中々、更新が出来ず申し訳なく思います。
地道に頑張りますので、応援、よろしくお願いします。
雷が辺りに鳴り響いている。
その雷は決して、地面に落ちること無く、空を覆う真っ黒な雲を這いながらも、光を放ち、その存在感を表しつつも、どこか神々しさがあり、この光景の神秘性を醸し出している。
しかし、何故だろう。不思議となく、とある感情が湧いてくる。
ーーー懐かしい。
何故か、俺はそんな荒れ狂う空を眺めながら、なんとなくそう思った。
かつて、同じような光景を見たような気がしてしょうがない。果たして何時だったか。
記憶を探ろうとして、
しかし、考えようとして、やはり止める。
あまり、この
それに、どうせ考えた所で
「やっと、追いつきました。」
空を眺めていると後ろから、目の前の光景とは場違いな声が聞こえた。
その声は凛としつつも柔らかく、俺にかけられているようだ。声の高さから女性だろうか。そんな気がする。
「ん?ーーー!?」
何に?と聞こうとした。しかし、それは叶わず、段々と、景色が揺らいだ感じがして、そして、この光景は夢なのだと気づく。
徐々にぼやけていく景色にせめて、容姿を見ようと振り向くと、輪郭がぼやけていて、あまり、よく分からなかったが、金髪だということだけがはっきりわかった。
あとは、精々、その人が女性で多分、微笑んでいる、と思う。それだけだ。
そんな中、女性?が再び微笑んだ気がした。
「また、会いましょう
「っ!?、あんたはーーー」
名乗ってもいないのに自分の名前が知られているのを疑問に感じ、声を掛けようとする。
しかし、無情にも、それは叶わず、その意識はゆっくりと覚醒し始め、やがて、俺は目を覚ました。
「んん?・・・・・・何だろう・・・懐かしい夢を見たな・・・あれ?」
グリムガルに来て、もう直ぐ三週間になる。
最近、塔の周辺を異常な現象が発生していて、事務所周辺が騒がしい。
そんな中であっても平穏な日常になりつつある、義勇兵ライフを過ごしていた日々の中である日見た夢だった。
しかし、
盛大な欠伸をして考えていたが、俺はその夢の内容を
「・・・どんな夢だったっけ?」
起きた時には忘れていた。
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よく眠れたようで、いつもより体が軽い。
なんとなく、懐かしい夢を見た気がするのだが、はっきり言って、全く覚えていない。
「ふぁぁ、・・・・・・ていうか、何で今日も塔周辺が曇ってんだ?」
しかも、雲は真っ黒だし、稲光とか光ったり雷鳴が普通に轟いたりしてるし。それになんか、丘に雪が積もってるし、それらの異常気象のせいで、塔周辺が危険区域に指定されていて、辺境軍やレッドムーン事務所が立ち入りを規制しているし。マジ、なんなんだろ、あれ。
それに、ここ最近、全然晴れないし、晴れる気配もねえときたもんだ。
この間、メリイにそんな感じのことをノリで聞いてみたが、
「知らないわあんな現象。私も初めて見た。でも、同じような、というより、似たようなことは前にも一度だけあったらしいわ。」
と答えてくれたが、その似たようなことを詳しい聞くと、あまり詳しくないけど、と前置きして答えてくれた。
なんでも、其れを一言で表すなら
『
らしい。
今回と同じように、塔周辺に異常気象が襲ったそうで、その時の激しく塔周辺を覆う風がさながら'嵐'のようだったらしい。嵐のような風、まあ、嵐に違いないだろうなそりゃあ。
だが、情報はそれだけで、メリイはそれ以上は知らないらしい。
なんでも、十年以上も前の話しらしいので、詳しく知らなくても仕方ないだろう。
