「あなた方はここで待機していてください。中で“仕事”を済ませてきますので」
解体業者と俺たちを外に残して、理事長は殺せんせーを校舎内に連れ込んだ。E組の教室の中央に椅子を一脚、それを半円状に囲むように五つの机を並べた理事長は、そこに一冊ずつ本を乗せた。それぞれ「国語」「数学」「英語」「理科」「社会」と書かれたそれは、どうやら問題集のようだ。
そしてさらに取り出したのは五つの手榴弾。うち四つは対先生BB弾が入ったもので、もう一つは本物の、対人用の手榴弾だそうだ。見た目や臭いでは違いを判別できず、どれもピンを抜いてレバーを上げた瞬間に爆発するように作られている。ピンを抜いてレバーが起き上がるまでの時間、つまり爆発までの時間は一秒もないだろう。
理事長はそのピンを引き抜き、レバーを押さえたまま問題集のページにそれぞれ挟んだ。
「殺せんせー、この適当に手榴弾が挟まれたページを開き、その右上の問題一問を解いてください。ただし、解けるまで一切動いてはいけません」
「「「「っ!?」」」」
殺せんせーが四冊解ききるまで続け、殺せんせーが見事切り抜けたら残りの一冊を理事長が解く。当然、いかな完璧超人の理事長と言えどもそんな短時間で問題を解くことは不可能だ。最後まで本物の手榴弾を残されたら、理事長の敗北は確定。
つまりこれは、理事長を殺すかギブアップさせる、一種のギャンブル。これに勝てば、E組校舎の存続を認めるのだという。
「……そんなの、圧倒的に不公平だろうが」
声を荒げたのは寺坂だ。確かに寺坂の言う通り、ギャンブルと謳っていながらこの勝負の不公平さは目に余る。殺せんせーが勝利するには対先生用手榴弾の挟まった問題を選んで四問解ききるか対先生物質の爆発を耐え抜いて、理事長に本物の手榴弾入りの問題を押し付けなければならない。4問切り抜けても、残った手榴弾が対先生用のものだとばれた時点で理事長の敗北は無くなるからだ。
判別ができない手榴弾の中で対人用が残る確率は二十パーセント。しかも理事長には“ギブアップ”が許されている。つまり、危なくなったらギブアップして逃げることも可能なのだ。メリットもリスクもまるで違う。普通ならばこれは、殺せんせーに確実な敗北を与える必殺の銃口になる。
「寺坂君、社会に出ればこんな理不尽は山ほどあります」
強者と弱者の間では特に。
だから理事長の教育は理不尽を与える側、強者を生み出すものだった。弱者は暗殺でしか強者を殺すことはできないが、強者はいつでも、好きなように弱者を殺すことができる。この“処刑”もその心理を示すための教育であると理事長はのたまった。
「……分かりました。受けましょう」
自分の進退と、なによりもE組の今後がかかっている取引。明らかに不利と分かっていながら、殺せんせーに実質の拒否権は残されていなかった。額に粘つく汗を浮かべながら、恐る恐る椅子に腰を下ろす。目の前の机に置いてあるのは、数学の問題集だ。
自然と俺たちの緊張も高まり、視線は殺せんせーと問題集に集中する。ドクン、ドクンともはや自分のものなのかも分からない心臓の音が耳に痛いほど響いてきた。耳鳴りがしてきそうな耳に知らず眉間に皺が寄る。
「開けた瞬間に解いて閉じれば爆破はしません。あなたのスピードなら余裕かもしれませんね」
「も、もちろんです……」
ゆっくりと伸ばされた触手が真ん中が膨らんだ問題集の左端を摘み――バッと目的のページを開いた。
――バァンッ!!
