バカと魔導師たちと召喚獣   作:ソルレイン

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Dクラス戦

あの発言の後、場は大いに混沌と化した。

全員の動きがピタリと止まり、一番最初に動き始めた雄二でさえ再起動するのに

数十秒かかっていた程だから、相当なものだろう。

 

その後、雄二たちが色々と僕の発言の意図を聞いてきたが、それに対して「昔、色々とあったんだよ」などと言って、のらりくらりと質問をかわす僕に、質問しても無駄と悟った雄二たちはそれ以上は質問してはこなかった。

まぁ島田さんがいきなり殴りかかって来たのには、さすがに驚いたけど。

 

ちなみにそんな説明をされた当の本人たちの反応は三者三様だった。

なのはは僕が言ったことを聞いて理解した瞬間、顔を直ぐ様真っ赤にし硬直、

フェイトは僕の言葉をすぐには理解できなかったのか、キョトンとした表情を浮かべていたが、意味を理解した瞬間、一気に耳まで赤くし湯気まで出して「あ、あうあう」と可愛らしく混乱していた。

はやては、運悪くお茶を飲んでいたようで、口に含んでいたそれを吹き出して咳き込んでいたが、それがおさまると、真っ赤になった顔を見られないようにするために俯いていた…耳が真っ赤になっていたことは言わぬが花だろう。

 

その後、なんとか雄二がその場をおさめ、Dクラスに宣戦布告した理由を話していたが、その顔には疲労が色濃く映っていた…。そんな雄二に、お疲れ様、と言ったら非難がましい目で見られた。なぜだ。

 

「どうしたのじゃ、明久よ?」

 

「ん?あぁ秀吉。いやなんで雄二にお疲れ様って言ったのに非難がましい目で

見られたのかな?って考えてたんだよ」

 

「…いや、あの状況を作ったお主にそんなことを言われたら、

雄二じゃなくても、非難がましい目で見ると思うのじゃが…」

 

考え事をしていると、僕の様子に気がついた秀吉が聞いてきたので、屋上でのことを話すと

ジト目で見られた上に、呆れを多く含ませた声でそんなことを言われた…。

 

「それよりも、今は戦争中なんじゃから、戦争に集中するのじゃ」

 

「それもそうだね、わかったよ」

 

会話のとおり、実はもうDクラスとの戦争が始まっていたりする。

僕と秀吉は、前線で戦っており、今もFクラスの人とDクラスの人が戦っている。

 

「「「「ぐぅ、や、やられた!」」」」

 

そんなDクラス数人の声が聞こえてきた。

最初の犠牲者はDクラスから出たか…。そんなことを考えていると、

 

「戦死者は………補習!!」

 

西村先生がどこからともなく現れた。

 

「げ、ス、スネーク!」

 

「な、なんでネモ船長がここに!?」

 

「カ、カリーニン少佐!?」

 

「もう来やがったのか、ライダー!?」

 

「西村先生と呼ばんか、このバカ共が!!」

 

西村先生にそれぞれバラバラの共通性は無さそうなのに、なぜかどれもしっくりくる渾名を叫ぶ

Dクラスの人たち。そしてそんな生徒たちを叱りつける西村先生。大変そうだなぁ…。

 

『(いや、マスターも確か渾名で読んでましたよね?)』

 

そんなエクスの呟きが聞こえたが、僕はそれを華麗にスルーする。

 

「まったく…この学年の奴らは、私の名前も言えんほど馬鹿なのか。…まぁ、よかろう、

喜べ貴様ら!貴様ら4人には、俺特製の特別補習コースをみっちりとさせてやる!」

 

「な、なんだと!?」

 

「ちなみに他の奴らがうけるような普通の補習ではないぞ…

趣味が勉強、尊敬する人は二宮金治郎、というのが普通の補習だがな、

今言った俺特製補習コースは、どんなときでも勉強のことを考え、

二宮金次郎が目標という、理想的な生徒の正に鏡と言っていい生徒

に仕立てあげることができるコースだ!!」

 

「「「「それは補習じゃなくて洗脳だろ!?というか、

普通コースでも洗脳するの!?」」」」

 

「ええい、黙れ!さっさと行くぞ!」

 

「「「「い、嫌だあぁぁぁぁぁぁ…(バタン、ガチャリ)!」」」」

 

