東方無集録   作:キイカ

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はいども。最近ネタが不足してて死にそうです。

真也「今回はコラボだよー」

こいし「お相手は 神矢レイラ さんで 人形師の裏切り者 から 彦星白愛 をお借りしたよー」

日常だったはずなのにどうしてこう(シリアス)なった。
それと、今回の話は前話のこいしが瞳を開く前の時間軸なので、心は読んでないです。

真也「変な時間軸だねー」

こいし「変なのー」

心を読むのは今回は合わなかったんや。
あ、それと、この前もらった感想にて、神子が出てないならこころがいるのは可笑しいという指摘をもらいました。
たしかこの前の章の最初の前書きに神霊廟と重なってるって書いてあります。
さらに、現章の1話目が能力の反動で寝ているのですが、その間に心綺楼は終わっています。
連続して異変が起きてますが、進行の関係上こうなっています。
ちなみに、寝ていたのは4日間です。

というわけで連絡終わり。
それでは
「「「スタート」」」


コラボ!現実を追い求める少年!?

 

 

 

 

 

現実というのは、その世界によって変わる。

もし、その世界が常に残酷であれば、それがその世界の現実になる。

逆に、その世界が常に大らかであれば、それもその世界の現実である。

もし異なる世界の現実が混ざり合ったとしたら、それは強い方が勝つのだろうか?

いや、きっとどちらかに寄ることもなく均等さを保って新たな現実が生まれるのだろう。

それが、異質な力との混ざり合いだとしても────。

 

 

地霊殿の昼頃。真也とこいしはキッチンにて客人を迎えていた。

2人が先程、庭園で水やりをしていたときにひょっこり現れた彦星白愛(ひこぼしはくあ)という青年。出会ったときは唐突すぎて2人とも身構えたが、白愛の丁寧な説明で大事にはならなかった。

薄い桃色がかった銀髪に金色の瞳。その長い髪を黒いリボンでポニーテールにして結んでいるが、性別は男だ。

2人とも初見では女だと思っていたが、本人が男だと言って驚いてしまった。

服装は、白い半袖のワイシャツのような衣服の上に黒いサロペットと呼ばれるものを着ている。

ちなみに、このサロペットがスカートの形になっているのだが、中に黒い半ズボンを履いているらしい。

また、左腕にのみ黒い腕輪をしている。大方お洒落なのだろう。

 

真也「さてー。僕たちはこの後地上にでも向かうけどー、君はどうするー?」

 

手元にある空のカップを眺めながら問う彼に、白愛は少し考えてから答える。

 

白愛「そうだね。2人の行く先に着いていってもいいかな?こっちの世界の現実が見てみたいんだ」

 

ふーん。とそっけなく返す真也だが、頭の中では白愛の言葉が少し気になっていた。こいしは特に何か思ったこともないようで、全員のカップを片付ける。

現実という聞く者によって意味の変わりやすい言葉を平然と使用した彼に、真也は少しの興味を持った。

 

真也「(よく分かんないけどー、考えすぎても意味ないかなー?)」

 

思考をそこで終わらせると、片づけていたこいしも戻ってきたので白愛を連れて外に向かった。

 

 

地底の商店街はいつも賑わっている。それはもう昼夜も関係なく。

店をやっているのが妖怪ということもあるが、そもそもこの地底にいるのが鬼が大半なので毎日が宴会のようなものであった。

そんな商店街の中を何気なく歩く3人。いや、正しくは2人と白愛。

2人はもうこの喧騒すらいつものことで慣れてしまっているが、白愛からすると向こうの世界ではまだ会ったこともない妖怪達がどんちゃん騒ぎをしているのだ。初めて通るには少々、というかかなり驚くだろう。

 

白愛「ここは地上と違って活気に溢れてるね。毎日が楽しそうだ」

 

視界に入る者全てが楽しそうに酒を飲んだり話をしている。そんなところで、彼は楽しそうに話した。

真也もこいしもいつもは気にもしないことを改めて聞いて、納得していた。

 

真也「こうも騒がれると夜眠る僕らには少し騒がしいけどねー」

 

苦笑いを浮かべてこちらに来てすぐの夜を思い出す。夜だというのに物凄い騒ぎ声が聞こえてくるのだから、なかなか寝付かなかった。

 

こいし「そうかな?私はあんまり気にならないけどね」

 

それは昔は無意識だったからでしょと真也にツッコミを入れられ、そうでしたーと返すこいし。そのやりとりを聞いて白愛はくすりと笑みをこぼす。

 

白愛「2人は仲がいいね。どれくらい一緒にいるんだ?」

 

ふと気になったことを聞いてみる。真也とこいしは少し考え込むがすぐに口を開く。

 

