「…Cクラスが怪しい動きをしている」
あの後Bクラスの人たちを島田さんごと戦死させた僕たちは、騒ぎ立てる島田さんを無視し、
Bクラスの教室に向かって行った。途中で増援と思われる部隊と遭遇したが、僕となのは、
フェイトにはやて、そして姫路さんの5人によってBクラスの増援はFクラスを一人も
倒すこともできずに補習室に送られた。
その光景を見ていたFクラス曰く、「傍から見たらあれは戦闘という名の蹂躙だった」らしく
敵が不憫に思えた、と言っていた。
その後、Bクラスの教室に相手を押し込んだところで4時になったので、そこで今日の
試召戦争をそこで一旦中断して戻ってきたところに、康太がCクラスに何かやろうと
しているという情報を伝えられた。
「おそらく…漁夫の利でも狙う気なんだろ。ふむ…まだ時間はあるし、協定を結びに行くか」
「それなら僕も付いて行くよ、なのはたちはどうする?」
「私たちも行くよ、2人もいいよね?」
「「構わないよ(構わへんでー)」」
「儂も行こうかのぅ」
「…俺も」
僕たちが雄二に付いて行くと言うと、秀吉と康太も便乗してくる。
「すまんが、秀吉は残ってていてくれ、もしものときの作戦のために
お前の顔を見られるわけにはいかん」
「作戦なら仕方ないのぅ、わかったのじゃ」
「あぁ、助かる。それじゃ行くか、早くしねぇとCクラスの代表が帰っちまう」
「Fクラス代表の坂本雄二だ。Cクラスの代表はいるか?」
Cクラスに到着し、そう言いながらCクラスに入る雄二。僕たちもその後に続いてCクラスに入り、すぐに教室の中に人が隠れていることに気づく。この気配は…なんで彼がここにいるんだ?
「私がCクラス代表の小山だけど、何の用かしら?」
「あぁ、Cクラスとクラス間交しょ「雄二、待って」う…って、なんだ明久、今大事な話しを…」
「その前に、小山さんに聞きたいことがあるんだけど」
「?何よ?」
大事な交渉を途中で邪魔されて少し不機嫌になる雄二と僕の聞きたいことという言葉に
疑問を浮かべる小山さん。そんな小山さんに、僕はあることを聞いた。
「なんでこの教室にBクラスの代表である根本くんとBクラスの生徒がいるのかな?」
「「なっ!!」」
僕の言葉に驚愕する雄二と康太…他の3人は、さすがというべきか、
この教室に人が隠れてるのに気づいていたようだ。
「くそ!バレちまったら仕方ねぇ、お前たち!Fクラス代表を打ち取るんだ!!」
「「「「おぉ!!」」」」
自分たちが隠れていたことがバレたと悟った根本と、どこに隠れていたのかという程の
人数のBクラスの生徒が姿を現し、僕たちに襲いかかってこようとする。
「ちっ、罠か!すまんが明久、足止めを頼む!」
「了解、あ、でも雄二」
「なんだ!?言いたいことがあるならさっさと…」
「確認だけど、別に…
ここで終わらせてもいいんでしょう?」
僕に足止めを頼んで逃げようとする雄二に視線を向け、僕はそう話しかける。
雄二は、一瞬目を見開くがすぐに不敵な笑みを返し、
「あぁ、派手にやっちまえ」
と言い残し、康太を連れて教室に戻っていった。
「逃げたぞ!追え!」
「残念だけどそれはできないよ。ここを通りたいなら、僕を倒すことだね」
「だったらお前らから先に倒してやるよ、試獣召喚!!」
「「「「「試獣召喚!!」」」」」
先に僕らを倒そうと根本を含むBクラスの生徒が召喚獣を出してくる。
Fクラス 吉井明久 VS Bクラス×15&根本恭二
英語W 586点 VS 平均176点 208点
それに対抗し僕も召喚獣を出し、数瞬後お互いの召喚獣が姿を現す。
「明久!私も手伝うよ、試獣召喚!!」
「私もや!試獣召喚!!」
Fクラス フェイト・T・ハラオウン&八神はやて
英語W 687点 653点
はやてとフェイトの召喚獣もなのはと一緒でBJを着ているのだろうと予想したが、召喚されたフェイトの召喚獣は僕の予想していた服装ではなかった。
はやての召喚獣は、昔最後に見たときと同じ騎士甲冑を着ており、その手には『シュベルトクロイツ』を持っている。
しかしフェイトの召喚獣は、濃紺の軍服のようなものを着ており、その上に白地に黒縁のマントを羽織っている。武器は『バルディッシュ』を持っているけれど、これは一体…
「どうしたの?明久?」
僕が何かを考えているのがわかったのだろう、フェイトが僕に話しかけてきた。
「あぁ、フェイトとはやての点数が高いなぁーって思ってたんだよ」
「(フェイトの召喚獣もなのはやはやてと一緒でBJを着ているものと思ってたんだけど、違う服装だったから不思議に感じてたんだよ)」
BJのことはこの場で話すわけにもいかないので、念話を使って話す。もちろん怪しまれないようにするためにしゃべることも忘れない。フェイト達もそれを理解しており、同じように対応してくれた。
「うん、得意教科だからね。今回はそこそこできたんだ」