…彼らは無事に帰ってこれるのだろうか。そう思ったのは僕だけではなかったようで、周りの人たちも敵味方関係なく動きが止まっている。…うん、とりあえず、

 

「皆、相手の動きが止まってる今がチャンスだよ!全員突撃!」

 

「「「「ハッ!!りょ、了解!!ウオォォォォォ!!!」」」」

 

「はっ、し、しまった、全員気をつけ…うわぁぁ!」

 

「ほ、補習室は嫌だ…ぐわぁぁぁ!」

 

「い…嫌ぁぁぁ!」

 

僕の声によって正気を取り戻したFクラスの前線部隊の攻撃によって、Dクラスの前線部隊に大打撃を与えることができた。事前に2人で1人を相手にするように言っていたのも功を奏したようだ。

 

「ふむ、これなら何事も無ければいけそうじゃ『Dクラス、応援に来たぞ!』な、なんじゃと!?」

 

秀吉が何かを言おうとしたとき、Dクラスの増援が前線に合流してきた。

それにより、さっきまで押していたのに、今はこちらが押されることになった。

 

「こ、このままじゃさすがにやばいのじゃ…あ、明久、儂らはどうすればいいんじゃ?」

 

「落ち着いて、秀吉。まずは点数が低くなってる人を伝令として、本陣に増援を要請して」

 

「わ、わかったのじゃ」

 

慌てる秀吉に、僕は冷静に指示を出す。その指示を聞いた秀吉は冷静になったようで、すぐに伝令を送った。

 

「それで、明久。この後はどうするんじゃ?」

 

「とりあえずは今のところは現状維持、だけど僕の指揮権は秀吉に渡すよ」

 

「?指揮官はお主じゃろ?お主はどうするんじゃ?」

 

突然、指揮官にされ訝しむ秀吉。そして、僕はどうするつもりなのかを聞いてくる。

 

「前線に出てちょっと暴れてくるよ。それじゃ行ってくるね!長谷川先生!ついてきてください!」

 

「は、はい、わかりました」

 

「な!あ、明久、待つのじゃ!」

 

僕は戦闘途中に連れて(捕獲して)きてもらっていた数学教師の長谷川先生を引き連れて、前線に向かった。その僕の行動を秀吉は慌てて止めようとしていたが、

 

「Fクラス吉井明久がDクラス5名に勝負を申し込みます!」

 

その前に、僕がDクラスの人に勝負を仕掛けた。

 

「なんだと!?」

 

「Fクラスのやつが調子に乗りやがって!」

 

「おい、しかもあいつって観察処分者じゃねぇか?」

 

「なんだって!?」

 

「へ、観察処分者が…。調子に乗ったことを後悔させてやろうぜ!」

 

「「「「おう!」」」」

 

「「「「「試獣召喚!!」」」」」」

 

Dクラス生徒×5

数学   平均97点

 

Dクラスの生徒5人が召喚獣を召喚してくる。それに対し、

 

「試獣召喚!!」

 

僕も召喚獣を召喚する。

 

僕の召喚獣は僕をデフォルメしたような姿で、黒いスーツを着ており、

左手は鞘を掴み、右手は腰に差した日本刀に添えて居合の構えをとっていた。

…本当はこんな姿じゃないんだけど、この程度の相手ならこの姿でも十分か。

 

「け、すかした格好しやがって、どうせ点数は大したことないんだろ!」

 

Dクラスの1人がそんなことを言ってくる。そしてすぐに僕の点数が表示された。

 

Fクラス 吉井明久

数学   284点

 

「「「「「…は?」」」」」

 

僕の点数に驚き、間の抜けた声を上げるDクラス5人。だが、僕はそれには構わず、

 

「隙あり」

 

サシュ!