聞こえてきたのは起爆用の火薬が弾ける炸裂音。それとほぼ同時に無数のBB弾が飛んできて、反射的に腕で顔を庇う。開いた窓からは火薬によってスピードが加わった弾が何発も飛び出し、閉めていた部分にも何度も不規則に弾が弾け、バチバチと不快な音を響かせた。
「……まずは一ヒット」
そしてその爆発の最も近くにいたターゲットはその場を動けないという制約によって回避行動が取れず、触手や頭部をドロリとただれさせていた。特にほぼ直撃したらしい頭部の損傷がひどく、両の側頭部部分が深くえぐられていた。
俺の目には一瞬図形のようなものが見えた程度だった。人間にはどんな問題かすら認識できないほどの短い時間。マッハ二十で動ける殺せんせーなら、問題を認識することはできただろうが、結果は見ての通りだった。
殺せんせーは確かにマッハで動けるし、人間を逸脱した頭脳も持っている。しかし、元々の性質なのか触手の特性なのか、こと状況の変化に弱い。テンパれば身体能力も思考能力も格段に落ちてしまう。
それを知っていたのであろう理事長は、逃げることのできない状況を作り、確実に四発の対先生手榴弾を当てる処刑法を考え出した。
「あと三回耐えられればあなたの勝ちです。さあ、回復する前にさっさと次を解いてください」
やはり無感情な目のまま解雇通知をこれみよがしにちらつかせながら、理事長は処刑の遂行を促す。
あからさまに不利なギャンブルに、ターゲットの特性を熟知して逃げ場をなくしたフィールドづくり。このもはや暗殺とは呼べないものは、おそらく計算上は今までのどの暗殺よりも成功確率が高い。
「でも……」
ぼそっと口の中で転がした声は、誰にも聞こえなかったようだ。もう一度殺せんせーに目を向ける。頭部のただれがわずかに収まりだして、洋ナシのような形になっているその色を確認して、スッと生徒の集団から抜け出した。皆の視線が教室に集中しているから、消えるのは今までで一番簡単だった。
そのまま気づかれないように校門を抜けて、急な坂を下りていく。
「見ていなくて、いいんですか?」
電話を入れようとスマホを取り出すと、目的の相手の通話履歴をタップする前にズイッと現れた律によって妨害されてしまった。その目には不満というか不安というか、そんな色がありありと出ている。
「まあ、大丈夫だろ」
スマホの上部をグッと撫でると、律儀に反応を返してくる。が、すぐにまた不満そうに睨みつけられてしまった。
「なんか、ごまかされたような気がします」
「ごまかしてねえよ」
そう、何もごまかしていない。
「ほんと、あの先生は嘘が下手なんだよな」
ただ、E組の存続を確信しただけなのだから。
理事長の処刑は、確かに計算上の成功率は極めて高い。自分の立場、標的の立場と性質をよく理解して組まれたものだ。
ただし、ことここに来て理事長は大きなミスをやらかした。相手も学習する人間であることを失念したのだ。
下着泥棒の事件の際、殺せんせーは言っていた。「暗殺教室の先生は、教えるたびに強くなる」と。この九ヶ月ほどで、あのターゲットは何度も状況の変化を交えた暗殺にさらされてきた。確かに今でも不意を突かれると判断能力は大幅に鈍る。しかし、同じ状況を何度も繰り返されて、いつまでも対応できない超生物ではないのだ。
「それに、殺せんせーってあの問題集持ってましたよね」
「ああ、そうだな……っ!? 渚!?」
ものすごくナチュラルに聞こえてきた声に答えてから、声の主が律ではないと気づいて思わず数歩離れてしまった。当の渚は距離を取られたことがショックだったのかショボンと肩を落として、苦笑いを浮かべている。
「お前、なんでここに……」
「比企谷君が気配を消しながら出て行ったから、どうしたのかと思って追いかけてきたんですよ」
俺、割と完璧にステルスしていた自信があるのだが、相手の様子を伺うことを小さなころから無意識に続けてきて、猫騙しの上位互換であるクラップスタナーまで覚えたこの少年は、俺が消えようとする瞬間を敏感に感じ取ったようだ。E組で俺が最も秀でた能力なのに看破されてちょっとショック。俺も渚のクラップスタナー看破できるようになろうかな。いや、あれ気絶とかするらしいからやめておこう。練習段階が怖すぎる。