『(そういえば明久はいなかったから、私がBJを新調したって言うのは知らなかったね。)』
「そういうアキ君かて、十分高いやないか」
『(さすがにいつまでも露出が多いあのBJを着るっちゅうのはどうなんや、って皆が言っとたんや。昔ならともかく今のフェイトちゃんやと…なぁ)』
「ありがと、はやて」
「(あー…納得)」
『(ちょ、は、はやて!?な、何言ってるの!!それに明久もそれで納得しないで!!)』
そんな風にのほほんと会話している僕らとは、対照的にBクラスの人たちは、
「な、なんだあの3人の点数!?」
「600点超えだと!?それに吉井は観察処分者のはずだろ!なんだあの点数!?」
「あ、あんなの勝てるわけがないわよ!」
予想もしていなかった僕たちの点数に、驚き慌てふためいていた。
「アキ君、フェイトちゃん、ちょっと大きいの撃つから、それのチャージが
終わるまで守ってくれんか?」
「大きいのって…?」
「もしかして…
「フェイトちゃんの思っているとおりやで。あれなら一気に敵を倒せるやろ?」
「なるほど…わかった、それじゃ私と明久ははやてを守りつつ、相手を倒すよ。明久もそれでいい?」
「はやてがやろうとしてることが広域攻撃ってことしかわからないけど…それに従うよ」
「そんじゃ方針も決まったことやし、始めるで」
そう言ってチャージを始めるはやて。するとその足元に魔法陣が展開される。これは…なるほど、
「な、何かするみたいだぞ!早く止めるんだ!」
その様子に危機感を持ったのか、根本が指示を出したことによりBクラスが動き始める。
やっぱり慌てているのだろう、ここまでの動き出しが遅い。
「邪魔はさせない!ブリッツアクション!」
フェイトがBクラスが動き出したのを見て、技名を叫ぶとフェイトの召喚獣の姿が消えた。
「消えた!?」
「な!ど、どこにいったんだ!?」
「ここだよ」
ザシュシュ!
フェイトの召喚獣は、Bクラスの生徒が姿を消したと錯覚させるほどの速度で
相手の後ろに回り込み、ハーケンフォームにしていたバルディッシュで2体の首を跳ね飛ばした。
「なっ!こ、こいつ!!」
「いつの間に!」
「動きを止めろ!そうすれば倒せるはずだ!」
「おっと、僕がいるのも忘れないでほしいね!」
少し遅れて僕の召喚獣もBクラスに近づく。
「な、調子に乗るんじゃねぇ!喰らえ!」
召喚獣の接近に気づいたBクラスの生徒が僕の召喚獣にむけて剣を振り下ろしてくるが、
「ふっ!!」
僕はその振り下ろされる剣に向けて刀を振り抜く。
キンッ!!
「は?」
振り下ろした自分の剣が逆に斬り飛ばされる光景を見て、間の抜けた声を上げるBクラスの生徒。
その一瞬の隙を突き、返す刀で袈裟斬りにして相手の召喚獣を戦死させる。
そんな戦いを僕とフェイトがはやての準備が終わるまで続けると、準備が終わる頃には
相手の召喚獣は根本を含めて半分しか残っていなかった。
「よっしゃ、チャージ完了!アキ君!フェイトちゃん!召喚フィールドから退避して!!」
「「了解!」」
「ま、まずい!くそ、俺は一旦引く、お前たち、あとは頼んだぞ!」
はやての指示に従い、フィールドから出る僕たち。それを見てまずいと思ったのだろう、
戦線から逃げ出そうとする根本。しかし、
「な、なんだ、この光の輪は?それに召喚獣が動かねぇ!?」
「逃げられたら面倒なことになりそうだったから、捕まえさせてもらったよ」
Fクラス 高町なのは VS Bクラス代表 根本恭二
英語W 669点 VS 208点
それまで待機していたなのはの召喚獣が、絶妙なタイミングでバインドで根本の召喚獣を拘束し、それにより根本の召喚獣は動けなくなってしまう。
「ナイスや、なのはちゃん!!ほな、行くで!!遠き地にて、闇に沈め!ディアボリック・エミッション!!」
はやては最後に発動のための詠唱を行い、自身が使える魔法と同じ技名を告げた瞬間、
それは解き放たれ、召喚フィールド全域を光で埋め尽くした。なのはは、はやてが攻撃をする直前に、自分の召喚獣の前方にプロテクションを張って攻撃に備えていた。
Fクラス 八神はやて&高町なのは VS Bクラス 生徒×7&Bクラス代表 根本恭二
英語W 503点 593点 VS 0点
そして光が止んだ召喚フィールドを見ると、その中にははやての召喚獣と少しダメージを
食らっているなのはの召喚獣だけが立っていた。
「Bクラス代表の戦死を確認、これによりこの度の試召戦争はFクラスの勝利です」
どうも、ソルレインです。
これにてBクラス戦は終了です。今回は、フェイトとはやての初戦闘ですが、
正直、うまく戦闘描写が書けたかどうかが不安です…。
ちなみに姫路さんの手紙は、根本の手には渡っておりません。
誤字脱字があれば、感想で気兼ねなく書いていただけると助かります。
それでは次話をお楽しみに~。