元々読み専門なのでここのシステム手探りです…
「……うん。はっきり言ってすごく筋がいいんじゃないかなあ。そこの猪武者と違って」
「おい!キリト!そりゃどういう意味だよ!?」
「ふむ。そうかね。テスターの君に褒められるとは光栄だな」
だいぶ口調も砕けてきたな。しかし彼がベータテスターと聞いたときは少なからず驚いた
話してみないとわからないものだな
それにしても初めから経験者から教われるとは私も運がいい
「ところでさっきから聞こうと思ってたんだが……」
「何かね、キリト君?遠慮しないで何でも聞いてくれていい」
「あんたの戦い方……素人とはとても思えないんだが。リアルで何かやってたのか?」
……。
まあ確かに初心者がいきなり足運びで攻撃を躱したり盾で相手をはじき飛ばしたりすれば不思議に思うか。
とはいえリアルの事を思い出せない私にはそれに答える術がない。
どうしたものか……
「なに。昔見た映画を参考に動いたまでだよ。これでも運動神経には自信があってね。まあ実際の主人公の動きには遠く及ばないが」
「そうか……」
明らかに怪しんでいるが説明のしようもない。
一番驚いているのは私なのだから
「ふー……なあお二人さん、俺はそろそろ腹が減ったから落ちようと思うんだが。せっかくだからフレンド登録して後でまた会わないか?」
クライン君からの申し出を断る理由は特にない
私もキリト君もすぐ了承した
「へへへ。これでよしっと。この後ピザが来るんだ。」
「用意がいいな。俺も妹が作ってるはずだから落ちよう。あんたはどうするんだ?」
「私もログアウトしよう。後でまた会おうじゃないか」
リアルに戻ればこの状況も打破出来るはずだ
「うしっ!そんじゃあ……あり?」
「どうしたんだ?」
「いや。ログアウトボタンがねぇんだ」
「そんなわけないだろ。ほらちゃんとここに……ないな」
私も二人に習って自分のメニューを見る
「……確かにログアウトボタンがないようだな」
「バグか。サービス開始初日からこれじゃあ運営も泣き入ってるだろうな〜」
「クライン君、そんな人事みたいに言っていていいのかね?」
「へっ?」
「へっ?じゃなくて。お前さっきピザ頼んでるとか言ってなかったか?」
「…あー!そうだった!俺のピザぁ……」
そう言って彼は目に見えて落ち込みはじめた
「まあさすがにそろそろ運営からの説明がある頃だろ。ピザが届くまでにログアウト出来るかはわからないけどな」
「マジかよ…」
「まあ待ちたまえ、クライン君。冷めたピザもなかなか悪くないと私は思うのだが……」
「俺は出来立てのやつが食いたいんだぁ……!」
……彼を励ますのは失敗したらしい。私にはこういうのは向いてないということか
「うん?何だこりゃ!?」
私たちの身体が光に包まれはじめていた
「……転移の演出だ。どこかに転送させられるな」
「ふむ。運営からの何らかの説明があるということかな?」
そして光が収まったとき私はまた見知らぬ場所にいた
すっ…進まない
というかこんなんでいいのだろうか……