気を取り直す意味もかねてコホンとわざとらしく一度咳をつく。
「そうだな。あの先生、前に日本の問題集はあらかた全部覚えたって言ってたぞ」
俺があの教室に参加する時には、高校の問題集や教科書もほぼ網羅したと言っていた。不意打ち自体に慣れてしまえば、後はマッハ二十の怪物先生。あのミッションをクリアできない道理はない。その証拠に、さっきから手榴弾の爆発音は俺たちの耳に届いてこないのだから。
「それに、たぶん殺せんせーはどれが本物の手榴弾か分かってると思うぞ」
「え、そうなんですか? 私にはどれも大きな違いは感じませんでしたが……」
確かに律にも、もちろん俺たちにも、あの五つの手榴弾のどれが本物かなんてわからない。見た目も匂いも違いはないのだから。
「あ、そうか。火薬で完全に殺せんせーの鼻に気づかれない物は……」
「そう、完全に殺せんせーの鼻をごまかせる火薬は存在しないってのが竹林の見解だ」
あの先生の鼻は本当に恐ろしいほどよく利く。何度も研究を重ねた竹林は、最終的に気付かれにくい爆弾を作るならば、爆弾をコーティングして匂いが漏れないようにするべきだと言っていた。理事長の言う通り、できる限り臭いのしない物を作らせたのだろうが、注力している殺せんせーが違いに気づかないわけがないのだ。
「けど、そうなると理事長先生は……」
律の不安そうな声は、残った本物の手榴弾が挟まった問題集を理事長がどうするか、ということだろう。
「本物かどうか分からなくても、危なくなったらギブアップするんじゃ――」
「いや、それはない」
「そうですね、ないと思います」
渚の意見は一般論としては正しい。もし本物ならば至近距離での手榴弾なんてひとたまりもないし、BB弾でも多少の怪我は免れない。その上で得ることのできるのはE組を牢獄のような環境に置ける権利だけ。十人に聞けば十人がギブアップを選択するだろう。
「な、なんで?」
即答した俺たちに渚が慌てたように立ち止まる。傍から見ればあり得ない選択。けれどこの九ヶ月あの超生物を、そしてこの一ヶ月あの完璧超人を見てきた俺たち二人には、ギブアップという選択肢は最初からないと確信できた。
「だって、殺せんせーと理事長先生は似たもの同士ですから」
「二人とも意地っ張りで教育バカで、おまけに負けず嫌いだからな。殺せんせーが完遂したのに自分は無傷で負けを認めるなんて、あの人がやるとは思えねえ」
無意識とは言え理事長は十数年前の自分が目指した、今殺せんせーが目指している教育を続けている。目指し続けている。自分と違って成功させている同業者に素直に負けを認めそうにない。
「そ、それじゃあ早くそれを先生たちに知らせないと!」
「待て待て落ち着けって、大丈夫だから」
再び慌てふためいて回れ右しようとする渚の肩に手を置いて引き留める。こいつ、本当にE組きっての暗殺者なんですかね? あ、こうやって油断するから皆仕留められるのか。
そう、その点も大丈夫だ。最初の爆発を律儀に受け止めた殺せんせーと、あの必死に黄色い顔色を維持しようとしていた点を見れば、特に問題はないだろう。
「むう、比企谷君ってこういう時説明が足りないから、ちょっとめんどくさい」
「悪いな、癖になってるんだ。周りに多くを語らないの」
「それ、不破さんくらいにしか通じないんじゃないでしょうか……?」
あ、マジで? まあ、多くを語らないのも美徳ということで。……物は言いようだな。
「それで、比企谷君は今何をしようとしているんですか?」
「何をしようとと言うか……」
強いて言えば、呼び出した人達の出迎えだな。
話していると、ちょうど烏間さんたちが車を停める広場が見えてきた。烏間さんの黒い乗用車とビッチ先生のスポーツカーの隣に黒塗りのリムジンが停車している。
そしてリムジンの近くにいる人物を確認したとき――
――ドグォッ!!