「「確か9ヶ月くらい?」」

 

見事な息の合いようである。真也達は笑っているし、白愛もつられて笑っていた。なんとも和やかな空気である。

話しながら歩いていると、よく道中の鬼達に絡まれる。真也が住み着いたり、異変が起きて他の人間がきたりしたので、人間がいることには慣れているここの鬼達。おかけで今日ここにきた白愛にまで飲もうと声をかけてくるのだが。

まあ、声をかけられても断っている。酒が飲めないからではなく、単に3人の目的地が地上だからだ。

今歩いているのは、白愛が飛ぶのがあまり得意でないとのことでそうしていた。

といっても、真也が能力を使って人里まで移動すれば良いのだが、せっかくだし話たいという白愛からの要望もあったりする。

そんなこんなで地底の入り口に到着する。

ちなみに、勇儀とパルスィはどこかで飲んでいたのか会えなかった。

 

真也「ここからは上にあがるんだけどー、どうしよっかー」

 

地上に行くには垂直に飛ぶしかないのだが、白愛のことを考えると別の手段も必要になる。

すると、上から2人降りてくる。

 

ヤマメ「おろ?真也とこいしじゃないか。珍しいねぇ」

 

キスメ「…珍しい…」

 

糸を伝って降りてきたヤマメと桶の中にいるキスメ。

いつもは2人とは無意識を使って通っているので会わないのだが、今日は使わなかったので珍しく会ったのだ。

世間話を程々に、白愛も交えて簡単な自己紹介と今までの経緯を2人に話した。

するとちょうど良い方法があると言われる。

その方法は、キスメの桶に白愛を乗せてヤマメの糸で上まで送るというもの。

なかなか奇抜なアイデアだが、今においてはとても良い方法である。

 

キスメ「…ほら、入って…」

 

桶からするりと出てくる……のではなく、どこからともなく別の桶が降ってくる。ヤマメは驚いてはいないが3人は予想と反していて驚いてしまった。

 

白愛「あ、この桶以外と大きいな」

 

桶の入り心地は悪くないようで、真也と同じくらいの身長でキスメより大きい白愛でも、あぐらをかいて座れた。

どういう作りなのか気になることこの上ないが、それは記憶の彼方に吹き飛ばして気にしないことにした。

白愛の乗った桶にヤマメの糸が張り付き、ついに空へと浮かび上がる。

乗っている白愛は奇妙な浮遊感を感じるが、そこまで悪くはないのと不思議な体験をしていることでむしろ楽しんでいた。

あがる桶の隣を真也とこいしも速度を合わせてゆっくりとあがっていく。ちなみにヤマメ達も着いてきている。

ヤマメ達を加えた5人で少し雑談をしていると、地底の穴の淵に着いた。

2人に感謝の言葉を贈った白愛。それを確認した真也とこいしは2人に手を振り、白愛を連れて人里に向かった。

 

 

人里に着き、先ほどと変わらぬように歩き始める。しかし、真也とこいしへの対応は相変わらずであった。

白愛は知らないので、よく分かっていないが時々聞こえてくる内容は、どれも2人を貶し罵倒するようなものだった。

いくら今日あったばかりの仲であっても、白愛の正義感がそれを許さなかった。しかし、2人がそれを止める。

 

真也「どうしたって無駄だから諦めなよー」

 

こいし「私たちは大丈夫だから、ね?」

 

会ってから変わらぬ笑みを見せて、何もないように振る舞う2人。それに白愛は何か突き刺さるような感覚を覚えるが、どうしようもなかった。

大丈夫と言われてしまったので里人に何かを言うのは良くない。かといって2人の深いところに踏み込むには時間が足りなかった。

歯がゆい思いを胸に抱えつつ、仕方なく2人の後をついて行く。

2人のいつも通っている甘味処に着き、適当に注文するとどうしても耐えきれなかった白愛は2人に質問を投げかける。

 

白愛「どうして2人はあの人達に何も言わないんだ?大丈夫だなんて言われても、2人の表情はどう見てもそうは見えなかったよ」

 

真剣な眼差しを投げかける白愛に対して、真也とこいしの反応は全く別だった。

 

こいし「私は種族柄もう慣れちゃってるしね。今は違うけど、昔はよくあったことだからねぇ」

 

今は半分開いている瞳も、昔は硬く閉ざされていて開くことなんて無いと周りも当人も思っていた。

今となってはそれも嘘のようではあるが。一度見てしまった心の汚さを、彼女はまだ忘れてはいないし、忘れることはできなかった。

一方真也はというと、それは異質な返答だった。

 