ブリトニーなら、何かしら知っているかもしれないが、わざわざレッドムーン事務所へ冒険しに行くのも馬鹿らしいので、その話題はそこで打ち切っていた。
そして、それらしき現象が起きているわけで、ここ数日、季節外れの天気が塔を中心にーーーといっても、塔の丘周辺な為、町にはあまり届いていない。精々、風で雪が吹っかけるていどだがーーー起きている。今日も、元気に異常な天候を見せている訳だが、果たして何時まで続くのやら、わからない。
酒場で情報を集めたりするが、メリイと同じような情報ばかりだ。メリイに他に変わった事を尋ねてみたりすると、なんでも、塔に予兆が起きているらしい。この予兆とは、俺達のような訪来者を塔が輩出する前に起こるらしく、今回もそれが現れたようだ。
そして、それと同時に異常気象が起きた。酒場のオッサン(店主)の話これは異常なことらしい。オルタナの歴史上、希に見る出来事らしい。
それがさっきの嵐のような現象と関係があるとかないとか。はっきりしない。
ただ、はっきりしていることは、これから、何かが起こるということ。
それだけは解っているため、辺境軍や事務所の動きに納得が行くが・・・・・・。
さて、それは置いといて、このことを本気で考えてもきりが無いし、仕方ない。異常気象については結局解らなかったのだから。推測を立てられるくらいの収穫はあったが、今は、目先の目標に集中するために切り替えよう。別の事が気になって死んでしまったら目も当てられないし、それにそんなことになったらメリイに魂諸共睨み殺される。ていうか、それくらいメリイが睨むとおっかない。マジで。
この間、新市街に突入してゴブロウタと共闘した時なんて、ホブゴブリンと上位ゴブリンやその精鋭部隊のゴブリンを一人で倒したら、メリイが般若の面を被っているような錯覚を起こす程の表情で歩いてきて、その後の記憶がオルタナに帰るまでなかった。その般若が怒りを表していると解るくらい(わからない筈なのに)に怖かったのだけは覚えている。
まあ、普通に心配したり、怒ってくれたりーーー怖いがーーーして、メリイとはそれくらいには仲良くなれているようでうれしく感じている。
そんな幸福感を抱きつつ、いつも通りに顔を洗い、歯を磨く。
そして、最近買った
空は雲がかかってない所を見るに鐘が鳴り始める六時よりも前といった所だろう。
今日も、塔周辺以外は晴れるだろう。
「やるか。」
そう呟き、俺は軽く柔軟体操をすると、並べられている五本の内の片手剣を取り出して、素振りを始める。
素振りは上段からの振り下ろしに、払い、切り上げなど何種類かの振り方を片手で行う。
それをバランスよく、左右両方の手を交代しながら、合計、二千回振るう。
そして、片手剣の素振りを終えると、今度はその素振りを他の武器を使って行っていく。
そんな中、最後の槍を振っている最中に廊下の方から気配を感じた。
「おはよう、ヴェルス君、いつも早いね、朝。」
俺は目線だけ廊下の方に向けると熊のような見た目とは裏腹にオドオドした様子の声でモグゾーが出てきた。
「ん?・・・ああ、モグゾーか。おはよう。」
出てきたモグゾーに俺も素振りを一旦止めて挨拶を返した。そのモグゾーの手には両手剣のバスターソードが握られていて、刀身は全体的に布に巻かれた状態になっている。
「今日も、お願いできるかな?」
「ああ、いいぜ。まずは基礎の素振りからな。千回だ、頑張れ。」
これがここ最近の朝の日課になりつつある光景だ。
