

もうすでに目の前に真也がいた

 

策士丸「(!!!)」

 

止まろうにももう時すでに遅く、間に合うこともなくそのまま策士丸は真也に双剣を突き出したまま突っ込んだ

 

そして反射的に斬ってしまう

 

真也「っぐふ。あーぁ、負けちゃったか。おめでとう、丸の勝ちだ」

 

そう言う真也の腹からは突き出された双剣によって斬られた後から血が流れる

 

策士丸『お、おい!そのままでいいのか!?』

 

焦る策士丸が素早く書いた紙を見せると、自嘲気味に笑った真也は1つ頷き地上に降りる

 

しばし呆然とした策士丸はいつの間にか解除されていたスペルに何ともいえない気持ちになりつつ少し遅れて降りていった

 

 

 

 

 

 

こいし「……結果は、途中でルール変更したみたいだから丸の勝ち、でいいんだよね?真也?」

 

真也「もちろんー。さてと、じゃあ約束通り話すとしようか」

 

策士丸『いや、その前に傷どうにかしろよ!?』

 

地上に降り勝敗を改めて確認したあと、こいしの隣で真也は話そうとしたが策士丸に怪我をどうにかしろと止められたら

 

真也「んー?あー、忘れてたー」

 

こいし「忘れるもんじゃないでしょ。そういうのは」

 

策士丸「(ずれてんなぁ)」

 

忘れてたとすっとぼける真也にこいしが隣からジト目でそう返す。策士丸は内心でそんなことを考えつつ真也が怪我を治すのを待った

 

 

 

 

真也の傷も能力で無くして、お互いの服の汚れなども無くしたところで約束通り真也は話した

 

真也「んー、細かく言うのはよくなさそうだから、簡単に一言で纏めちゃうね。僕は元は外の世界からきた外来人だけど、外の世界ではいわゆる、天涯孤独、ってやつだったの。これで言いたいことはなんとなく伝わるかな?」

 

策士丸「(天涯孤独……確か意味は、身寄りもなくひとりぼっち、だったっけな。……ってことは、真也は外の世界でひとりぼっちだったってことか?)」

 

真也の言った一言を頭の中で意味を解釈し外の世界での真也の状況をなんとなくだが把握することの出来た策士丸

 

真也「まー、そうなったのにもいろいろ理由はあるんだけど、それは別に言う必要ないからいいよね。で、そのせいなのかおかげなのかは分からないけど、僕の能力は発現したわけだよ。向こうの世界では僕の能力は異質というか嫌悪を抱かれるものらしくてね、まあ、いろんな人にいろんなことをされたよ」

 

そう語る真也の顔はどこか懐かしそうで、その内容とは一致していないことに違和感を覚えるような話しぶりだった

 

そんな様子を仮面の下で苦い顔をしながら聞く策士丸は何も言わずに話を聞く

 

真也「そーゆーことだから、僕の能力は確かに便利だろうけど、不自由が無い訳じゃないから。まぁ、これのおかげで今ここにいれるって考えたら、悪いことばっかりじゃないなって思うよ」

 

最後を明るく締めた真也の目は隣を見ており、その目には喜びの色が見える

 

そして、その視線の先にいるのは同じように見ているこいしだった

 

その様子から2人が普通よりも強い絆で結ばれているのだろうと気付く策士丸は顔を見せない仮面の下で優しく笑っていた

 

策士丸「(そうか、今真也がああしていれるのは、こいしのおかげなんだな。向こうの世界で天涯孤独だった真也は、こっちの世界で居場所を見つけられたんだな)」

 

そう考えた策士丸は、2人の関係をなんとなくで把握するとまた紙にさらさらと何かを書いた

 

策士丸『なぁ。ちょっとお熱いところ悪いが聞きたいことがあるんだ。2人にとって大切な人について教えてくれよ』

 

真也「大切な人についてかー」

 

こいし「んー」

 

書かれた内容を見て2人は少し考える

 

真也「んー、僕からしたらその人は僕のことをよく知ってくれて、それでもまた知ろうとしてくれる人だねー。誰よりも僕のことを考えてくれてるし、もちろん、僕も考えてるけどね。まあ、僕にとって大切な人はかけがえの無い人だね」

 

そう話した真也は一度もこいしを見なかった。それでも策士丸にはその人が誰のことを指しているのかすぐに分かった

 

こいし「私も同じかなぁ。いつも私のことを守ってくれるし、私のことをよく考えてくれてるから、その人のことを守ってあげたいし、同じくらい考えてるって分からせたいな!」

 