さっきとは比べ物にならない爆発音が、山の上から聞こえてきた。
「ひっ、比企谷さん! 今の爆発音は……!」
俺たちを確認した浅野は、普段のこいつらしからぬ慌て具合で渚がいることも忘れて駆け寄ってきた。ああ、なんか渚が驚いているのかポカンと口を開けて固まってしまっている。面倒だから律に説明を任せようとスマホに視線を落とすと、こっちはこっちで物凄い嫌そうな顔をされてしまった。それでもやってくれるあたり律って優しい。
「あれだよ、今上で超人戦争があっただけだから。怪我人とかは出てないと思うから安心してくれ」
うん、たぶん殺せんせーが月に一度の脱皮を使って理事長を守ったはずだ。あの超生物自身、人を殺すことを推奨していない。自ら死を選ぼうとする理事長を見捨てるわけがないのだ。
そういえば、怪我人なしって言ったけど、殺せんせーは怪我人に入れていいのだろうか。たぶんちょっとしたら復活するから入れなくてもいいのかもしれない。
「って言うか……お前その頬どうしたんだ?」
見つけたときから気になっていたが浅野の右頬にはガーゼが当てられていた。よく見ると、わずかに腫れているようだ。
俺の質問に浅野はそっとその部分に手を添えて「初めて親子喧嘩をしただけですよ」とだけ答えてくれた。まだ痛むのか少し顔を歪めているが、その目は少しうれしそうでもあった。
「なんか……浅野君がそういうふうに笑ってるとこって珍しいね」
「……っ」
ポソリと渚が呟いた一言でようやく彼の存在に気づいたのか、浅野はバッと渚を見て、ササッと腕で顔を隠そうとして――俺を見てからゆっくりと手をどけてため息とともに肩の力を抜いた。俺が消えるために観察力を身に着けたように、渚は母親の逆鱗に触れないために人の機微に気づくようになった。おそらくこいつも、前から浅野の笑みにあった違和感を感じ取っていたのだろう。
「……別に、僕だってこういう表情をすることもある」
ふてくされたようにそっぽを向く浅野に、俺たちは顔を見合わせて、少し笑いあう。それを見て浅野はまたちょっとムッと表情を曇らせたが、釣られたようにまた少し口角を持ち上げていた。
「そうだ潮田、本来ならE組全員にA組全員で言うべきことなのだが、E組校舎には入ることができないから、代表して僕から、君に伝えておく」
ありがとう。お前たちと戦えてよかった。そう言って頭を下げる浅野に、渚は少しの間ワチャワチャと慌てて、こちらこそありがとうと同じく頭を下げた。拍手のつもりなのか、律は俺のスマホのバイブを小刻みに震わせている。
「おや、何か用かい浅野君」
声がした後方に首を回すと、理事長が山頂から降りてきたようだった。見たところ特に怪我もないようで、渚もホッと胸を撫で下ろしていた。やはり、殺せんせーがちゃんと守ってくれたらしい。無感情だった瞳にどこか人間臭い色が見えるところを見るとこの人もこの人でうまいこと手入れをされてしまったようだ。
そんな理事長を見て、浅野の表情が挑発的なものになる。なんというか、理事長も浅野も根は優しいはずなのだが、そういう表情がよくお似合いになりますね。表情筋をもっとにこやかにしようぜ。俺が言っても説得力ないけどね。
「この傷の慰謝料プラスA5ランクのステーキあたりで、負けまくった“父さん”を慰めてやろうと思ってね」
「ほほう」
ガーゼが当てられた右頬を指差す浅野に、理事長も瞳をジワリとギラつかせ始める。親子の会話というよりコロシアムの決勝戦みたいな雰囲気なんだが……。いや、これはこれでこの二人の親子の絆なのだろう。たぶん、知らんけど。
そんな臨戦態勢になり始めた理事長に、浅野はふっと表情を和らげる。その変化に理事長も思わず臨戦態勢の表情を解いたのを確認して、浅野は踵を返してリムジンに近づいた。
「というのはちょっとした冗談で、今日は父さんに会わせたいゲストを連れてきたんですよ」
浅野の言葉に専属らしい運転手の老人がリムジンの扉を開いて――