真也「正直どうでもいいのが一番かなー?僕にとってはこいしに手を出さなければ、あの人達なんていてもいないようなものだから」

 

黒い瞳に怪しい光を浮かべて答えた彼は、その笑みに黒く不気味な何かを混ぜる。

こいしはそれが怒りとは違った別のものだと感じた。

会ってからずっといる彼女には、それが自身を案じてくれているのか分かるのだが、やっぱり彼自身のきは何も考えていないと分かってしまう。

やれやれと頭を振る彼女に対して、白愛はやはり納得しきれていなかった。

 

白愛「真也にとってそういうことなのは分かったが、それでもここにくる回数は少なくないだろ?毎回毎回言われてどうも思わないのか?」

 

やや踏み込んだことを聞いてしまったような気もした彼だが、どうも真也の返答が気にかかりすぎた。

まだ知り合いというレベルの真也に、本当はここまで聞く気など毛頭なかった。しかし、2人に先ほど浮かべた無理矢理作ったような笑みがそれを許さなかった。

白愛の質問に対する真也の返答は、正直狂っているとも感じられた。

彼女が良ければよいという彼女本位な考え方、白愛は知らないが真也もこいしも同じような考え方なのでどちらも特には気にしていなかった。

周りにそこまで深く入ってくる人もいないので、それが知られることはなかった。

そして、今度の返答もどこか狂っているように思えた。

 

真也「どうも思わないなんてことはないけど、思うだけ無駄だし、そんなこと考えてどうにかなるならどうにかしてるさ。どうにかならないのが人間ってものでしょ?」

 

さも当然というかのように首を傾げて笑みを浮かべる。こいしは気にせず団子を食べているが、白愛は一瞬息が詰まってしまった。

諦めにも似たこの返答。しかし、これは諦めているのではなく無関心とも言える。

 

真也「強い力を持っていたらそれだけで忌避される。使わなくても危険と言われて、まるで犯罪者みたいに扱われる。勝手な思考で一方的に決めつけて味方を集めてそれを押し付ける。まあ、これはちょっと極端でもあるけど、全部が間違ってるわけではないでしょ?」

 

人間なんてこんなものさと言わんばかりの真也の言葉に、白愛は言葉を失った。

相も変わらず団子をほおばるこいしだが、頭の中はいつもと同じように心配していた。

心を読むと言うだけで迫害されて、地底に追いやられたこいしからすれば、真也の言っていることは間違ってはいなかった。

ただ、全ての人間がそうではないとも思っていた。

もちろん、真也もそれは言わなかったが分かっていた。現に今いる店の店員や、服屋、装飾屋などの店員は2人を普通に扱ってくれる。

一概にそうだと括るのは良くないとはもちろん分かっている。

しかし、括れてしまう程に人間の汚いところを見てきた2人は、そういう考えがどうしてもあるのだ。

しばし言葉を失っていた白愛だが、ようやく口を開くことができた。

 

白愛「…なかなか厳しいことを言うね。俺も同じ人間だし真也も人間だろ?そこはどうなんだ?」

 

自身や真也もその毛嫌う種族だと聞けば、真也は不思議そうな顔で口を開いた。

 

真也「え?別に全部の人間がそうだとは思ってないよ?実際白愛とか、どこかの巫女とか、さっきのに当てはまらない人もいるさ。でもね?」

 

いったん区切り、お茶を飲む真也。こいしは団子を食べ終わりお茶を飲みながら2人の会話に耳を傾けていた。

話を再会する。

 

真也「少なくとも僕が生きてきた周りには、当てはまらない考えの人がほとんどいなかったんだよ」

 

悲しさすら感じさせる物言いだが、言った本人は至って笑顔。それを浮かべていることを強要されているかのごとく表情は変わらない。

能面のように変わらぬ表情に、白愛は彼の過去を想い、しかしどうしても納得できなかった。

 

白愛「過去がどうかは俺には分からないけど、今は楽しいんだろ?それならそれを邪魔されるのは嫌じゃないのか?」

 

底の見えない黒の瞳に投げかけた問いは、予想よりも簡単なもので返ってきた。

 

真也「嫌に決まってるじゃないか。僕だって一応人間さ。今では感情もあるんだから、怒りだって感じるし、悲しみだって思うさ。だけど、『そういう人間』には何言っても無駄だって分かってるんだ。なら無視して聞き流して放置するのが一番でしょ?」

 

最善はある意味我慢とも取れるその言葉。何か彼にその言葉を出させたのか気になるが、これ以上の深入りは拒絶にも繋がりそうだと判断した白愛は、仕方なくお茶を飲んだ。

話が終わったと察したこいしが別の話題を振ってくる。

 

こいし「そういえば白愛は私たちに付いて来たいって言ってたけど、どうしてそうしたの?」

 