にっと笑ったこいしはそう話し、隣にいる真也にちらっと視線をとばしてにこにこ笑みを浮かべる

 

2人が同じように想い合っていることが分かった策士丸は笑みを浮かべていた

 

策士丸『そうか、2人がどう思っているかは分かったよ。俺も似たようなことを思える奴がいるからな、少し気になったんだ。ありがとな』

 

真也「そーなんだー。お幸せにねー」

 

こいし「お幸せにっ!」

 

似たもの同士だったことに真也もこいしもにやにや笑いながらエールを飛ばす

 

3人の仲は前よりも深まったように見えた

 

 

 

 

 

策士丸『そろそろ帰るとするよ。紫辺りが送ってくれるだろ』

 

真也「んー?僕が送ろうかー?」

 

こいし「真也の能力ってほんと不思議だよね」

 

あの後3人は楽しく雑談をして、少し日が暮れてきたところで策士丸が帰ると紙に書いた

 

真也はそういうと、答えを聞く前に能力を使い不思議な空間を開く。その隣でこいしは少し苦笑を浮かべているが

 

策士丸『お、ありがとな!最後の最後までお世話になったぜ。今度はこっちにも遊びに来てくれよな!』

 

そう書いた策士丸は空間に近付いていく

 

真也「あははー、気になるから行きたいなー」

 

こいし「私も行けたら行きたいな」

 

良い返事を返し手を振る2人

 

そんな2人に手を振り替えし空間に近づき、後一歩で入るというところで

 

策士丸『そういえば、2人の前で仮面外してなかったな』

 

真也「そーいえばそーだねー」

 

こいし「確かに。ちょっと気になるね」

 

さらさらと書かれた紙を読んで確かにと納得すると、策士丸が2人に背を向け何かをする

 

そして改めて振り向き無言で手を振ってその空間に入っていった

 

真也「あー、以外と優しそうな顔だったなー」

 

こいし「ね。あの仮面は似合わないね」

 

2人は帰る前に見た策士丸の素顔が思いの外優しそうだったのが印象に残った

 

そして、空間が閉まったところで

 

真也「さてとー、そろそろ暗くなってくるしー帰ろっかー」

 

こいし「ほんとは能力使いすぎて疲れてるだけでしょ?」

 

帰ろうと提案した真也にこいしはじーっと見ながらそう返す

 

ギクッ、という音が聞こえそうな反応をする真也はいつもの笑顔がひきつっている

 

真也「そ、そんなことないよー。なんでそんなこというのさー」

 

必死で誤魔化そうとする真也にこいしははぁ、と溜め息をつくと人差し指をビシッと真也に指し

 

こいし「私が気付かないと思ってるの?真也のことをいつも見てるんだから気付かないわけ無いじゃん!」

 

そう言い放った

 

これには何とも言えない真也は肩を落とすと

 

真也「むー、やっぱりこいしにはばれちゃうかー。まあさすがに分かりやすいのもあったけどさー」

 

こいし「ふふんっ!さすがにわかりやすかったからね!なんどか傷を無くしたり、服の傷も無くしてるし、なにより、霊力無尽蔵か無限にしてたでしょ!」

 

頭を掻きながらそう言うとこいしが何に使っていたかを答える

 

それに驚きつつもなんだと安心する真也

 

真也「あー、確かにそれであってるねー。もう一つあるんだけどー、気付いてないかー」

 

こいし「えっ?もう一つ?うーん、私が気付かないなんて……」

 

まさかのもう一つあったことに驚くこいしだったが、少し考えてるうちに真也が先に飛んでいってしまったことに気付いて追い掛ける

 

こいし「待ってよー!」

 

真也「あははー、ごめんごめんー」

 

追いついたこいしはむぅーと頬を膨らませ真也に近寄ると軽く体当たりをする

 

うわっ、と言いながら少し体勢を崩した真也だがすぐに戻すと笑いながら地底の入り口に向かっていく

 

2人は仲良く笑いながら地底に戻っていった

 

 




はい、どうでしたか

真也「いやー、強かったなー」

こいし「最後の能力の使った場所って結局どこだったの?」

あー、あれは珍しくスペルに能力が少し入ってるんですよね。まあ、もう一つあるけど

真也「ヒントは最後のスペルー」

こいし「んー?最後……あ、もしかして」

はい、というわけで玄武 水滉さんどうでしたか?何かあればとうぞ言ってください!

真也「向こうの丸は霊夢ととっても仲良くしてるみたいだから見てみてねー」

こいし「是非是非見てね!」

それでは次回まで

「「「ばいばーい」」」
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