始まりは、俺が団章を買った翌日で、武器の扱い方を身体に慣らすことの一環で、今やった素振りや、仮想の敵と戦う、仮想戦闘といった事を早朝の日の出前にやっていたら、モグゾーが「皆の力になりたい」と言って、俺に両手剣の手解きやら戦い方やらの教えを請いに来た。
最初は断ることを考えたが、モグゾーがーーーハルヒロ達もだが、同期ということと、モグゾーの目に宿る真剣さから、了承した。
因みに俺自身、この鍛錬はあのヴザロウtーーーじゃなかった、ホブゴブリンのゴブロウタと交戦した翌日から行っているもので、早起きして朝食の準備していたモグゾーとマナトがそれを見るといった光景になっていた。
それからはこうして、朝の日の出前にはモグゾーに両手剣術の手解きやらアドバイスなどの基礎を教えている。
マナトの方は神官という役職で扱う得物がギルドの規則上、制限されているという理由から参加していない。
ちなみに、あと少ししたら、
今でこそ、多少は慣れていて、モグゾーは毎朝、パーティーの中で誰よりも早く起きて、こうして訓練に励んでいるが、最初ーーーと言っても、一週間くらい前だが、の頃は、肩で呼吸を行い両手両膝を地に付けて息を荒げいたーーーと言っても、疲労は残らないように訓練後の休憩にいろいろと工夫しているーーーが、一週間たった今となっては丁度いい運動になりつつあることから、訓練メニューを一段上げる必要性が出てきたと、思っている。
そのため、いつも通り、基礎訓練を終えると、俺はモグゾーに次の段階にステップアップすることにした。
「今日から、モグゾーには模擬戦形式で訓練する。そこに使わなくなった俺の両手剣がある。それに布を撒いて、戦う、・・・いいな。」
「・・・うん、分かったよ。」
自身の頬を人差し指で掻きながら、少し緊張気味に頷くモグゾーに俺は苦笑してしまう。
モグゾーの性格上、しょうが無いと言えばそれきりだが、この性格をどうにかしないとモグゾーの中に眠る才能は中々、芽が出ないだろうな。
だが、かといって
強くなりたいから鍛錬をするわけだから、諦めず適切な鍛錬を続けた結果として遅かれ早かれ才能に目覚めるのだ。例え、その結果に才能が無いと分かってもその分野に置いてはそれなりに強くはなる。でもまあ、あくまで
・・・ん?
何かが引っかかった。さっきの考え方に違和感?いや、違う。それだったら、なんとなく気づく。しかし、何なんだろうか、考え方はともかく、さっきの思考の中に違和感を感じたのだ。それが何なのか、
俺は深く考える。
原因は何か。鍛錬?違う。才能?違う。スキル・・・、
・・・・・・スキル?
そうだ、スキルだ。
何でだろう?スキルのニュアンス?意味?それとも別の何かか?とにかく、何かが可笑しいのだ。
このグリムガルの世界に存在する職業で得られるスキルとは何かが、違うのだ。
果たして、一体何だったんだろうか、思い出そうとしてはいても、やはり、いつものようにその記憶に触れようとすると煙のように消えてしまう。まるで、かつての記憶に繋がる可能性を
まあ、アテにならないことを思っても仕方ないので切り替えるとしよう。
そう切り替えて、俺達は塔の鐘が鳴り始める前にモグゾーが、鳴り始めた時に俺が鍛錬を終えて、適度にストレッチして、朝の鍛錬を終えた。
「ヴェルス君、朝食、できたよ。」
鍛錬を終えて武器を研いでいるとモグゾーが片手に料理が乗った皿を持って声を掛けてきた。
俺は適当に返事を返すと、モグゾーが朝食をテーブルに並べ始める。
俺は席に付き、出された朝食を眺める。
因みに俺はマナト達と違って早めに出発するーーー主に朝市の露店巡りや鍛冶師の物件の情報収集ーーーので、俺だけ早めに食事を取ることにしていて、早起きしていたモグゾーやマナトと違ってハルヒロ達とはいつも入れ違いになっている。
