私が複数の実つきを相手しているときコペル君の動きがおかしいのに気付いた
「……コペル君?何をしているのかね?」
「……二人ともごめん。」
実を破壊したことでその場に破砕音が響き渡った
「……いや。ダメだろ、それ」
やがて彼の姿が視認出来なくなったところで大量のリトルネペントが現れた
多くは私たちの元にやってきたが何体かは草むらの方に向かって行く
「キリト君、ひょっとしてあれは……」
「……コペルは多分知らなかったんだ。隠蔽スキルは索敵スキルを持ったやつには聞かないってさっき言ったがモンスターにはもう一つ居場所を探る方法がある」
「匂い……かね?」
「……リトルネペントは基本的に匂いを頼りに敵を探す習性がある。今はあれくらいしかいないがいずれ俺たちと同じぐらいの量を相手にすることになるはずだ……」
「……キリト君。もう彼に構っている暇はなさそうだ。このままでは我々が危ない」
「……コペル!戦うんだ!そいつらに隠蔽スキルは効かない!」
私たちは背中合わせになり目の前の敵をただ斬り続けた
ややあって聞こえる破砕音
恐らくは……
「……ヒースクリフ……」
「キリト君。我々は生き残るんだ。目の前の敵に集中しろ」
そこからは本当に何も考えず斬って斬りまくった
何体斬ったかわからなくなりろくに腕も上がらなくなったあたりでようやく群れは全滅した
「…コペル。お前の分だ」
キリト君が無造作に胚珠を地面に置く
「……キリト君。彼のことを気に止むことはない。我々は彼を助けに行く余裕がなかった。それにこれは彼に牽制の役割を与えた私の責任だ」
「……」
「……私が彼のことをもう少し気遣っていればこうはならなかった。君に間違いはない」
「……それは違う。俺がもっと…」
「キリト君。私は大人で君は子供だ。責任は大人が負うものだ」
「……」
「……行こうか。クエストはこれで終わりだ。村に帰ろう。宿に泊まり明日出発だ」
「……ああ」
その後胚珠を届け私はアニールブレードを手に入れた
宿の部屋を取り一夜明け次の町へ着くと同時に私は彼にパーティ解消を伝え彼は了承
その後しばらく彼とは会えなかった
その代わり別の出会いがあった
「ヨウ!」
「何だね、君は?」
「オレっちはアルゴ。情報屋のアルゴダ。鼠のアルゴって聞いたことないカ?」
「……いや。悪いが初耳だ。私に何か用かね?」
「オレっちは強い奴を探してるんダ。情報屋は顔を広く持ちたいからナ」
「……他を当たりたまえ。私は君が思ってるほど強くはない」
「そう言われてもナー……キー坊からの紹介ダ」
「キー坊?……キリト君のことかね?」
「キリトが褒めてたヨ。これから先強くなるプレイヤーだっテ。だから顔見せに来たのサ、ヒー坊!」
それが情報屋鼠のアルゴとの出会いだった
アルゴの口調と性格ってこれでいいんだっけ……