有神論   作:あっぴっぴ

1 / 1
始マリ

2009/10

 

 今私は教室にいる。

 

 

 時計は昼の1時をまわったところ。

 

 

 一人で食べる昼食の不味さにも慣れてきた。

 

 この後は、決まってイヤホンで音楽鑑賞しながら携帯いじり。

 

 

 教室の中に話せる人なんて誰もいない。

 

 

 教室の中だけではない

 ほかの教室にも、この学校にも…

 

 

 

 周りから見た私の印象はきっと

 『暗い・無口』

 だろう。

 

 こんな私に話しかける人なんて

 いるわけがない。

 

 

 

 

 ふと、

 いつもの癖で開いてあった缶の筆箱を見た。

 

 ふたの内側にはたくさんの人たちと撮った、たくさんのプリクラ。

 

 こんな時期もあったな。

 と、見るたび懐かしく思う。

 

 

 

 

 

 

 

 そもそも、私はこんな性格じゃなかった。

 どちらかというと

 明るくて元気なほうだった。

 

 

 

 

 こんな性格にしたのは、

 6か月前にあった

 クラス替えだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---------------------------------------------------------------------------------------------

 

2009/4

 

 

並木道の桜は大きな蕾を持ち、今か今かと自分の見せ場を待っていた。

 

 

 

今日から高校2年生になる私、弥千―やち―は、始業式に行くために、友達の梨緒-りお―と登校した。

少し歩いて、学校のそばにある歩道橋についた

 

「弥千ー!梨緒ー!おはよー!!」

歩道橋にいた千里―ちさと―が笑顔で手を振っていた。

 

千里の隣にはもう二人、愛良―あいら―、なち。

私と梨緒は笑顔で手を振りかえした。

 

 

梨緒、愛良、千里、なち、そして私。

このメンバーは、高校1年生の時同じクラスになり、いつも一緒にいた。いわゆる『いつめん』

梨緒と千里と私は、小学校からずっと同じ学校。愛良となちは、高校で出会った。

 

この5人でいる学校生活は、勉強なんて苦にならないほど、すごく楽しかった。

 

授業中以外はほぼずっと5人で一緒にいた。

 

初めて休みなんていらないと思った。

 

 

出会った年の春には、登校で通った桜の並木道の公園で開かれる桜祭りに、下校と同時に向かった。

学校のバッグを持ったまま、出店を回ったり、ソフトクリームを食べたり、

当たり前に思うかもしれないが、中学校の時に規則が厳しかった私にとっては、想像もできない日々だった。

 

そのほかにも、カラオケやカフェ、夏には浴衣を着て夏祭り。

 

 

もともと友達が少なかった私。

中学校時代なんて、こんなことは一度もなかった。

 

改めて友達といる幸せを感じた。

 

 

もちろん、4人を信頼していたし、『親友』と呼べる人たちだった。

 

中でも、一番信頼していたのが、愛良だった。

愛良には、困ったとき、悩んだとき、悲しいとき、いつも相談に乗ってもらっていた。

私が悩んでいると、いつもすぐ気づいてくれて、的確なアドバイスをくれた。

秘密なんてなかった。すべてを話していたと思う。

 

愛良も、私を頼ってくれていたから、さらに仲が深まった。

 

お互いに信頼できている、そう思えた。

 

 

 

~1話未完成。この後も続きます~

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:30文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。