「浅野先生」
「お久しぶりです、浅野先生」
慣れない高級車からおずおずと降りながらはにかむ二人を目にして――
「ぁ……」
その日俺たちは、初めて理事長の涙を目にした。
***
「私にとって君はね、私の教育の完成系に見えたんだよ」
思わず流れた涙をぬぐい、森さん永井さんと少し話をしていた理事長は俺の方を見て、そう口にした。
「いじめを受けても強い精神で耐え抜いて、それでも相手を思いやることを忘れない。自分の“良い”を伸ばして、反射的に赤の他人を助けてしまうほど優しい。君は池田君に近い境遇にいながら、ここに来るまで生き抜いていた。君はそういう意味で“強く”見えたんだ」
「……買い被りすぎですよ」
俺が中学までやっていけていたのはすぐそばに小町がいたからだ。妹が笑ってくれて、相談をしない俺をいつも心配してくれたから、多少のハブりや悪口、暴力といった悪意に耐えてこれた。小町がいなければ、比企谷八幡は中学の頃までに存在していなかったかもしれない。
それに、この教室に入った時はほとんど心は満身創痍だった。全て自分の自業自得による高校生活。妹にも何も言えず、極力接触も避けるようになって、自分の中にひたすら負の感情をため込んで……。
「そんな俺をもう一度笑えるように、仲間を信じられるようにしてくれたのはあの教室、理事長が用意してくれたE組だったんですよ」
似た境遇の生徒が集まっているから校内での格差に皆で協力して耐えていける。一人で溜め込まずに相談できる。このE組に出会わなかったら、あの時の俺の先にあったのは夏休みに潜入したホテルで見た非合法に手を染める子供たちか、池田さんのようにこの世との繫がりを絶ってしまうか。いずれにしても、きっとハッピーエンドには行きつかない。
「だから……ありがとうございます、理事長。高校生である俺をここに置いてくれて、こいつらと会わせてくれて」
渚の頭に手を乗せると、ツインテ少年は恥ずかしそうに俺の手の上に両の手を乗せて縮こまってしまった。
「……そうか。それじゃあ私は『どういたしまして』と答えるべきかな?」
「はい」
俺が頷くと、理事長は薄く、浅野がさっき見せたものに似ている笑みを浮かべて、浅野たちを引き連れてリムジンに乗り込んだ。
「そういえば“学秀君”。さっきの慰謝料の件だが、法廷で戦ってもいいんだよ。君がどれだけ成長しても、永久に私に勝つことなんてできないからね」
「ほほお? 冗談でしたけど一応言っておきますが、どうしてそう言い切れるんですか?」
「私も成長し続けるからだよ。教師としても、親としても」
やっぱりこの教育一筋の先生とあの超生物はとても似ている。発言だって、行動だって。
「というか、あの二人本当に裁判したりしないよな」
「さ、さすがにそれはないんじゃないかな……ははは……」
まあ、それはそれで彼らの一つの形なのだろう。リムジンが見えなくなるまで見送っていると、律がスマホを震わせてきた。どうやら手榴弾の爆発で損傷した教室の修繕をするから戻ってこいということらしい。
「戻るぞ、渚。早くしないと赤羽にモロッコに連れてかれる」
「なんでカルマ君は僕のを取ろうとするの!?」
うん、渚のだけだよね。俺とか取っても誰も得しないし。
一日お休みをいただきました。急遽がっつりお酒を飲む場に放り込まれてしまいまして。酒缶一杯くらいなら問題ないんですが、5,6杯も飲むとさすがに帰ってから書くのは無理でした。
というわけで期末試験編の続きでした。実は本編に絡んでいる部分で一番変わったのが浅野親子なんだなぁと思いつつ。なんだろうか、もう私の中で浅野君がめちゃくそかわいい後輩になっている感が半端ないです。浅野君のやることなすこと褒めまくってドヤ顔させたい。
期末試験編は次で終わりかなーと思います。ここまで書いていやー終わったって思ってたら八幡の期末試験がまだでした。びっくり。
それでは今日はこの辺で。
ではでは。