Fクラス 吉井明久  VS  Dクラス生徒×5

数学   284点   VS    0点

 

「「「「「な!!」」」」」

 

一瞬で召喚獣を相手の目の前に接近させ、居合で5体の召喚獣の首をすべて跳ねて、戦死させた。

 

「戦死者は補習!」

 

そしてその5人はすぐさま西村先生に抱えられ、補習室へと連行されていった。

 

「「「「「ギャアアアァァァ…!!」」」」」

 

そんな悲鳴をBGMにし、僕は他のDクラスの生徒に向き直る。

 

「それじゃ次は誰が僕の相手をしてくれるのかな?」

 

「「「うぐっ」」」

 

そう言った僕に怯むDクラスだが、

 

「ひ、怯むな!全員で攻撃すれば倒せるはずだ!やっちまえ!」

 

「「「「「う、うおぉぉぉぉ!!」」」」」

 

Dクラスの指揮官の指示に従い、僕にDクラスの前線部隊全員で突っ込んできた。

 

Fクラス 吉井明久  VS  Dクラス生徒×20

数学   284点   VS   平均99点

 

「ハアァァァァ!」

 

「オラァ!」

 

「喰らえぇ!」

 

Dクラスの召喚獣が攻撃をしてくるが、連携をしている訳ではなく、ただがむしゃらに攻撃してきているだけなので避けるのは簡単だ。

 

「くそ!当たらないわ!」

 

「この人数で攻撃してるのに、掠りもしやがらねぇ!」

 

「回避力はメタルス○イム並かよ!ちくしょう!」

 

「回避力はメタルスラ○ム並で、攻撃力が即死クラスってどんな無理ゲーだよ!」

 

大勢で攻撃をかけているのに、まったく当たらないことに焦れたDクラスの人たちの元々拙かった攻撃が、さらに荒くなっていった…。そろそろかな。

 

「くそ、いい加減当たりやがれーー!」

 

ヤケになったのか大振りで攻撃してくるDクラスの生徒。

当たれば大ダメージを受けるそれを、僕は右足を半歩引くだけで簡単にかわし、

 

「それ!」

 

相手の召喚獣が剣を振り抜いてできた隙をつき、その召喚獣をある方向へと押した。

 

「うぉ、くそ、舐めた真似しやが『そ、そこをどいてー!』って…?一体なん…」

 

ザシュ!

 

Dクラス モブA  VS  Dクラス モブB

数学   0点   VS   102点

 

僕に押された召喚獣は、僕に攻撃をしようとしていた別の召喚獣の前に飛び出す形となり、そのことに慌てて気づいたDクラスの人が注意を促すが、まさか自分のクラスの攻撃を受けるとは思っていなかったその人は避けることができず、味方の大振りの攻撃を受けて戦死してしまった。

 

「「「「な!」」」」

 

「動揺するのはいいけど、動きを止めていいの?」

 

「!?しまっ…!」

 

同士討ちによって味方が戦死したことに動揺したDクラスの動きが一瞬止まる。

そして、その隙を見逃すほど、僕は甘くはない。

 

ザシュシュシュ!

 

動きが止まった召喚獣に、僕の召喚獣は首や心臓といった急所を攻撃し、一撃で戦死させる。Dクラス程度の点数なら鎧を着ていても大した強度ではないようで、簡単に貫くことができた。

 

Fクラス 吉井明久  VS  Dクラス生徒×9人

数学   284点   VS     0点

 

「な、今度は9人もだと!?」

 

「くそ、このやろう!」

 

「まて、落ち着け!」

 

仲間が一瞬で半数近くやられたことに怒り、静止を振りきって数人が襲ってくる。

しかし、今度は回避に移らず、相手が攻撃してくる前に武器を持っている方の腕を切り飛ばしていく。

 

「「「「「!?」」」」」

 

Fクラス 吉井明久  VS  Dクラス生徒×5人

数学   284点   VS   平均37点

 

「よし、あとの敵は、Fクラスのみんなに任せたよ」

 

「「「「「お、おう!」」」」」

 

僕はそう言い、一旦引く。Fクラスは、優勢だった僕が引いたことに困惑したようだが、

すぐにDクラスと戦闘を始めた。

 

「む、明久、おかえりなのじゃ」

 

「あ、ただいま。秀吉」

 

一旦引いて戻ってきた僕に、秀吉が声をかけてくる。

 

「それにしてもお主、盛大にやりおったのぅ…、あれだけいたDクラスが、今ではもう瓦解寸前じゃぞ」

 

「あはは、まぁね」

 

「それにしても、明久。点数も全く減っておらんのに、なぜ戻ってきたんじゃ?