この朝食は俺がモグゾーに鍛錬を教える条件の一つとして、提案したことで、他の二つの条件を合わせてもモグゾーにとっては問題無い筈だ。
まあ、出来れば、レンジクラスの才能が眠ったまま持っているモグゾーを引き抜きたいが、マナト達が困るだろうし、モグゾーも離れる気が無いようなので、そこは遠慮するつもりだ。まあ、あくまで遠慮であって、諦めるつもりは毛頭無かったりするが。
それに、もしもの時の協力も最近、ゴブリンを狩れるようになったためか、本人やマナト達には取り付けてある。
まあ、あまり期待しないでくれ、と言われてしまったが、あの面子なら、年単位くらい待てば芽が出て、花が咲くだろう。
しかし、あくまでそれは全員が生き残っていればの話だ。
あいつらには悪いが、きっとそれは夢物語だろう。
見習い義勇兵が一ヶ月で命を落とす割合は少なくても一~二人らしい。誰も命を落とさないことは滅多に無いそうだ。
今期、最もその危険性があるのは、俺の目の前で飯を食っている、マナト達のパーティーだろう。
特に、マナトはその可能性が高い。
本人は気づいていない。それは間違いない。
パーティーを自分が引っ張る事、俺やレンジ達に追いつく事、頭の中がそれらで精一杯で、溜まりに溜まった疲労に体が悲鳴を上げていることに全く気づいていない。
それだけでも、問題なのにハルヒロ達は全く気づいていない。
仲間でもなんでもない俺から見てもその様子が分かるのに・・・だ、ハルヒロ達はパーティーメンバーであるにも関わらず。
この深刻な状況を俺は今日まで、見守ってきた。本人達がその事に気付く可能性を信じて。
しかし、もうすぐ、見習い義勇兵になって、一月が後数日で過ぎようとしている。
いい加減、潮時だろう。
「なあ、モグゾー。」
「ん?・・・どうしたの?」
朝食を並べているモグゾーに話しかけるとモグゾーは作業をする手を止めて、こちらを見た。
ーーーやはり信じるべきでは無いだろうか?
そんな言葉が頭をよぎる。
ここで仲間でもない俺が口出しするのは、あまり良くない気がする。
命がけの義勇兵生活に置いて、パーティーにはそれぞれのパーティーでのやり方が存在する。
生憎、そういう事に疎い俺でも、それぐらいは理解できる。
自分たちのやり方を他人に口出しされるのは正直、面白くないのだろうし、慣れたやり方を急遽別のやり方に変えるのは大変な事だ。それこそ、俺みたいに手慣れていなければパーティーの誰かが死ぬかもしれない。最悪、全滅だってありえる。
だから、俺の本音を言うことはあまり得策ではない気がした。それだけだ。
ならば、せめて、注意くらいはして置くとしよう。
同期として、モグゾーの師として、そして、友として。
「お前らって、互いに仲間だと思っているのか?」
「え?・・・それって、どういう意味で・・・」
俺の問いに驚くように聞き返してくるが、段々と口調がしぼんでいく。
俺は構わず続けた。
「大きなお世話かもしれないが、この際ハッキリ言わせてもらうと、お前らには助け合う事と、お互いに信頼しあう事が足りない。
今の現状、お前らは飽くまで、烏合の衆に近いパーティーだと言っておく。」
「え?・・・」
モグゾーは俺の言葉に困惑した様子だ。
何を言っているのかわからないといった感じだろうか?。
マナトは・・・理解しているな、あの表情は。
俺はマナトに口出しされる前に言っておく。
「自分たちは仲間だと、主張するならば、いい加減パーティーメンバーの様子くらい気づけ。
今、パーティーはどういう現状なのか、それを把握しない限り、誰か死ぬぞ?
