情報屋を名乗るアルゴという少女に誘われれるがまま気がつくと差し向かいで食事をししかも私の奢りになっていることに動揺を隠せなかったがとりあえずキリト君の紹介で来たという彼女に話を聞いてみることにした
「……それで、アルゴ君?キリト君の紹介とのことだが…」
そう聞くと彼女は今までつついていたケーキから顔をあげ
「ソウソウ!キー坊から将来有望なプレイヤーの名前を聞いてみたらあんたの名前が出たんだよ、ヒー坊!」
ヒー坊……
「……キリト君が私のことをどう言っていたか気になるところではあるが、まずは君に一つ聞きたいのだが…」
「オレっちは何でも答えるヨ!でもコルは貰うけどナ」
情報料か。
今私が奢らされてる分は入ってないのだろうな…
「……キリト君と知り合いということはその……もしかして君もベータテスターなのかね?」
「……まあいずれバレるしあんたなら構わないカ。そうだ。オレっちもキー坊と同じベータテスターダ」
「ふむ。キリト君とは親しかったのかね?」
「タダの腐れ縁サ。情報屋とお得意様。それ以上の付き合いは無いヨ」
「そうか…」
「後は何か聞きたいことはあるかイ?今なら安くしとくヨ?」
「いや。今は特にない。さっきの情報はいくらかな?」
「ロハでイイヨ。こうして奢ってもらってることだシ。アッ!追加注文してもイイかナ?」
……なかなか健啖家なのだな……
「好きにしたまえ……」
私はそう答えるので精一杯だった
「オッ!ヒー坊は太っ腹だなア!じゃあコレとコレと……」
……私はまだ帰れないようだ
「アルゴ君。食べるのはいいがそのヒー坊というのは……」
「オレっちはいつも相手をあだ名で呼ぶンダ。フレンドリーダロ?」
「……フレンドリーかはわからないがとりあえず止めてもらえないかね?この風貌でヒー坊と呼ばれるのは明らかに似合ってないしむず痒い」
「エー……」
どうしてそこまで嫌がられなければならないのか……
「これはオレっちのアイデンティティーダ!変えるわけにはいかないヨ!」
……むしろ私がえー……と言いたい心境だ
「なら、せめて変えてもらうわけにはいかないかね?さすがにヒー坊は少しね…」
「ワカッタヨ……じゃあクリフっちで」
何がじゃあなのだろうか……
「……却下だな」
「エー……」
さっきとあまり変わっていないのだが……
「エー……イイジャナイカ、クリフっち」
「……勘弁してくれたまえ。普通に名前で呼んでもらうわけにはいかないのかね?」
「さっきも言ったダロ。これはオレっちのアイデンティティーダ。譲るわけにはイカナイヨ」
「しかし見ての通り私にはどちらのあだ名も似合わないと思うのだがね?」
「格好なんて後からついてくるモンダロ。もうヒー坊で決定ダ」
結局押し切られてしまい彼女の食事が終わるとすぐに別れようとしたがフレンド登録を半ば強引にさせられてしまった
こうして私のフレンドリストにキリト、クラインの名に追加でアルゴの名が記載されたのだった
アルゴの話だけで終わってしまった……