あのままいけば、お主だけで全滅させることもできたじゃろうに…。何か引かなければいけない理由でもあっとのかのぅ?」

 

秀吉もどうやら、僕が引いたことを疑問に思っているようで、理由を聞いてくる。

 

「いや、引かないといけない理由はなかったんだけどね」

 

「ならば、なんで戻ってきたんじゃ?」

 

僕の言葉に、さらに質問を重ねて聞いてくる秀吉。

 

「理由としては、召喚獣の操作に少しでも慣れさせるため、かな。

どうせ、練習しようって声をかけてもやるような連中じゃないからね。だったら相手を弱らせてから、それを練習相手に戦ったほうが、身につくと思ったんだよ。もしもやられたら補習室行きだから必死になって戦うはずだし」

 

「なるほどのぅ…そこまで考えておったのか、お主は」

 

僕の考えを聞いて、感心したようにしきりに頷きながらそう言ってくる秀吉。

 

「それじゃ秀吉、皆にはちゃんと二人一組で戦うことを守るように呼びかけておいて。

あと、できるなら、1人が攻撃している間にもう1人が相手の後ろを取って退路を塞ぐように、小声でみんなに伝達して」

 

そんな秀吉に、僕はさらに指示を出した。

 

「ふむ、了解なのじゃ。」

 

秀吉は僕の言葉に頷き、相手にバレないようにどんどん伝えていった。

 

そうして、僕によって大幅に戦力を削られたDクラスの前線部隊は、秀吉から

伝えられたことを守って戦うFクラスにより、退路を塞がれ、徐々にその数を減らしていき、

ついに伝令を出すこともできずに全滅するのであった。

 

ただ、途中で戦死を恐れずに、相打ち覚悟で特攻し、島田さんを道連れに補習室へと連行された

ドリルヘアーが特徴の女子生徒の登場により、その後は、道連れ覚悟の戦法を使うDクラスの人が増え、少なくない被害が出てしまった。

 

そして全滅させた後、雄二に指示をもらうために伝令を送ろうとしていると後ろから数十人分の足音が聞こえてきた。そちらに視線を向けると、どうやらFクラスの本隊が合流しようとしているようだった。

 

「よう、明久。Dクラスの増援が来て危ないって聞いたから、急いで来たんだが

こいつはどんな状況なんだ?」

 

代表である雄二が、指揮官である(引いた直後に指揮権を返してもらった)僕に

敵がいない状況を不思議に思ったのか、聞いてくる。

 

「今さっきDクラスの前線部隊、計29名全員をちょうど補習室に送りにしたところだよ。

途中から逃げるのを諦めて道連れを狙ってくる人が増えたせいで、何人か戦死者が出ちゃったんだけどね…。

それで、この後の指示を聞くためにちょうど教室に伝令を送ろうとしてたところだったんだ」

 

「29名を補習室送りだと!?相手の総戦力の約5分の3じゃねぇか…。

一体どうやってそれほどの戦力を全滅させたんだ?」

 

僕の報告に、驚きつつもそう聞いてくる雄二に、僕はさっきまでのことを簡単に説明した。

 

「まさかお前がそこまで強いとは予想外だったぞ…だが、これならこの戦争は楽に勝てそうだな。ありがとよ、明久。

…さてと、お前たち!前線部隊の活躍によって、すでにDクラスの戦力は

半分以下になっているらしい!

 

このまま一気に本陣を攻め落とすぞ!」

 

「「「「おー!やってやるぜー!」」」」

 

 

 

 

「ご、ごめんなさい!」

 

そう言って、姫路さんの召喚獣は一気に平賀君の召喚獣に肉薄、

その手に持っている大剣を使い、一撃で召喚獣の胴体を泣き別れさせた。

 

Fクラス 姫路瑞希  VS  Dクラス代表 平賀源二

現国   339点   VS    0点

 

「Dクラス代表が戦死を確認しました、これによりD-F間の試召戦争はFクラスの勝利です!」

 

そして、Dクラス代表の戦死を聞いたFクラスは勝鬨を、Dクラスは悲鳴を上げ、

その2つが混ざりあい、耳をつんざくような大音響が校舎内を駆け巡った。

 

「お疲れさん、明久」

 

「雄二もお疲れ」

 

僕と雄二は互いを労った。

 

「今日のMVPは確実にお前だろうな」

 