これは予想ではない。確信だ。
まあ最も、誰か、と言っても解りきっていると思うが、
「まあまあ、そこまでにしてくれないか?ヴェルス。モグゾーが困っているじゃないか。」
マナトが手に持つ料理をテーブルに並べながら、俺の割り込むようにして、話し掛けてきた。
やはり、入ってきたか。
何時ぞやの時、マナトは、「俺は人に頭を下げるのが苦手」だと言っていたことから、プライドが高そうなマナトが自分のパーティーに口出しされるのは、やはり気にくわないのだろう。
マナトは続けながら、自身の考えを言う。
「君が俺達を心配して親身になってくれるのはありがたいが、君が心配する事はないと思うんだ。皆、レベルが上がって、そのお陰で狩りだって順調で単独や二、三グループのゴブリンだけど狩れるようになってきたし、生活にもゆとりが出てきたしね。
だから、大丈夫だって!!心配してくれてありがとう。」
爽やかなスマイルを俺に向けるマナトはそう言うと、スプーンを俺の前に置いた。
「何時もモグゾーがお世話になっているよね。お陰で何時も助かっているよ。君のお陰でモグゾーは立派な戦士だ。だから、安心して。」
「パーティーは一人や二人で成り立たないと思うがな。」
「それだけは君に言われたくないよ。」
と俺の注意を爽やかなスマイルで返された。
「・・・」
其れを言われては何も言い返せない。
ものの見事に墓穴を掘ったものである。
「兎に角、それだけは、言いたかった。お前らの同期としてな。
・・・んじゃ、遠慮なく、いただきます。」
「どうぞ」
そう締めくくり、マナトが返すと先に出された朝食を俺は食べ始めた。
チラリと二人の様子を盗み見るとモグゾーとマナトは思うところがあったのか難しい顔で、考えている様子だった。
まあ、これ以上は俺が口出す事ではないし、言ってもマナトが嫌がるだろうから、何も言わない。
でもーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マナト達に朝食をご馳走になってから、義勇兵宿舎を出て、オルタナの町を歩く。
しばらく歩くといつもの待ち合わせ場所にやって来た。
そこには神官服を着こなしたメリイが静かに俺を待っていた。
「おはよう。スマン、待たせたな。」
「おはよう。ううん、大丈夫。」
メリイは僅かながらも笑みを浮かべながら、そう応えた。
いや~、本当に仲良くなったものである。
あの日の酒場での事以来、メリイとの距離がかなり近くなっている。
最近では、一緒に武器を買いに行ったり鍛冶師の工房の物件を探してくれたり、休日にはメイス術の手解きーーーもちろん、俺より義勇兵歴が長いメリイに教えたのは上級者向けだが、ーーーをしたりと、何かと近くなっている。
まあ、そのまま恋愛に発展するかは俺次第とか?
さて、そんなことは置いといて、今日、待ち合わせ場所はいつも通りの所だが、狩りには行かない。
じゃあ、何処に行くのか、それは、
「今日は昨日も言ったけど、今日の目的はエルフの部族が暮らす影森とドワーフの部族が暮らす黒金連山へ向かう」
エルフの部族が住む影森とドワーフの部族が住む黒金連山だった。
その予定もあって、朝一番の馬車に乗るために早朝にこの場所で待ち合わせしていた。
影森へは単なる観光と情報収集、黒金連山へは鍛冶師の人脈作りと
予定の日数としてはまず、影森には移動に半日、滞在に三日間を予定している。黒金連山へは移動を一日かけて、滞在に五日間程予している。合わせると、ザッと約十日間の日程になっている。
因みに、上手く事が運べば、
「本当に大丈夫か?」
まあ、そのため、メリイは休みになる筈なわけなのだが、
「うん、泊まっている宿屋の人には言ってあるから大丈夫。貯金もあるから迷惑は掛からないわ。」
と何故かメリイ行く気満々である。
「んじゃ、念のために食料買って、まずは影森に向かいますか!!」
「そうね。それが妥当だと思うわ。道中何が起こるかわからないし、
「・・・ウン、ソウダネ」
掛け声を上げて仕切った筈がツーンと拗ねた様子のメリイが吐いた予想外の毒に表情が引き攣ったのを感じながらも、其れを華麗にスルーしながら、俺達は町の商店街へ向かった。
あと、なんとなく、ズレているかもしれませんので、指摘いただけると幸いです。