《嘘》にも、いろいろな種類がある…安心させるため…怖がらせるため……絶望させるため…と、いろいろな《嘘》がある。その中の一つの話を聞いてもらいたい。
やぁ、初めまして。俺の名前は、紅 紅樹(くれない こうき)っていうんだけどさ。
まぁ、そんなことはどうでもいいか、今日は《嘘》の話をするんだったね。
よく聞いておくれよ?この世には、酷く醜く、悍ましい世界があるということを…
◯◯学校
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とある学校に、美少年がいた。
彼は、頭も良く、運動もでき、容姿も良く、そして容姿が良かった。
しかし、彼には「家族」がいなかった、彼に足りない物は「愛」、「帰る場所」が足りなかった。
そんなある日、彼はとある少女と出会う。出会いは、最悪だった…少女が歩道橋から飛び降りようとしているところを、彼が偶然通りかかった…
彼「おい…何してるんだ?」
少女「……」
少女は、無言で歩道橋の柵の上から彼を見ていた。
不意に、トンッ、と音がすると少女の体が浮いていた…少女は、歩道橋から飛び降りたのだ。
彼「ッ!?」
彼は、すぐに少女を掴もうと手を伸ばす。
彼 (間に合えッ!)
なぜ、彼は名前も知らない少女を助けようとしたのか。それは、彼にはよくわかっていた。
ガシッ!
少女の腕を掴み、引っ張り上げる。
ドサッ、と少女が歩道橋の上に落ちる。
彼「おいッ!何考えてんだよ!?死ぬ気か!?」
少女「死ぬ気だよ!?死にたいから飛び降りようとしたのに!」
彼「命を大切にしろ!」
少女「その言葉も、何回も聞いてる…もう、私に構わないでよ…!」
彼「そうもいかないだろ…」
少女「もういい、帰る…」
なんてのが最初の出会いさ…全く最悪の出会いだね。
まぁ、それから何度も彼と少女は、歩道橋で出会った…その度に少女は、飛び降りようとし、その度に彼は少女を止める。そんなやり取りが何十回も続いたんだ。
そんな、ある日…
彼「なぁ、もういい加減にやめろよ!」
少女「そうだね、もうやめることにするよ…」
彼「!?本当か!?」
少女「うん、君の言葉を聞いているうちに、なんだか馬鹿らしくなってさ…そして、気付いたんだ…私は、貴方のことが…」
彼「あ〜、そういうのどうでもいいから、とっとと落ちろ〜」
と、彼が少女の背中を押す…
少女「え………?」
少女は、理解できなかった…今まで優しく、暖かく接してきた彼が、急に…
彼「はぁ〜、俺がお前に構ったのなんて、ただの気まぐれだよ」
彼「お前に言った言葉なんて、全部本心じゃないから、嘘だからww」
少女は絶望した…また裏切られた…
憎い…憎い憎い憎い…ニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニク…
バンッッッ!
何かが破裂した音を聞いて彼は…
彼「ふぅ〜、次はどんな《嘘》で、絶望させてやろうかな?」
彼は、狂ったような笑みを浮かべ、その場から立ち去った…
???
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と、いう話があったのさ…実に醜いねぇ…悍ましいねぇ…
ま、彼はもう壊れていたんだね。
さて、そろそろ行かせてもらうよ…
「あの歩道橋でまた、また飛び降りようとする人がいるからねぇ」
嘘…がお題でしたが嘘の要素がほとんど無いですね(汗)
まぁ…これからも、日々精進しますかね!