「うむ、それはまず間違いないじゃろう」

 

「あぁ、今回こんなに楽に勝てたのは吉井隊長のおかげだな!」

 

「俺、Dクラスの増援が来たときは戦死は免れないだろうって思ってたけど、

吉井が頑張ってくれたおかげで最後まで生き残れたぜ!」

 

{あのときの吉井はマジで輝いて見えたよな!」

 

「吉井隊長!これからもあんたに付いて行くぜ!」

 

僕を褒める雄二に賛同し、秀吉だけではなく周りの皆も同じように僕の活躍を褒め称えてくる。

 

「あはは…ありがとう、みんな」

 

さすがにこれだけ褒めてくれてるのに、謙遜したら嫌味になるだろうと思い、

僕は素直にその称賛の声を受け止める。

 

「さて、それじゃDクラス代表と交渉といこうじゃねぇか」

 

そう言って、雄二は未だに膝を突いているDクラス代表である平賀君に近づいていく。

 

「…まさか、姫路さんがFクラスにいるとは…予想もしてなかったよ」

 

「す、すみません…」

 

思わずこぼれたのであろう平賀君のつぶやきに姫路さんが反応し、謝っていた。

 

「いや…謝らなくてもいいよ。おそらく姫路さんがいなくても

僕たちは負けていただろうからね…」

 

謝る姫路さんにそう声をかけ、視線を僕に向けてくる。まぁ、確かに姫路さんがいなかったとしても、大幅に戦力を減らしたDクラス相手なら時間はかかっただろうが、それでも勝てていただろう。

 

「まず、これだけは先に言っておこう。俺達は設備を入れ替える気はない」

 

「何?どういうつもりだ?」

 

「俺達の目標はAクラスだからな、Dクラスの設備は奪うつもりはない。」

 

「それは俺たちにとってはありがたいが…いいのか?」

 

「ただし、条件がある。それは、俺が指示を出したら窓の外の、Bクラスの室外機を

動かなくしてくれ。」

 

「ふむ…わかった、その条件を飲むよ」

 

「そうか、それじゃ今日はもういいぞ」

 

「ああ、わかった。それじゃ、Aクラスに勝てるように願っておくよ」

 

「ふ、社交辞令か?」

 

「いや、君たちFクラスはどうやらまだ手札を隠しているみたいだからね…

何か勝てるだけの人材が集まっているんだろう?」

 

平賀君は僕の方を見つつ、雄二の皮肉にそう返した。

 

「確かにな…、まぁこいつに関しては俺もここまで強いとは、報告を聞くまでわからなかったんだがな…。まぁその辺の話はこれぐらいにしとこう。

 

さて、お前たち!今日はご苦労だった!明日は補充試験を行うから、今日のところは帰ってゆっくり休め!解散だ!」

 

その雄二の号令によって、皆はそれぞれ自分のクラスへと戻って行った。

 

 

 

その後、クラスに戻るとすでになのはたちは帰宅したようで、クラスの中には誰もいなかった。

多分、あの屋上でのことが原因だろうと判断し、今日は部活でいない秀吉を除く、男3人で帰ることになった。

校門の前に着いたとき、教科書を忘れたのを思い出し、雄二たちに先に帰っておいてくれと言って教室に戻ると、姫路さんが1人残って何かを一生懸命書いていた。

 

その後、僕が来たことに慌てる姫路さんの話を聞くと、どうやら彼女には

好きな人がいるらしく、その人に渡すためにラブレターを書いていたらしい。

僕は彼女に「想いが届くといいね」と応援すると、それに対して彼女は、

嬉しそうな表情で返事を返してくれた。

 

 

 

そして、そんな姫路さんと別れて1人家に帰っていると、ふと今日の戦争中にあった出来事を思い出し、それに対して思ったことを呟いていた。

 

「それにしても…どうして、須川くんはあんな状況で船越先生を呼びだそうとしたんだろう…しかも途中から放送を流すのが、須川くんからはやてに変わってたのも気になるなぁ…」




どうもこんにちは、ソルレインです。

ようやくDクラス戦まで辿りつけました…ここまで長かったです…
戦闘描写を書くのがなかなか難しかったです。

誤字・脱字、表現がおかしいところがあったら、気軽に
感想で書いてもらえると助かります。
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