今日ここに至るきっかけとなった白愛の返答の理由を問いかける。

それをちょっと考えてから返答する。

 

白愛「それは向こうとは違った現実を見てみたかったからかな?いる人によって変わるのかと思ってね。実際、こっちの現実は向こうよりも少し和やかな気がするよ」

 

少し変わった言い方で答えた白愛に、こいしがさらに質問する。

 

こいし「時々現実って言葉を使ってるけど、それって口癖?」

 

何の気なしにこいしは聞いたがその返答は少し予想外だった。

 

白愛「あぁ、いや意識してるわけではないんだけどね。どうも使いやすくて出て来ちゃうんだ。口癖と言うほどなのかは分からないけど、よく使ってるかも」

 

本人が分からないというのはこいしもよく分かることだった。無意識に何かしているとそのことに関して聞かれても分からないからだ。

昔の自分が何か聞かれたときにこうやって答えていたと思うと、少し不思議な感覚に襲われる。

気付けば団子もお茶も無くなっており、そろそろ店を出ることにした3人。

お金を払って外にでると、やはり嫌な声が聞こえてくる。

面倒くさそうな顔をしている真也が手を握った。

すると、周りの音が無くなった。

いきなりのことに驚く白愛は何かをしたと思われる真也を見る。ちなみにこいしは時々こういうことが起きるので慣れていた。

 

真也「あー、うるさいから無音にしてるだけだよー。一応僕らの声が聞こえるようにはしてるよー」

 

簡単にそういうが、能力を知らない白愛はどういうことかよく分からなかった。

それが真也にも伝わったのか簡単に自身の能力を説明する。

納得した白愛を連れてまた人里を歩くが、後はたまに行く店しかなかったので白愛を帰すことになった。

里からでて地底の穴の入り口付近で真也が能力を使って不思議な空間をつくりだす。

説明もいつもと同じで、白愛も驚いていた。

 

白愛「あ、そうだ。1つ聞きたいことがあるんだ。いいかい?」

 

そう聞いてくる彼に頷いて返す。

 

白愛「もし、目の前の現実が無くなったら。2人は取り戻す?」

 

目の前の現実という彼らしい聞き方に苦笑する2人。

少し考えてこいしが先に口を開いた。

 

こいし「それが仕方のないことなら諦めるよ。でも、そうじゃないなら取り戻そうとするね、私なら」

 

にっと笑みを浮かべてそう答えた。仕方のないことという曖昧なことに少し引っかかるが、彼女の中ではそれが最適な答えだったのだろうと思って口は開かなかった。

それに対して真也も答える。

 

真也「んー、こいしと同じかなー。あ、でも、もし理不尽に奪われたんなら、僕だってそれなりの対応して取り戻すかなー」

 

相変わらず語尾は呑気なものだが、内容はなかなか語尾と反していた。

それに白愛も乾いた笑めを浮かべていた。

 

白愛「まあ、2人ならそうするのが分かったよ。今度会うかは分からないが、会ったらよろしくな!」

 

そう言って空間を通って彼は帰っていった。

閉じた空間は跡を残さず消え去る。彼のいた痕跡まで無くしたかのように感じるが、2人の記憶にはちゃんと残っている。

 

真也「面白い人だったねー」

 

こいし「ね。でも珍しく真也の思考が見れた気がするよ。いつもは何もいわないのにね」

 

悪戯っ子のような笑みを浮かべて首を傾げる彼女に、彼も楽しそうに笑った。

 

真也「なんでだろうねー。僕にも分かんないけど、僕をはっきりさせないといけないような気がしたんだー」

 

彼の能力を知っているわけではないが、真也は自身をはっきりさせないといけない思っていた。

だから甘味処であそこまではっきりと自身の思考を口にしたのだ。

彼女はいつもと違った理由に不思議そうな笑みを浮かべるが、真也はなんだか面白そうに笑っていた。

 

真也「(君も気にしないような人なら、もっと早くに会いたかったなー)」

 

浮かんだ思考をすぐに消し去り、きょとんとしているこいしの手を取って穴の中へ降りていった。




はい、どうでしたかね。

真也「シリアスー」

こいし「シリアスー」

分かってるんだ、日常希望なのにこうなってしまったのは良くないって。
だがネタがなぁ…。
次回は今のところ最後の日常回予定を書こうかと。
それ投稿したら後はコラボ終わらせて最終章入りたいな。

真也「時間がないってねー」

こいし「ネタもないのにねー」

抉ってくるのやめろ()
なにげ今回のもキャラ掴めてるか心配だ。

というわけで次回投稿で会いましょう。
「「「ばいばーい」」」
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